168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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ミルフィに1人が投票した。
サミュエルに4人が投票した。
サミュエルは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ミルフィが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ススム、アイリス、カミジャーの3名。
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―Gの部屋―
[託された約束を抱えたまま、『G』と書かれた部屋へと向かう。]
―――カミサマさん、いる?
[ノックをする。決まり事だから。>>1:23 思い出せば、以前訪ねた時は(>>1:495)、喉を掻きむしりたくなるような不愉快な感覚に襲われていて。]
(もしかしたら、それも、気付かなかっただけで……)
[『怒り』という感情だったのかもしれないと。真墨はチラリと考える。 気付けば、なんてことはない。感情が死んでいた分、気付けなかっただけで。
そこまで考えて、カミサマの部屋へと這入る。]
[部屋の主は、どうやって真墨を迎え入れただろうか。 どんな姿をしていても驚かなかっただろう。 真墨が驚くとしたら余程突飛な行動をとっていた時のみなのだから。]
(0) 2014/03/27(Thu) 01時頃
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カミサマ…さん、頼みが、あるんだ。
[おそらく、本田と真墨の会話を聞いていたのなら準備よくその景色をテレビに映しただろう。 年頃の少女の部屋を覗くなど趣味の悪いことこの上ないが、それは少女の部屋というよりも病室を思わせた。 部屋の空気が淀んでいる。 部屋の主は、少女は。まるで、朽ち果てた亡骸のようなありさまで。 もしかしたら、赤獣はテレビのリモコンのような機器を持ちだして早送りボタンでも押してみせたかもしれない。 そうすればどんどん未来の姿が映し出されるだろう。やせ細っていき、ある日を境にぱったり横に倒れたまま動かなくなる少女の姿が。]
………やめて。
[ポツリと呟いた小さな声は、目の前の小さな生き物に届いただろうか。]
やめてよ…!
[喉が震える。動悸が激しくなる。 それが、『悲しさ』であることの証のように。 左目から、小さく滴が零れる。]
(1) 2014/03/27(Thu) 01時頃
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[映像を見ている間、真墨の心に去来したのは、元の世界で後輩と交わした会話の一部始終で。 中学時代の帰り道に一緒に食事をしたこと。 初めて告白されたときに相談したこと。 無感動に過ごした日々が、今更ながら心の中へ色鮮やかに蘇り。]
……どうしてなんだろう。 わけが……わからないよ。
[冷静な部分だけが、現状を把握できずに混乱している。 左腕の袖で得体のしれない感情の発露を拭い去り、神様を名乗る獣へと向き直る。]
……ありがとう。 質問があるんだ。
[それは、今となっては半分ほど意味を成さない質問だけれど。]
……誰かと最後の二人になったら、タイムリミットとかってあるのかな。
[誰か、という瞬間に、どんな顔を思い描いたというのか。]
(2) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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[タイムリミットが過ぎるまで、一緒に過ごしたいのに。 生き返りも、消滅も、全て関係が無いこの世界で消えるまで過ごしたいのに。]
……そっかぁ。 それは……残念だなぁ。
[返ってきた答えは、数時間だろうと数日だろうと数ヶ月だろうと。 魅力的とは―――程遠い。 あの人の色んな面を飽くなきまでに探すには、その時間だけでは短すぎる。]
そうそう。あともう一個必要なものがあってね。 カミサマさんにお願いしに来たんだ。 安心してよ、ルール違反にはならないはずだから。
(3) 2014/03/27(Thu) 02時頃
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[深呼吸をひとつ。耳を澄ませば、ゴクリと唾を飲み込む音も聞こえそうで。]
―――ボクに、人の心を…ください。
[ブリキの人形は、魔法使いへと、願い事を口にした。]
(4) 2014/03/27(Thu) 02時頃
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[本当は真墨も気付いている。
強調するように『差が無いこと』を口にしていたこと。>>4:22 部屋を真似た空室に不快感を抱いていたこと。>>1:495 他人の想いを踏みにじることを恐れていたこと。>>1:599 自分の異常な面を見せても一緒にいてくれると約束してくれた相手に、喜びを感じていたこと。>>5:15
それらは全て―――]
……ありがとう、カミサマ。
[死の間際に抱いた願いは、『まともな人間として、誰かを愛してみたかった』。まともな人間、という理想が心の中にあるということは。 裏を返せば、『まとも』な感性を知っているということで。]
[万能なる神に希う間でも無く、初めから真墨の中にあったものだったのに。]
(5) 2014/03/27(Thu) 02時頃
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ちょ、ちょっといきなり何を……
[本田>>5:46に急に頭を下げられ、困惑したような返事しか返せない。 よろしくお願いしますと言われても何を頼まれたやら。先輩と言う事は同じ高校だったりするのだろうか。 そう思ってしまうぐらいに頭が回っていなかった]
……。……え?
[変な人、という言葉の後に続けられた言葉に再び声を失う。 『一緒に過ごしたい、話したい、いろんな表情が見たい』―― 突然言われた言葉に、しばらく固まってしまう。そのうちに彼女は踵を返して扉の前に行ってしまった]
え、ちょ、待って、ちゃんと説明してええ!?
[違和感ごと丸投げされてしまい、情けない声を上げてしまう。 しかし既に閉じられた扉の向こうに消えてしまった本田から、回答があるわけがなかった]
(6) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 22時頃
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― 回想/須藤の部屋 ―
確認したいことー? [登場の仕方にケチをつけられるも>>5:28わしゃわしゃと撫でられれば機嫌良さそうに目を細めた。そして、須藤の返事を聞けば考えるように首を傾けて、彼女を見上げる。]
どこからどこまでがずるなのか。 それを教えちゃうとね、 じゃあこれは言われてないからセーフだー! なぁんて思われたら、困るでしょ? だからミー、言わないことにしてたの。
[尻尾を振り、部屋の中をゆっくりと歩きながら、答える。]
(7) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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打算がどこまで含まれるか、だけど。 ユーたちにミーは騙せない。 それと同じように、ユーたちも、 自分自身を騙すことはできないの♪
いくら考えたって、 好きじゃないのに好きだとかー 好きなのに好きじゃないだとかー そういう風に、自分をごまかすことはできない。 なぜならそれが……
[一度、そこで息を吸うとくるっと須藤の方へターンをして、]
恋ってものだから♫
[ばちんとウインクひとつ。その瞑った片目の隣に、手先で器用にピースを作った。]
(8) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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二つ目ね。 選定の基準はね、ユーたちみーんな同じ日に死んだからだよ! ……、あれ、納得いかない? そうだねぇ、なんだと思う?
[須藤からの問に、答えたのち。(>>5:29) 納得しそうにない表情の須藤に、意味深に告げ、笑う。]
ユー、どうしてそんな質問するの? ……何か、自分自身で気づいたこと、あるんじゃない?
[首を傾けて、逆に問いかけた。]
(9) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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― 回想・自分の部屋 ―
……。
[手先で器用にピースを作るその姿>>8がなんとなく癪に障って、ぺちぺちごろごろといじくりまわす。 もちろん力を込めたりはしないので、犬をいじくって遊ぶようなものだった]
最初に見た時はそういうものかと思ってたのよ。あの荒れ具合は。
[>>9気づいた事があるのかと問われれば、ぽつぽつと語りだす。 最初に例えに出したのは扉に当たった早川の姿]
最初は自分の死に戸惑い、状況に憤怒してあんな事をしたんだと思ってたわ。 でも――違った。彼は大切な人の為に帰ろうとしていた。
(10) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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白石さんだって影木さんだって、大元が何にしろ―― 『何かの為に』。そんな気がしたの。
[一人二人なら、偶然で片付けられるかもしれない。 だが3人――いや、自分を含めて4人も居るのならばそれは偶然と片付けられない]
――何かしらの未練みたいなものがあるって、そう思ったのよ。 ここに居た人達全て、ね。
(11) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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― 現在 ―
[ぽつんと一人取り残されて、扉に伸ばした行き場のない手がだらりと力を失う。 下がりそうになる手で自分の顔を押さえ、再びソファに座りこんだ]
突然そんな事言われたって――
[どうしたらいいのか、わからない。 年上が勲章のように自分を求められることは慣れていた。 だが今の彼のように――下から直接純粋な想いをぶつけられたことはなかったのだ]
(後で問いただしてやるわ……)
[自分の中で自問自答する。3つしか扉のないリビングで一人、どうしようもなく唸った]
(12) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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―現在・リビング―
[神様の部屋を出て、リビングへと戻る。 リビングに須藤は居ただろうか。 部屋の数がさらに減っていたかもしれない。それに、真墨は気付けるほど余裕があっただろうか。]
[リビングに須藤が居たなら挨拶の一つでもしたであろう。 それは、須藤の部屋から出た時>>4:88よりはやや落ち着いた面持ちで。]
[真墨にとって、生き返ることよりも―――この胸の高揚感こそ、大事だった。]
(13) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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ふぇっ!?
[思考の檻に捕らわれかけていた所に突然声がかかった>>13せいで、思わず変な声が出てしまった。 その事も恥ずかしくなって口許を手で覆い隠す]
な、何かしら……?
[本田に告げられた言葉を思い出さないように――そんな事を思いながら彼の顔を見て――]
(あれ……?)
[心の中で疑問符を浮かべた。彼の様子が変わっている。 つい先ほど、自分の部屋で高笑いじみた笑みを浮かべた時とは違うように思えた]
(14) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 00時頃
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須藤さん。
[トクリ、トクリと小さく心臓が鼓動を鳴らすのを感じた。 死後の世界なのに驚くことに鼓動はあった。 それは死者が夢見る生の幻覚なのかもしれないが。]
ボクは…その…
[何故だろう。言いたい言葉がいっぱいあるのに、それを形作る思考の足場が存在しない。 クルクルと脳内を風車が回る。]
ボクは、生き返るとか、このまま消えるとか…… 須藤さんを生き返らせるとか。一緒に消えるとか。 生き返った後で誰かを救わなきゃいけないとか…
そういうの、全部どうでもよくて。
[間を、会話の間をつなぐような言葉しか出てこない。 気がつけば、言いたい言葉からはどんどん遠ざかっていく。]
(15) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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[脈拍が早くなるのは何故だろうか。 目を直視できないのはどうしてだろうか。 女性に愛の言葉を紡ぐなんて、息をするようにできたはずなのに。]
扉とか、ゲームとか。打算とか。 生か死か、愛か悲哀か。 そんなのも関係ない。
ボクは……須藤さんがボクのことを受け入れてくれて、 誰もが生を望むこの場所で、死を望むボクのことを…
本当に、嬉しかったんだ。
[それは、隠し立ても偽りも無い、真墨の本心だった。 一番言いたかったことからは逸れていたが、深呼吸して、須藤の顔を見る。]
[言いたかったことを言い切った真墨は、真っ直ぐと須藤の目を見つめる。*]
(16) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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― 回想/須藤の部屋 ― [脇腹やらしっぽの裏やらをもふごろといじくりまわされて(>>10)、きゃっきゃと愉しそうな声をあげる。 くすぐったい。 そうしながらも、ぽつりぽつりと思い当たることを話し出す須藤。 彼女が全て言い終われば(>>11)、転がっていたのをやめて、ぴたっと彼女に前足を向ける。]
ユー、正解! そうだね、ユーたちみーんな、同じ日に死んで、 みーんなそれぞれ、未練があった。
[そういうと、小さな自分の分身のようなぬいぐるみをずずいと須藤の方へ差し出した。 まっすぐ立つ姿はシーサーそのものであるが、その立ち姿はさながら、スーパーひ○しくんである。]
それがどうして、大事なの?
[そういっていたから。(>>5:29)今度はこっちの番、とでも言いたげに問うた。]
(17) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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……。
[必死に言葉を紡ぐ彼>>15を、そっと見守るように見つめる。 こういう彼の状態に覚えがあった。学生時代に大人に初めて恋をした時の事―― 気持ちだけが先走って、言葉にならなかったあの時だ]
(頑張れ、ほら、頑張って)
[心の中で応援しながら、彼が告げるのは初めてであろう言葉の続きを待つ。 余計な介入はしたくなかった。見守っていようと思った事もあったし、 何よりも――彼自身の言葉が欲しかったから]
(18) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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― 回想/リビング ― [進村に問いかければ(>>5:20)、彼はなんとも素っ頓狂な声をあげた。 己のことだというのに、どうやら自覚がないらしい。 疑問符をしばらく浮かべていたかと思えば――唐突に。笑い出した。(>>5:21) なんだかとっても……死ぬ前よりも、生き生きとしている。]
ふうん? ユーも、味が変わるんだねぇ。
[コーヒーの。 こぼした独り言は、部屋へと戻っていく彼の背中に届いただろうか。 その背中を眺めていたけれど、ぱたりと扉が閉まる頃には、生き物の姿はソファーの上から消えていた。]
(19) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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[目を見つめているだけで、見つめられていると認識するだけで。 この人に認識されていると感じるだけで、嬉しくなれる。 そのくせ、逃げ出したくもなるし、自分という存在が恥ずかしい。
真墨にとって、自分にとって。 須藤 愛莉という存在は、どんな存在なのか。]
(……そうか。これが……)
[今なら、砂利を食べても白米と錯覚できそうなこの感覚は。 否、そんな皮肉な比喩で取り繕うまでもなく。 素のままの言葉を、伝えるだけでいい。]
(20) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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―――ボクは、あなたが…好きです。
.
(21) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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― 回想・自分の部屋 ―
[どこが大事なのか>>17と問われれば、何故そんな事を聞くのかと言わんばかりに目を見開いた]
大事な事よ。 未練があると言う事はつまり―― 『本心から死を望む人間はここにはいない』って事なんだから。
[自分の推測は間違っていなかったのだ。そう確信する。 彼もまた――生きたいのだ、人として。 それが判るかどうか、それが大事だったのだ]
……スーパー○としくんなら、外れたら没収かしらね。
[地面に吸い込まれる自称神様を想像して、思わず笑みが浮かんでしまった]
(22) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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[口から出た言葉が、心の中をグワングワンとかき乱す。 ここから逃げたい。 カミサマでも天使さいとうでもいい、誰かこの場に来いと、望んでもいないことを願ってしまう。]
[恥ずかしさの頂点に達した思考が、目線を泳がせて目を伏せさせる。 受け入れられなかったらどうしようとか、そんなことを言葉を放ったあとで考えてしまう。 果たして、須藤はどんな面持ちで真墨のことを眺めていただろうか。*]
(23) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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カミジャーは、もちろん、現在の二人の邪魔をするはずがない。
2014/03/28(Fri) 01時頃
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はい、良く言えました。
[ようやっと全ての想いを吐き出してくれた彼の身体を、そっと自分の方に抱き寄せる。 自分より背の低い彼の事だ、きっと肩辺りに彼の顔があるだろう。 それは勇気を振り絞った彼をねぎらう意味もあったが――]
私さ、こう見えて、本当に人から愛された事なかったの。 誰もが私の外面だけ見て、レッテル貼って、理解した気になって。 私は、理想を投影される人形でしかなかったのよ。
でも――どうしてかしらね。 貴方に言われた言葉は、そんな風に感じなかった。
[理由は判らなかった。理屈ではないのかもしれない、そんな風に思う]
(24) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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――ありがとう。
[こんな状態では、彼の顔をまともに見る事も出来ないのだ。 今までとは違う意味の涙までこぼれそうで、こんな表情を見せられなかった]**
(25) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 01時頃
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― 回想/須藤の部屋 ― [驚いた様子の須藤になるほどと、ぽんと手を鳴らした。]
でも、自覚の有無は人それぞれ。 たまに、自殺した人もくるからね♪
[彼もまた、自殺に近いような死に方であったのだから。 さすがにいろいろしゃべりすぎたかもしれないけれど。]
スーパーはね、金色だけど。 それは普通の色だから、 ただのカミィちゃん人形♫ じゃあ、もう用事ないみたいだし、ミーはボッシュート。
[そういうと、赤い獣の周りの床にぴーっと四角く切れ目が入り、切り取られていくように床ごと沈んでいく。 ふっとその上にいた生き物の姿が消えれば、また元通りせり上がり、切れ目などはじめからなかったかのような須藤の部屋へと戻ったのだった。]
(26) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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― 現世、とある喫茶店にて ―
[ねりきりと、すあま。(>>+5:1)
そう呼ばれる猫の隣で、一緒にごはんを食べる妙な赤茶けた毛並みの猫が一匹、いた。
猫たちはそれに気付いているようで、鬱陶しそうな顔を向けてくる。
魚を一匹ぺろりと傍からいただくも、猫たちは不思議とその横暴に怒ったりはしないようだ。]
川原沿いに咲いてる桜並木は、そろそろ見頃なの♪
ベンチがところどころ設置されてるしね♫
今の時期、昼間はお花見のお客さんでいっぱいだけど……、
夜になったら穴場じゃないかな♬
[餌のお礼だとでも言いたげに、揚々と話すけれど。
その声が聞こえるのは生憎と、猫ぐらいのものだろう。
それでも満足そうに頷いたあと、その赤茶けた猫はどこかに消えていった。]
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― 回想/突撃されたミーの部屋 ― [甲斐田が残していった試作品ケーキ(>>2:253)をもぐもぐと食べながら、画面に映る猫の様子を見ていたけれど。 不意に部屋をノックされれば、ぴっぴとそのままコントローラーを触って、壁一面のテレビに映るは再び、ゲームの画面。 そんな装備で大丈夫かと尋ねて来る。]
はぁい♫ 空いてるよー!
[こたつに入ったまま返事をすれば、入って来た本田が、真っ直ぐにこちらを見つめてくる。]
見たいもの? ああ、友達ね。 いいよー!
[言うやいなや、ぱっと、ゲームの画面から、どこかの学校の様子へと切り替わる。教室はどこかしんとして、悲痛な面持ちの人もいるようだ。 理由は、教室の机に飾られた一輪の花が物語っている。 けれど、彼女はそんな様子が見たかったわけではないようで。]
(27) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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[すぐに、別の場所に変えろと言ってくる。(>>34)]
もー、ユーも神使いが荒いね♬
[ぱっと、今度は画面が急に真っ暗になる。 電源が消えてしまったのではないか。 そんなことを思いそうだけれど、よく目を凝らせば画面の向こう側で薄ぼんやりと映る、誰かの姿。虚ろなその姿は、ある意味ここにいる人たちよりもよほど、生気がないように見える。(>>5:35)]
どういたしまして♪
[お礼と共に、こちらに微笑んでくる本田。その表情はここにいる天使よりも天使らしい。 そんな彼女に、こちらはひょうきんな顔をさらにひょうきんな形にするべく笑みを作り。
彼女が踵を返すのと同時、画面はまた別の場所を映し出した。]
(28) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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― 現世、どこかの道端にて ―
[壁の上、日向ぼっこをしていたのか、くぁとあくびをする、赤茶けた毛並みの野良猫が一匹。(>>+8)
気だるそうに、通りに行き交う人々を眺めている。
学生や、カップル、仕事に向かう人々、手をつないだ親子連れ。
そのうちの数人は、すぐ近くにあったコンビニエンスストアに吸い込まれていく。
自動ドアが開けばまた吐き出されるように出ていく人々はどこかへ向かっていって。
入るときは二人で連れ立っていた親子連れ。
そこに、ひとり人が増えて、三人でコンビニの扉からでてくれば、猫はまたあくびを一つ。
それから、満足そうに丸まって、塀の上で眠りだした。]
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― 回想/青い扉の前 ― [本田と槇村。 二人が連れ立って扉の前までくれば、まるで待っていたかのようにちょこんとその前に、赤い獣が座っていた。(>>5:52)]
どういたしまして♬
[ぺこりと、頭を下げる槇村に、先ほど本田に言ったのと同じセリフを返す。 槇村は、ずっと手にしていた赤いものを、こんと床に置いた。しげしげとそれを眺めていた生き物は、やがて嬉しそうに牧村を見上げる。]
……ミー?
[自分とそっくりな、ひょうきんな顔をしているシーサーがそこにいた。]
(29) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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んふふ♪ そっくり!ありがとー!
[にやと、不敵な笑みを浮かべ手を振る槇村に尻尾をめいっぱい振って答える。]
じゃあね♫
[満足そうに一度頷いてみせ。光の向こう側へ消えていく二人を見守った。 期待しているよ。五秒後の世界を。**]
(30) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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― ミーの部屋 ― [槙村と本田を見送ったあと。 部屋の扉は、残り四つ。そのうちの一つの部屋の中。 ノックの音が響けば(>>0)、画面が切り替わる。映るのはやっぱりゲームの画面。主人公が死んで、その子どもに使命を委ねていく。]
はぁい♪
[そのままの姿で、こたつの中から返事をする。]
頼み?なぁに?
[聞けば、ある少女の部屋が見たいのだと言う。(>>1) ゲームのコントローラーを操作して、るりと呼ばれている少女の部屋を見せる。]
(31) 2014/03/28(Fri) 17時半頃
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[けれど。赤い獣がしたのはそこまでだ。 映る少女は、相変わらず虚空を見つめている。 それなのに、画面を見つめる彼の目には、何か違うものが見えてるらしい。 嗚咽を洩らしながら辞めてと請うてくる。 その姿をにやにやと眺めながら首をかしげた。]
ミーは何にもしてないよ? それはユーが望んだこと。
[元より、ラブゲームの神様である自分に、人間の未来を見ることなどできやしない。そんな台詞は幻想に囚われる彼まで届いているのかいないのか。 よくわからないけれど。]
(32) 2014/03/28(Fri) 17時半頃
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ミーもわけがわからないよ!
[何故かしとしとと涙を流す進村に、特に慰めの言葉をかけるでもなく。 やがて、彼が袖口でその顔をぬぐいこちらを向けば真っ直ぐ見つめた。そして続く質問タイム。 尋ねられた問いに、生き物は呆れたような声を出した。]
タイムリミットは、前も説明したよ〜〜! ミー、二回も説明したくないんだよね。
[影木に聞かれたとき、進村もその場にいたはずである。(>>1:138)]
そんなに死にたいなら、 今すぐ終わらせてあげてもいいけどね♬
[それに対する進村の返答は、よくわからないものであったけれど。(>>3)]
(33) 2014/03/28(Fri) 18時頃
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[それから、まだまだ続く進村のターン。(>>3)]
お願い?なぁに?
[尋ね返せば。 ゲームのBGMが流れる部屋に、進村が息を吸い込む音が聞こえる。 そうして、紡がれた言葉(>>4)に――赤い獣は、きょとりとした顔を向けた。]
願わなくたっていいじゃない、そんなもの。
[それから、ふ、と。笑みを形作る。]
だってユー、持ってるでしょ? 初めから。ずーっと。
ユーが気付いてあげなかっただけ。
[告げられた礼には(>>5)尻尾を振って返したろう。 そうして、部屋を出ていく背中を見送った。**]
(34) 2014/03/28(Fri) 18時頃
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うぶっ……!
[ゆっくりと抱きしめられたにもかかわらず、驚いた口が奇妙な音を出す。 続く須藤の言葉に(>>24)、氷が春の日差しで溶けるような、ゆったりとした安心感を感じた。]
(……ボクと、同じだ…)
[自分の感覚を理解されず、他人から勝手な偶像を押しつけられて。 乖離した実情と求められる虚像が、真墨の場合は自分の価値観を殺し。 須藤の場合は―――他人への信用を殺したのかもしれない。]
…ボクの、…ことを…もっと知ってください。 ボクも、須藤さんのこと……いっぱい知りたい。
[飾りっ気の欠片も無い言葉で、抱きしめられた腕に応える。 触れれば壊れそうな身体を、傷つけないよう、離れないように抱きしめる。]
(35) 2014/03/28(Fri) 20時半頃
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>>25
こちらこそ、ありが…とう…!
[目の前の女性に感謝して。 理解してくれたことに感謝して。 真墨の言葉が途切れ途切れになるのは、嗚咽を必死に隠そうとしてたからかもしれない。**]
(36) 2014/03/28(Fri) 20時半頃
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― 遥か、上空にて ―
んふふ♪
[絵の具を薄く伸ばしたようなスカイブルー。
春らしい、パステル色の空の中、風を裂いて赤い翼をもつ鳥が飛ぶ。
その、遥か下で。
仰向けに、空を仰ぐ男の姿。(>>+48)]
――届いたね。
5秒先の、未来に。
[赤い鳥が翼を翻していれば、確かに見えた。
小さく動く、子どもをのせ。
笑う男が指先をピストルの形に変えて、不敵に天を狙うのが。]
受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 23時頃
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そうね――私達は、話す時間が短すぎた。 お互いを知るなら、もっともっと、二人きりでいた方が良いのかもしれない。 ……でも、どうやらタイムリミットみたいね。
[もともと自分達が最後の二人だったのだ、この空間に居られる時間は長くはない。 直感でそれを感じとってしまう。夢の時間は、もうすぐ終わりだ]
この空間は、まるで時が止まったみたいに平穏なのよ。 変化も、成長も、時間も、何もかも止まった空間。 望めば何でもたやすく願う――夢の空間。ひょっとしたら、現実寄りも望んでいた生活が出来るのかもしれない。 だけどそれは――ただの夢なの。儚い、何時崩れるとも分からない夢。 どんなに辛くても苦しくても、現実で――私達は戦って行かなくちゃいけないわ。
[ぽんぽんと泣き崩れる彼の肩>>36を叩く。ひょっとしたら彼は付き離されたように思うかもしれない。 でもそれは自分の冷静な心が映し出す紛れもない真実で]
今生の別れじゃない。だって、"私達には未来がある"んだから。 そうでしょう?
[くすりと笑って扉をそっと手で押す。まるで鍵がかかっているなんて嘘のように、扉は抵抗なくゆっくりと開き始める]
(37) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 00時頃
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[肩を叩かれて、ゆっくりと身体を離す。>>37 離れてゆく体温に一抹の寂しさを覚え、すり抜ける体をなんとか辿って手を握ろうとした。 柔らかい手を、温かいそれを、もう少しだけ肌で味わっていたくて。]
そう、ですね…
[固く閉ざされていたハズの扉は、何の仕掛けも無いただの扉のように音もなく開いていく。 その向こうには、眩しいばかりの白、白、白が広がっていて。]
本当は、怖いですよ。もしここでの記憶を忘れたら、 ボクはここへ来たばかりの時のような…感情が死んだ生活を送ることになる。
[死者は愛を知りました。 それゆえに、待っていたのは―――死か、愛か。]
でも……戦いますよ。 ボクらはみんな、生きている……んだから。
[迷いの答えは、確かに隣にいると感じるこの体温だけが知っている。 気付けば、青い鳥は…すぐ傍にいるのだから。]
(38) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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記憶と一緒に経験も、消えてしまうのかもしれないわね……
[ここで話してた事も、ここで出会った人たちの事も。 ここで起こった諍いや友情、そして恋も。ここから出たら消えてしまうのだろうか。 それを含めた、"ゲーム"なのだろうか。そんな思いが心を過る事もあった]
でも、私は信じるわ。 ここで得た物だって、私と言う存在を作る礎になるはずだって。
[ぎゅ、と握られた彼の手を握り返しながら。 それはまるで現実と――この空間への宣戦布告のようだった]
(39) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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―――カミサマ、さよなら。
…行こう。
[ギュッと手を握り返し、扉の向こうへと歩き出す。]
すど…愛莉、さん。 また会えるって…信じてますから。
[白く視界が染まっていく中で、確かめた手の感覚ごしに声をかける。 届いただろうか。 きっと届くと信じてる。 進村 真墨は、心だけ先にあの空間で生き返ったのだから。 これからは、ずっと―――**]
(40) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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[扉に近付くに従って、自分の身体が光の粒になって行くのが見える。 そこから感覚は次々となくなって行って。それが尚更この世界での終焉を感じさせた]
――待ってるから。 ずっと私――待ってるから!
真墨く――
[初めて呼んだ彼の名前。 それを全て語る前に、彼女の身体は光の粒となって扉の向こうに消えた*]
(41) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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