4 SADISTIC DETH GAME:2nd
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―路地裏―
[壁に背をつけ、青い瞳は生気を失ったように地面を見つめていた。
なんであんなことになってしまったのか。
全て、自分が招いた愚かしさなのか。]
ごめん、ごめんなさいっ――――…。
[催涙弾のせいではなく。
涙が溢れてきて、零れて――――。]
『アンタ、ホントにタマ付いてんの?
ナメてるとそこ切るわよ。
いつまでも泣いてんじゃないわよ。』
[見上げると青水晶にピアスを両耳につけた少女の顔。
その顔は不機嫌そうではあっても、何処か心配そうなそんな顔。]
ホ、ホリー…、なんで…?
[黙ってしばらく見てた。
けど、その後、頬をグーで殴られた。]
いっ…?いった…?
『ネイサンは捕まったわよ。アンタが弱いせいでね。
あの人地味な顔してるけどいい人なのよ。』
え、あ、うん。
[立ち上がり、少女は月を背負って長い髪に手を触れた。]
『助けるわよ。あの人いないとウチの情報量も少ないの。』
[左の青い瞳が力強くこちらを見た。]
あ、あのさ…。
『ナニ?』
まさ、か……兄さんにホレてるとかn
『いまここで撃ち殺すわよ。』
[顎に銃口を突きつけられたので黙った。]
ご、ごめんなs
『無駄口叩いてっとぶっ殺すわよ。
あ、それとコレ、返す。』
[手渡されたのは、左耳のピアス。
それを右手で受け取るって相手の顔を見上げた。]
え、なんで……。
『いらない。私はピアスが片割れじゃないのよ。』
[きょとんとした表情で相手を見る。
それからホリーが額を己の額へと近づけてきた。]
『せっかく会った家族なのに…。
いなくならないでよ…もう1人はヤなんだから。』
…………、…。
『自分の家なのに、私はずっとのけ者だった。
私なんていらない子なんだ、ってずっと思ってた。
大人たちの笑ってる顔がムカついて、ムカついて。
皆殺ししてやろう、って思ったわ。』
うん、一緒だ……オレだって…。
[青年は目を閉じた。]
オレだって…ずっと、ここは、オレの場所じゃない、って思ってた。
[このチームは。
海でもなく。
沼でもなく。
池でもなく。
河でもない。
水を静かに湛え、空の月を映し出す鏡。
湖面に波紋を広げ飛び立つこともできない堕ちた鳥。]
きっと……ボクたちはもう大人なんだね。
オレたち、戻れないんだよ。
だからこそ、ここから飛び立たなきゃいけない。
[きっと、この湖面から飛び立てないけど。
それでもこの湖にたくさんの仲間がいたから。]
[だから、さようなら、"ボク"だった自分。
誰かを守るため、何かを掴むために捨てなきゃいけない。]
オレが動く。
ホリーはできるなら兄さんを助けてやってくれ。
病院か本部か…。
サリー、ちょっと探れそうなら探ってくれ。
『アンタ、死ぬの?そのケガで動くつもり。』
[そう問われて薄い笑みを浮かべた。]
Gameで死ぬわけないじゃん。
[それは一種、強がりでもあったかもしれないが。]
[こんなにも眠いのは、初めてかもしれない。]
―――――…、心が静かなのは。
[湖面の波紋は。
1つ落ちて広がっても。
もう1つ落ちて、その波紋が相殺される。]
諦めてはない、けれど…。
けれど…怖い、のかな……。
オレ、ホリーと別れるの…怖いよ。
[唇を静かに噛む。
歩く足、痛みが、じんじんと。]
――――…、
[イヌの臭いが、鼻に届いたか。]
[誰かの上に立つのが頂点なら。
誰かの犠牲に上に立つのも頂点?]
―――――…、…。
[誰も認めてくれないと思っていたのに。
昨日、頂点が自分にあると言ってくれていたのは。
認めてくれていたのか、よく分からないけれど。]
――――、引き摺りだしてでも…話聞きだしてやる…。
[『蘭』の女に苛々と感情を覚えたのは。
むしろ、話を聞きたいのはこっちだったからかもしれない。]
[認めてほしかったのは。
それは周りの仲間であり。
それから、周りの大人であり。
ホリーと。
そして、]
オレは…誰よりも……。
[思い出そうとするも。
その顔はやはり思い出せなかった。]
ボスに認めてほしかったんだ…。
[霞の中、その姿はどんどん薄れていく。
それこそがある種罪なのかもしれないが。]
――――、それでもいい、んだ…。
[銃を握る手に、力が入る。]
だって…それしか…。
[ボスに認めてもらえるわけなかった。]
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