人狼議事


213 舞鶴草の村

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 ――ちゃァんと真っ直ぐ飛ぶように折った筈なんだけどなァ、

[不器用なのに慣れねェことをするもんじゃないな、と頬を掻いて。]


【人】 役者 鏡花

[今朝は 早くから立ち稽古を。
見直しを一通り終えれば ほう と息をつく
昨日怪我した手をにぎにぎと動かしながら
もう皮膚の繋がりかけている切り傷を見やる
きっとお薬がよく効いたのだろう
新しい軟膏は是非にも あの薬師さんの処へ貰いに上がろう お礼の差し入れは何がいいだろうか と微笑みを浮かべていると
座員のひとりがこちらへ寄ってくる]

『おういお鏡、何をにやついてんだ?
そら、御前さんあてに手紙が来てたよ』

あ いえ なんでも
あら お手紙?わざわざおおきに

[受け取った便箋をぱらり 捲り目を通せば
途端 は と息を呑む]

(29) 2015/01/20(Tue) 08時半頃

【人】 役者 鏡花

ーー鼠小僧。

(僕の、宝物を…?)

[とはいえ 具体的に思いつく其れと云えば
ひとつは父から譲り受けた 篠笛。
そしてひとつは 大好きな一座とその面々。

ー何でも盗む。ひとや居場所をも 盗んでしまうなんて もしやそんなこともできるのだろうか

ふいに 立ち上がってはきょろきょろと辺りを見回して あるひとを呼ぶ]

兄さん 兄さん 朧兄さん

[まさか 鼠小僧を演じていた彼が 鼠小僧に攫われる とは流石に思わないけれど 泥棒からの文を 彼に見せて 意見を聞きたくて

芝居小屋のどこかに彼の姿はあっただろうか
もしかすると すぐそこに居たかもしれないし
見当たらないようなら 眉を下げてため息を吐き
通りへ繰り出したか**]

(30) 2015/01/20(Tue) 08時半頃

役者 鏡花は、メモを貼った。

2015/01/20(Tue) 08時半頃


【人】 役者 鏡花

[名を呼べばすぐに よく通る声が帰ってくる
とたとたと其方へ駆け寄れば
楽屋からひょこり 見慣れたお顔>>33]

ああ よかった 兄さん

[思えば 稽古で先刻まで顔を合わせていた筈だけれど
心配性は空回り 安堵のほほえみに変わって

従兄弟といえど 実の兄と同然に慕っている男
幼少の時から 彼の後ろをついてまわっていたんだったか
二枚目と女形 という役柄上 芝居中にも距離は近いことが多く
だから 気兼ねなくその人の傍へ身を寄せる]

ねぇ兄さん 鼠小僧から こんなけったいなお手紙が

[相手も同じものを貰っているとは知らず知らず
困った顔で その便箋を彼に寄越したか]

(53) 2015/01/20(Tue) 21時頃

【人】 役者 鏡花

[楽屋へと誘われれば ひとまず 自分の私物を置いている一角へ
愛用の篠笛がそこにあるのを見つければ
安堵とともに はて と首を傾ぐ]

盗んだゆうて いったい 何のこっちゃろか

[手紙を悪戯とも思わず 真に受けたまま 一人ごちる

宝物 宝物 盗まれちゃ困るものは 沢山あるけれど
ほかになにが あったっけ]

(54) 2015/01/20(Tue) 21時頃

役者 鏡花は、メモを貼った。

2015/01/20(Tue) 21時頃


【人】 役者 鏡花

[気持ちの悪い なんて そう揶揄われても こちらも悪い気はせず
その人が言葉とは裏腹 心根柔らかく構えていることを知っている
だから 変わらないその様子に いっそうふにゃりと破顔して]

あは 堪忍
少し姿が見えへんかったから

まさか 兄さん"が"鼠小僧に盗まれてやせえへんか 思って

[そんな稚拙な発想は 流石に照れくさそうに
けれどそのまま告げる
馬鹿な考えかもしれないけれど 不安が過ぎったのは事実で

彼の元にも 同じ手紙が届いていたと知り
大事なものは全てあったと聞けば 胸を撫で下ろす]

(60) 2015/01/20(Tue) 22時半頃

【人】 役者 鏡花

悪戯  せやんな こんな偶然
ずいぶん意地悪や

[言い聞かせられれば うんうん と大人しく首を振るものの
まだどこか心は落ち着かず そわそわと
悪戯ならば まんまとそれに嵌められているような

小さく呟き>>55を零す彼も 心中を同じくしているのだろうか
伺うように 隣り合う小袖を 少しだけ摘んだ]

 心 とかも盗まれてしまうんやろか

[思い出せないなら 見つけることも出来ない
屹度その通り
ならば と 思いつめたように そう一言]

(61) 2015/01/20(Tue) 23時頃

【人】 役者 鏡花

ン。
きをつけますよって

[>>62手厳しい指摘には 緩んだ口元をなおして
望まれる女形らしく 上品に口角を上げ 素直によいお返事
厳しいのは関心をもってくれているからで それに
なんだかんだ 兄さんは優しいし 自分勝手な指摘はしない
きっとそれは演技の事を観客の事を 真剣に考えているからこそ]

ウウン 朧兄さんは 大事なひと
かけがえのない 僕の宝物や
――ええと 一座のみんなかて そう思てるよ

[そんな彼の存在は 言葉通り
一座にとっても自分にとっても 代えようのない大きなものであり
軽んじられれば ぶんぶんと首を振って訂正したものの
面と向かって口にすれば 少し恥ずかしくて 言い繕う

でも言われてみれば確かに 人が人に盗まれるなんて
御伽噺に感化されすぎか と我ながら苦笑]

(66) 2015/01/21(Wed) 00時半頃

【人】 役者 鏡花

[>>63抱き寄せられれば ぴくりとも抵抗はせず
されるがままにその身を委ねる]

ごめんなさい
ぜったいに 演技で下手は出さへん だから 大丈夫

[小さく横に首を振り 公演を休みたくはない という意志を示す
演技を この仕事を 大事に 誇りを持ってやっているのは自分も同じ けれど 彼にそう言わせてしまったことに 申し訳ない気持ちで
だから強く口を結んで 心配させまい と約束した

諭されながら 頭を柔らかく撫でられれば 落ち着いていく
拾八にもなって 幼児にするようにあやされて
恥ずかしいことなのに 反して心は安らぐばかりで
兄の大きな手に 甘えるようにうなじに顔を埋める]

ありがと 兄さん 安心した

[ひとときして彼に礼を言えば ゆっくりと体を離し
心中を知ってか知らずか もらった暖かい気持ちを少しは返せればいいと 従兄弟の胸元に手をあてては 目を細め 微笑んだ]

(68) 2015/01/21(Wed) 00時半頃

【人】 役者 鏡花

兄さんの匂いも言葉も 落ち着くから好き

兄さんの鼠小僧になら
心を盗まれたって かまへんのやけど

[冗談めかしてそう言えば また
気持ち悪い と言われてしまうだろうか
でも 彼の反応を待たずに再び口をあける]

僕 鳥渡用事があるから お外行ってくるな

せや 兄さん なにか食べたいもんない?

[お土産買うてこよか と 少ししんみりさせてしまった空気を
景気づけるように 明るい声をあげた

何か彼の希望があればそれを買ってくると伝えたし
特に無い と言われれば何か適当に選ぶ心算で

ほなまたね と告げれば 楽屋をあとにしただろうか**]

(69) 2015/01/21(Wed) 00時半頃

役者 鏡花は、メモを貼った。

2015/01/21(Wed) 00時半頃


――此処まで世話をしてくれた恩返しをしようと思ったのに。

[残念そうに口を尖らせて溜息をひとつ。
素直に受け取っておけばいいのに、と呟いては履き古した草履を見下ろして。]


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