191 忘却の箱
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クリスマス67(0..100)x1
シーシャとジリヤ再度
シーシャ88(0..100)x1
ジリヤ98(0..100)x1
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――……いたよ。
[何が、とも誰が、とも言わず。 視線はあらぬ方へ向けたまま、ぽつん、と声が落ちる。それが独り言>>1:83への答え合わせだとは当の男は気付かなかったかもしれないが。 いずれにせよ、それ以上を問われたところでシーシャに応じる気は無いらしく、ふいと顔を背けると、手近な棚を物色し始めた。]
あー…この辺にあったよなァ、確か… 『忘れても結構ですが』、じゃねぇよ新入り。ふざけんな。 「俺は」、「ひとりも」、「忘れてない」。……あった。
[不愉快そうに顔を顰め、棚から太めのマジックペンらしきものを引っ張り出す。 古びたウェディングドレスを前に立ち尽くすズリエルへと大股で近付くと、ペンのキャップを外して、それからやや乱暴に男の患者服のシャツをぐいと引いた。]
(12) 2014/09/02(Tue) 02時頃
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────悪ィな新入り、洗礼だ。
[にや、と口元を歪めて。 引っ張られ伸ばされたシャツの腹の辺りに右手が伸びる。 ズリエルがその意図に気付いたかは分からないが、制止よりも素早くその手のマジックペンがシャツを撫でた。
スペルは?合ってるかよ? 質問の形を取りつつも、一切手を止めずに、大きく、刻まれる名前。Z、U、R、I、E、L、……ピタリ、と動きが止まり。ペン先が離れて行く。]
(18) 2014/09/02(Tue) 03時頃
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[何処か満足気な表情で、青年はニ、三歩後ろに下がった。 幸い、目の前の男が被っていたタオルは、廊下に居た時よりも浅く、ちゃんと目元が覗いている。
ズリエルの顔と、腹の辺りに大きく名前の入ったシャツごと視界に収めて。──きっかり、五秒。見詰める、と言うよりは、凝視に近い。
カシャリ、と、シーシャの頭の中だけで、軽快に響くシャッター音。 だいじょうぶ。 これで、これがあるうちは、聴こえるうちは、大丈夫なんだ。]
……おし。これで、バッチリ。 オマエが忘れても、オレはオマエの顔も名前も忘れねえよ。
[忘れたら教えてやるよ。 言って破顔した青年の意図など分かりようもない男は、どう反応したものか。 満足したらしいシーシャは、引き留められでもしなければ、じゃあなと片手を上げてさっさと踵を返しそうなものであったが。]**
(19) 2014/09/02(Tue) 03時頃
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…べっつに、いいよ、そういうの。 どうせ顔付き合わせんだから、まいにち、ここで、死ぬまで。
[引き留められて振り返れば、引っ張り出したミシンケースの横にしゃがみ込んで、此方を見上げる大柄な男。>>27口にするのは、ぽそぽそと、小さな感謝で。 何故だか怯えた小さな子供を見ているような心持ちで、見下ろすその瞳がまた、シャッターを切る。
肩を竦めて、皮肉めいた返事。 素直に気にするなよと言ってやれればいいのだろうが、そのやり方は忘れてしまった。否、たぶんはじめから、持っていないのだろう。
踵を返して片手を上げる。じゃあな、と言いかけた唇が音を飲み込んだ。どうせ、まいにち。反芻したのは先ほどの自分の言葉で。ならやっぱり、続く言葉も、少し違う気がして。]
──────『またな』。
[下ろした片手で、貸し出し受付台の上に乗った飴玉の包みを数個、くすねる。手ごとポケットに押し込んで、備品室を後にした。 落ちた声音は、もしかしたら、少しだけ柔かったかもしれない。]*
(41) 2014/09/02(Tue) 19時頃
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[唄が、聴こえる。
先ほどとは違う、か細い高い声。 金属の小さなベルを鳴らしたような。硝子のふちをなぞったような。 立ち止まって、耳を澄ます。声は、中庭の方から聴こえている。>>43]
…──クリス、……。
[目を閉じた。音。唄。刻み付ける。 でもきっと、忘れてしまうのだ。『視』なければ。いずれ、取り零してしまう。だから、今だけでも。
ふ、とひとつ息を吐いて。 先ほどよりも、ゆっくりと、歩を進める。遠くで鳴る唄声を聴きながら。 そうやって食堂を通り過ぎた向こう、壁に貼られた案内板の前に佇む小さな人影を見付けた。>>47]
(50) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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[足音を忍ばせて、案内板を見ているらしい少女に近付く。 そーっと、そーっと。真後ろに立っても、集中しているらしい少女はそれに全く気付いた様子は無く。
猫のようにしなやかな所作でしゃがみ込むと、悪戯っ子じみた表情で、手を伸ばして────]
なァにしてんだよ、チビ助ぇ──よッ、と!
[少女──ペラジーを、後ろから所謂「たかいたかい」の要領で、抱き上げた。]
(51) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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[奇襲は成功したらしく、>>58上がった声に青年も微かに笑い声を漏らす。 きょとんとした顔で首を傾げるペラジーを、落とさないよう腕を回して抱き直した。片腕に座らせるようにして、片手で背中を押さえてやる。これで良い加減、浮いてる訳では無いことに気付くだろうか。駄目押しに喉の奥で低く笑って言った。]
あァ?イイじゃねえか、浮いたって。 歩かなくったって好きなとこ行けるぜ、ホラ。
[どこ行きてえ? 言いながら適当に歩き出す。ま・チビ助がオレを見下ろしてんのは百年早えけどなあ、なんて揶揄しつつ。 高い視界を彼女が楽しんでいるなら、それもいいかと、暫くそうして抱いていてやるだろう。]
(63) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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あー…どっちでもいいがよ…
[解けぬ誤解に面倒な説明は放り投げ、調子を合わせてやる。>>67 こちらからの問いに一緒ならどこでも楽しい、と答える子供らしい素直な反応は、可愛らしい反面、シーシャの胸の内をざわつかせるには充分で。
舌打ちを堪えたのには、気付かれなかったろう。 その苛立ちは、彼が彼女の喪失したものを知っているから。 そして、彼自身が、この奇病とそれによる忘却という喪失を──受け容れていないからだ。]
行きたいとこ?オレは、そうだな…、
(…外。外に、出たい。けど。)
[それは、ここに来たときに二度と叶わぬと決まった望みで。 中庭の小さな切り取られた空だけが、このサナトリウムに住まう患者たちに与えられた、小さな『外の世界』。]
(69) 2014/09/03(Wed) 01時頃
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…マーチェのジーサンに。絵見せてもらおーと思ってたんだっ、た。
[自分も相手も誤魔化したような答え。ズリエルと会ってから晴れていた翳りが、再び双眸に落ちる。 暗澹とした吐き気じみたものが胸の奥から競り上げて、ぐらぐらと視界が揺れそうになる。
腕の中のささやかな体温を、落としたくはない。 そうなる前にと、羽根のように軽い身体をそうと床に降ろした。目線を合わせてしゃがむと、ポケットの中を漁る。備品室からくすねた飴玉の包みを幾つか、小さな手に握らせた。]
コレな。『外』で売ってるやつ、こっそり貰ってきた。 一人で食ってもいいし…そうだな、新しい奴、来てたから。クマみてえでデカいけど、やったら仲良くなれるかもしんねーぞ?
[ナイショだと言い含めて、ぐりぐりと頭を撫でてやる。 誰かと食べてくれれば、自分が吐いた嘘にも気付くだろう。その黄色い飴玉は、とても酸っぱいのだ。渡した幾つかのうち、甘いのは青い一粒だけ。余程運が良くなければ、ペラジーも一緒に食べる誰かも散々なのは間違いない。
シーシャがペラジーに何か与えるときは、大抵がこんな悪戯ばかりなのだが。一向にその応酬は、止む気配がない。]
(72) 2014/09/03(Wed) 02時頃
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[それは、ペラジー自身の病と、シーシャの矜恃の問題であって。 窘められようが、改める気は毛頭ない。スティーブンに怒られるのならば、ちょっとは、ちょっとだけ、考えるかもしれないが。]
また、後で。な。 前みて歩けよ。
[返事を待たずに立ち上がった。 小さな手の甲にちらついた、鮮やかな青。>>68極力視界に収めないよう、視線を逸らしてすぐに中庭の方へと歩き出す。
昨日は無かった。いつ?そんな事は知りようもない。毎日毎日咲いて散ってを繰り返す者だって居るのだ、あんなもの。あんなものが。]
(73) 2014/09/03(Wed) 02時半頃
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(……………気持ち悪ぃ)
[毟り取ってやりたい。 返せと叫んで、二度と咲かないように根絶やしにしたい。今度は彼女から何を奪って咲いたのだろう。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
込み上げてくる衝動と嘔吐感。喉の奥が苦しい。早く、はやく。彼女の視界から消えないと。角を曲がる。足が震えた。堪え切れない。ああ、きっと自分は酷い顔をしている。]
──────……ッ、…ぁあア!!!!
[続けて二回、角を曲がって。目の前に開けた空間、硝子張りの向こうに中庭が見えた。 瞬間、躊躇無くその嵌め込まれた硝子を殴り付ける。 二度。三度。割れないのを知っている。四度。硝子越し、白い風に揺らされた花達が、容易に激情を煽って。五度。ついでに蹴飛ばした。強化硝子が衝撃で揺れる。脚が縺れて膝を着いた。酷い吐き気に廊下の隅でえづくものの、なにぶん出すものが無い。
げほげほと噎せながらその場に座り込んだ。 肩で息をして、蹲る。無意識に左腕を包帯ごと握る。握る。
誰かが通りすがっても、何時ものことと見て見ぬふりをするか。声を掛けるなら、およそ不機嫌そうな返事が返るのは間違いないが。]**
(74) 2014/09/03(Wed) 03時頃
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……ッ、触んな、……!
[聞き覚えのある高い声が、足音と共に近寄ってくる。すぐ傍らにしゃがみ込んだ気配。心配しているとわかる声音。>>84 背を撫でようとする手のひらの体温が、空気越しに直ぐそこ。瞬間、鼻の奥がツンとするような情動が脳内を焦がして、半ば叫ぶような拒絶の声が出る。
微かに空気が震えた。 背中に触れるはずだった手は、そこに止まったままで。 怖がらせてしまっただろうか。後悔と、自嘲と、放っておいて欲しい気持ちはないまぜで、ごつんと額を壁に押し付ける。
鼻の奥はずっと痛むままだ。もしかしたらこれは、]
――なんでもない。どうってことねえ、から……クリス。
[泣きたい、のかも、しれない。]
(96) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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あ゙…?、…そういうオマエは育ってんじゃねーか、随分。
[クリスとは少し話をしただろうか。 不意に後ろから聞こえた声に、口元を拭いながら顔を上げる。>>98 表情の乏しい顔に、揺れる頭頂の花。 見ようによってはなんだか少し間抜けなその青年は、よく見知った患者の一人で。
遠慮の無い問いに、鼻白んで皮肉で返す。 ふらつく足で立ち上がると、その目の前まで近寄って。頭半分ほど低い位置にある青年の顔を両手で無造作に挟んだ。
むに、と圧迫しながらやや強引に視線を合わせるように上向かせ、その瞳を覗き込む。 そこに自分の姿が映り込むのを、確認するように。]
オイ…オマエ、ちゃんとまだ覚えてるかよ。サミィ。 オレの名前、言ってみな。
(101) 2014/09/04(Thu) 00時頃
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……、ハ。上出来。
[名前を呼ばれる。さやさやと鼓膜を揺らす、その音。 発した言葉よりもずっと満足げに、笑い声を漏らして。固定した顔を解放してやる、ついでにわし、と一回、その癖のある髪を撫でた。
実際それは、そう珍しい遣り取りでもない。名前、言ってみな。サミュエルと行き会えば、数日に一度はそう声を掛ける(半ば強要とも言えるが)。
他の患者がどう考えているかは知らないが。忘れたなら、思い出せないなら、覚えればいい話だ。覚えられないなら、何度でも教えればいい。 疑う事を忘れたペラジーに、何度でもおかしな悪戯を仕掛けるのも。その辺りが、彼なりの理由であって。]
鬱陶しいなら剪定しちまえ、そんな花(モン)。 なんならオレが毟ってやるよ。
[それでも、いずれ忘れられる事に、何も思うところが無いわけでは無く。 心情が表情に出ぬよう、押し殺すように、忌々しげに。人差し指で、ぴ、と目の前で揺れるその花を弾いた。]
(109) 2014/09/04(Thu) 01時半頃
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風通し良くていいじゃねーか。 空きっぱなしが不満なら、ピーマンでも植えてやらァ。
[穴が空きそう、そう言われれば>>113肩を竦めて軽口ひとつ。それが彼の嫌いなものだと知っているから。頭頂で花の代わりに揺れる緑色を想像すると、自然笑いが込み上げた。
先刻までの激情は潮のように引いて、その目元には幾分穏やかさが掠める。 それでも。サミュエルが中庭に意識を向ける間、視線は床の上に散った花弁を一瞬だけ見留めて。外で。そう聞こえた言葉に、また少し、鼻の奥が痛んだような。そんな事はおくびにも出さないのだけれど。]
ン? …あー、今日は、コレ。
[続けざま、振られた世間話みたいな問い>>114に、くく、と喉奥で笑う。ポケットから引っ張り出した飴玉を、くるくると手の内で弄んだ。
そうして、コレ、と示しながら包みをひとつ開いて、人差し指と親指で挟んだその黄色い一粒を。極々自然な所作で、隣に立つ彼の唇へと押し込んだ。]
(129) 2014/09/04(Thu) 14時頃
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『……林檎?』
[大人しく飴を含んで転がしたサミュエルの疑問符に、にや、と笑う。手の中に残った包みを摘み上げて、目の前に翳して。]
残念、オマエのは林檎か。 ちび助にやったのは檸檬。真ん中くらいまで舐めないと、甘くならねぇの。
[恐ろしく酸っぱいだけの飴玉は、誰の元へ渡ったのか。 そう言えばズリエルを指名しておいた事を思い出す。とばっちりもいいところだが、まあ後で謝っておこうか。
少なくなった飴玉を手の中で転がしていると、その「新しいヤツ」について質問が飛んでくる。>>132 こういうこと。それが、どれに当てはまるのか心当たりがあり過ぎて曖昧にあー、と唸る。少しだけ首を捻ってから、言った。]
なんも。してねえよ、シャツにラクガキしたくれぇ。
[オマエにもやったっけ、まえに。 少し懐かしそうに笑って、視線は強化硝子の向こう。 中庭に降り注ぐのは、午後の和らいだ光。]
(133) 2014/09/04(Thu) 21時半頃
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[近くにしゃがみ込んで居た筈の、陽光を纏ったような蜂蜜色の髪の彼女の姿はどこにもない。>>125 少し、気まずい心持ちで。首を巡らすも、見える範囲にはどうやら居ないようで。
怒鳴った事を侘びなければ、と思う反面、どうにも自ら探しには行きづらい。 都合良く、次に会った時には、と自分の中で決めた。そう広くはない施設の中だ、機会はすぐに来るだろう。
暫し思考を飛ばしていると、やや憮然としたような声音でサミュエルがピーマンの進呈を宣言してくる。>>132 要らねえ。内心思うが、ここはひとつ、頂戴して何か素晴らしい仕掛けをして返そう。そう心に決めた。
そうと決まれば何かこう、ピーマンを使ったアグレッシブな遊び方を調べねばならない。是が非でも。]
(136) 2014/09/04(Thu) 21時半頃
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あァ、…楽しみにしてる。
[傍の彼に、いつになくふんわりと笑ってみせた。どう捉えるかは知ったことじゃない。
ピーマンで意趣返しされて、殊更嫌がる顔を想像──しようとして、何故だかそれは上手く思い描けなかった。 見ていないからかもしれない。ここのところ、目に見えて怒ったり笑ったりする彼を。]
(……コイツ、いつから、『こう』だったっけ)
[ちり。 身体の、どこか深いところが、音を立ててざわめく。 青年の頭頂で揺れる花。床に散った花弁。名も知らないサーカスが来る夜のような、些細で、絶対的な胸騒ぎ。]
(137) 2014/09/04(Thu) 22時頃
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サミィ、……、あー……
[何を言いかけたのか、自分でも分からない。 『大丈夫か』、? そんな問いに、なんの意味も無いのはとうに知ってる。知ってる、筈だ。
結局声は続かず、クリスを見かけたら、探していたと伝えてくれと。 別件とすり替えて、その場を立ち去る事にした。軽く片手を上げてまたな、と。そうして歩き出す。
『植木鉢より、外で咲きたい。』 頭の中で、先ほどの彼の言葉>>114を反芻する。外で。焦がれる気持ちは、同じだろうか。]
(ああ────でも、オレは、)
[目を細め、硝子越しの中庭を眺めやる。どこか遠い。白いひかりも。吹き抜けの空も。薄い唇が、僅かに震えて。オレは。]
──────…そうなる前に、死にてえよ。
[呟いた声は、直ぐ後ろの彼にすら、届かなかったかもしれない。]*
(138) 2014/09/04(Thu) 22時頃
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