239 名探偵の館
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[彼は目を閉じて、何かを考え込むように……回想していた。 夕食時、食事の味すら気にせずに、誰かに話しかけられた事に気付かないほど集中していた時の事を。 食堂に居る人物を一人一人、ゆっくりと観察していく。 そして、その視線はメルヤのところで動きを止めた]
………なるほど。
[やがて、何かを確認したようにゆっくりと頷き、目を開ける。 繰り広げられる他の『名探偵』の推理に耳を傾けつつも、その目はただ一人をじっと見つめていた。 もちろん、彼女がエントランスから出て行くその時も]
(53) 2015/10/29(Thu) 01時半頃
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[遠くから聞こえる悲鳴、それを引き鉄として、彼はまるで観客がいるかのように語り始めた]
――さて。
そろそろ仕事の時間でしょう。
[静かに深呼吸を行い、自らの意識の中へ深く沈んでいく。 これまでに演じた数々の名探偵の姿を投影させ、融合させ。 新たな探偵を創り上げていく――。 当然、演じるだけで探偵になる事など出来ない。まして『名探偵』になど、普通は到底――だが、]
よし、では『名探偵』を始めよう。
[彼は不敵に笑い、そう言った]
(67) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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これまでの推理、さすがに名探偵が集うだけはある。とても興味深かったよ。 別人説や屋外での犯行もなるほど、と思わされる。
けれど私の考えは違う。事件はもっとシンプルだ。 名探偵が集まっているこの舞台が、事件を複雑にしてしまっているということだよ。
[もっとも、私の想像通りなら理解に苦しむ犯行方法ではあるがね――と見透かしたように呟き、探偵はホールを歩き回り始めた。 床を、柱の陰を、壁を、何かを探すように調べていく。そして、やがてある場所で立ち止まると、ゆっくりと天井を見上げた]
(68) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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夕食の時に聞いたあの『音』からして、犯行現場はこのホールで間違いない。
そして死体の状況……なるほど、確かに見るに堪えない惨状だ。 これを人の手で作り出すのは結構な労力が必要だろうね。
そして私達はホールに呼ばれるまでは食堂にいた。
なら、犯行が行えるのはセレストさんだろうか? いや、見たところ普通の女性である彼女には無理だろう。 それでは第三者の犯行だろうか? この可能性は今は無い、とまでは言い切れない。
しかし、そのような人物が凶行に及んだのであれば、ここには痕跡が少なすぎる。 例えば――そう、悲鳴とか。
[その視線は食堂の方に向けられている]
(69) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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食堂の悲鳴がここまで届いている。 だというのにあの時、どうしてパルック氏の悲鳴は聞こえなかったのか?
つまりパルック氏は……このホールで、私達が食堂にいる時に、悲鳴一つ上げる間もなく死に至った。 これが答えだよ。
では、それは誰が? どうやって? 動機は?
次の答えを提示するにはまだ材料が足りない。そう……あの『音」の決定的な証拠を探さないとね。
[そういって彼……探偵は帽子を被り、食堂の方へと歩いて行った]
(70) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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シメオンは、続きはCMの後で**
2015/10/29(Thu) 10時頃
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[少し時間は遡る。 ホールから食堂まで歩きつつ考え、結論は出た。欲しいものも見つかった。
しかし、と彼は独り言ちた。
これが答えなのは間違いない。 だが、このトリックならば誰でも犯行が可能な上、こんなにも無理のある方法を選ぶ必要はなかったのではないか、と。
犯行に使われた道具にしても、この中では最もそれらしい、というだけの理由に思える。 それではなぜ犯人を……と、そこまで考え、彼はその先を考えるのを止めた。彼は小さくかぶりを振る。
その視線の先には――どこか怯えたような表情のメルヤがいた。傍らにはオーレリアの姿]
(123) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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[本来ならば、犯人を名指しして推理を披露する場面だ。 探偵ならばそうするだろう。しかし――彼はその横を通り過ぎ、食堂へ向かった。 振り向くと、彼女たちはホールに向かったようだった。
今、彼女を糾弾する必要はない。それに、動機を追うにつれ、見えてしまった理由もあった。
何より、オーレリアに介護されているようにも見えたメルヤに向き合いたくなかったのだろう。
全てを暴き、完全に事件を解決する探偵でなければ、向き合えない。今の彼はそう思っていた]
犯人は……メルヤさん、あなただ。
[メルヤ達が居なくなった食堂で、まるで誰かが見ているかのように、彼は語り始めた。それが必要な事のように]
(124) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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メルヤさん。 あなたはこの館に入ってからすぐ、エントランスホールの『ある仕掛け』に気が付いた。
そして、その仕掛けを利用するトラップをその場で組み上げ、食堂に向かった。
[こつ、こつと革靴の音が響く。 人差し指が額に当てられ、小刻みに揺れている]
あなたの様子、初めて見た時から妙だと思っていました。それでしばらく注目していたんですが――。
あれは、そう。オーレリアさんの言葉です。『容疑者』という言葉にあなたは一際大きな反応を示しました。
何かのボロでも出したのかと思ったけれど、そうではなかった。 あの反応は、日常的にその言葉を恐れている者の反応です。
あなたは名探偵かもしれない。しかし同時に、何らかの容疑者……追われている身でもあるのではないですか?
(125) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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……まあ、その真偽はここで証明する手立てはありません。 事実は過剰な反応を示した事だけです。
しかし、僕はその情報を、もう一つのメルヤさんの『大きな反応』と関連付けました。
思い出してください。あの時、食堂で、あなたがした過剰な反応――。
[ガタン、と音が鳴る。彼は椅子を動かし、その音を鳴らしていた]
丁度こんなような音がして、あなたは立ち上がりました。
案外、大きな音ですね。そしてその時、その音に紛れるように……小さく……『かちりという音』がしました。
よほど集中していなければ聞こえないような音です。メルヤさんのリアクションも合わさって、ほぼ完全に消え失せていたでしょう。
(126) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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さて、ではその音は何の音なのか?
僕は初め、ホールの仕掛けを作動させるもの……そのためのスイッチか何かかと考えました。 しかし、館に来て直ぐにそれほど直接的な手段を手に入れていたとは考えにくい。
だから、手持ちの道具を作動させる、比較的簡単なものでしょう。
これを食事中に作動させることでメルヤさんはアリバイを手に入れ、何食わぬ顔で事件現場に赴いた。
[そこで一度言葉を切り、彼は懐から一発のひしゃげた銃弾を取り出した。 見る者が見れば、それは5.56mm口径の物だとすぐに分かるだろう]
跳弾したんでしょうかね。 エントランスホールの入り口付近…その柱に埋まっていましたよ。丁度猫の手の届かないあたりに、ね。
そう……メルヤさんが作動させたのは、【遠隔操作でサプレッサー付きのM16自動小銃のトリガーを引くためのスイッチ】です。
残念ながら小銃は見つかりませんでしたが……結論はこうです。
(127) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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スイッチが押された瞬間、前もって安全装置が解除され、固定されていた小銃のトリガーが引かれた。
そして放たれた銃弾は、ホールに仕掛けられた『罠』を作動させる。
恐らく、スイッチを押してからある一定の重さを感知して発動するタイプの仕掛けでしょう。 ……そして、結果的に仕掛けは時間差で発動した。
一方パルック氏は仕掛けに気付かず、ホールを移動しようとする。 その時、仕掛けが作動し……。
天井の一角が、パルック氏目掛けて落ちてきた。パルック氏は天井に押しつぶされ、即死したんです。 つまり……彼はその時に【圧死】した。
ホールの天井にはシャンデリアがあり、植物や……一見して刃物のようにも見える装飾がされています。 彼の死体が一目見て圧死とは思えないほどに傷付いているのはそのためでしょう。
[彼はパルックを悼むように目を閉じる。小さく十字を切り、目を開けて帽子を取る]
(128) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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……これで、証明終了です。
一つ、動機だけは明らかにしていませんが、何もかも暴くのが良いという訳ではない。 それが『不幸な事故』かもしれないと思えば、尚更です。
さて、僕の推理はこれで終わりです。ひとまずは、ですが。
[そう言って、彼は誰にともなく一礼する。足早に食堂を離れ、エントランスホールのほうへ向かった]
こんな所かな。後は……他の『名探偵』をじっくり見させてもらおう。
[彼は人目から逃げるようにしてそう呟き、柱の影にそっと佇んだ]
(129) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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シメオンは、戸惑った様子で二人を見ている。
2015/10/30(Fri) 00時頃
シメオンは、オーレリアにひどくうろたえた。
2015/10/30(Fri) 00時頃
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