人狼議事


52 薔薇恋獄

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視点:


[ 灯りが消えた、暗闇の中で ]

『逃げて』

『お願い』

[ 搾り出すような、声がする ]


 日向っ!?

[暗闇のなか、搾り出すような儚い声。
胸の痛みは、一層ひどくなるけれど、何も見えなくて]


お前も、百瀬探しに行かないの?
すっげー雨だし。

[出てゆく石神井を見て、土橋にも声をかけてみたり]


[まさか。
そんなわけがない。

けれど、胸の痛みは治まらない]

 日向、……蛍紫……っ!


いきますよ、もちろん。

[何を当然、といった表情になった]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[玄関から飛び出してから、雨音が急に激しく響いて来て。
 足が止まったところで、一瞬目の前が真っ白になって……。
 そのまま暫く、雨の中で立ちすくんでいた。]

 ……カイ、くん、センセ、さがさ、ないと。

[中庭にその二人が居たことも、そして今の間に停電があって……克希の姿がなくなったこともまだ、知らないまま。
 再び歩き出そうとしたところで、雨音に交じり微かに聞こえた声>>8]

 ………。

[それは確かに、戻ってこい、と言っていて。
 それは確かに、あの人の、声だった。]

(14) 2011/05/18(Wed) 00時半頃

はいはい、はぐれないよーにね。

[ついでに一緒にフロでも入ったら、とは言わなかった]


 ……何があったんだよ、日向ぁっ!

[彼女の姿が在った場所には、ただ雨粒が打ち付けるだけで。
生きている者は当然、死んだ者の姿も見えず]


はい!

[元気よく答え、外へと。
…もし、言われていたらジト目で見たかもしれない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[そうして、玄関まで引き返してきたその姿はずぶ濡れだった。
 そこに先程の呼び声の主の姿>>17が、見えた気がして……。
 ただ小さく息を吐いて、姿見のある側に寄りかかるようにして、倒れた。]

(21) 2011/05/18(Wed) 00時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 00時半頃


[元気の良い反応に、土橋はわんこみたいで可愛いなーと思った]

俺も、どーにかなる……のかなあ。
ウーン。


[多分、ワンコならきっとハスキー犬だと思われる。]


[そこだと判ったのは、初めに日向と会った場所だから。]

 楓馬……。

[苗字でなく、名を呼んだことは、きっと無意識に。]


[犬好きなので、帰ってきたら思い切りナデナデするつもり]


 ……。

[濡れて雫の滴る前髪の下から、虚ろげな眼差しが返る。
けい、と呼ぶのは、喉が引き攣って上手く声にならず、くちびるの形だけ]


[虚ろな眼差しに、眉間に皺が寄った。
己は視えて聴こえるだけで、同調はしないから。
だから、彼と日向が抱える苦しみは判らない。]

 ………すまん。
 耀の時も傍にいてやれなくて。
 日向のことも……
 切欠は、おそらく暁様とやらなんだろうが。
 暁様……とやらの霊は、俺には見えてないから
 何がなんだかで。

[起こす為に手を差しのべながら、ぽつりと告げる言の葉。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 玄関 ――

[名前を呼ぶ声>>25が、聞こえた。
 今再び、顔を上げた。その顔は、酷く濡れていた。

 漸く、まともにその人……哲人の目を、見た。
 ただ、ぜえぜえと擦れた息ばかりが出てきた。

 身体はひどく重くて……そんなときに、立てるか、と聞かれて>>28
 頷きは返せなかったが、それでも、身体を少しだけ起こした。
 ……彼がすごく近くに居て、そして確かに身体を支えられている感覚が、あった。]

 だいじょうぶ、あるけ、る。

[何とか両脚で立ち上がる体勢になってからは、哲人の支えを借りながら、彼が促す場所へと]

(39) 2011/05/18(Wed) 01時頃

[蘭香のことも、――日向のことも。
暁様、という誰かのことは分からないが、ゆるゆる首を振った]

 ……謝るのは、オレ。
 居たのに、分かるのに、……何もっ、出来なくて。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― →浴室 ――

[>>48無理、との言葉に、擦れた声で繰り返した。]

 してない。

 ……して、ない、ってば。

[まるで決まりきった掛け合いみたいとまで、思えた。
 そして、本当は「していた」のだとも見破られるのだろう、とも思った。
 少し顔を下げながら、やがて浴室へ続くドアを潜った。

 哲人の先の言葉と、ぼんやりと把握した内装から、その場所が何処なのかは判る。
 少し大きめのバスタブには十分に湯を張れる状態。
 洗面所の前まで着いてから、一度、その場に座り込んだ。]

(59) 2011/05/18(Wed) 01時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 01時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[すぐ戻るという哲人>>67を引き留めたりはせず、ただ去っていく背を見送って。
 そのまま、ひとりで、じっと座り込んでいた。
 シャワーからの暖気は部屋中に次第に広がって。
 喉も少し、楽になった感じがした。

 ……ああ、彼の身も濡れていたなと、漸く気づいた。
 少し考えてみれば、その理由はすぐに解った。]

(71) 2011/05/18(Wed) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[一人きり、俯いていたところで。
 誰かの声>>72が聞こえた気がして、はた、と瞬いた。
 扉の方を見たが……濡れた目には誰が居るのかよく捉えられなくて。
 だれ、と訊こうとしても、声にすることができないままだった。

 此方に視線が向けられているとも思わずに、再び、俯いた。]

(82) 2011/05/18(Wed) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 ……うん、生きてる。
 もう、戻って、来たの。

[今度は、はっきりと哲人>>86の声だと判った。
 ノックされた扉越しに伝える声色は、少し弱く、曇った声だった。]

(90) 2011/05/18(Wed) 03時頃

ヴェスパタインは、セシル…志郎の名前も、その時扉越しに聞いた気がした。

2011/05/18(Wed) 03時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 ………、

 嫌だ。
 離れ、ないで。

[そう口にしてから、大きく息を吐いて。
 申し出に、ゆっくりと体を起こして、そっと、扉を開けた。
 その頬は、雨ではない滴で濡れていた。]

(95) 2011/05/18(Wed) 03時頃

―先の話・栖津井&浜那須の部屋―

栖津井先生。またすり傷作ってしまいましたー
…あと、薔薇の棘、刺さってしまいました

[部屋の中に耀はまだ横になっているだろうか。部屋の扉を叩き、返事を待たずに中に入る]

……あれ、先生居ない?

[辺りを見回せば、布団に寝かしつけられている耀独り。胸の辺りがゆっくり上下しているので、静かに眠っているのだろう。
先輩や先生からはどれぐらいのことを教えて貰ったのか]

………そうだ


――………蘭香


[ふと思い付いて。耀の傍に寄ると、耳元でそっと名を囁いた。

さて、彼は『誰』と勘違いしてくれるのだろう]



[じいと眠る顔を見ていると、不意に母の顔と重なった。驚いて目を擦り、改める。

どうして…。

手を伸ばして、顔にかかる髪を横に払う。見える火傷の痕に息を飲んだ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[再び顔を見ることができた哲人に。
 ……ここに、という言葉に。
 小さく、けれど確りと頷いた。
 彼のその挙動を見て何かしら感付く余裕はこの時ほとんどなく。

 そして言葉通りに、服を着たままシャワーを浴びた。
 正直、重くて気分の良いものではなかったけれど……かといって今脱ぐ気もやはり起きなくて。
 それに温まることもできたから、まあいいや、という気持ちでもあった。

 それから、哲人が抱えてきていたタオルや毛布を幾らか借りて]

 テツだって、救えない一歩手前まで、濡れてる。
 ……シャワーしなくて、いいの。

[冗談じみて言うことができる程度には落ち着いてきていたし、冗談っぽく言わないとまたあんな風に急に泣き出してしまいそうだ、とも思ってもいた。

 その泣き顔のかたちまで、ある だれか の思い人にうりふたつかどうかは、知りようがないのだけれど。]

(100) 2011/05/18(Wed) 04時頃

―3年前のある日―

[TVのニュースを見ていた母が、小さく悲鳴を上げた。
何事かと、手を止めてTV画面を見ると、どうやら火事で家が全焼し、一家族が死亡と重傷だという]

…ふぅん

[『ただのニュース』だと思い、再び宿題のプリントに鉛筆を走らせる。暫くすると、母の押し黙った嗚咽が聞えてきた]

奏音さん、どうしたの?

[心配になって声をかけると、母に強く強く抱き締められた。しがみつかれたというのが正しいのやも知れぬ]

『…調音ちゃん、調音ちゃん……。死んじゃった。ママの…従姉妹が、死んじゃったの…』

[震える背を撫でることしか出来なくて]

…苦しかっただろうね

[そんな事しか。言えなかった]


ヴェスパタインは、テッド…哲人の傍で、少し伏し目がちに、佇んでいた**

2011/05/18(Wed) 04時頃


―時は流れる―

[そうして。火事のニュースを見る度に、母は呟く]

『ヨーカちゃん、無事かなぁ…』

[先の火事で、唯一生き残ったという従姉妹の子供の名を呟く]

『心配だけど、連絡できる訳じゃないしね…』

大丈夫だよ。奏音さんがこんなにも心配しているんだから
きっと元気に過ごしているよ

『うん…。そうだね。そうだと…良いね』

[そうして決まって母は、調音を抱き締める。
直接触れられない代わりに。
『ヨーカちゃん』の代わりに**]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 04時頃


―現在―

[火傷の痕。『ランカ』という名前。微かに見える母の面影]

…はんっ


まさか

[打ち消した。髪に頬に触れる手は、何故だか止まらない。
起きぬ気配にもう一度、耳に唇寄せて]



         ら ん か
       



[*名を呼んだ*]


―時は流れるリテイク―

[そうして。火事のニュースを見る度に、母は呟く]

『ランカちゃん、無事かなぁ…』

[先の火事で、唯一生き残ったという従姉妹の子供の名を呟く]

『心配だけど、連絡できる訳じゃないしね…』

大丈夫だよ。奏音さんがこんなにも心配しているんだから
きっと元気に過ごしているよ

『うん…。そうだね。そうだと…良いね』

[ニュースの後、決まって母は調音を抱き締める。
直接触れられない代わりに。
『ランカちゃん』の代わりに**]


―― 少し先の話・夢うつつ ――

[倒れた体は思ったより体力を消耗していたようで。
横になればそのまま意識は夢の中へ沈み。
……誰かが、現れても。
触れられても。声をかけられても。
目を覚まさず]

……ー……く、ん……

[唇は勝手に音を紡ぐ。
耳元で名を呼ばれれば、僅か、口元が緩み**]


 ……どう、しよう?

 日向は、誰にも……言えなかったんかな。

[禁断の恋。身分の差。祟りと目されたほどの、想い。
それに比べれば、些細だろう痛み。
けれど気づいてしまえば、抜けない棘のように、その存在を、ちりちりと感じずにはいられなかった]


あ?


くっそ、それじゃ誰の名前かわっかんねー

唇んとことか、目元とか、奏音さんに似てる気がするのに、な

[その箇所に、*指を伸ばした*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 1階浴室 ――

[>>160>>161哲人自身、自分の身の状況を判ってないではないだろうに、それなのに笑みと共に返された答えに。
 ……誰のせい、との言葉に。視線を彷徨わせた。]

 やっ……そ、そりゃおれの、せい、だけど……。
 ごめ、その。でも……。

[そうだ、自分のせいだ……と沈みかけた思い。
 それでも、まるでいつもの冗談みたいな笑顔に支えられて。
 タオルの隙間から困惑の表情を見せながらも、胸の内には、安堵。]

 ……ってテツ。やっぱ、拙い。

[続く問いの中にくしゃみが聞こえて、僅かに眉を潜めた。
 尤も彼の言葉通り、この場には着替えの類が見当たらなかったから、今すぐ浴びろとも何とも言わないでおいたけれど。]

 おれの部屋は……上。ナリくんと一緒のとこ。
 突き当たりじゃないとこなんだけど。
 うん、一先ずそこ、戻って着替える。

(212) 2011/05/18(Wed) 17時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ちゃんと、向き合えた。
 以前どおりの、クラスメイトとして、部の仲間として……。
 そんないつも通りの自分のペースで、向き合えた、と思った。

 嫌だ。離れないで。……。
 あの時抑えられなかった子供じみた欲も、けれどまだ意識していた。]

(213) 2011/05/18(Wed) 17時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 1階廊下 ――

[ところで幾らか前、志朗>>106が哲人と何か話していたのが戸越しに聞こえてきたような……良かった、と仄かに思った。
 蛍紫が、また克希の姿も見えない……漠然と判ったのはそんなことか。
 蘭香たちのことは既に把握してくれているか。蛍紫は。そう言えば、あの時姿が見えなかった悠里は。あの時居たはずの克希は。
 ……そんなことをぼんやりと考えていたせいで、哲人>>199からマグを差し出されるまで、その湯気の存在に気づかなかった。]

 え?ユリ、が。

[メモの文面が見えればそれに視線を落として――…。
 静かに頷いて、受け取って、冷め切らないうちに少しだけ口づけた。
 抱えたマグは温かくて、ほっとして。
 同時に何故か、妙にこそばゆいものを覚えた。]

(214) 2011/05/18(Wed) 17時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 18時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 1階→2階部屋前 ――

[それから哲人が、自分に対し共に来るように言うことはなかったが。
 それでも、後からついていった。
 床の状況までは見えてなくて……時々、滑りかけた。
 マグの中身はそれでも零さずに、なんとか歩き進んでいった。]

 ……ナリくん?

[途中、成人>>209のその姿が見えた気がした。
 瞬いたのは別にシャツの文面の所為ではなく、ふと気づいた指の……
 けれど何か咎めたりもせず、ただ小さく会釈だけして、通り過ぎていった。]

(219) 2011/05/18(Wed) 18時半頃

――……

[触れられればぴくりと震え。
それでも深い眠りに落ちているのか、瞳を開く気配は無い。
唇は何か言葉を紡ぎたそうに幾度か震えるけれど、音にはならず。
深い、夢の檻に、閉じ込められたまま]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階・夕輝と成人の部屋 ――

[成人は今いない、と判っている洋間。
 扉を開いたままにして中に入り、近くのテーブルにマグを置いた。
 そして自分の着替えの入ったショルダーバッグを一瞥して]

 とりあえず……おれ、ここで着替える。
 濡れた服は後で自分で洗いに出すから。
 ……テツも、冷え切らないうちに部屋戻って着替えて。

[もしかしたら哲人はまたあちらこちら駆け回るんじゃないかとも思いもして。少しだけ目を伏せて、考えたのだけれど……。]

 あのさ。
 着替えたらおれ、暫く、ここで寝とく。
 少し、眠気出てきたから……。

 ……その、ありがと。

[染まった頬をさらしながら、扉を閉めようと、ノブに手を掛けた。
 鍵を掛けることまでは、考えていないまま**]

(229) 2011/05/18(Wed) 19時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 19時半頃


[おそらくは、耀の家族の霊とは珀も共にあっているだろう。

家が近ければ、真夜中の喧噪にはいやでも気がついたし。
それが耀の家と知れれば、父と母が叩き起こしにきたから。
己が珀を呼びにいったのか、珀が来たのが先だったか、耀の家の近くであったのか。
記憶が混乱していて定かではないけれど……。

3年前、珀は、すでに1人だったろうか。
どちらにしても、2人を護らなければ……と蛍紫が強く思った瞬間。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 22時頃


―― 3年前 ――

『だって、まだ生きてんだ!』

[真夜中、あかく染まる窓に、ひとり飛び起きて、外へ駆け出した。

蘭香と拓斗の痛みは、伝わってこないから。
ふたりは生きてるって確信してた。
だから、水を被って飛び込もうとした無謀なこどもは、近所のおとなたちに押さえつけられ、何もすることが出来なかった。

彼らの判断は正しい。
こどもひとり、飛び込んだところで、死体がひとつ増えるだけ。

でも。
だけど。

彼らには、『彼』の姿は見えない。
蘭香を残して、揃ってしまった家族の姿は、見えないのだ]


[見えていたら、痛みを感じられていたら。
飛び込まずにいられなかった自分を、止めはしなかっただろうと、何処にもぶつけられない憤りを抱えた自分に、拓斗は。

しっかりしろ、というように額を小突いて。
生前と変わらぬ優しい響きで、弟を頼むと、託していったから。

幼馴染が自分にとって大事だからって理由だけじゃなく、拓斗兄ちゃんの分まで、蘭香を護らなきゃって。
きっと、その想いは蛍紫も一緒だと、交わした眼差しに想った]


 暁…… って、誰、なんだ。

[部活の誰かではない。
けれど、日向以外の霊の気配は感じない。

もっとちゃんと、あらましを蛍紫から聞いておけば良かったと、ひとり手を握りこんだ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[哲人が去った後、扉を閉めて……僅かに隙間を作った。
 その隙間の先を少しだけ見つめて、それから本当に、閉めた。

 そっと目を閉じて、深い息を吐いた。
 他の誰かだったら、隠しきれなかった己の挙動に対し何かを口にしたかもしれない。
 けれど、彼はそうではなかった。首を傾げたり一瞬目を逸らしたりしたのは見えていたが、それでも何も言わなかった。
 そのことに……去る際に見えたその明るい顔に、胸を押さえた。]

 っていうか、テツも同じ階だったんだ……。

[そんなことも、思い出しながら。
 あの時つつかれた眉間に、指先を載せた。……熱を帯びていた。]

 そうだよな。
 ……本当に、おれが言うなって感じ。

[自分の方が明らかに酷かったのに、彼の心配なんて、と。
 その時の彼の瞳の色を思いながら、ホットミルクの残りを口に含んだ。]

(301) 2011/05/18(Wed) 23時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[濡れたシャツのボタンを外しながら、ふとベランダの方に目を向けた。

 激しい雨は再び外へ向かうことを妨げる。
 それでも脳裏に過る、のばらの色。
 胸元を開けると、雨でもシャワーでも落とし切れなかったその花の香りが、辺りに漂った。]

 ……行きたい場所、ね。

[あの時すれ違った成人>>234には、その時とりあえずうんと頷いただけだった。
 それはきっとその時、その場所の像を上手く結べなかったから。
 今、思い浮かべるのは、とても綺麗で――…]

[染まった頬。熱を帯びた瞳。眩暈……ふらつく身体。
 耐えかねて、ベッドの布団の中に全身を埋めた。
 成人>>276が部屋を再び訪れたのはその後のことだったろう。]

(304) 2011/05/18(Wed) 23時頃

ヴェスパタインは、そういえば鍵は成人が持ってたんだ、などと今更のように思い出した。

2011/05/18(Wed) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室→1階 ――

[少しの眠りに就いた後。
 新しく着たのは黒い絹のブラウスと、やはり黒い瀟洒なスラックス。
 どことなく古風で貴族的な印象を与えるデザインは、決して普段着のそれではない。
 こういうもの忍ばす仕業を遣って退けたのは、間違いなく]

 アネキめ……。

[年の離れた彼女の顔を思い浮かべながら。
 熱のせいもあり、少し浮かない面持ちで、ふらっと部屋から出て行った。
 彷徨うように踏み出す足は、階段を一歩ずつ、降りていく。]

(317) 2011/05/18(Wed) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[部屋を出た当初に何処へ向かおうとしていたのかも良く思い出せない。
 時折歩みを止めて、身体を休めながら。]

 そういえば、フミセンセってこっちだったっけ……。

[そうとは知らぬまま、志郎と蛍紫の方の部屋の戸を、ノックした。]

(322) 2011/05/18(Wed) 23時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 23時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 え?あ……

[返ってきたのは蛍紫>>325の声。
 しまった 間違えた と 思った、が]

 ……カイくん?
 良かった。居なくなってたって聞いてたから。
 えっと、……。

[あの時呼ぼうとして、蘭香が大変で、でもさっき会った成人は深刻そうでもなかったし……ええい、考えるのをやめた。とばかりの、熱に浮かれた頭のまま。
 相手の声が裏返っていたのもこの時気にせずに]

 遊びに、来た。入っていい?

(332) 2011/05/18(Wed) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 あ、……うん、分かった。

[蛍紫>>340から志朗が寝ていることを聞いて、声量を少し落とした。
 どこか相手の挙動に不審なものがあるような気もしたが、きっと勘違いとだるけの所為なのだろうということにした。
 そっと志朗の方に、目を向けたりもしながら。
 得意ではない畳に少しだけ目をぱちくりしながらも、上がっていった。]

 ……え。
 や、別にそんな熱とかってわけじゃ、ないんだけど。

[あまり顔を合わせてなかった蛍紫にまで指摘されたことに、僅かに冷や汗しつつ]

 ちょーっと、のぼせてる、くらいかな……。
 ほら、あの庭の、のばら。
 行ってみたらすごく綺麗で、良い香りで……。

[半分言い訳気味に適当に繋いだ言葉。
 蛍紫が何を見て、何を聞いたのか……まだ、知らないままだった。] 

(350) 2011/05/19(Thu) 00時頃

 『こういうときは、俺より珀のが判るかもな……。』

[眼鏡をかけたとて、想いの残滓が見えるかは謎で。
同調する珀の方が……と、思ったり。
あらましきちんと話していないということは、うっかり忘れてしまっている。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 え?雷……。

[外に飛び出していった時に、一度あった稲光。
 ああ、と蛍紫>>354に納得して頷いた。]

 うん。居た。
 まだ少し雨が弱い頃、かな。

[その時に庭からある部屋を覗いたりもしたのだが、それがこの部屋であることは咄嗟には思い出せない。
 否、思い出そうとするより前に、蛍紫の顔色の方が気になってしまって、少し色の引いた顔で瞬いた。]

 ……それが、どうかしたの?

(363) 2011/05/19(Thu) 00時半頃

[指にかかる息にはっと我に返る]

…やべぇ、どうかしてる…


[耀に触れた指をぎゅうと拳の中に押し入れて。
その部屋を*後にした*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>366眼鏡越しの瞳を見て……すこしどきりとして、一瞬逸らしたのだけれど、その後の問いに]

 暁?
 えーっと、……。

 ………。

 ……いや、別に、ない、けど。

[確かに、特に覚えはないはずだった。
 はずだったの、だけれど……。
 違和感を直接口にすることはなかったが、返答は歯切れの悪いものになっていた。]

 え、うん。
 良く解らないけど……気を付け、とく。

[頭がまだぼうっとしていることもあって、特に疑う素振りもなく、頷いた。]

(372) 2011/05/19(Thu) 00時半頃

 麻雀やると、人間分かるって言うヤツが居た気がすっけど……

[じゃらじゃら]

 日向、麻雀教えたら、付き合ってくれっかなぁ。

[幼馴染が真面目に調査をしている中。
牌をいじりながら、そんなことを呟いているのだった]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 っわ、……びっくりした、センセ。どうしたの……。

 とりあえず、おはよ……?

[志郎>>369に思いっきり目を丸くした。]

(376) 2011/05/19(Thu) 00時半頃

 『あー、やはり、判らん。
 後で、珀に見て貰った方がいいだろうな、これは。』

[珀が麻雀を愉しんでいる?とは、知らず、視えなかったことに溜息を吐いたりしている。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>377もう一度、言われた。気をつけて、と。
 だから、もう一度、頷いた。

 ……けれど。
 どうして?と、内心思った。
 上手く言葉にならなくて、ただ首を傾げるだけになってしまったけれど。]

 って、また……。
 だーいじょーうぶって言って……、っ、わ。

[ぼんやりと返そうとした言葉は、ふいに額に触れる感触で止められて。
 手を払うこともないまま、どこか惚気たようにじっとしていた。
 触れれば、身体が熱を出していることがはっきりと伝わってくるだろう。]

(380) 2011/05/19(Thu) 01時頃

ヴェスパタインは、志郎>>378に、だーいじょうぶだから……とうわの空で呟いた。

2011/05/19(Thu) 01時頃


 ……薔薇……、なあ。

[竹の描かれた牌を撫で、ちらりと寧人を見てから]
 なんか、……?

[もっと濃い薔薇の香りを、誰かから感じたような。
けれど、構わないで欲しい様子に、あまり関われなくて、記憶に留めなかった――]

 気のせいか……?

[蘭香がいれば、すぐに分かっただろう答え。
けれど、彼も、本人と対峙している蛍紫もいない自分には、当分思い当たりそうになかった*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>378話を続けることに関してのことに、ありがと……と小さく呟いたりもしたのだが。
 先ほどまでの話……聞かされた名前のこととなると、思考はただぐるぐるとしてくるばかりで。
 そんな中、蛍紫>>382からの自分への提案に、少し不服げに唸った。けれど]

 ……判った、判った。
 そんな言うなら、行きますってば。

[何時かに文の部屋を探していたことはすっかり忘れたまま、結局は頷いた。
 ちら、ちら、と蛍紫と志朗の遣り取りを漠然と眺めたりもしながら。
 蛍紫の顔が、志朗にまともに向いていないような気もして瞬いて……]

 ……あ、えっと、はい……センセ。

[叱られて、しゅんとした。
 そうしているうちに部屋の入り口に気配を感じて振り向いて]

(390) 2011/05/19(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[何となく、この旅行に来てから、その人の雰囲気はどこかいつもと違って見えたりもしていたのだけれど……]

 ……センセ、やっぱりゆるくなかった。

[ひとりごちて拗ねてみたりもしていた。
 それから気づいた、文>>395の姿。驚かれた気もしたけれど、あまり気にするそぶりもなく。]

 いま、カイくんに送って貰うとこだったんだ。
 ちょうど良かったの、かな。

[彼が蘭香のことを尋ねるのをぼんやりと見たりもしながら。
 少しだけ眉を下げつつ、文の方に向かった。]

(400) 2011/05/19(Thu) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[……志郎>>398の立ち上がる姿に、何かの違和感を覚えた。]

 センセ、足……。

[言いかけて、けれどはっきりとした確証などなくて。
 ほとんど聞こえない程度の微かな声で零すのみになった。
 何かに気づいたきょとりとした姿だけは、隠しきれないまま]

(406) 2011/05/19(Thu) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 え、でも、じゃあフミセンセはどうなの……。

[ゆるいけど先生じゃないか、とばかりに志朗>>404に反論を試みたところで。
 『課題』の一つの内容を聞いて、言葉に詰まった。]

 ……うん。
 だからおれ、ずっと頑張ってる。

[小さく頷いて、胸に手を置いて……。
 顔を上げると、もう一人の来客>>401の姿が、見えた。]

 ………。

(410) 2011/05/19(Thu) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 あ、ううん、フミセンセのことじゃなく、て。

[少し慌て気味に文>>409に告げつつ、ちらーっと志朗を目で指した。
 それから、大丈夫か、と聞かれて……少しの間の後、ひとつだけ頷いた。
 伸ばされた腕を払うことはなかったが、かといってそのまま彼の方に寄ろうとする訳でもなかった。
 というのも……]


 ……ちょっと、遊びに行ってた、だけ。

 ていうか、おれ、ちゃんとさっきまでは寝てたし。

[気まずげに哲人>>413に俯いた。]

(420) 2011/05/19(Thu) 02時頃

ヴェスパタインは、俯いたまま、動けなかった。

2011/05/19(Thu) 02時頃


ヴェスパタインは、志郎>>414の気まずげな顔は俯いて見えていなかったが、声色からいくらか想像はできた。

2011/05/19(Thu) 02時頃


ヴェスパタインは、文と志郎の相談の件にまでは意識が回らなかった。

2011/05/19(Thu) 02時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[目を合わせられないまま、動けないまま。
 明らかに、不味い。
 誰のせいで。その答えは、はっきり言われずとも知れる。
 ……嫌だ。そう強く、感じた。]

 テツ、その……

[文>>428が自分を哲人に任せたこともはっきり捉えていない程に、いっぱいいっぱいで。
 漸く足を動かして、畳の方で悪態を吐いた彼へと駆け寄った。]

(431) 2011/05/19(Thu) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 …………ごめん。

 おれ、嘘吐いた。
 寝てるって言ったのに、結局すぐ、出て行った。

 ……嘘とか、あり得ないのに。

[長い髪が顔色を隠しながら。
 絞り出すような微かな声で、哲人に謝罪の言葉を伝えた。]

(437) 2011/05/19(Thu) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[彼の答えは、嘘に対する咎めの方ではなかった。
 ぱちりと大きく、瞬いてから]

 うん。

[把握してる、と。]

 ……うん。

[キツい、と。
 二度、弱弱しく頷いた。
 そして今度こそちゃんと、哲人の目を見た。
 掛かる髪を払ったその顔は熱を帯びていて、瞳は潤んでいた。]

 ……分かった。おれ、部屋戻ってくる。
 ちゃんと寝てくる、から……。

(442) 2011/05/19(Thu) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[よろ、と立ち上がった。
 蛍紫がまだその場にいるなら、彼に一度小さく頭を下げて。
 それから、覚束ない足取りで部屋を出て行こうと歩き出した。]

 ……気を付け、ない、と、

[苦しいのは、熱っぽいからだけでもなかった。
 蛍紫から伝え聞いた話が、なんとはなしに胸をざわつかせていた。]

(443) 2011/05/19(Thu) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 だいじょう、ぶ、いけ………

[額に触れる、冷たい手。
 その冷たさに一瞬背筋がぞくりとして。
 その手の感触に……鼓動が早まった。
 そしてやがて、ふらついた身体にその手が伸びて触れた気がした。]

 …………。

[眉を寄せた顔を、おそらく間近に見て。
 少し息を乱しながらも、掛けられた問いに頷いた。]

 うん。
 着くまで、一緒に……側に居て。

[彼が何を最初言おうとしたのかは判らなかったが、
 何かを言い掛けた、というのは判った。
 けれどそれをここで問い質しはしないまま、階上の自室へと歩き出した**]

(450) 2011/05/19(Thu) 03時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 03時半頃


[ それは薔薇の一つ一つに魂が宿るから ]

[ 誰のものとは判別し難い、無数の死魂 ]

[ この地で死した、誰かの思いの残滓達 ]

[ それらが今、薔薇に輝きを与えていた ]

[ その魂たちは、今はまだ何も語らない ]


[ 屋敷を追われ辿り着いたところ ]
[ そこは一本の大木のうろだった ]
[ わたしは全てから逃れるように ]
[ その中へと入って身をひそめた ]


[ わたしはその中で孤独に泣いた ]
[ 暗く沈む闇に希望はもう無くて ]
[ そのままわたしはそこで死んだ ]
[ でもあの方のこと信じていたの ]


[ 暁様が再びの逢瀬を望むならば ]
[ 有明けの空にわたしは黄泉帰り ]
[ ともに愛でた薔薇の姿になって ]
[ 二人の時間を紡いでいけたのに ]


[ あの方の隣にはうつくしい女性 ]
[ そのままわたしを忘れて幸せに ]
[ どうか幸せになってくれますか ]
[ 嗚呼なんで幸せになるのですか ]


[ *あなたわたしをみすてましたか* ]


[ツキリとまるで薔薇の棘に刺されたような、痛みを胸に覚える。]

 ……俺は、珀と違って同調はしない筈なんだがな。
 波長の問題だろうか。

[その痛みを、幾多の魂の想いの残滓とすり替えて、ポツリと呟いた。]


 ……に、しても……

[じりじわじりり。
肌が焼けるような、痛み。
生きている人間のそばに居る時は気にせずにいられる程度だが、ひとり廊下へ出れば、少しでも距離をとろうとするかのように、壁際へ寄ってしまう]

 ……薔薇の方から、だよなあ。やっぱ。

[何を語りかけてこられる訳でもない。
ただ、無数の想いの欠片を、体質が感じ取ってしまうだけ]


 日向っ!


[たしかに、痛みも感じたのに。
そこに居たのは日向ではなく。

庭の近いせいだと、自分に言い訳することもなく、ただ、静かに諦めの溜息を吐き]

 ……まだ濡れてたか?

[掃除は自分に任せた筈なのに、と言外に問う響きで、首を傾げた]


[1度目、日向を迎え入れた時の雫は珀が拭いたことは知っている。
2度目、日向が化け物に変わった後、珀が気を失って後の事は知らない。

拭かれていたならば、珀が拭いたのか……と。その言葉に思う。

大丈夫か?と視線で問うのは、幾多の薔薇に宿る想いが視えるから。
その1つ1つに同調してしまえば、身がもたなそうだと。]


 あの中に飛び込みたいかっつーと、お断りだけど。
 んな無謀はしねぇし、ひとと居る時はわりと、平気。

[とはいえ、必要とあらば飛び込みもするだろうが。
問われる視線に、へらりと笑って、軽く腕を擦った]

 それよか、悪ぃ。……ちょっと、へばってて。
 お陰でさっぱり何が起きたのか分かんねーから、蛍紫の知ってること、教えてくれ。


[蘭香を……と、話を振ったのは、これまでの説明の布石でもあった。

蘭香を選べといったことに対し、珀がどういう反応を示したとしても、ぼそりぼそりと状況の悪さを紡げば、何故そう言ったかは判ってくれるだろうか。

おそらく、雷が鳴る前に中庭に居た誰か――蓮端が濃厚か、が切欠で、日向が化け物に転じてしまったらしいこと。
その誰かは、暁様――怪談の屋敷の息子に、何か関係があるかもしれないこと。
大須の姿が視えないのは、多分、化け物となった日向の所為だろうということ。

己が判る範囲で、伝えられることは伝えた。
出来れば、蓮端に会って確認してみて欲しいとも。]


 ……話は、分かった。
 夕輝先輩も、探してみる。危なそうだし。

[何故、そう言ったかは分かった。
分かったが、はいそうですかと笑って頷いてやれる言葉ではなく]


 ああ、頼む。
 今は、石神井先輩と一緒に部屋にいると思う。
 でも、少しだけ時間はあけた方がいいかもしれない。

 ……それと、鳴瀬先生には、俺の眼のことは伝えている。
 いい忘れていた。

[激情の色を見返しつつ、淡々と伝え漏れた情報を付け足した。]


[夕輝が哲人と居ると聞けば、広間前での様子を思い起こして僅か、ほころんだ気持ちにもなったけれど。
湧き上がった熱さに、あっという間に掻き消え]

 それで、お前はどうすんだよ。
 士朗せんせを選ぶってか?!

[普段だったら、何も気づかずに居た頃なら、何時の間にそんな仲良くなったんだ、なんて茶化していただろう言葉。
けれど今は、それすら裏切りのように感じて。
士朗へ感じた八つ当たりの憤りと、蛍紫に対するもどかしさの混じった憤りを、叫んだ]


 何故、そこで鳴瀬先生がでてくるんだ?

[きょとんとした表情をしていただろう。
何を言っていると……。

少し息を吐いて、押し倒された格好のまま、手を伸ばす。
怒るとは思っていたけれど、ここまでとは思わなかったので、これ以上は言わない方がいいと、口を紡いで。宥めるように頭に伸ばす手。

触れたなら、それに何かを思い出す。]

 ……そうなったら、俺はお前を選ぶよ。

[けれど、何かを掴むことはなく、その代わり零れる飲みこんだ筈の言葉。はっと、それに気がついて、誤魔化すように]

 お前が蘭香を。俺がお前を……そうしたら3人だろ。

[苦笑を浮かべた。]


[それだけ状況が悪いというのは、蛍紫自身が話したこと。
だから、たとえば、なんて仮定で済ませられるとは、感じられず]

 ……何で?

[きょとんとした表情に、問い返す声は、きっと眼差しに反して冷やか。
そんなつもりも無かったけれど、そうなってしまった。

だから、手が髪に触れたときも。
思わず、つよく振り払ってしまった手のちからだって、そんなつもりじゃなくて]


 ……っ、ごめ 、

[蛍紫より、自分のほうが驚いた。
まるく見開かれた瞳は、いま庭園で雫にうたれている薔薇の葉と、似た潤みを湛え]

 …………それでも、オレは、蘭香だけを選ばない。

[苦笑に、きっぱりと答えた表情は。
おなじ場所で、意識を失う前、ごめんと告げた、泣き笑いに似たそれと同じだった]


[髪を撫でれば、首にかかる圧力に、思わずぐっと喉を鳴らすけれど。抵抗せぬまま、濡れた葉の色を見て、苦笑を深める。]

 何もかも……と思っていると
 そのうち抱えきれなくなって、全部取り落とすぞ?

[つっと眼を細めた段階で、眼鏡が飛んでいることに気がついた。
泣き笑いのような表情から逃げるように、指先が眼鏡を探った。]


 そうなったらなったで、……蘭香とお前には、迷惑かかんねーようにするさ。

[逸らされる視線には、気づいたから。
ちいさく苦く笑って、身を起こした]


 俺は、別にお前に迷惑かけられても良いのだけどな。
 今更だろう……。

[冗談を言えというから、冗談を言ってみたという声音で、重くならぬように言う。]

 俺が言っているのは、そういうことではないよ。
 お前が心配なだけだ。

[己の放った言葉に、またデジャビュを覚えながら、身を起こす際に揺れる相手の髪を見つけた。]


 もう、十分掛けてるじゃんか。

[これ以上どうしろと、と肩をすくめて笑う。
今更といえば、今更でもあり]

 オレだって、お前が心配だよ。

[甘えている自覚はある。
けれど甘えられた覚えは無い。
迷惑かけようとしないのはどちらだと、思う]


 そうか……。

[珀の言葉に、ふっと唇の端を持ち上げた。
その言葉だけで十分だという思いと。
そうでない想いが混ざって。

その話題に関しては、それ以上言葉を紡げない。

まるで無意識に、百瀬の質問から逃げたように。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階に戻るまで ――

[>>451はっきり言われた。信用しねえ、と。
 当たり前の言葉だと、思った。
 だから、ただただ俯くしか、できなかった。

 立ち去り際、蛍紫が哲人に伝えた言葉を上手く聞くことはできなくて。
 ただ、ごめん、とだけ金色の髪の彼に残して、部屋を後にした。]

[自室に戻るまでの速さは、とてもゆっくりとしていて。
 戻るまでの時間は、とても長く、そしてとても短く、感じられた。
 大きく頼りがいあるとは決して言えない身体の彼が、その手で肩を支えてくれている。
 とても辛くて、でも、とても心地良くて……。
 口元に、微かに笑みが零れていた。

 ……ああ、そう言えば着替えてきたんだな、って。
 濡れてはいない色違いのシャツとベストをぼんやり目を落としたりもしながら、部屋に辿り着くまでの時間を経た。]

(527) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[戻った場所に、確かに同室者の姿はなかった。
 哲人>>501に促されるがまま、ベッドの上に倒れ込んで。
 布団の中で横向きになりながら、目を閉じた。]

 じゃあ、おやすみ……。

 ありがと、テツ。

[此処まで手を貸してくれた彼に、そう呟いたけれど、その呟きも力ないものだった。

 うとうととする中で、雨でもシャワーでも落とし切れなかった微かな野薔薇の香りを意識した。
 それはとても甘くて、とても美しくて、とても鮮やかで。
 そして、それはとても……]

(528) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[こわくも、あった。

 気をつけて、とあの時の後輩に言われたけれど。
 何を気をつければいいのかなんて、結局分からなくて。
 そして、知らないはずだったその名前が頭の中で繰り返されて……。
 形のないおそれが、募っていた。

 ただでさえ、熱で意識が呆然としていて。
 さっきまで支えてくれていた哲人の手は今、離れていて。
 繋ぎ止められていない身体も心も、そのままフェードアウトしてしまいそうな気がして……。]

(529) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



  いかないで。

 [側に居て。]

  ぎゅっとして。

 [抱きしめて。]

  ねぇ、テツ……っ。

[震える声。零れる涙。衰弱した心が吐き出す願い。
 それが伝わるかどうかは、解らなかったけれど。
 それでも……ひとりぼっちを恐れる子供のように、求めた**]

(531) 2011/05/19(Thu) 14時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 14時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 14時半頃


 そうか、世界は3人だけで閉じている訳ではないものな。

[ぼそっと呟いたのは、百瀬が去った後だろうか。]

 決めつけられれば、怒る、か。

[判っていたけれど、実際の所、判っていなかった事実を百瀬につきつけられた形。
世界は3人だけでないということだけでなく、幼馴染達もそれぞれ恋愛をするだろうということも、実際に同性同士に芽生える恋愛感情があるということも。

……と知らされて、ん?と何か引っかかったように、眉間に皺を寄せる。自身については、まだ、判っていないという風。]


 お前まで何言ってんだ。

[調音の言動だけでも分からないのに。
妙なことを言い出す幼馴染を、じとり]

 うん、怒るな。……分かったなら良い。

[脈絡は分からなかったが、多分自分が怒った理由を納得してくれたのかと思って。
うんうん頷いている。

根本的な解決にはならないけれど、それだけで少し嬉しかった]


[じとりと睨む珀に向ける眼差しは……
こいつ判ってないのか?という疑惑の眼差し。]

 ……ああ。

[なんだか、疲れてしまって、頷く相手に合わせた。]

 悪かった。

[ぼそっと接吻けてしまったことを含めて、謝罪した。]


 何だよ?

[疑惑の眼差しに、怪訝げな碧いろを向け]

 別に。

[気にすんな、というように笑ってみせたけれど。
やっぱり少し、寂しいような苦しいようなノイズが、混じってしまった]


ヴェスパタインは、ディーンに話の続きを促した。

2011/05/19(Thu) 16時頃


ヴェスパタインは、フィリップに話の続きを促した。

2011/05/19(Thu) 16時頃


[結局、疑惑の内容を告げるも、自信のない分野故にあれが精一杯。
後は自分で考えてくれと、さじなげて、けれど去り際に頭を撫でようとしながら]

 ……1人で無茶はするなよ?

[囁くのは、日向に関して。
暗に何かあったら呼ばないと怒ると告げて、よろよろ去って行く*]


 こっちの台詞。

[にへらと笑って、むしろ心配な背を見送った*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[ひとりぼっちの部屋。
 飛び出していった哲人を引き留めるだけの声も出せなかったまま。
 ただ、ベッドの中に残っていた。]

(577) 2011/05/19(Thu) 19時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[あの人の前で自然に笑えたのは、美しい絵を見せてくれたから。
 何時からかそれは、彼そのものに対する笑顔に変わっていた。
 そして、すぐこの前、気がついた。
 おれはあの人を      しまっているのだと。]

[けれどそうだと伝えたら、その瞬間に壊れてしまう気がした。
 それまでの彼との在り方が、皆との在り方が……自分の居場所が。
 だって彼だってきっとずっと、仲間として笑い合って。
 仲間として、気遣ってきてくれていた筈じゃないか、と。]

[解ってた]
[解ってた、はずだった]
[のに]

[どうして、弱い心を抑えることができなかった]
[どうして、『止める』ことができなかった]

(578) 2011/05/19(Thu) 19時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[もう、きっといつも通りに軽口を言い合うことなんて、できない。
 もう、きっと―――…]

 ……助けて。

  いっそ、消して、しまって――…。

[誰に乞えばいいのかも解らないまま、ただ、泣き続けた**]

(580) 2011/05/19(Thu) 19時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 21時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ベッドの傍の椅子に掛けてある、生乾きの黒いジーンズ。
 疲れ切った目で、眺めるともなく眺めていた。]

 …………。

[ぐい、と白い腕を伸ばした。
 黒い布地を引っ張った。
 引き寄せて、ポケットに手を突っ込んだ。
 中身を取ってから、ジーンズを床に落とした。

 出した掌の中に、包装された甘味。
 その中身も、外側のプラスチックの袋も、ぼろぼろになっていた。]

(601) 2011/05/19(Thu) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[気が付けば、窓の外はとても暗くなっていた。
 けれど雨ばかりがガラスを打ち付けていて、月も星も見えなかった。

 声が、聞こえた。
 たぶん、同室の後輩だと思った。
 たぶん、同年の先輩だと思った。
 ……もう一人の声も、していた。

 扉に背を向けたまま、ただ耳を澄ましていた。]

(609) 2011/05/19(Thu) 21時半頃

ヴェスパタインは、少しお腹が空いていた。そう言えば昼食を何も食べていなかった。

2011/05/19(Thu) 22時頃


[花を輝かせる、想いの強さ。
ひとつひとつ、余す花無く感じられるすべてに。
誰かの遺した、想いの欠片がきらきらと眩く胸を刺す。

只中に居ると、今感じている痛みが、花々から感じるものか、雨によるものか、分からなくなる。
このまま、薔薇のいたみに埋もれて、千々に散っていきそうな感覚]

 っ、

[ぶん、と頭を振った。
いけない。
今は、引き摺られかけたら声を掛けてくれる相棒は居ないのだ。
しっかりしなくては。

その相棒は、自室で蘭香にもふもふされて気分の良いとこを。
闖入してきた調音に、警戒真っ盛りなのだが、知る由は無い]


 ……なにか、

[ともかく、何か。
引き摺られないように、生きていることを実感できること、考えなくては。
いきて、そう雨の中呟くくちびるに、気づけば指先は引き寄せられて]

 っ、

[ひた、と触れれば、はっと我に返る。
何してるのだか、こんな所で。
雨は酷いが、誰が見ているとも限らない。

意識を戻すには過ぎるほど強烈な思い出に。
慌てて指を引けば、一輪の棘に引っ掛かった]


[克希の失踪と、日向が無関係だとは思わない。
けれど、暁とやらが関係しているとして、彼女が悪意を持って彼をかどわかしたとも、思えない。
理由が断定できないうちは、何かを幽霊の悪意のせいじゃないと考えるのは、癖のようなものだけど。

怪談だけが彼女の全てでは無いだろうと。
すこしでも、話を聴いて何か、してあげられることがあるなら、してあげたいと。

今でもまだ、思っているから。
彼女の足取りを辿る何かが、それか克希の行方を探る何かが、ありはしないかと、雨の中、薔薇の砂漠に立ち尽くした]


―2階・耀と珀の部屋―

[鍵をかけてため息一つ。そこに声をかけられ、飛び上がりそうになった。羽根音に目が開き、腰を抜かしてへたりこんだ]

ぅ あ


き、こんにち…わ


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[打ち付ける雨音。
 思えばあの時も丁度、こんな激しい雨だった。]
 

(639) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[あれは今から七年前。
 その頃おれは今の学校からも今の家からもずっと遠い町に住んでいた。
 その時代におれは、同じ学校に通うある子を好きになった。
 放課後、誰も見ていない教室で、手をつないだ。キスもした。

 ところでおれの家は、歴史ある大学に何人も進学しているような家。
 大好きなその子の家は、そうではない家だった。
 ……身分違い、と言う程大げさなものではない。
 百何年も前にあった身分事情と、現代のこれとは話は別だ。
 それでも、おれの両親にも大きな姉にも、上から世間を見下ろすような意識があったのは確かだった。
 幼かったおれは、そんなこと何もかも解らなかったけれど。]

(640) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ある日、おれはあの子と一緒に少し遠くの山へと登った。
 てっぺんまで行って、高い空を、広い木々を、遠くの海を描きまわった。
 無邪気にはしゃいで、笑い合って、抱き合って……長居をし過ぎた。

 次第に激しく打ち付ける雨。低く唸る稲光。見失った帰り道。
 震えて握られた小さな手。凍えた身体。熱を帯びた額。乱れる息。
 波打って。擦れて。破れて。絵具の溶け出した、スケッチブック。

 それからどのようにして町まで戻ってきたか……助けられたかはよく覚えていない。
 ただ、母がひどく怒鳴り散らしていたのと。
 相手の母親が謝っていたのと。
 大好きだったあの子が泣きじゃくっていたのだけは、覚えている。]

[それ以来、おれがあの子と付き合うことはなくなった。
 そして程なくして、おれもその子も別々の場所へ引っ越していった。
 おれの居場所も、その子の居場所も、その町からなくなった。]

(641) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[……そんな恋も、あった]
 

(643) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

―― 自室 ――

……?

[ゆるり、首を傾げて。
へたりこんでしまった後輩に近付き、手を差し伸べる]

大丈夫?
なんだか、逃げてきたみたいだったけど。
どうか、したの?

[焦って鍵までかけるほど。なにがあったのか、と]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[ノックの音がした。
 出る気力も、なかった。
 なかった……けれど。]

 …………。

[ぼんやりとした頭で。
 泣き腫らした後のうつろな瞳で。
 手にぼろぼろのものを握ったまま、ゆっくりと扉へと向かい、小さな隙間から声を掛けた。]


 ……どうしたの。

(650) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

[胸にかき抱いていた服は床に散り、手に残ったのは棒付きの飴だけ]

………な、んでも……


[言葉が続かず、強く唇を拭った]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[部屋の外の桂馬>>647に、かなり無表情に、瞬いた。]

 ……あ。
 うん。
 なら、食べにく。

[行く心算もそれほどなかったのだが、とりあえずそう返答して――]

(655) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

本当に大丈夫……?
何かあったの?
体調、悪いなら。
しばらく休んでいったらいいよ。

[何があって、その胸中がどうかなんて全く知らないから。
本当にただ心配そうに]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[「心配しすぎて」 「イライラしてる」 「やつ」 。]

 ………あ。

[茫然と、哲人に顔を向けた。
 そして、少し……少しずつ、瞳に涙が滲み始めた。
 何か言おうと、唇が僅かに動く。けれど、声にならない。
 近くに居るはずの桂馬も成人も、文も、上手く捉えられない。]

(658) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

[差し出される手に自分の手を重ねた。立ち上がれそうにはなかったから]

…お、れ

ばかな、こと






[言葉がなかなか、でてこなかった]

キスを、あ、………

[ぽつと泪が溢れた]


ヴェスパタインは、哲人>>644の声も、聞こえてはいたの、だけれど――

2011/05/19(Thu) 22時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[哲人>>664と視線が交わることはなかった。
 先ほどの声だって、拒絶、だった。
 まるで何も感じていないかのような顔をしていても……こわくない訳が、なかった。

 でも、それでも彼は今、逃げずにここに居て。
 心配もしていたらしいと言われていた。]

 ……テツ。

[まだ、壊れていないのだろうか。
 皆との関係も、彼との関係も。
 自信は、なかった。なかった。けれど]

(668) 2011/05/19(Thu) 23時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[「ぎゅっと、して」。
 唇だけでそう紡いで、哲人の方に体を預けた。]

(669) 2011/05/19(Thu) 23時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 23時頃


ヴェスパタインは、その時>>668に、扉は開かれていたのかもしれない。

2011/05/19(Thu) 23時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[文>>670から、隙間越しに体調を聞かれたその時は。
 どう見ても体調の良くない顔で……ふるりと一度だけ首を横に振っていた。
 大丈夫だ、という偽りを言うだけの力も、なかった。]

(677) 2011/05/19(Thu) 23時頃

ばかな、こと?

[上手く紡がれない言葉をなんとか拾おうとして。
手を取ったまま、自分もしゃがみこむ]

……きす?

[そうして聞こえた言葉に、目を丸くして]


先輩が…してて、なんか


いらっときて…俺…僕も、し、た

ば、かだよ、なん、で…


[ぎゅうと拳を握る]


気にするなって、それ、なかったって、なしに、


あ、

ぃや…もぅ、わかん…


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[まだ扉を大きく開いていなかった時、楓馬>>667が近くを訪れた時は、自分自身に直接話しかけられたように捉えられなかったからか、気づいていない様子でいた。
 成人>>671が入れた断りには、ただ小さく頷きを返して。特に引き留めることもなく中へと促していた。]

[哲人>>672から、怒りは、感じなかった。いつもの、彼の色だった。
 その色が、胸に、じん、と響いた。
 その後、彼が話を切り出してきたこと。
 本当に微かな声で囁かれたことばに、小さく瞬いた。]

 …………。

[離せない。付いて回る。どういうことなのかは、ある程度分かる。
 きっと、自由には生きられなくなるかもしれない。
 けれど、それでも、……彼がそれでも受け入れてくれるのなら]

 いいよ。

[それだけ口にして。
 あとの言葉は全て、彼だけに見せたことのある柔らかい微笑に籠めた。]

(688) 2011/05/19(Thu) 23時半頃

[内緒にすると言ってしまったから。

でも。苦しくて、吐き出したくて。
人の名前を挙げずに、あらましを告げた。

掠れる声、途切れる声に、どの程度伝わったかは分からないが。

時折唇を手の甲で拭い、残る感触を誤魔化した]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 23時半頃


うん、大丈夫だよ。
ちゃんと、聞いてるからね。
落ち着いて、ゆっくり話してくれていいんだよ。

[優しく労わるように。
そっと相手の背を撫ぜながら。
ぽつり、ぽつり。話す相手の言の葉に耳を傾ける]

[そうして聞き終われば。
今、ここにいるメンツを考えて]

そんなに、気にしなくても……大丈夫、なんじゃないかな。

[例えば、女の子との、キスとか。
そういうのなら、色々とあるのかもしれないけど。
だって皆男だし。仲間だし。
ちょっとした、過剰なコミュニケーションみたいなもの?と。
自分も抱えている気持ちも理解できていない蘭香は無責任にそう告げる。
相手の名前を聞いてないからこその、反応なのだろうけれど]


 無茶してないだろうな……。

[寝入ったことを後悔するのは、彼が無事か直ぐに判らないから。
中庭に行くといっていたけれど、無茶していないといいと切に願う言の葉は、音にはならない。]


好きだって!



……言ったのに


気にするんなって、同じこと、言うんだ…ね


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[後悔しない、と。
 少しだけ眉を下げてみせながらも、哲人に小さく頷いた。
 それから繋がれた指。ひりりとして……けれど、ほっとする感覚もした。
 繋ぎとめられている……それだけで、良かった。

 彼がいて……皆も、居る。
 けれど今、あまり不安は感じていなかった。
 いつも通り……というには、ちょっと熱で上せ過ぎた顔で。
 そっと、桂馬たちに振り向いた。]

 ……食べにいこ。

(703) 2011/05/19(Thu) 23時半頃

ヴェスパタインは、つながれていない手は、まだ握ったままだった。

2011/05/19(Thu) 23時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 23時半頃


[相手の大きな声に、そしてそれ以上に真剣な声色に、びくりと驚き。
ごめん、と言ってから。
相手を刺激しないようにゆっくりと声をかける]

好きって……えっと、ここでの、話だよね?
……今ここにいる、誰かの、話なんだよね?

[百瀬の話すそれは、言ってしまえば恋の悩み。
でもここにいるのは全員、同性。
だから、心配になって。そう確認してしまう]


[小さく頷く。そうして、はっと顔を上げた]


…ぁ、ない…しょ  で
だって、これ、そういう…でしょう?

キス、したいなんて


それとも、…誰とでも、出来るもんな、ん?


合宿前、とか。
来たばっかの時、とか。
百瀬君、車酔いしたの除けば普通だったから。
ここに来てからのことだって、なんとなく分かるよ。

[それでも男同士で……というの以前に、そういった感情自体あまり分からないせいで確認してしまったけれど]

……ごめん、ね。
僕、誰かと付き合うとか……好きになる、とか。したこと、ないから。
なんて言ってあげればいいのか分かんなくて。
役に立てなくて、ごめん。

[キス。
子供の頃に、とか。家族と、とか。
そういう事しか、知らなくて]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[楓馬>>697があの時呼ぼうとしていたことにも気づかなかったまま……。
 再び彼の顔が見えた時には、それは明るい笑顔だったから……なんだか、温かかった。
 哲人と話しているのを見ても、それほど妬けたりも、しなかった。
 そのくらいに、今、満たされていた。]

[……成人や文がラジオの電波を確かめた結果にも、気づいていなかった。
 そのくらいに、今、呑気でもあった。]

(720) 2011/05/20(Fri) 00時頃

[ わたしじゃないひとと、しあわせになるのですね ]

[ ああ、うう、いや、うう、あう、ああ、ああああ ]

『………………』
『…………殺ス』

[ ああ、あああ、うう、おお、あああ、ああ、ああ ]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 00時頃


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