人狼議事


223 豊葦原の花祭

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【人】 座敷守 亀吉

[それから、おもん様の屋台で幾許か過ごし。
けれど長く過ごす気になれず、一足先にお暇したでしょう。
足元の覚束ない男がひとり、喧騒に紛れ流され。

祭は変わらず活気付いていて、楽しさと期待で満ちていて。
久々にこの空気を吸えたのは、悪くなかったでしょう。

これで、心から楽しむことが、出来たなら]

 ……何を、今更。

[自嘲めいた呟きを一つ。
其れを聞かれていたか否か、そんな瀬戸際、私にかかる声。

――嗚呼。見つかって、しまった]

(2) 2015/04/20(Mon) 02時頃

【人】 座敷守 亀吉

[村の畑に種を蒔く頃、行われる豊作祈願。
その祭事で諸連絡など雑務を執り行ってくれた老人。
まさか足を悪くした私がこのような場にいるとは思いもしなかったのでしょう、皺の多く刻まれた目許が、あんなにも驚きに染まって]

『―それにしても、本当に嘆かわしい事です。
 何故よりにもよって亀吉様が、
 あのような事故に合わねばいけなかったのか…』

[おいたわしや、と。
心から悼む声に、先に咲いた桜ですら凍るような、
胸の奥がすぅっと冷えていく心地がしました]

 『亀吉様の舞は、どの代の当主様よりも――』

[おいたわしや、おいたわしや。
色んな方の悲しむ声が、嘆く声が反響して。
分かっています。彼等は、心の底から残念がっていると。

だから私は、 私は。]

(3) 2015/04/20(Mon) 02時頃

【人】 座敷守 亀吉


 ――有難う御座います。
 けれど私は、大丈夫ですから。

[だからもう、悲しまないでくださいと。
そう告げる私はきちんと、何時も通りに、

笑えている筈だ]

(4) 2015/04/20(Mon) 02時頃

【人】 座敷守 亀吉

[老人と別れ。
ひとり、祭りの喧騒に背を向けます。
足を引き摺って、不器用に杖に体重を預けて。
無様極まりない姿は笑いを、
あるいは知る者にとっては同情を生むでしょうか。

こういう時、今日お逢いしたあの方のように、
駆ける事が出来ないのがもどかしい。
軽々と跳ねて去ることが出来ないのがもどかしい。

足の悪さで薄れた交流には、筆を取り。
自ら赴く事の出来ない景色は、綴られる文に求めて。
どうにか自分を誤魔化して、慰めて。
そうして、きましたのに]

(5) 2015/04/20(Mon) 02時頃

【人】 座敷守 亀吉

[   ぽた。      
          ぽた。

急いて無理やり足を速めたせいか、手の甲で拭えば、そこには濡れた感触がありました。
汗を搔く程動くなんて、何時振りでしょうか。

そんな些細な事も直ぐに頭の隅に追いやられ、
気付けば随分歩いた気がして。
吹く風が肌から温度を奪って、我に返ります]

 ……あぁ、
 うすずみざくらがもう、 じきに、

[見上げた先、半月はほぼ頭上まで昇っていて。
開花の際に立ち会ったのも、数年前が最後だ。
今夜の主役の華姿を一目見ようと、
広場には多くの方が集まりますから。

背丈の足りない幼少の頃はよく、
人の群れの先頭へと掻き分けて出ていきましたっけ]

(6) 2015/04/20(Mon) 02時半頃

【人】 座敷守 亀吉


 『今年も綺麗に咲くから、さ』

[不意に、あの方の声>>1:88が聞こえた気がして]

 『どこかで会ったら、呼んでください』

[不意に、あの方の声>>1:21が響いた気がして]

 ――…、 
 
[行かなくては。
その声が息と共に音になることすら無く。
普段より余程歩いたお陰でじんじんと痛む足裏を、確りと、踏みしめて。

目指す先は、淡墨桜。
足は相変わらず痛くて、心の臓は鷲掴まれたように冷えて。

それでも、今夜求める『どこか』が、
其処にあるような気がしましたから**] 

(7) 2015/04/20(Mon) 02時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/20(Mon) 02時半頃


【人】 座敷守 亀吉

[かつん。 がつり。  かつん。

杖の音が相も変わらず、不恰好に響きます。
徐々に人の気配を、多く感じ始めました。
左胸の奥が、冷たい掌に鷲掴まれたまま、
どくどくと煩く早鐘を鳴らします。]

 ――…?

[さくら、さくら、うすずみさくら。
其ればかり頭にあった私の視界に過ぎった、茶色>>12
若い桜の枝のような、けれど夜が深まり始めた今は
雨に濡れしとりと深みを増したようにお見えします。

蹲る姿に、何か具合でも悪いのかと。
迷う間もなく方向転換、杖を鳴らしながらも
ゆっくりと、歩み寄ります]

(20) 2015/04/20(Mon) 13時頃

【人】 座敷守 亀吉


 ―もし、お嬢さん。
 気分でも、優れませんか?

[味のない音に、途中で気付かれましたでしょうか。
顔が上がれば、その場で。
上がらずとも、ほんの少しの距離を置いて。
努めて穏やかに、害を感じさせぬよう、
声を掛けてみましょう。

奇抜とまではいかずとも少し見慣れぬ衣服、
恐らくは外神様でしょうと予測をつけて]

(21) 2015/04/20(Mon) 13時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/20(Mon) 13時頃


【人】 座敷守 亀吉


 『久方ぶりだニィ』

[再会を喜んでくださる挨拶に>>22
ふと頭の片隅で、私に向けて同じ言葉を向けた>>1:55
名も知らぬあの方の事をふつりと、思い出しました。

けれど種類豊富に紹介される品々>>23に意識が向けば、
すぐに淡く薄れ溶けてしまいます]

 嗚呼…これはこれは。
 此方のほっけは真に箸と白米が進みまして。
 おもん様の品は魚の身自体の旨味がなんとも、
 食欲をそそるものです。

[久し振りだと覚えていらしたのに、理由を聞かないのは
既に話が耳に届いているからでしょうか。
今は彼女の、その優しさに甘えさせて頂きましょう。
お礼にと、ほっけを一つ、それと新作のアジを一つ。
包んで頂きたくお願いします]

(27) 2015/04/20(Mon) 13時半頃

【人】 座敷守 亀吉


 お酒、ですか。
 …では折角の祭りです、頂きましょう。

[干物の代金を手渡してから、少し逡巡。
別段下戸というわけでもありませんが、つい躊躇って。
それでも折角ならばと、茣蓙の隅に席を頂き
楽しむ事に致しました。

応じれば出して戴けるのは甘酒か、麦酒か。
どちらにせよ有難く頂戴致しましょう。

傍らの外神様はどうされたでしょう。
よければ隣でもどうぞと、
主様の了承を経てからお勧めしてみましょうか]

(31) 2015/04/20(Mon) 14時頃

【人】 座敷守 亀吉

 ―現在―

[顔が上げられ、其処に御座いました同じ色の瞳>>29は。
冷たい雨に晒されているどころか、暗い川の底、
今にも呑み込まれてしまいそうな程頼りなく。

切なる願い>>30に耳を傾けては、成る程。
不安という海に溺れかけていたのでしょう]

 …まずは、落ち着いてください。
 そう大きくはない村です、探せば見つかるでしょう。

[女性に前触れ無く触れるのは些か失礼かとは思いつつ。
立ち上がられてから、その小さな肩にやんわり手を添えて。
水中から水面へ導くよう、深い呼吸を促しましょう。

例え其れが出店の金魚のごとくであろうとも。
酸素もなく圧に身を軋ませるのは、さぞお辛いでしょう]

(32) 2015/04/20(Mon) 14時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[指で示される先は、奇しくも目的の場所で。
一度目で追ってから、一つ、頷きを返します]

 えぇ、勿論。私に出来る事ならば。
 ですがこの通り、歩みは亀の如く鈍間な身。
 それでも良いと仰るならば、
 見落とすことなくお供しましょう。

[杖を半歩分、ずり、と足を引き摺れば伝わったでしょうか。
早くと焦る彼女にとっては、もどかしいかもしれません。
それでもよいでしょうかと、伺うよう視線で尋ね]

 この先、もう少しもすれば、淡墨桜が御座います。
 今頃開花を待つ多くの方がいらっしゃるでしょう、
 もしかすると見掛けたお方も見つかるかもしれません。

[手紙も、願い事も、何か知らぬまま。
彼女が同意を示してくださるなら、再び足を進めましょう]

(33) 2015/04/20(Mon) 14時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/20(Mon) 14時半頃


【人】 座敷守 亀吉

[幾許か落ち着いたように見え>>34
安堵したのも束の間。

舞。
その一言に、年甲斐も無く息が詰まってしまいます]

 …桜を。
 大切な、約束なのですね。

[いけないと、直ぐに平静を取り戻して。
厳密に言えば、彼女の探し物へと意識を集中させて]

 ならば確かに、先に見ては興が削がれましょうか。
 鶴とは違い、案外夜目は効くほうなんです。

[すこしばかりおどけたように、実体は繕うように。
けれど探し物を見つけて差し上げたいのは本心ですから。

かつん。 がつり。  かつん。
約束の木までの道を、視線を配らせながら歩きます] 

(35) 2015/04/20(Mon) 16時頃

【人】 座敷守 亀吉


 消えてしまうのは、怖いですか。

[戯れの言葉に、少しだけ、踏み込んで。
それでも続いた礼と、“亀さん”の名に、小さく笑みを。
名を呼ぶ声が、響きが、存外可愛らしく思えてしまうから。
答えたくないと仰せなら、首を引っ込めましょう。

合間、隙間に尋ねられる問い>>37に、瞬きを一つ。
一年に一度、半月が天辺に昇った刻に花開く桜。
うすずみさまと呼ばれる神様に仕える者もいた筈、
そういった噂話は確かに耳に届いています]

 …そう、ですね。
 少なくとも、私の周りで願いを叶えてもらったという方は
 いらっしゃいませんが。

[それでも、敢えてと言うのであれば。
少しの間、前を、遠くを、何処かを眺め。
唇を、微かに開きます]

(41) 2015/04/20(Mon) 17時頃

【人】 座敷守 亀吉


 ――貴女にお聞かせ出来るほど綺麗でも、
 大した願いでも御座いませんよ。

[口許に人差し指を立てて、秘め事と。
その間にも足はずり、ずり、と。地と擦れ音を立てます]

 貴女ならば、何を願いますか。

[他愛ない、ありふれた世間話のように。
答えぬ己の卑怯さを自覚しながらも、
大人とはずるい生き物なんですよと。
年下らしき彼女に、笑ってみせましょう。

半月は、もうあと、すこうし。
約束は果たされないものだなどと、言いたくありません。

例え一方的な其れだとしても**]

(42) 2015/04/20(Mon) 17時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/20(Mon) 17時頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/20(Mon) 23時半頃


【人】 座敷守 亀吉

[会えない。忘れられたくない。>>53
“会いたい。忘れたくない。”
想いは祈りのようにも、懇願のようにも聞こえました。

逃れたというのに、答えてくれた事には少し驚いて。
不確かな約束に、此方が懐かしさを覚えて。
そして。

願いを聞いてしまった私と、彼女の間に
秘密が、生まれてしまいました]

 ……内緒、ですか。

[私の告げた、ひとりきりの内緒。
彼女の告げた、ふたりきりの内緒。

ひとりとひとり、一方通行、それなのに。
隣に並ぶ間、灯るあたたかさが不思議で仕方なくて] 

(63) 2015/04/21(Tue) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

[やがて。
見上げた先、彼女が探しものを見つけたようです。>>56

続く吐露を、隣で静かに聞き入り。
継ぎ接ぎに紡がれる表情と礼を、受け止めます。
腰を下ろすまで、一連を見届けて。
再び顔を上げると、確かに私の腕でも届かないでしょう。
ゆらゆらと、頼りなく薄い白が揺らぎます。

持ち主を持たず、容易く風に飛ばされそうな其れが
足元に座る彼女と、重なりました。

名前を、呼ぼうとして。
そういえば未だ名前を知らなかったと思い至り。
彼女が贈ってくれた、実は本名そのままの渾名への
お礼を返さねばいけませんね、と]

(64) 2015/04/21(Tue) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉


 若枝のお嬢さん。
 貴女はもっと、我儘でいいのですよ。

[手に握ったままの杖の先を、着物で拭ってから。
ちょい、 ちょい、と。
軽くつつけば枝から落ちた白い鳥が、ひらひらと。
揺れて、揺れて。大きく揺れて。
やがては彼女の許へ辿りついた事でしょう]

 私には、彼の桜のように
 どんな願いでも叶えられる力など御座いません。
 貴女の求める約束も、私にはとても。

[ですが、ね。
杖を握り直して、まだ腰掛けたままの彼女へと、
顔を合わせるように、視線を向けて]

(65) 2015/04/21(Tue) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉


 私に願うおねがいごとならば。
 例え限度が存在しようとも。
 心に留めず言葉にすれば、届けてくだされば、
 叶えられるかもしれませんよ。

[貴女が私に助けを求めた、最初のように。
片道を繋いだだけで、二人の秘密にしてしまったように。
ひとりきりの内緒にするより、ふたりきりの内緒にと。
そのほうが、寂しくないでしょう?]

 亀は万年生きようと、
 泳ぎ方も、好む食も。
 きっと、誰かと見た景色も、交わした言葉も、
 
 忘れたりしませんよ。

[貴女が器用に、不器用に隠す貴女へ。
ずるい大人は、声を掛けるのです。]

(66) 2015/04/21(Tue) 01時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/21(Tue) 01時頃


【人】 座敷守 亀吉


 それならば、楽しみにしています。

[不貞腐れ、拗ねたような幼い物言い>>70
先の無理やり象っていた笑みより可愛らしくて。
ついつい喉の奥を鳴らしてしまいますが、
口にすればもっと膨れてしまうのでしょう。
ですから、彼女の意思へ素直に喜びを伝えます。

言葉として、音として紡がれる願いには、頷きを。
片手、泳ぐ小指には、目許を和らげて。
するりと滑らせ、糸を、結びましょう。
ふたりぼっちにしか見えぬ糸を。

ただ、続く“ケチ”という言葉には
流石に私も、笑ってしまいましたでしょうか]

 ケチ、ですか。
 そんな風に仰るのは、貴女が初めてかもしれませんね。

(74) 2015/04/21(Tue) 02時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[袖を引く控えめな力に、
みんなで見たいという言葉に、
すこうしだけ、 間を置いて。

今度は頷くことはせず。
それでもゆっくり、歩き始めます]

 …貴女ばかりで不満だと言うのなら、
 私も一つ、内緒を伝えましょうか。

[かつり。 がつん。  かつり。
相も変わらず不恰好な音が、響き始めます]

 私は、淡墨桜へと向かっていました。
 それは、行かなくてはと思ったから。
 私の探す『どこか』が、其処にあると思ったからで。

[かつり。 がつん。  かつり。
杖のあと、足を土に泥に引き摺る音も微かに聞こえます]

(75) 2015/04/21(Tue) 02時半頃

【人】 座敷守 亀吉


 …本当は、少し。怖かったんです。
 淡墨桜の許へ、ひとりで行く事が。

[足を、――を喪ってから、赴く事のなかった村の象徴。

小さくて、大麦とレタスが他より少し良いばかりの村。
乱れ咲く春も、快活な夏も、実りの秋も、美味の冬も。
きっと別段、全ての者を魅了するほどでもない。

それでも、一つだけ。
住む者も訪れる者も楽しませる、村の誰もが愛する桜。
生まれ育った村に活気と潤いを、元気を、楽しさを、
連れては咲かせ、また一年と繰り返す桜を。

良いものだ良いものだと来訪者に話すばかりで。
最後にこの眼で見たのは、何年前だっただろう]

(76) 2015/04/21(Tue) 02時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[だから、と。
隣にいる彼女へ、振り向いて]

 有難う、御座います。

[其れだけを告げて、微笑んで。
後は向き直り、足を進めます。
半月はもう、もうすぐ、昇りきってしまうから*]

(77) 2015/04/21(Tue) 02時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/21(Tue) 02時半頃


【人】 座敷守 亀吉

―淡墨桜―

[ようやく、ようやく辿り着いたその場所は
やはり多くの者で賑わっていて。
それよりも。月光をその身に浴びる桃色も、神秘さも。
数年前から、何一つ変わってはいなくて。

    どくり、 と。

忘れかけていた、掌に鷲掴まれたような冷たさを。
覚えたままだった心臓が、痛いほどに跳ねました]

 ……此処からでは、人混みで見えにくいでしょう。
 もう少し前へ行かれるといい。

[傍らの、若枝の方に、そう告げて。
みんなで見たいと仰っていたのは覚えているのに。
自分もと促されたら、今度こそ首を横に振るでしょう]

 あまり、見知った者の目に留まりたくないのです。

(78) 2015/04/21(Tue) 03時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[代わりにと、もう一つ内緒をお渡しして。
どうにか彼女を送り出せたでしょう。

並ぶ頭が桜の全貌を隔て、それでも少しだけ離れた場所へ。
半分から上なら十分見える場所へ移り、振り向いた時。

半月が、丁度天辺まで昇りました>>#0]

 ―――っ、

[一斉に開く、柔らかな月光を纏ったかのような桜。
桃から白へ移り変わり染め上がるその瞬間も、
湧き上がる歓声も、何も。変わってなど、いなくて。

心臓を捕えていた手の力がするりと解けるような、
冷たく覆っていた氷が花開くように溶けていくような、
 
 感情が、 熱が、 想いが、 
               込み上がって、  
                       きて、]

(79) 2015/04/21(Tue) 03時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[  ぽた。
                  ぽた。

水滴の落ちる感覚は、今度は汗などではなくて。

滲む視界、からんと杖が落ちた音も気にせずに。
近くの木、桜の樹へと、崩れ落ちるように寄りかかります]

 ――っ、ふ、  ぅ、

[幾ら離れた場所とはいえ、大勢の方がいらっしゃるのに。
急速に溶かされた氷が、湧き上がった熱が、
とても抑えられるものとは思えなくて。
内から瞬く間に溢れる其れが怖くて、怖くて、怖くて。
ただひたすらに声を押し殺して、蹲ります。

掻き乱される。暴かれる。攫われる。
まやかしで慰めていた本心が、祈りが、願いが。]

(80) 2015/04/21(Tue) 03時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[村の為に踊っていた舞だった。
村の為に生きていた生だった。

小さくて、大麦とレタスが他より少し良いばかりの村。
乱れ咲く春も、快活な夏も、実りの秋も、美味の冬も。
きっと別段、全ての者を魅了するほどでもない。


それでも。
この村を、愛していた。愛している。今も。


なのに、私は。
もう村の為、神に祈りを捧げる事も出来やしない。

あの日私は、死んだのだ。
この脚と共に、村の為にと舞っていた私は、死んだのだ。

ならば、私は。
私は。]

(81) 2015/04/21(Tue) 03時半頃

【人】 座敷守 亀吉

    ――何故、未だに、生きている…ッ!

(82) 2015/04/21(Tue) 03時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[酷く頼りない、か細い声だった。
奥底から絞り出したような、這うような呪詛だった。

分かっている。分かっているのだ。
私の命があってよかったと喜んでくださる声も。
安易な終末を望むのが只の逃避でしかないことも。
また「どこか」が、「いつか」に希望を見出せることも。
約束を守る為に生きるという選択肢があることも。

全部、全部、分かっているのに。
心の奥底に宿る、若枝の方に言えなかった願い>>42は。
決して消えてくれる事はないと。
それがどれだけ、ずるくて酷い願いだとしても]

 ――ぅ、  っ、

[そうして、暫くはその場にひとり。
蹲る姿がぽつんと、祝いと感嘆の声が飛び交う賑やかさの影に、鳴りを潜めていたでしょう**]

(83) 2015/04/21(Tue) 03時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/21(Tue) 03時半頃


【人】 座敷守 亀吉

ー回想・おもん様の屋台ー

[代金を支払い頂いた麦酒を、ちびりちびり。
微かに喉を焼く酒気に、小さく息を吐いて。

今年の麦も良いものが育ちましたね。
そんな他愛ない話でも続けようにも、
お隣で酔いの回っている外神様に言えもせず。

さて、どうしましょう。
お水なら自分が用意するより、おもん様の方がお早いか。
どのみち長く居座る気にはなれず、
ゆっくりと腰を上げます]

ご馳走様でした。
また来年も、お待ちしておりますね。

[ここ数年、足を運ばなかったのは自分だと言うのに。
のうのうと棚に上げ、また次の機会をと]

(104) 2015/04/21(Tue) 15時頃

【人】 座敷守 亀吉

[そうすれば続くように立ち上がった外神様は、
大変頼りない千鳥足でふらふらと。
制止も聴かず、何処かへ消えてしまって]

……ご無事だと、よいのですが。

[思わず安否を心配する言葉を一つ。
それでも私も、其処を後にしたのです*]

(105) 2015/04/21(Tue) 15時頃

【人】 座敷守 亀吉

ー若枝の方と別れる前ー

[先より一歩分近付いた距離。>>98
だからこそ彼女の変化が伝わって。

間、逡巡を経て手渡されるのは、今宵の空から零れ落ちたような。
星に願いを。ふと、初夏の祭りを思い出して。
あれは願いを星ではなく、笹に吊るした短冊に託すのですが。

遠い遠い宙の向こう、川に隔てられ離れ離れになった二人。
彼等のように一年に一度だとしても、
彼等とは違う季節だとしても。
願うならば、きっと]

(111) 2015/04/21(Tue) 15時半頃

【人】 座敷守 亀吉



また、会えますよ。


[人の波に流され攫われていく彼女に向けて。
願いも言えぬ、彼女の願いに肯定も示せない
狡い大人だと知りながら。

それでも笑みを、微笑みを浮かべ、
見えなくなるその間際まで、見送りました。

残ったのは、小さなちいさなお星様、ひとつ*]

(112) 2015/04/21(Tue) 15時半頃

亀吉は、道中足元で何かが、通り過ぎていったような、

2015/04/21(Tue) 16時頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/21(Tue) 16時頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/21(Tue) 23時頃


[眼下で揺れる花弁が、確かに願いを音にした。

男の口の端が、ゆっくり上がる。
己に大した事が出来るわけでは無いのだけれど。]

望んだものが手に入る。
いいじゃあねぇか、そういう夜があっても、さ。

[たった一年に一夜だけ。
うすずみさま≠ニしてこの夜を統べる事が許されているのなら。土よ、風よ、時の神よ。どうか彼の、味方をしてやっておくれ。

魚の礼だ。
にんまりと笑って、薄墨桜は眼下の彼らに手を振った。]*


【人】 座敷守 亀吉

[――どれ程の間、そうしていたでしょう。
人の目から、桜の樹が、影が、
惨めな私を隠してくれていたようです。

顔を上げ、頬が濡れた感触もそのままに。
天まで高く伸びる、白く淡い月の光を帯びる花。
空の黒と、藍と滲み混じわりながら輝く其れを、
眩しげに目を細めながら、ただただ仰いで見上げ]

 ―――、

[あれほど心を乱していた荒波は、凪いだ。
それでも零れ落ちるものは止まらなくて。
溶けた氷が水となり、流れて。

心の臓を覆っていた冬が解けても、
目の前で美しき桜が咲いても、
春が、訪れなくて]

(161) 2015/04/22(Wed) 00時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[―違う。
忘れてしまった、だけなのだ。

本当の春を。
まやかしで慰め続けたばかりに。
真の美しさを感受する心が、もう、凍えてしまったのだ]

 ……私は…、

[もう、戻れない。
死して尚動き回る、屍でしかないのだ]

 …これが、罰、でしょうね…

[呟く声色に混じる、自嘲。
杖を手に、ゆっくりと立ち上がろうとするけれど。
今日一日、半日だけで随分と酷使した脚は、
本来ならば何をせずとも既に、
使い物にならないがらくただったと今更思い出し]

(162) 2015/04/22(Wed) 00時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[諦めて、樹の根元に腰掛け凭れ。
人の連なる影の向こう、すこうし見える淡墨桜。
其れにすら背を向けて、瞼を下ろし。

聞こえる、聞こえる、咲いた。咲いた。
今年も。来年も。次も。また。
紡がれる声に、耳を澄まして。
流れる筋もそのまま、穏やかな、
笑顔、を、浮かべて]


 …来年も。
 良い一日を、過ごせますように。


[愛するこの村で、皆様が。
私の願いは、其れだけですから。

来年も、何度でも、同じ祈りを捧げましょう。
この村で生まれ育った者のひとりとして、何度でも]

(163) 2015/04/22(Wed) 00時半頃

(ああ、会いたいなぁ)

(あんたに会いたい)


[隈取を引いた目を伏せる。
瞼の裏で、遠い遠い面影が揺れた。

もうその誰かのことなんて、
ほとんど顔も思い出せないのだけれど。

さあ、と風が樹皮を枝を撫でた。
もうすぐ月は傾ぐのだろう。花は今も辛抱強く枝にしがみついているけれど。

きっと、じきに、終わってしまう。]


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/04/22(Wed) 01時頃


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