人狼議事


164 天つ星舞え緋を纏い

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視点:


そうか、お前は...そういうモノ、か

[得心いったというように、坊主の声は低く嗤う]


─ 畦道 ─

[横笛を迎え撃たんとする錫杖の動きは大きく逸れ。
銀に煌く笛は光の帯を残して横殴りの一撃を打ち込んだ後、すい、と上へと優雅に抜ける。

一つ一つの動きは、舞のそれ。
何より身に馴染んでいるからこそ、次への繋ぎも自然と行われる。

上へと抜けた横笛を、その頂点でくるり、回転させて持ち替えて]

……っ!?

[打ち下ろそうとした動きは、低く嗤う声に、止まった]

そういうモノ、って……。

[上がる声に宿るのは、困惑の響き]


― 畦道 ―

[横薙ぎに打ち据えられた胴は、打たれた痛みではなく、光に薙がれた事を苦痛と感じ、坊主は錫杖を支えに、腹を押さえて後ずさる]

[追撃の笛を避けようとする動きでなかったのは、いくらか闇が押さえられていたからか]

煌煌として、闇を暴き、潜み眠るも赦さぬ、お前たち、は、そういうモノだ。

[低く低く、坊主の声は紡ぎ出す]

闇を厭うは、人の習い。
だが、知らずにおるなら、知るが良い。

暴くモノがあるから、闇は顕われるのよ。


【人】 門下生 一平太

―自宅近く―

[日向の姿が見えなくなった後。
何度か瞬きをすれば、気は幾らか鎮まった。
ほんの少し、ふらつきながら立ち上がって]

……。

[彼女の去った方角とは逆の方へと足を向けた]

(8) 2014/02/17(Mon) 00時半頃

― 畦道 ―

[じゃらん、と錫杖が音を立て、ごう、と火炎が螺旋を描く]

[火炎は田んぼの道具小屋や、畦に植えられた桑の木へと燃え移り、焔をあちこちで吹き上げる]

[そうして、焔にまぎれるように、じゃらんじゃらんと*錫杖の音は遠ざかる*]


門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 00時半頃


─ 畦道 ─

[後ずさる動きを、追う事はなかった。
否、できなかった、というべきか]

……煌煌として、闇を暴く……。
暴くものがあるから、顕れ、る……?

[低く低く紡がれる言葉を繰り返し。
その意を問おうとするのと、錫杖が鳴るのは、果たしてどちらが先だったか]

って、ちょっと、まっ……!

[上がる焔と、それが引き起こした事態に大声を上げ。
そこに流れてきた煙を吸い込んでしまい、その場で咳き込んだ]




あさがおの じゃまをするなら

  あなたたちも ころしてあげる

 


【人】 門下生 一平太

[立ち去り際、足に何かの当たる音がして。
地に目を向ければ、誰のものともつかないしゃれこうべがひとつ。
僅かに目を閉じた後で、空へ目を向ける]

…… 無事、かなぁ。

[主語無き言葉を、ぽつと零した]

(18) 2014/02/17(Mon) 01時頃

【人】 門下生 一平太

……安全な場所なんて、あるんかなぁ。

[立ち去ろうとして、けれど結局そこから足は動かない。
日向にはああ言われたけれども、首を傾いだ。
先程地面に埋めたのと同じ類のものが、もう居ないとも限らない]

ん。

[思案する闇色はふと、遠くの空に上がる煙を捉えた**]

(26) 2014/02/17(Mon) 01時半頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 01時半頃


[雷門邸の前の通り。その地面を食い破るようにして一本の木が顔を出す。
瞬く間に老人を掬い上げて巨大化し、雷門邸の屋根ほど大きく成長した『大樹』の大きな枝の一つに、よっこらせ、といわんばかりの緩慢な動作で胡坐をかく]

 ―――あまり期待せんでおくれ。

[ここから撤退するであろう琥珀の身を隠すように、大きく揺れる大樹から無数の葉が*舞い落ちる*]


[表情のない顔で、紅に彩られた唇だけが動かせば。

日向の声に、手の動きに呼応するかの様に、女の真上から吹き降ろす風。
避けようにも間に合わない、ならば……。]

   ―――……っ!!!

[天に向けて力強く刀を振るうも、相殺しきれず。
 女の体は風に煽られ、よろめいた。]

はっ……この程度で、さ……
止めれると、思わないで……っ。

[風が相手では、間合いが離れれば離れるほど不利でしかないだろうと考え。
女は、右手一本で刀を握ったままで駆け寄り、日向の右肩を狙おうと。]


【人】 門下生 一平太

―自宅前→―

[空へと上る煙は、一筋や二筋などというものではなく。
その下で猛る火の存在は、見ずとも予測はできたのに、止めに行こうと言うのでもなく。
無意識に同じ気配に惹かれでもしたのか、ゆらりと足が向いた]

(37) 2014/02/17(Mon) 21時頃

【人】 門下生 一平太

[歩みを進めるその先で、けれども]

…… 嗚呼。
また、だ。

[笛の音が聴こえて、表情を歪める]

(38) 2014/02/17(Mon) 21時頃

【人】 門下生 一平太

―→畦道―

誰、だ。
ひなは、違うよなぁ。

[歩む速度は落ちて、けれど止まる事は無い。
目に見えぬ音の中に、感じるのは先程別れた少女と同じ、まぶしい気配]

もしかすっと、……

[己の親しいものの中から、横笛の主の心当たりをひとつ、頭に思い浮かべる頃。
勢い失した火の向こう側、そのひとの姿は未だあったか、否か**]

(39) 2014/02/17(Mon) 21時半頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 21時半頃


[風は相手の姿勢を崩したが、倒すには至らない。
 片手に刀を握る雪客が、まっすぐこちらへ向かってくる]

 く……

[風の裂ける動きに刀の狙いが見え、しゃがむようにしてかわす。
 しかし予想外に鋭い動きに、着物の肩が裂け、髪が一房宙に散らばった]

 そう簡単には、いかないか。

[武器を持たぬ日向には、逆に刀の届く間合いは不利となる。
 膝のばねで後方へ跳びつつ、左腕を胴を薙ぐように大きく振るう。
 その動きに生み出された風は何倍にも増幅され、当たれば衝撃を感じる程の力を持った]


門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 22時頃


[振るった刀に伝わる手応えはほんのわずかで。
おまけに間合いもまた離され。
思わず、ち、と舌打ちし。]


[間合いを離されたままでは活路はなく、先の後ろへ飛ぶ様子を見れば恐らく身も軽そうで。
このままでは、直接攻撃を喰らわずとも消耗するだけだと。

強風が向かってくるのを感じながらも、避ける事はせず。
右手の刀を地にさして。]

来い。
そして……貫け。

[空に浮かぶは、幾つもの氷柱。
それらが日向目指して飛ぶと同時。
荒ぶ風の衝撃が全身を襲い、黒髪も、着物の裾も、狂ったようにはためいた。]

 ――――っク!!

[それでも、飛ばされまいと女はしっかり刀を握り締め、大地を踏みしめた。]


【人】 門下生 一平太

─畦道─

[見えたひとの形に、足を止めた]

……ん、 やっぱり、明之進だよなぁ。

[呼び掛けに>>45間を置いて、声が返る。
額に手をかざして、目の上に影を作ろうとしながら]

まぶしくて、よく見えねぇけど。
笛の音したから、そうじゃないかって思ったんだ。

[のんびりした口調は常とまるで変わらず。
眩しそうに細めた眼の中では、闇が光を厭うように動いていた]

(46) 2014/02/17(Mon) 22時頃

[後方へ大きく跳びつつも、雪客の刀を地に刺す動作に虚を衝かれる。
 それの意味する所を知ったのは、着地した瞬間のこと。
 空に幾つもの氷柱が、尖端をこちらへ向け浮かんでいた]

 ――乱せ!

[再び跳ぶは間に合わないと判断し、氷柱の軌道をずらすべく横向きの風を生む。
 しかし鋭き尖端は、乱れた風をも易々と切り裂いた]

 はっ……!

[せめて直撃は避けようと、地面を素早く横に転がる。
 しかし右手右足が逃げ遅れ、幾つもの紅い筋が出来た]

 痛ぁ……。

[顔を顰めるが、動きを止めていられる状況ではない。
 そろそろという動きになりつつも、体を起こす。
 今まで負ったことのない傷に、怯みそうになる気持ちを抑えるように、一つ大きく呼吸をした]


 風吹かすだけじゃ……足りないか。

[強風を耐え切った雪客に向き直る]

 そんなら――

[気を鎮めるように息をしつつ目を見開くと、その瞳に無数の風の帯が映る。
 その一本を強く下に引く。
 それは雪客の右手を風で打ち、刀を手放させることを狙ったもの*]


【人】 門下生 一平太

─ 畦道 ─

うん。
まぶしいんだ。
ひなも、明之進も、さっきの音も。

[言いながら視線を外す。
まぶしくない火の方へと、その先を移して]

……闇。

[問われた言葉を、小さく、繰り返し]

嗚呼。それ、かなぁ。
なんか、しっくり来た。

[途切れがちの声>>47に籠る思いを、容易く裏切る]

(50) 2014/02/17(Mon) 23時頃

【人】 門下生 一平太

さっきから、まぶしいのばっかで。
――……気が、触れちまいそうなんだ。

どうしたら、いいんだろうなぁ。

[続くのは問い掛けなのか、自問なのか]

(51) 2014/02/17(Mon) 23時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 23時頃


[風が吹き止んだあと。
紅が、日向の右手に、右足に流れるのを認め、ほんのわずか、女の口角が上がる。]

そんなんじゃ、止められないよ?
止める前に……死ぬだけ。


[地に刺した刀を抜き、日向へと近づこうとすれば、なにかを掴んで引くような仕草。
風を切るような音が聞こえた気がして、後ろへと飛び退ろうとするも、避けきれず。]

   ッ――……!!

[したたかに打たれた手の甲、辛うじて刀を落とす事はしなかったけども、強い痛みにしばらくは早くは振るう事は出来ないだろう。]

ちく、しょ……っ!

[手を打ったそれを、掴んで、そのまま日向を引き寄せてしまおうと左手を伸ばし、空を握った*。]




──── …っ!!


[突如、生えた大樹に声を失う。
舞い落ちる葉が、視界を奪う。
それがこの場を離れる青年を逃がす為のものとは察せない。
己の心を逆撫でた故に、逃げた、と思いこみ。]


あなたなんか、きらい。

  おじいさまのように、しんじゃえばいい。


[ざわり、身に纏う影が、蛇のように鎌首をもたげた。]


 死ぬのは……嫌だな。

[右の手足に痛みと滲む熱を感じながら、呟く。
 傷付くのも嫌だけど、傷付けるのだって本意ではない。
 などというのは、我儘だろうか]


【人】 門下生 一平太

─畦道─

さっき、会ったんだ。
まぶしかったし…… 触れなかった。

[目の前の彼が彼女の纏っていた光の主であるとは、未だ知らないけれど。
触れられなかった手を、もう片手でそうと握る]

だって、仕方ねぇだろ。
認めたって認めなくたって、そうなんだし。

[目はそちら>>53を見ぬまま。
感情の色は、闇に塗り潰されてしまう]

(59) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

[風の力は狙い違わず、相手の刀の動きを鈍らせる打撃を与えた。
 だが、相手に術を見破られたか、逆にこちらの右手が強く引かれる]

 ――――ッ!

[右半身が大きく伸び、傷口が一斉に開いた。
 紅色が幾筋も伝い、痛みに息が詰まる。
 それでも数歩を引き摺られながら、真っ白になりそうな思考をどうにか働かせ]

 断ち切れ……!

[空いた左手を動かして、咄嗟に作り出したのは手刀の形。
 それを自身と雪客の間を繋ぐ、風の帯に振り下ろす]

 うぐっ

[帯を断っても姿勢を立て直すには至らず、日向はそのまま、無様ともいえる格好で俯せに倒れた]


【人】 門下生 一平太

そっか。

[空には喰われたままの陽]

……おれはさぁ。
光を喰って、闇にすりゃ良いって思うんだ。

[零す言葉は、銀と相容れない黒の思考]

(60) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

[握った手に確かな感触。
しめたとばかり、強くそれを引き寄せるも、所詮は女の力。
数歩引き寄せたところで、振るわれた日向の手刀は、ふたりの間を繋ぐそれを断ち切って。]


  わっ………!?

[引き寄せようとしていた女は、当然ながら後ろへと倒れ、したたかに背を打ち、右手の刀を取り落とした。]

は、は……。
痛ったい、なぁ……。

[顔を歪ませながら、手をついて立ち上がり。
刀を拾おうと手を伸ばす。]


[雪客の倒れた音と声を聞き、顔を起こす。
 見えたのは刀に手を伸ばす彼女の姿]

 させない……!

[伏せた姿勢のまま、右手を地を撫でるように横へ振る。
 雪客の刀を弾き、手に取られるのを少しでも遅らせようと。
 この姿勢から起き上がるのは容易ではなく、ほんの数瞬でも時間を稼ぎたかった]


【人】 門下生 一平太

─畦道─

……けど、なぁ。
たぶん、これで良いんだ。

[ふと零す言葉の真意は、問われたとしても口には載せない。
僅かな間、目を伏せて]

(71) 2014/02/18(Tue) 00時頃

[痛みを覚悟で、勢いをつけ跳ね起きる。
 両手の五指を開き、腕を前方へ大きく伸ばして]

 やあっ……!

[何かを強く引くようにしながら、腕を交差する。
 それは巨大な獣の爪のように、左右から斜めに叩きつけられる風となる*]


【人】 門下生 一平太

真逆、だなぁ。
だから、闇だって言っただろう。

[再度開いた目を、ゆっくり、相手>>62の方へと戻していく。
やはりまぶしさはそのままで]

おれだって、厭だ。
鎮める、なんて、どうなるんだかわかんねぇし。

[何を、と問う事はない。
ただその意志の強さすら厭うかのように、闇の色を細めるだけ]

(73) 2014/02/18(Tue) 00時頃

 ――それに。
 大安の時代に生まれた童が生きるの死ぬの物騒なことを口にするでないわ。

[おじいさんのように、しんじゃえ、
 それらの言葉にも、見かけでは平静を崩さずに]

 ほれ、柿は嫌いかの?……朝顔や。

[どこからともなく大樹に現れた柿の実を少女目掛けて軽く放ってやる。]


[未だ背に走る痛みに顔を歪めながら、緩慢に伸ばした手は、あと三寸ほどで刀に届くはずだったのに。]

 っ………!

[ぶわり、髪が風に乱れ。
目の前の深緋の刀は、風に弾かれる。]

うっとおしい……。
しばらく、おとなしくしてて。

[不愉快とばかりに日向を睨めつけ、今度こそ、と刀を右手に納め。
女は、日向の方へと足を向ける。*]


[日向の構える姿と、そのすぐあと。]

……っ!

[先よりも、激しい風の前触れを感じて。
とっさに横に転がるも、頬を、腕を、肩を、風が裂いていく。]

……ままよっ!!!

[肌の上、流れる血を感じながら、女は低い姿勢から日向へと駆け、さきと同様その腕を狙おうと逆袈裟に刀を薙いだ*]


[こちらを見下ろす老人に、また名をよばれた。
己以外には、一人にしか呼ばれたくないのに。]


  うるさい うるさい うるさい!

    そのなまえは よばないでって言った!


[放られた柿を、影の蛇が鎌首で弾き落とす。
苛立ちは激しく、怒りの感情を受けた影は更に膨れて。

大樹の枝、老人が身を置くその根元目掛けて影が伸びていく。] 


[無理矢理立て直した姿勢で、再び雪客を見据える。
 巻き起こした風の爪が、彼女を切り裂いていく。
 だが、彼女はその傷に構うことなく、低い姿勢で風を突破しこちらへ駆けてくる]

 う……

[かわさなくては、と、頭では思う。
 しかし急激な動きを連続したせいか、身体が軋み、意図したように動けない]

 流せ!

[咄嗟に風の力をぶつけたのは、雪客ではなく自身の身体の方。
 動かぬ体の代わりに風の力で、少しでも刀から遠ざけようとしたのだが]

 ――――あ、

[紅が散るのが見える。
 逆袈裟は、決して浅くはない太刀筋で、右腕を切り裂いた。
 痛みに喘ぐような呼吸をしながら、よろめくように数歩後退する。
 紅色の雫が、ぱたぱたと断続的に音を立てた*]


【人】 門下生 一平太

─畦道─

[ぼやく声に返す言葉は無い。
返事を期待していないと分かる故に、尚更に]

……坊さん。
嗚呼、あのひとも、生きてたんか。

[それが同じか、違うか、或いはどちらとも関係のないものか。
明之進の言葉からだけでは掴めなかった。
彼が里にいたほんの短い期間の事は、一平太の幼き日の記憶には無い]

(83) 2014/02/18(Tue) 01時頃

【人】 門下生 一平太

そういうもん、なんだろうなぁ。

[軽く息を吐く。
まぶしさから目を逸らすのは堪えたまま]

そうだなぁ。
とりあえず、逆らう心算はないよ。
まぶしいの、厭だしさぁ。

[はっきりと、闇に従う意を告げ。
笛持つ手に、刹那眼を向けた]

(85) 2014/02/18(Tue) 01時頃

【人】 門下生 一平太

[――が、]

……まぁ、ちとやる事あるから、
今此処でどうこうする心算も、ないよ。

[ふいと、それを地に落とし]

“また”な、明之進。

[変わる前の日常と変わらぬ言葉を投げると共に、その足許が細かな砂へと色を変え。
異形を避け、呑んだ時のように、身体をその中へと沈めた。
頭まで呑み込んだ後で、砂地は何も無かったかの如く土へと戻る]

(86) 2014/02/18(Tue) 01時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 01時頃


 ほっほ、すまぬすまぬ呆けが酷うてのぅ
……やはりあの時の鞠は影であったか……ふむ。

[放った柿が蛇を模した影に弾き落とされる。尤も柿はただの柿にすぎないので、別にいいのだが。
相手は幼いとはいえ、老いた自分の体力も高が知れている。それに加えて得体の知れないこの”力”。]

 まずは冷静に策を練らせない……それから余裕を見せ相手を激昂させて自分はいなし、牽制する側に回る……と。
 ……このような策を取らねばならぬとは…老いたのぅ。

[余裕がいつまでもつかわからない。少女の力は大部馴染んでいるようにも見える。影の、力の目測を誤れば……きっと押し負けるだろう]


[確かな手応えに、唇がにやりと笑むも、次の瞬間には傷の痛みに唇が歪み。
とっさに刀を地につけ体を支えなければ、崩れ落ちていただろう。]

は……。
そんなん……じゃぁ……風なんて、呼べないんじゃない?

[女自身も、先に受けた右肩の傷で、刀を振るう手は鈍るけども、それでも、まだ戦う事は可能で。
ましてや己の血が流れているなら、打てる手が増えたと言うこと。

乱れた呼吸のまま、女は*哂った*。]


 琥珀の帰還、そこの角に来た気配からの助太刀、夕顔の昏倒……こんなところかの。

[独り、行動指針の確認とこの場での自分の”勝利条件”を考える。
おそらくは相手よりも多い『経験』、その一点においてのみ老人が優位に立てる。]

 それとまずは……ほれ。

[平時ではあり得ぬ伸び方を見せ迫ってくる影に対し、手近な葉を数枚毟ると鋭く横に腕を振るう。
放たれた葉もまた、矢のように真っ直ぐに飛んでいくと影を縫うような軌道で上から襲う。
『柿を払えた影が物理的に撃退できるものなのか』。これを試す。

 同時にひっそりと大樹の根に意志を送り、少女の足元から拘束するべく地中から*狙わせる*]


[追撃を覚悟し身を固くするも、眼前では相手もまた刀を地に突き、どうにか体を支えているようだった]

 いや……まだ、だ。
 たかが腕一本、だろ……。

[右腕の袖を裂き、血が止まらない傷口より上をきつく縛る。
 利き腕がまともに動かせないのは痛かったが、今はまだ虚勢を張っていたかった]

 まあ、余り長くは……もたないけど。

[状況はまだ拮抗していると感じつつ。
 哂う女の表情に、警戒を強めた**]


門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 01時半頃


[ぐ、と足踏みしめて。
大きく息を吐いてから、刀を左手に持ち替え、握り直す。]

たかが、ね……。
だったら……。

[ぽたり、傷口から流れるままの血が指先を伝い、地面に落ちた。]

もう一本も、もらうのみ……っ!

[数歩の距離を、大きく踏み込み。
もし日向が風を吹かせようとも、それ事斬り裂こうと袈裟に、叶うなら続けて逆小手に斬ろうとするが。
太刀筋は先よりも*劣るもの*。]


【人】 門下生 一平太

[己が宿す力の起因が何か。何に使えば良いのか。
なんとなく理解はしていても、朧気だったそれらの事が己の内で形を成したのはたった今。
友人だった男の言葉ひとつひとつに、真逆のことを思う心を自覚して。
漸く、理解した]

[そうして独り残した畦道で、彼が紡いだ真意>>93を、そんな選択肢があることを知らないまま。
彼が嫌だと言ったまっくらな地の下を進む]

(100) 2014/02/18(Tue) 17時頃

【人】 門下生 一平太

―自宅近く―

[闇の気纏う焔の主>>91の事を聞いた時、驚きは薄かった。
それよりもその名にひとつ、思い出したことがあった。
それが先に告げた『やる事』]

……ふ、はぁ。

[消えた時と同じく、砂に変えた地面から顔を出して、大きく息を吐く。
力の自覚はしても地中の空気までは操れず、故に長時間潜るのは厳しい。
砂から這い出て、纏わりつくそれを払いながら、戻ってきた場所を見て―― ふと首を傾ぐ]

(101) 2014/02/18(Tue) 17時頃

【人】 門下生 一平太

ひとつ、足りない。

[転がるしゃれこうべの数。
どれが誰かまでは分からずとも、こうなる直前を見ていた。
父と一緒に居た生徒は皆顔見知りで、幾人がその場に居たかも覚えていた。
ひとと獣の頭の形は違うから、数え間違いというわけでも無さそうで]

……何故。

[ただ一人生きている『家族』を、彼が零したものを知らぬまま。
少しの間、思索に沈む**]

(102) 2014/02/18(Tue) 17時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 17時頃


[右腕の付け根を縛りながら、雪客が刀を持ち変えるのを見た]

 さすがに、両方はまずいな。

[相手の口にする狙いに、ぽつりと零す。
 跳ぶのは間に合わぬと、咄嗟に二人の間に風を生みつつ、体を捻るようにして左腕を逸らす。
 しかし雪客の太刀は、その風を易々と切り裂いた]

 は、…………

[重傷を覚悟していたのだが、左腕の傷は思ったよりも浅い。
 負傷や左で太刀を扱ったことが、雪客の太刀筋を鈍らせたか。
 だが、息をつく暇もなく、返す刀が再び左腕に向かう]

 ただの風には、止められんか。
 ――なら、


[左腕の指を握り、風の帯を手繰る。
 帯は日向の意に答えるように、何十にも折り重なっていく]

 く――――!

[今までにない力の使い方に、眉が寄り全身から汗が滲んだ。
 切っ先が迫り、肌に強く喰い込む感覚に、数歩たたらを踏む――が。
 見えぬ壁がそれ以上進ませず、刃を押し留めていた]

 どうにか、か。

[雪客の動きが先と同じであったなら、恐らく間に合っていなかっただろう。
 激しく息を乱しながら、強張った左手の指を、再び開く。
 同時に口にするは、力放つための言葉]

 ――――解き放て!

[折り重ね押し込めた風の帯を、再び元の形へ解き放つ。
 間合いを少しでも離さんと思ってのことだったが、爆発的な暴風は、日向自身をも後方へ吹っ飛ばした*]




    そこから おとしてあげる !


[この力をどれ程使って良いのか、自分の身体がどこまで持つのか。
そんなことを考えるほどの知恵も持ってはいない。
大樹から見下ろす老人を睨み付け、激昂のまま老人が身を預ける枝のその根元へと影を伸ばす。
それが老人の狙いそのままの行動だとは気付きもしない。]


   ───  え ?                 
 

[伸ばした影が、狙いに届くより先、地に落ちる。
一体何が起きたのかと、まぁるく目が見開いて。
影が落ちた地に、数枚の葉が突き刺さっているのに気付くと、目の形が丸から三角へと変わった。]


  じゃま しないで!

[本来影は実体を持たぬもの。
己が操ることで形を得るも、力持つものに阻まれれば元へと戻ってしまう。
抵抗されたことに激昂を煽られ、もう一度影を向かわせようとした所で、足元にしゅるりとした感覚を感じ。
見下ろすと、地から伸びた根が足首に巻きついているのが見えた。]


   な に?

[慌てて逃げようにも、確りと巻かれていて動けない。
悔しい、苛立たしい、憎らしい。激昂が更に、煽られて。]


     わたしのじゃまする あなたは きらい

[蛇の様に鎌首をもたげた影を何本も、伸ばし。
その軌道は猛る感情のまま、無軌道に老人へと向かっていく。*]


む、干渉は受けるようじゃな。まず好都合かの。

[放った葉が影を地に縫いとめる様子を見て呟く。加えて隙をつけたのか拘束もうまくいったようだ]

 あとは何とか……しかたない、絞め落とせれば…
 っとと…。

[が、すぐに表情には緊張が走る。
立て続けの妨害と拘束が気に障ったのだろう。先より増え、何本にも別れた影が少女から老人目掛けて伸びてくる]

 ……しもうた、ちと急いて煽り過ぎたか……!

[放たれた影の群に意識を取られ、少女の足をつかんだ根の力が緩んだことまで気が回らず。
葉をまた毟って放つにも出遅れ、仕方なく寸前で枝から身を投げる。駄目元で琥珀を逃がした時のように葉を散らすので精いっぱいの有様である]


[最初の風は、切り裂けたものの。与えた傷は浅いもの。
ならばと続け、風に逆らわぬ様に刀を流し、返せば。]

    ――――――!!!!

[刀から伝わる衝撃、阻む、見えないなにか。]


小癪なっ!!!

[左手だけでは無理だと、痛む右手も柄を握り、力任せになにかを切り裂こうとするも。
日向の声と同時、女の身体を弾き飛ばすが如く吹き荒れた暴風。
真正面から受けた瞬間、受身を取ろうと転がった。]



うぐっ………ぁ……けほっ……。

[受身をとったものの、全ての衝撃を殺すことなど叶わず。

うつ伏せに転がったまま、咳とともに口の中の鉄の味を吐き出せば、女の唇は更に紅く染まる。
受身はとったものの、肋がやけに痛み、すぐには起き上がれない。 ]

は……

[視線を、自身の右側に向ければ、刀は転がっているも、手を伸ばしただけでは届きそうにない位置。*]


【人】 門下生 一平太

―自宅近く―

[家の前に戻ったのは、埋葬を行う為。
量が多い為墓地まで運ぶのは諦めて、獣の骨と区別のつかないものは先に地に沈ませた。
ひとの骨を埋める時には、敢えて道具を使って穴を掘った。
お蔭で随分と時間が掛かったけれど]

……やっぱり、足りないよなぁ。

[最後の骨をその穴の中へ落としながら、呟く]

(108) 2014/02/18(Tue) 22時頃

【人】 門下生 一平太

[穴を掘る道具を取りに一度家の中へ入った時、神棚に飾られていたふたつの人形が無くなっている事には気が付いていた。
それがそこへ置かれたのは、兄が家からいなくなって暫く経った頃の事。

『琥珀が神様に守ってもらえるように』

何故このようなものをと母に尋ねたら、たしかそんな言葉が返って来たのだった。
貴方の兄様は狸なんですって、と付け加えられた言葉の所為で、次の祭りで見かけた時についまじまじと見てしまったのは余談。
兎も角それらが、兄に関わりのあるものとだけは認識していた。
父はそれを知ってか知らずか、母が居なくなってからも神棚からそれらが取り払われる事は無かった]

(111) 2014/02/18(Tue) 22時頃

【人】 門下生 一平太

まさか、……無事でも、来る訳ねぇしな。

[欠けたしゃれこうべと人形と。
ふと過った可能性に、否定の言葉を零しつつ。
遺品となったものを同じ穴の中へと落としてから、土を被せ]

……全部ひとまとめで悪ぃけど。
あと……経くらいは、頼んだ方がいいかな。

[あまり良い噂は聞かない生臭坊主だったけれども、先の一件もあり。
荒れ寺のある方へと足を向ける]

(112) 2014/02/18(Tue) 22時頃

 つっ……

[暴発にも等しい強風に、日向もまた後方へ叩きつけられるように倒れた。
 そろそろと体を起こし、土煙の向こうを目を細め見れば、唇を紅く染めた雪客の姿が見えた]

 雪、さん。

[体の内を痛めたのだろうか。
 自身の為したことを目の当たりにし、顔を顰める]

 まだ、続けるの?
 これ以上は……。


[刀は雪客の手から離れている。
 あれを奪いさえすれば無力化出来るかとも思ったが、力を派手に放ったばかりの日向には、素早く近付くことも十分な風を起こす事も出来ない。
 故に、言葉でそれを為そうとする]

 その体では、他の人とだって戦えんでしょ。
 もう、止めると言って。

[警戒を解いた訳ではない。
 が――風の力は未だ戻らず、凪いだまま*]


門下生 一平太は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 22時頃


は……。戯言、を……。

[声のする方へ、一瞬だけ視線を動かすも、直ぐに刀へと戻して。
腕の力で、刀の方へと身体を引きずる様に動かし。]

あんた、も、さ……。
気づ、いてるんじゃ……?

共存、なんて……無理、だって、さ……。
なら……殺す、か……殺されるか……それしか……。

[刀までもう少しのところで、腕の力ががくりと抜け、崩れ落ちた。]


 葉で幾らか隠れればよいが……うぐっ!

[地面に落ちる直前に落下地点から葉のたわわな木が育ち、緩衝となって働く。が、降りる時に走った衝撃が足に響く。
こちらの葉も姿を隠してはくれるだろうか。しかし如何せん身動きがうまく取れず、影が茂みに突っ込んで来れば避ける術がない]

 


[感情のまま伸ばした影は、獲物を狙う蛇そのものの様な動きで向かう。
大樹の枝を、老人の足を、腕を取ろうと鎌首をもたげる。
激情にかられたその動きは、冷静に見れば簡単にいなせてしまうだろう。
そのことに気付けぬ幼さのまま、影を操り、嗤う。
足を捉えた木の根の力が緩んだことにも、気付かない。]


  うふふ

    このまま ころしてあげる


[焦りを見せるその様子を見て、嬉しげに笑みを浮かべ。
老人へと届いた影を首へと巻きつかせようとした所で、先程と同じ葉の雨に視界を覆われた。]




   ──── !?


[そのせいで集中が途切れ制御を失った影が地に戻る。
首に巻きつかせようとした影は、老人を苦しめるに至ったかどうか。
そんなことに意識が向かう訳もなく、ただ邪魔をされた苛立ちが心を占める。]


  じゃま しないでって

    いってる のに !


[いまだ降る木の葉の雨に向け、乱雑に影を伸ばして薙ぎ払う
鞭のようなその動きは幼子の意図なきままに、葉の影に隠れた沼太郎のその足元をも払おうと*]


 気付い、て……?

[雪客の方へ一歩、踏み出し掛けた足が止まる。
 尽くしても伝わらぬ言葉に、胸の奥に澱みかけている感情。
 止めるため、と自らに言い聞かせつつも、相手を傷付け捻じ伏せんとしていることに変わりはない。
 それは、共存を拒むことと、何が違う?]

 雪さん!

[そんな迷いと、相手の言葉を認めたくない思いが。
 崩れ落ちる雪客を見た瞬間、日向の体を突き動かした。
 攻撃の意図も何もなく、倒れた雪客にただ駆け寄る。
 そんな、迂闊とも言える行動だった*]


まだ……目を、背け……てたい……?
だったら……甘い夢、見たままでさ……。

[ぐ、と、左手に力を籠めて這いずり、右手が逆手に刀を掴む。]

……死ん、じゃいなよっ!

[半ば叫ぶ様に、女は声を上げ、左手を地につけたまま、駆け寄る日向の方へと刀を振るった。*]


【人】 門下生 一平太

― →荒れ寺―

[途中、道の真ん中に聳える大岩を、首を傾げながら迂回した。
小さく穿たれた後にまでは気付くことはなく]

いらっしゃらない、か……

[辿り着いた荒れ寺の中に声を掛けても反応は無く。
出直そうかと思ったその時]

……ん。

[程近い場所で鳴る音>>116を聴いた。
辺りを見渡し、足はその方向――墓所へと近づいて]

(122) 2014/02/18(Tue) 23時頃

 邪魔するなと言われても……流石に老い先みじかいとはいえ、黙って甚振られるわけにもいかぬわい。
 しかしまぁ…ほっほっほ! 年甲斐もなく木登りなどするものではないのぅ。

[舞い落ちる木の葉が晴れると、緩衝に出てきた木は消え、地べたに座り込んで頭を掻く老人の姿があった。

着地の時に痛めた足が更に影に薙ぎ払われた結果大きく腫れ上がっているのを足を組んで隠し。
木の上で狙われた際にかすめた影が作った首の薄い傷をさりげなく拭う]

 さてさて……どうしたものかの。これは些か分が悪いかのぅ。

[足に力を込めてみるものの、走る痛みに脂汗がにじむ]


【人】 門下生 一平太

―墓所―

[其処には確かに、探し人>>116の姿もあったけれど]

お坊様、……

[続けようとした言葉は、まぶしい光に遮られた]

(123) 2014/02/18(Tue) 23時頃

 これは……やりとうなかったがのぅ。しかしまぁ、儂とて死ぬときは畳の上で逝きたいものでなぁ。

[やれやれ、という風に頭を振うと。
 座った姿勢のまま鋭く開かれた眼光が少女をとらえる]

 お主も儂も戦向きではないようじゃ……攻められて平静を失うた相手の反撃ほど怖いものはない、忘れておるようではのう。

[―――ミシミシ、嫌な音が巨木の根元から響く*]




うるさい うるさい うるさい!


  あなたなんかきらい じゃまする人はきらい


   なんで なんでじゃまするの!!!



[地に座る沼太郎を憎憎しげに睨み、思い通りにいかぬ憤りを叫ぶ。
首へと伸ばした影が老人に届いていたことにも、感情のまま振り回した影が老人の足を薙いだことにも気付かない。

気付けるはずもない。
癇癪に身を任せたままの子供には。]


【人】 門下生 一平太

―墓地―

……。

[それが誰だか、すぐには分からない。
誰かと問おうとして、何故か躊躇った一寸の間]

え、……

[聞いたことのある――聞き慣れた声>>124に、細められていた眼が大きく見開かれた]

(125) 2014/02/18(Tue) 23時半頃

[違う。目を背けてる訳じゃない。
 反論の言葉は頭に浮かんだが、それを口にすることは叶わなかった]

 あっ……

[手を伸べた姿勢のまま、膝から地面に倒れ込む。
 抉られた左の脇腹から、脈打つように血が飛沫いていた]

(……駄目だな、あたし)

[片腕を負傷しているから、傷を押さえては起き上がるのもままならない]

(どっちにしろ、負けたら相手の言った通りになるんじゃないか)

[どうにか上半身だけでも起こした途端、内に溜まっていたものが口から溢れて、ごぽりと泡立つ音を立てた]


[視界が暗くなっていき、そして、がくりと。
 急に体の重さを感じなくなったのは、力が抜けたせいだと思った。
 だが]

 あ、……れ。

[浮かんでいる。
 どうやら体ではなく、風の力が自身の体を支えているようだった。
 背側を回り両腕にふわりとかかるそれは、日向の目には、お伽話に聞く羽衣のように見えた]

 ごめん、雪さん。
 ……あたし、随分と諦めが悪いみたいだ。

[まるで漂うような、重さを感じさせぬ動きで体を起こし、足を柔らかく地に着ける。
 意識を保てるのはほんの数瞬に過ぎないだろうけど。
 その最後の機のために、纏う風の力をゆっくりと高めていく*]


[だって、子供の心はずっと、封じられたその時のまま、止まっているから。
知識を得ることも、成長もできぬまま、眠っていたのだから。]

  いままでずっと ゆうがおが

   おかあさまを ひとりじめしてきたんだから

   
    こんどはわたしが おかあさまを

     ひとりじめ する ばん なんだから


     じゃま しないで !


[己の願いが既に叶わぬことも、胸の内に抑えこんだ心が痛み抱いているとも知らず。
大樹の根から響く音にも気付かぬまま、己の足元にある影を広げ、老人の立つ地へと伸ばした*]


[ありったけの力を込めて刀振るえば、手に伝わる感触は確かなもの。

けども、その代償に走る痛みに一瞬意識を手放し。右手の力も抜け。
からんと、刀は地面に転がった。]



……っ、はァ……。
ごほっ……。

[目が霞むのは、 止める術を知りながらもあえて流した血のせい。
刀を振るうどころか、動くことだってままならない。
なら、やれるのは一つだけ、うまく行くかはわからないけども。

地に伏せたまま、溢れていった血を思いながら、日向の声に耳を澄ました*。]


 うぅむ。いろいろめちゃくちゃじゃのう……。”朝顔”…この振る舞い、何か思い出しそうなのじゃが……。

[邪魔するな、邪魔するなと相変わらず叫ぶ少女に、やはり頭を掻くばかりであったが。
おかあさま、という単語にピクリと眉が動く]

 まさか……葬儀で見た……?
 しかし今になって何故…

[思い当たる節にはたと顔を起こすも、再び伸ばされる影に舌を打ち、少女と自分の間の地面から影目掛けて矢鱈目鱈に根を突き出させて応じる。

木からまた、ミシリという音が不気味に響く]


 ほれ、
     死への恐怖はお在りかの?

[一際大きなみしりという音と共に、
 雷門邸まえに聳えていた大樹が傾き、そのまま倒れていく

   少女目掛けて]


【人】 門下生 一平太

―墓地―

……。

[驚いて――けれどもすぐに合点は行く。
彼の蝶を、己があまり好まなかったのは、そこに或る相容れぬ力を無意識に感じ取っていたからかも知れない。
そう理解して、見開かれた眼はゆっくりと元の大きさへ]

生きていらっしゃいましたか。
華月斎様。

[まぶしさから目を逸らしつつ、呼ぶのはここ数年と同じく芸名。
本当は思わず琥珀兄様と紡ぎかけた事を、その唇の動きを見られていなければ良いと、内心では願うが]

(134) 2014/02/19(Wed) 00時頃

【人】 門下生 一平太

[喝>>128の声に、びくりと肩が揺れた。
思わずそちらの方を見て。
その前に置かれたしゃれこうべに目が留まった時、問い>>129が投げられて]

父様、は。……。

[知っている。けれど続きはすぐには紡がれない。
ゆらりと眼が、その奥の闇が揺れる]

(135) 2014/02/19(Wed) 00時頃

[音を立て転がる雪客の刀。
 得物を手放し、雪客自身も地に伏せているように見えるが、まだ終わりでないことは彼女の纏う『気配』から伝わっていた。
 極限の状態にあるせいか、ひどく研ぎ澄まされた感覚で彼女の姿を捉えながら、柔らかく曲げた指で風の帯に触れる。
 す、と軽く引く動きをすれば、それは雪客の周囲を廻る新たな風の帯となる]

 ――――舞え

[雪客の手足より、新たに伸びた風の帯を指に絡め、自らもゆるりと身を回す。
 回転する風は、雪客を内に閉じ込める結界となり。
 帯を引く動きは、旋風の内にて手足を切り裂く風の刃となる*]



 
  じゃましないで って

    いってるのに!
  

[沼太郎の変化に気付くことなく騒ぐ幼子は、母が死んだことを知らない。
潜む闇を危ぶんだ陰陽師によって封じられてしまった後のことだから。

そうして身の内、闇と共に眠ったことによってより馴染んでしまったとは皮肉だが、それは子供の知らぬこと。
変則に突き出る根に影を消されて、増す苛立ちがより冷静さを、奪う。]


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