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![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[リーは私の事を疑っていた。他にも疑っている誰かが居るのかもしれない。 (147) 2015/05/30(Sat) 22時頃 |
[誰かの名前が上がり、その度に可能性を掲げていく。
“殺すべきか。生かせるべきか。”
[各々の独断と偏見で贄を選ぶのだ。
勢いを増す争論。
淡々と推理するもの。
怯える者。立ち向かう者。
ふたりとないヒトが、互いに泥を塗りたくっていく度に心臓が凍るような思いになる。]
[ ─────雪鬼は記憶を持つ。
その人のまま本性を、鬼に変えるのだ、と。
─────取り憑かれた奴はもう『入れ替わっちまってる』んだけど当人は自覚がない。
完璧にそいつであるかのように振る舞うんだよ。]
「『 さあ。今日はどの悪い子≠ノ会いに行く? 』」
[悪い子。わるいこ。わるい、こ。
それは誰だ。
人を殺めたことか。嘘を吐いたことか。それとも。知らないふりをしていることか。
誰なんだろう。
罪を背負うべきものは。
そして、俺は────、]
「 護り手は、決して脅威じゃない。
リーも、味方につけられるなら大きな戦力になる。
何しろお墨付きなんだから。
ただ、ドロテアさんの結果次第では次に容疑がかかる可能性がある。
………ケツを焼くのも殺すのも、俺たちが疑われ過ぎない位置。 」
[無慈悲にも囁く声に温度はない。
目尻が濡れることも、ない。
もしかしたら、ケツを凍らせる度にその破片ごと瞼の裏側に飲み込んでしまったのかもしれない。]
「 頭が冴えるという意味なら、先生だ。
確実に一から芽をとるなら、オスカー。
大丈夫。みんな人をころした人殺しだからね。
「『悪い子は、みんな罰を受けないと。』」
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[私は、無力な人間だ。大事なわたしを護る事すら出来ない。 (163) 2015/05/30(Sat) 23時頃 |
「 そうね。確かに守護者はまだ子供。大した脅威には、成り得ない。 」
[背中にぴったりと張り付いた獣の声が、耳元で囁く。
無意識に、少女はテーブルの下の手に力を込める。忘れないように、確かめて。]
…あの子がおばさまを護るのなら、今夜はあの子でもいい、と思う。
[す、と細められる目。
まだ15歳の、年若い狩人の少年。
その肩に押し掛かる重圧は、どれ程のものだろう。
それでも。馬鹿な子。と、思う。
それが逆恨みなのは、分かっている。
彼に昨夜放った恨み言は、確かに本心でもあった。]
あなただったら。
あなたとアランさんがいたら、『わたし』を止められたかもしれないのに。
[小さな囁きが、テーブル向こうの彼に届いたか馬鹿な分からない。]
[守護者のケツが凍ったら、余所者の少女はどう思うのだろう。
仄かな恋心が、妬ましいのかもしれない。
なんの説得力もなく結ばれる弱い信頼が、羨ましいのかもしれない。
その結束を砕いてしまいたいと思うのは、確かに背後の獣だった筈なのに。
今の少女には、もうそれが自分の声なのか他人の声なのかが、分からない。]
大切なものが、あるの。
もうそれしか、無いの。いいえ、違う。
私、最初から持ってなかった。だから、手に入れたものを離したくないのよ。絶対。ぜったいに。
[誰かの魂が実を結んだ果実を口にするたび、自分が狂っていくのが分かる。それでも、止めようがない。
止められないのだ。それが出来るものは、昨夜。そして、今夜、消えてしまう。]
────シメオン。
オスカーに会いにいきましょう。
[言い切った声に、迷いは、無い。]*
![]() | 【人】 お針子 ジリヤなに、貴方は私達の話しを盗み聞きしていたの? (178) 2015/05/31(Sun) 00時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤそれじゃあ、疑うのは怪しいのは誰か。 (179) 2015/05/31(Sun) 00時頃 |
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![]() | 【人】 お針子 ジリヤねえ、貴女もこちら(話し合い)にいらっしゃいな。貴方は誰も疑いたくないと言うけれども、 (181) 2015/05/31(Sun) 00時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[無事にわたしは菫色のワンピースを渡せたみたいだった。 (186) 2015/05/31(Sun) 00時半頃 |
[たとえ話ほど、キリのないものはない。]
なるべくしてなったんだよ。
……そう思わないと、生きていられない。
[どうして。こんなことって。
二人して零した言葉。
塩辛い涙を頬に滑らせてまだ数日だというのに、随分と長い間こうしていたような感覚。
息を吐いた。重苦しく太い息。
一度、指先に力を入れる。
空っぽの手のひらに、収まるものは、ない。
でもまだ覚えてはいる。
怯えているだけではなくて、自分を支え押してくれた彼女の指先の名残が。
それだけで、今は───……]
『 嘘吐き 』
[誰かの命を奪う腕。
それが、誰かの命を救う腕ならば。
もしも話は不毛だ。
分かっている。分かっている。だけど。
堂々と胸を張って、護れたのなら?]
困るんだよ、オスカー。
………一人でも、護られたら、さぁ。
[冷ややかな猫撫で声。
魂を喰らう度に麻痺する理性と罪悪感とは引き換えに、生まれたのは、羨望。]
いいよ。ケイト。
オスカーはアラン兄を見殺しにしたんだから、…せっかく人を護れる力があるのに。
可哀想だなぁ。………好きな女の子だっていただろうに。
[ 呟けば静かにほくそ笑んで、 ]
でも、そんな腕はいらない。
綺麗事なんて、聞きたくない。
[言い切れば、一人の名を口にする。]
…ジリヤに入れるよ。
せめて、人の手で。*
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[あの時の様に。>>-145 (199) 2015/05/31(Sun) 00時半頃 |
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![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[私は追いついて、その細い手首を掴んで。甘い亜麻色の髪に鼻先を埋める様に耳元で囁くの。] (211) 2015/05/31(Sun) 01時頃 |
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