人狼議事


126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


俺を止めてくれる奴はもういない。

[右腕の中にさえも]


…?
何、これ。

[聞こえてきたのは、自分のものとは違う男の声。
その声は…殺せと言った。]

…そうだな。殺さなきゃ。

[この村から逃げられないのならば、仲間に追われるくらいなら、いっそ一思いに。]


/*
すみません、もう少し待っておけば…!
了解致しました。


同じ穴の狢の声も判らねえのか。

[戸惑う声に呆れたように返す。
堕ちた時から誰かと群れるのは避けて来たのに。
まさか魔物側にもまだ誰かいたとは思わなかった、
と言うのが本音だ]


[雨の中、自分を追う者はいただろうか。
水飛沫が上がるのも気にせずに駆ける。

ヴェスパタインの居場所は聞いていない。
けれど魔物の嗅覚をもってすれば、‘標的’の居場所は特定出来るだろう。
―雨の中ゆえ、少し時間はかかるかもしれないが。**]


【人】 記者 イアン

― 雨の中 ―

[廃屋を出る時に、背中に掛けられた声>>104>>110には答えない。
ヴェスパタインが身を寄せそうな場所を探してひたすらに走る。

そんな中で脳裏を過ったのは、自分の右腕に宿る唯一の家族の事。]

(119) 2013/06/14(Fri) 22時半頃

【人】 記者 イアン

― 回想・只一人の家族 ―

[十の時に両親を病で亡くした俺と弟は、孤児院で育った。
六つ年の離れた大人しい性格の弟は、もうある程度の年になっていた俺と違って引き取り手がついて。
弟は自分も一緒にと言ったけど、流石に二人を育てる余裕は向こうにはなく。

泣きじゃくる弟に、俺は兄弟の証としてペンダントを渡した。
両親と自分達の写真がロケットに入ったものだ。

これを大切に持っていれば、俺とお前は繋がっているから。
新しい両親のもとで、幸せになってくれ、と。

そう諭して見送った。]

(121) 2013/06/14(Fri) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[弟からはまめに手紙が届いた。
彼の新しい両親からも。
まだ小さかったからか、上手く馴染めているようで本当に安心した。

一方、成長して孤児院から出た俺は、魔法の才を見いだされて『アヴァロン』に所属する事となった。
任務とはいえ、人を‘殺す’魔法使いとなったと告白した俺を、弟は受け入れてくれた。
魔法使いとなった時点で孤児院とは絶縁状態だったので、弟の存在は俺の心の拠り所となっていた。]

(122) 2013/06/14(Fri) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[けれど、その‘拠り所’は二年前に崩れた。

弟の家族が事故で死に。

それを受け入れられなかった弟が魔物となったのだ。


そして
  自分は、魔物になった弟を

    糧に した。*]

(124) 2013/06/14(Fri) 22時半頃

癒す力…あの時それがあれば。

[ソフィアの能力を聞いて羨んだ。
その力を持ってしても叶わぬ願いなのに。

黒く染まった右手を見つめる。

喰らった中に癒しの力を持つ者はいなかった]

あの女を喰えば…叶うだろうか。


同じ穴の狢…。

[呆れたように返された言葉をおうむ返しに繰り返し、暫く沈黙する。
理解出来なかったわけではない。
魔物の声は時折自分の耳に届いていたから。
けれど、こんな風に意味を成す言葉を交わす事が出来たのは初めてだった。
自分も、まさかもう一人魔物が紛れていたとは思っていなかった為に。]

…じゃあ、あんたも追いかけられる側か。
ホレーショーさんで合ってる?

[この声はヴェラではない。
ヴェスパタインでも、ヤニクでもなければ。
残るのはまだ言葉をあまり交わしていないホレーショーだけ。]


記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/14(Fri) 22時半頃


―ソフィア?
癒す力を持ってるのは厄介だから、早めに潰しておいた方が良いと思うけど。

[耳に入ってきた言葉に何の気なしに割り込ませたのは、ヴェラの事で彼女に向けた感謝の感情を忘れたかのようなもの。
味方に回る分にはいいが、敵に回るのならば厄介だと。]


追い掛けられてる覚えは無い。

[聞こえる声に返すのは、他の魔法使いに掛けるものと同じ声色。
『聖杯』に導かれ魔物と化した連中は大体言葉は通じなかった。
確かにこうやって言葉を交わせるのは珍しい事だろうが]

間違っては無い。

[同じ狢でも、突き放す様に答えるのは近付けないため。
もう喪うものは無い筈だから。
わざわざ喪いそうなものを作る必要は無い]


― 回想・弟を糧にした日 ―

[2年前。
仲のよさそうな家族が何組も殺されるという猟奇事件があった。
それはどう見ても人の仕業ではなく、人型の魔物の仕業だという。
対処の為に、俺とヴェスパタインは派遣された。

初めて見たその時にはそれが弟だとは分からなかった。
分かりたくなかったのかもしれない。

弟が、魔物になってしまったなんて―…。]


[弟は、孤児院にいた時によく読んでやった童話の動物が融合したキメラの姿をしていた。

   とうさん
 かあさん
  どこにいるの?

 …どこにもいない。

 僕の家族を返して!!

暴走して襲い掛かって来た‘魔物’をヴェスパタインと二人で対処した。
けれど戦っている内に分かった。
―これは俺の弟だと。

瀕死の状態となって人間に戻った弟を、ヴェスパタインは俺の糧にしろと言った。
普段から、率先して人型の魔物を生贄にしようとしない俺に譲ったのだと思う。

けれど。
生贄にするには、あまりに残酷な相手だった。]


[弟に向かって右手をかざす。
躊躇している俺に、ヴェスパタインが声を掛けてきた。

「―イアン。分かっているとは思うが、魔物の救済は重罪だぞ。」

びくり、と肩が揺れる。
頭をよぎった事を見透かされたような気がした。

「早くしろ。息絶えてしまう前に、お前の糧に。」

俺は目を固く閉じて、弟を生贄にした。
目を閉じる寸前、あいつは微かに笑っていた。
にいさん、と唇が動いた気が、した。

―その顔は、今も目に焼き付いて離れない。]


[頭では理解している。
魔物は死ななければ、絶える事のない渇きに襲われ続ける。
自分達に狩られる事が、彼にとっての‘救済’だったのだと。

それでも、弟を自分の糧にした事を正当化する事は出来なかった。

何故、弟を生贄にしなければならなかった。

何故、魔物だった人間を救済してはならない。

アヴァロンの掟を憎んだ。*]


― そして、魔性に ―

[アヴァロンの為に働く事に迷いを抱えたまま、一人で臨んだ任務に苦戦し。
普段は後れを取らない魔物に覆い被さられ。
無茶な戦い方をした所為で魔力の尽きた俺の前に‘それ’は現れた。

宙に浮かぶ白く輝く杯。

―頭に直接届く言葉。

『代償を捧げよ。さらば汝の望みを叶えてやろう。』


俺が望み、捧げたものは。]


[望んだものは、あんな不条理な掟をねじ伏せる事の出来る強い力。

捧げたものは、この身の成長。]


[気が付いた時には、狩る対象の魔物を自分の中に取り込んでいた。

生贄にするのとはまた違う、自分の身体と融合させるような感覚。


俺は、針のような毛と固い甲羅のような装甲を纏った魔物になっていた。*]


でも、今回の任務は俺達を殺す事なんだろ。

[それなら一緒ではないか、と告げる声は、廃屋で聞いたのと変わらぬ響きだっただろう。]

ふーん。そう。
何かあったら言ってよ。
取り敢えず俺、ヴェスさんのところに行ってくるんで。

[彼の事をまだよく知らない故、突き放した口調は彼の地なのだろうと。
返す言葉は仲間に対するものと変わらない。]


【人】 記者 イアン

― 崩れかけた小屋 ―

[先刻まで自分がいた廃屋からは距離を置いた、崩れかけた小屋の中にヴェスパタインの姿はあった。

断りを入れず、不用心に扉を開けた瞬間に鎌で切り付けられたが、咄嗟に身体を捩った事で大きな傷になる事は無かった。

愛用の鎌を油断なく構えるヴェスパタインに両手を上げてみせ、自分に害意はない事を示す。]

―あんたと話がしたいんだ。

「…一体何だ?」

[取られた距離は、胸を鈍く痛ませる。
ぶつけたのは、率直な疑問。]

―なぁ。
あんたも、俺達の中に魔物がいるって信じてるのか。
信じて俺達を集めたのか。

(133) 2013/06/14(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン

[ヴェスパタインはこちらから目を離さず、まっすぐに見つめてきた。
それは油断できない敵に対してか、それとも多少なりと信を置く仲間に対するものなのかは分からないけれど。]

「アヴァロンの情報網を甘く見るな。―だが、お前がそうでなければ良いとは思っている。」

……。
これが、俺達に課せられた『任務』なんだな。
区別もつかないのに、無差別に殺し合えっていうわけ。

[次の言葉にヴェスパタインから返る言葉はない。
自分はそれを是と受け取った。


―そして]

(134) 2013/06/14(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン

[床を突き破って伸びた蔦が、銀糸の髪の男に襲いかかる。
それは控えさせていた魔物のもの。
数本は鎌で切られたが、残る蔦が毒を吐き、一瞬動きを止めたヴェスパタインの身体にきつく絡まって拘束した。

動きを封じられた手練れの男の懐に飛び込み、腹に右腕を貫通させる。
肉が裂かれ、骨が軋む音。
ヴェスパタインの白い顔が苦痛に歪んだ。
―彼の身体に生えたイアンの右腕は、針のような毛で覆われていた。]

あんたは『任務だから』、魔物を排除しようと俺達を集めたんだろ。
俺やヴェラさんの事も信用ならないって思ったから此処に身を寄せた。
その判断は半分正解で、半分ハズレだ。

[その声はいつものような口調でありながら、氷のように冷たい。
そして緩く首を傾げながら問いかける。]

―なぁ、覚えてる?
あんたと二人で向かった任務だ。
二年前のあの魔物…俺の弟だったんだよ。

(136) 2013/06/14(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン

[ヴェスパタインの僅かに瞠られた目を見て薄く笑う。]

俺、ちゃんと生贄にしただろう?
だってそれが俺達の『任務』だったから。

でもさ、あの時俺は
  あいつを救済してやりたかったんだ。

だってあいつは俺のたった一人の家族だったから。

[擦り切れた男の心は、空虚。
浮かべた笑顔も空しく。]

―俺はあの時、アヴァロンの掟を憎んだよ。

[そして憎しみに囚われ、任務中に死にかけて…魔物へと変貌を遂げた。]

(137) 2013/06/14(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン

俺はあんたみたいに強くなりたかった。
そうしたら弟も、生贄にした事を赦してくれるって。
結局、俺は魔物になったけど…あんた達の事は仲間だと思ってた。
任務もちゃんとこなしてきただろ?

―でも、共存できないなら仕方ない。

[腹に埋まっている弟の魂の宿る右腕を、抉るように動かす。
内臓が傷つけられたか、ヴェスパタインの口から血が零れた。
腕を引き抜けば、彼の身体は魔物の蔦に絡め取られたまま、荒い息をつく。
くぐもった声は漏れたけれど、悲鳴は上げなかった。

その姿を見る目に温度は宿っていない。]

(138) 2013/06/14(Fri) 23時半頃

まったく…うるせえな。

[何処からか胸を締め付ける様な憎悪が届く。

堕ちた理由なんて聞く必要は無い。
聞いたところで何も出来ない事位よく判っている。

魔物が集う中、雨に掻き消されるほどの小さな声で呟いた]

何かあったら…さっさと逃げろ。

[俺もお前も仲間でないから。
互いに見捨てて生き延びろと。
憎悪に満ちた彼には届かないだろうからこそ呟いたのだ]


【人】 記者 イアン

[その刹那、ヴェスパタインが咆哮めいた声をあげて自分を戒める蔦を引き千切る。
足元に転がった鎌を手にし、深手を負った男は血を滴らせながらイアンを睨んだ。]

「…せめて、お前は俺が…してやる。」

―へぇ、腹を開いたのにそんなに動けるんだ。

[男は腹を、そこに収まった内臓の多くを損傷している。
それでも動けるのは、『アヴァロン』に忠実な男の最期の矜持か。
イアンが呼び出したのは愛用のフォシャール。
魔物と化した腕は、鎌には間合いで劣る。

いずれ発覚されることは分かっていても、なるべく秘密裏に事を収めてしまいたかったから全身を変化させはしなかった。

まるで図ったようなタイミングで自分の愛用する武器を構えた両者は相手に襲い掛かった。]

(140) 2013/06/15(Sat) 00時頃

【人】 記者 イアン

[―ヴェスパタインの鎌はイアンの左肩を裂き、イアンの振るった長刀はヴェスパタインの胸を切り裂いた。]

ヴェスさん。

―ごめんな。

[胸から血飛沫を上げてあちこちが破れた床に崩れ落ちるヴェスパタインの身体を、痛む肩を押さえながら見下ろす。

これだけで済んだのは、ヴェスパタインが負傷していたからか。
それとも。
瀕死のヴェスパタインから、答えは聞けそうにない。]

(151) 2013/06/15(Sat) 00時頃

【人】 記者 イアン

―あんたの魂、俺にちょうだい。

[しゃがみ込み、瀕死のヴェスパタインに向かって自分の右手をかざす。
意識が朦朧としている銀糸の男に拒絶する力は残されていない。]

(156) 2013/06/15(Sat) 00時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:イアン 解除する

処刑者 (4人)

イアン
8回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび