人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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ワタル! 今日がお前の命日だ!


/*
赤でアナウンスから…!

多分アタシが大丈夫なので、アタシは霊会話中身でしてもらってても大丈夫です。メモ連打でも平気なので自由に寛いでいってね


/*
あたしの変換が一定しないこと……気づいてた……?アタシは気づいてたよ……(いやだよ、間違いだよ…!) それじゃたのしんでネッ!(ログ書きに戻ります)


/*
あ、俺も平気だよー。
のんびり楽しんでいってねー。


/*
ついでなのでC狂宛になんかあれば〜と言われていたので
颯成宛!

もし表ログであってもおもろいかな〜と思ったら宍井のことは表ログで告発して、「あいつが赤やで」とかやっても平気なので、もしいけそな場面あったら遠慮せずお願いします!

割とギミックシンプルなので、千早ちゃんさえいればまと……まとまりたいよね…!がんばってこー!ファイッ・オー!

<墓
よかった…!気づかれてなかった…!&
ひなこ杯wwwwあたしもひなこ灰で感謝しきりだから楽しみ!


/*
おっけーおっけー。
9月2日ダメゼッタイ、な俺のスタンス的に告発するかどうかわからないけど(あと2日かけての赤勝ちもありだと思ってるし)、面白くやれそうな場面があったら言うね!

どうしよっかな〜〜どうしよっかな〜〜〜。
どうやって言おうかな。


/*
颯成のスタンス的にはないかもなので(なんて出来たC狂なんだ…!)、もしもの時に遠慮しない用なので、いいようにやっていきましょ〜!
あともし墓メモとかで表へ伝言よろ〜!系のやつは、狂人の颯成判断で進めちゃっていいです。全面的にお任せ!**


[後は、レイ姉たちがしてることさえ、理解できれば――]


[それは、聞けばわかることなのかもしれない。
 奪うなと言ったら、止めてもらえることなのかもしれない。

 でも、なぜ"奪う"のか。
 まだ、それをわかっていない。]


― 9月1日5回目より。
     4回目の回想、プールで ―


[――なにを代わる?()()

あの人、つまり、燃える金属のように笑う人。燻る炭のように愁う人。或いは9月1日のあたしにとっての雛子先輩。彼女のしたいことを代わりにする。
最初はそう思った。雛子先輩を憐れに思って。気の毒に思って。大変そうだと思って。

簡単に代わってあげられそうだから。
そんな理由で。
けれど彼女自身から『だれでもいい』と言われている。

颯成の質問に、あたしは頷いていた。
明確に質問があった時、それに対するイエス・ノーくらいは、この耳が聞こえないあたしにもできるから。**]



[あたしだってあの時秋山先輩が川でおぼれた時
助けようと、手をのばした。]


[『あのね、
   きっといつか9月2日はやってくるから』

 『それまでは、いろんなこと試して』

 『9月1日の間に有効打を見つけて』    ]


[ ――― でも、あたしに『9月2日』は来ない。

 あたしの『願い』に、それは、含まれていない。

 あたしはとっくに死んでいて――


 『9月1日』でしか、最早思いは伝えられない。 ]


― 9月1日5回目:回想 ―

[9月1日、秋山先輩とお祭りに行ったのはあの人。

9月1日、二回目に秋山先輩が戻っていった先はあの人のいる三年生たちの輪。

9月1日、三回目に秋山先輩が溺れたことを知ったのもあの人。

9月1日、四回目に秋山先輩をプールに誘ったのもあの。]


[ずっと、羨ましいなと思っていた。
秋山先輩の友達のあの人を。

ずるい、と思っていた。
秋山先輩の友達のあの人を。

邪魔に思っていた。
秋山先輩の友達のあの人を。

とっくに難しいことなんてわからない。
町の構造なんてしらない。
欲しい永遠なんてない。
あたしには、あたしの願いだけ。
セミが鳴いている。セミが死んでいる。]


 


[ あたしの全て。

  これは、単純な嫉妬だ。 ]

 


[願い川と暗渠の関係を()()()あたしははっきりと知ってたわけじゃない。ただ、漠然と体感で町全体にひろがるなにかを感じていた。いまもそう。

まばらな血管のように広がる道路()の傍や裏側。
そこには願い川に続く暗渠という血管が流れている。

あたしはそこを行く真っ黒な血なのかもしれない。

おもえば、あの時も()()()
あたしは用水路のそばから
溶けるほどに焼かれているあの人の涙をみていた。]


[あたしは今も暗渠のうえに立つ。
そうして、生徒会長の姿をとらえた。

秋山先輩が無事『死ななかった』のを見届けた帰り道をいく姿をみている。
黒い水たまりのようなあたしは、或いは、願い川を流れる水は、彼に嫉妬している。

いなくなってしまえばいいのにと願った。
いなくなってしまえばいいのに倥▲縺溘?
い」縺ヲ縺励∪縺医?」縺ヲ縺励∪縺医?えばいいのにと願った。
いなくなってしまョ縺ォ縺ョ縺ォ縺にと願▲縺溘?


縺?↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺医?縺?>縺ョ縺ォ縺ィ鬘倥▲縺溘?
縺?↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺医?縺?>縺ョ縺ォ縺ィ鬘倥▲縺溘?
縺?↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺医?縺?>縺ョ縺ォ縺ィ鬘倥▲縺溘?
縺?↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺医?縺?>縺ョ縺ォ縺ィ鬘倥▲縺溘?

縺?↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺医?縺?>縺ョ縺ォ縺ィ鬘倥▲縺溘?

鬘倥▲縺 鬘倥▲縺 鬘倥▲縺 鬘倥▲縺]


[願い川は聞き入れてくれた。
暗渠に立つあたしはずっと願っていた。

あの人がこの町の一部となって、繰り返していることなど忘れて、秋山先輩を率先して誘わないようになるまで長く長く願ってそして嫉妬して嫌っていた。]


[あたしの妬みのせいだろうか。
それとも叶い橋を通る時に『そう』だったからだろうか。


願いが叶ったその時。
この世が0時を迎える前、生徒会長はずいぶん激しい頭痛に苦しんだようだ。

さぞ、痛かったことだろう。
我慢と我慢と我慢を繰り返したけれど耐えられなかった、あたしの一番痛かった思い出だ。
『死んで しまった ほどに痛かった』頭痛。

バットで頭を殴られて衝撃で気絶するのとは違う。
激痛は続く。頭が壊れるまで繰り返す。

気持ちが悪くなって、視界が歪んで、頭がゆれていて、耳鳴りがしていて、耳が聞こえなくて、なにもかもわからなくなって、なにも考えられなくなるような痛み。

あたしは最期、吐いたもので溺れて死んでしまった。
生徒会長ももしかすると、そうだったのかもしれないな。]


[叶ったあとのあたしは、どこかで少しの幸福感を感じていたとおもう。

快楽なんてものも、脳に流れた電気信号が左右するのだろうから。まして、あたしは既に死んでいるのだから、大した事じゃないのだけれど。

あの溶けた目蓋をぽたぽた落として泣く誰かも、自分の死を誰かに重ねていた。
じゃあ、これで根岸とおんなじだね。


道端にセミが落ちている。
ひっくり返って、悲鳴をあげて、やがて死ぬ。**]


 
[9月1日のあたしと、暗渠に立つあたしは
今回に関しては、ずいぶん気が合ったみたいだ。]


[やり残し。その通りだ。

        ・・・・・・
あたしは、まさにそういうもの。]


[何より、その"誰か"のあたりがついているので。
 なおさら、どうしていいかわからない。

 優しく言葉をかけてくれたのを、肩に手をおいてくれたのを覚えてる。
 友達になって、向こう側に線を引いて、手を繋いだのを、覚えてる。]


……聞いてみようかな。

[いったい何から聞けばいいのかわからないけど。
 ループさせる手段?
 明日を奪う人選?
 どうしてループしたいの?
 誰もいなくなったら9月2日は来るの?
 ――来たら、レイ姉はどうなるの?]


[――ただ、自覚がないだけで熱っぽいのは事実だった。
 考えてもみれば、もともと弱りかけの身体で、昼から日暮れまで水泳で体力を使い果たしたのだから、身体の防衛反応としては正常なはたらきだ。

 繰り返す9月1日は、病の進行こそしないとはいえ、身体を治すこともしてくれない。
 空き地につく頃にも、赤みは引かず頬は桜色に染まっている*]


[すこし赤くなったほっぺの颯成をみつけた。
あたしは颯成に声をかけた。]


 鬚ッ謌


[颯成と呼ぶ声にいつもの水音が被って二重になる。*]


[そうして呼び止めたせいか、名前を呼ばれる。]

……なに?

[溺れるみたいな水音が重なることにも、だんだん慣れてきた。
 慣れてきたけど、聞きたいことがたくさんありすぎて、それをどうやって切り出すかまだ迷っていて、少しぎこちない返事になった。]


[あたしは見掛けたから呼び止めた。
それ以上でもそれ以下でもなく、宍井澪というあたしは、可愛がっている幼馴染の見知った顔があれば声をかける。そういう女の子だった。]


 荳?邱偵↓縺?%

[9月1日のあたしの一緒にいこという声に、死んだあたしの溺れかけの音が重なっている。
颯成の返事は少しぎこちない。あたしは理由を別に聞こうとしなかった。
まだ午前の日光が降り注ぐなかを、並んで歩こうとする。
だって目的地は同じじゃなかったっけ。]

 縺ェんか顔赤い

[ほっぺの赤さは暑いせいかな?]


[一緒に行こ、の誘いには頷いた。
 そのつもりで近づいていったから、言われなくても一緒に行くのは確定事項だと思ってた。
 ここまで来て別れる理由なんてない。
 自然と隣を歩きながら、時々ちらりと様子を窺う。
 本当に、レイ姉が、もしかしたらヒナコ先輩が、このループを起こしてるんだろうか。
 信じたくない気持ちが、想定を確信にするのを嫌がる。]

あ、暑いから。

[顔赤い、って指摘されて、用意してた答えを返す。
 触られたら、本当に少し熱いはず。]


[暑いせいで顔が赤くなっているとのことだ。
だから、あたしは、またはあたしたちは「大丈夫?」と聞く。]

 螟ァ荳亥、ォ?

[上手く発音できていないものと重なり合って聞き取りにくかったろうけれど。

途中に自販機をみつけて、あたしはそれを指さした。
熱中症とかを考えて、つめたいものや水分をとらせなきゃと思ったんだと思う。]


[颯成のほっぺはおそらくあたたかかった。
9月1日のあたしにはわかったみたいだ。
あたしは自販機にお金をいれている。
冷えたお水を買った。]


[ごぼごぼ水音が混ざる声は、それ単品ではかなり聞きづらいけど、外のレイ姉と声が重なるから、まだ聞き取れる。
 外のレイ姉が口を閉じたら、たぶんまた聞こえる音だけ拾いながら想像するばかりになるだろう。]

ん、うん、大丈夫だけど。

[大丈夫だけど、自販機にある冷えた飲み物は魅力的だった。
 暑いし、ちょっと頭がぼんやりするのもすっきりしそうだ。
 熱中症、なんていうほどのものじゃないけど、熱いし喉は乾いてた。]


[9月1日のあたしの手は家ではよく冷えていたけれど炎天下に出せいで、だんだんまわりの温度に馴染もうとしている。

家では冷房がフル稼働していて、ほんとうは死んだあたしの身体を冷やすのに必死な8月が、9月1日にまで残りっぱなしていた。

あたしはお水を差しだした。]


[レイ姉の手が、つめたい、と思う。
 頬が熱いから、とかではなくて、もっと冷えきった温度。
 気持ちよくって、ほう、と息を吐いた。]

ありがと。

[つめたい水を買ってもらって受け取る。
 さすがに水のほうが、指よりつめたい。
 ペットボトルに頬当てて軽く冷やして、それから蓋を開けて中身を飲んだ。
 冷えたものが喉を降りていく感覚がある。
 思ったより、身体は熱かったのかも。]


[水で冷やして、中身を飲んで、一時的には身体の熱は落ち着いた。
 空き地の方へゆっくり歩けば、そのうちに頬の赤みも引いてくる。

 また一度、二度、レイ姉の方を見て。
 生唾を飲む代わり、もう一口水を飲んで、息を吐く。]

……ねえ、レイ姉。


みんな忘れちゃったら、2日が来るの?

[聞きたかった質問を、順番を入れ替えて聞いてみた*]


[颯成が水をのんでいる間、立ち止まっていた。

9月の日差しに、道行くひとたちが照らされている。
買い物に行く人。お祭りに行く人。バス停へ行く人。
いろんなひとたちが9月1日という今日の予定を繰り返すのに忙しく、いま、ここで立ち止まってるのはあたしたちだけだった。

あたしは颯成の質問を首を横にふる。

9月1日のあたしは疑問を聞き取らない。
お祭で「あの人は死んでいるんだ」と話した時のように。

あたしはたぶん、わらっていたのだと思う。
友達と話す時に宍井澪というあたしは、笑うこともあったから。

みんなが忘れても、9月1日はこない。

あたしはそれを、どうしてかしっていた。]


[みんなが忘れても、9月2日はこない。

みんなが忘れても、あたしの『願い』には関係がない。
みんなが忘れることは、あたしの『願い』を叶えない。

だから、みんなが忘れても、あたしがあたしの願いを叶えるまで9月1日は終わらない。
或いは、あたしの願いが『叶わなかった』ということになるまでは。]


[何か聞くならば、目蓋がとけるまで焼かれ続けたあの人のほうが、向いていたんだろう。正気(というものがどういうものか、どれほどもあたしには分かっていないのだろうけど)のままのあの人のほうが、きっと。ずっと。


……そういえば「死が二人を分かつまで」を乗り越える絆みたいなドラマチックな物語を羨ましがられたことを、あたしは理解ができなかった。いまもできていない。

あたしたち二人が「うらやましい」といわれたものこと。

こうして4回目が済んでみれば、あの人は手にいれたとも言えなくないじゃない?
()()

繰り返してきたことを忘れてしまったあの男の子は、この繰り返しに馴染んでいって、イトコをどうにかしてしまったと聞いたとしても、死と生の垣根を越えて、忘れたくないような女の子とのステキな夜に、死をあじわったみたい。

溶けた金属みたいにわらってたあの人は、ステキな物語を手にいれた。

今日は、あの人の焦げたにおいを感じなかった。]


[あたしという存在のなかには、望んだ答えや聞き取りやすい言葉なんて、果たしてあるのかどうかもわからない。

あたしという存在は、もう誰かとわかりあい、分かち合い、これからを目指すものじゃない。だって死んでいる。
死んだ時点であたしの「生きる」とか「これから」とか「いつかまた」とか「来年」とか「あした」とか、すこし先の未来を行動するために作られてきた価値観は、幽霊のあたしにはちょっと大きすぎる情報だった。

だからきっと、颯成は、とても上手に聞いたんだ。]


[8月に死んだ未練のあたしは千早ちゃんをみていた。
8月に死んだ未練のあたしは、生きてる彼女たちに対して話すことなんてない。

ここで、8月のあたしが言葉を交わせるのは颯成だけ。]


 
[あたしがこの街を引き留めてたった1日を繰り返す間、千早ちゃんは何度も返事をもらい損ねている。

願い川も、未練そのもののあたしも、それを理解しようとはしない。]


[あたしという8月に死んだあたしは、願い川に願い、叶い橋が叶えようとした、ホントはいない宍井澪だ。

『願いを叶えようとする』宍井澪は、本当は夏休みにはいなかった。

たとえあたしが今日の今日まで生きていたとして、あたしは願いをかなえようとなんてしなかっただろう。
ずるずる夏が終わって秋になって冬がきて春がきて、先輩が卒業していくまでを、ただ足踏みして終えていたかもね。

千早ちゃんのいうとおり、高校生活なんてあっという間、なのだから。]


[あたしは願いをかなえようとする宍井澪だ。
あたしは夏休みまでに秋山先輩を誘おうとしようと出来るを叶えて願ってその通りにするだけの宍井澪。

あたしの意志はあたしの意志である前に死んだあたしを引換券にしたあたしの願いでありその願いはもとのあたしの意志であり意思とは『そうしようとする』とはなにが命令し何が発生させ何が行動にうつすのだろう。

セミが鳴いている。
セミは鳴くという意志をもって鳴く?
それとも、鳴く機能が備わっているから鳴く?

あたしはあたしの願いのためにあり、あたしはあたしに願われたからここにある。

8月に死んだ宍井澪が秋山先輩に送ったメッセージはすべて、未練というあたしなりに、秋山先輩をお祭に誘おうとしてのものだった。生憎と、幽霊からのメッセージはマトモに届かなかったので、『試みる』だけはしているものの、全て虚しい試みだったし、あたしは今もまさに、それがわからない。

あたしは秋山先輩を川に沈めたあの日、まだ『断られたから』悲しんでいない。『聞いてさえもらえない』と悲しんでいた。]


[あたしが妬んで昨夜おそくに頭を痛めておぼれ死んだあの男の子が街の一部になって繰り返すことに幸福を感じるのも、願いに一歩近づけたせいかもしれず、それは、世界を繰り返すという機能の完成に一歩近づいたという信号であるかもしれない。

なにを嬉しいと感じるか。どうして嬉しいと感じるか。
そこに心という名の機能が介在しているといえるのは、『そのようにみる』人がいる時だけ。]


[繰り返す街に配置された9月1日の宍井澪は、生まれて周囲の環境に左右されつつ育ったあたしの人生の通りの宍井澪だ。9月1日を継続するあたしは、臆病でなくなりたいと思い始めている。

もし、この繰り返す町に9月1日の宍井澪と一緒に繰り返すあの人たちがいなかったら?
きっと9月1日のあたしは、諦めることしかしなかったでしょうね。*]


[あたしはあたしが願いに近づいているのを拒絶もせず、なに思うところもなく傍観している。この9月1日が終わり、宍井澪が終わったとして、あたしの願いは困らない。或いは、この9月1日が終わらず、誰もかれもがただ9月1日をなぞる機能になったとして、あたしの願いは困らない。]


[まだ、空き地につく前のこと。
 水を飲む間にレイ姉から返ってきた答えが意外すぎて、目を見開いた。
 誰かの「明日」を引き換えにまた9月1日が来るんじゃないの?
 だけど、みんなが忘れても9月2日は来ないらしい。
 逆に言えば、
 いよいよ不思議になってきた。]


えーっと……

[水のボトルのキャップを閉めて、少し考える。
 聞きたいことのうち、いくつかが変わったし、なくなった。
 ひとつ、明日が来たらレイ姉はどうなるのか。
 来ないから、関係ない。
 ひとつ、人選の話。
 これは順番じゃなくて、理由探しになる。
 次は誰、じゃなくて、みんな忘れても来ないままならどうして奪うの、だ。
 けど、原因探しより、意味よりも大事な確認があった。]


じゃあ、もう二度と2日は来ないの?

[これにYesが返ったら、何をしてもしょうがない。
 ゆっくり歩き出しながら、話を続けようとした。]


[未練。
 考えても考えても、思いつかない。
 明日を迎えたくない理由はあっても、それは別に今日を続けたい理由じゃなかった。
 やり残したことなんてない。

 いや、毎日が新鮮で楽しいと思ってる時点で遊びたりてはいないのかもしれないけど、だからってBBQしなくちゃ2日は絶対迎えられない、とは思っていなかった。]


[――そういえば、幽霊はこの世に未練があって、成仏できないとかいう。
 やっぱり、そういうことなんだろうか。]

レイ姉は、なにかやり残し、あるの。

[聞いてみるけど、それは確信に近かった。
 レイ姉には、夏休み中にどうしてもやらなきゃいけないことがあったんじゃないかって。]


[そして、勇気を出して、自分からそれを壊しに行こうとしてるんじゃないかって。]


[すでにどこへ行ったかもわからなくなった、あの溶けるほど焼け続けていた人が残り、あたしが幽霊をやめていたら、そうだったのかもしれない。彼女がいた時のIFはなんて、それこそあたしの理解の外だ。

だから「じゃあ、二度と2日は来ないの?」ときかれて
あたしは首をかしげていた。]


 ?


[あたしにとっては『ループ』はおまけ、或いは手段だった。
同じ日を繰り返せばいつか目的は達成できる。
邪魔なものことを排除して進めている。

そして、あたしには自信など元からないだけでなく、『叶うまで続ける』ことを体現し、続けることだけしかなかったから、それがいつ終わるのか、いつか終わるのか、はたまた終わらないのか、知ったことではなかったのである。

この街がずっとループし続けることと、宍井澪の願いが叶うことは、共存する。
8月に死んだ宍井澪が願いを叶えて、それを叶えることに用いられた街がそのままだったとして、別段、あたしはそれを問題視しなかった。]


[かわりに、

なにかやり遺したことがあるのかと聞かれた時に、
あたしは、随分優しい顔をして頷いていたことだろう。]


[あたしが誰かを溺死させるたび、あるいは毎日誰か一人、願い川のループにのまれていくたび、このループは強固になっていっている。
そのほうがあたしの目的は達成しやすい。
あたしにとっては、ただそれだけのことだったけれど。

みんなの書いた紙を願い川がたべて、聞き入れてくれるかどうかは、また0時を待つことにしよう。]


 

[ああ、9月1日の宍井澪はまだ気づいていないらしい。

こんな、たったこれっぽっちのことで、

この街は今日もループしていたことに。]


[だから、8月のあたしはこれでおしまい。


黒い靄のようなあたしは、ただ、スマホを眺めていて。

達成した途端、薄くなっていった。]


[じゃあ、きっとこれでおしまいになるんだ。]


[恋をしている顔、なんてロマンチックなもの、まだ本格的には知らないけれど。
 ふんわりと心の底から湧き上がるようにやわらかく笑ったレイ姉の笑顔は、きっとそういうやつなんだと思う。
 2日が来るか来ないかは、レイ姉にはわからない、って感じだったけど、レイ姉の"未練"が果たされたなら、来るような気がしている。
 というより、来てほしいのかもしれない。

 だって、心残りすら果たされて、何も未練がなくなったのに、ずっとずっと囚われてばかりだなんて、そんなの悲しすぎるじゃないか、と思うのだ。]


俺も、覚悟決めなきゃなんだなぁ。

[願い川には、持ってきた紙を流そうと思った。
 入院するのが怖いから明日が来てほしくないなんて子供じみたわがままで、幼馴染の恋が叶って満たされるのを願わないほど、野暮じゃないんだ。]


[いまは、8月のあたしも、9月1日のあたしも、次の9月1日の繰り返しのことを考えない。

あたしという人生が形成したあたしは、胸の奥がきゅっと痛むのを我慢してメッセージを打っている。
どんな顔をしてスマホに顔を向けていたかもわからない。

いつもそうだ。秋山先輩と話す時、あたしはいつも自分がどんな顔をしているかわからず――けれど、9月1日のあたしは、そんなことでどろどろの水たまりや、川を泳ぐ死、あるいはすえた汚泥に姿を変えてしまったりはしなかった。

メッセージを送り終えたあたしは、中学三年生……あと少しで高校生の颯成が、荷物持ちを手伝う姿を少し頼もしく思っている。少しの大人っぽくなってきた気配。未来のことをしらず、来年は、また背がのびるのかもしれないと思っている。]


[そうしているうちに、お誘いは終わったみたいだった。
 一発OK、って雰囲気じゃなかったのは、わーきゃー相談しあっていた様子から察してはいた。
 だけど、結果がNGで終わらなかったのは、どこか穏やかな調子でいた"こっちの"レイ姉が、ゆっくりと薄くなっていくので勘付いた。]

…………待って!

[思わず呼び止めたけど、届いたろうか。]


 
[消えかけの8月のあたしは、『宍井澪が幼馴染に待ってと呼び止められた時、きちんとそちらを振り向く女の子』だったから、そういう反応を行っていた。

だって、未練が終わってしまうのだから。
残された時間は僅か。
それでも、たしかに颯成の顔を見ていた。]


[呼び止めて、どうするつもりなんてことはない。
 ただ、逝ってしまうというのが見せつけられた気がして、急に不安になったんだと思う。]

……本当に、死んじゃってたんだね。

[未練がなくなって、薄れていく気配を見て、今更の確信を呟く。
 なんだか、全然わからない。
 泣くべきなのかもしれない。昔から一緒で、よく遊んでて、このループの中でも、ずっと一緒にいたんだ。
 いなくなるなんて、考えられない。

 けど、目の前のレイ姉は笑っていて、好きな人とのBBQを楽しんでいて、幸せそうにしながら、水もくれて、こっちを気遣ってくれて。
 あまりにも、あまりにも生きているようだから、泣けない。]


……あのさ。
お、俺さぁ。

[だけど、いざ笑って言おうとしたことを言葉に乗せようとすると、声が震えた。
 ぐぅっと熱いものが鼻から目から溢れてしまいそうにせり上がってきて、痛いくらいに唇を噛む。
 それから、涙が滲んだのをぎゅっと目を閉じて、耐えて、笑った。]

レイ姉がそっちにいるんなら、もし死ぬとしても、怖くないや。

[そうして、笑って、嘘をついた。
 眉毛がハの字に下がった、まるで情けない笑顔だったけど。
 レイ姉が最後笑っていたから、笑っていたような感じがしたから、笑った。]


[正直、死ぬのなんて怖いに決まってる。
 まだ、明日だって来てほしくない。

 ただそれでも、ヒナコ先輩の、レイ姉の声が聞こえるのは、自分もその日が近いからなんだとどことなく感じていた。
 まったく無関係な、つまらない思い込みかもしれなくとも、死者の声が聞こえるという事実は、病に向かう気持ちを弱らせるのに充分だった。

 でも、逃げてるのももうおしまいだ。]


[笑って、笑って、明日を迎える覚悟をするしかない。]


先行ってさ、待っててよ。
レイ姉が待ってると思って、がんばるから、さ。

[ゆっくり、手を振った。
 ばいばいのかたちに。]


[8月のあたしは、ここまで颯成に「あたしが死んでいるかどうか」を聞かれていなかった。
もしかしたら彼は知りたいと思わなかったのかもしれないし、聞くのが嫌だったのかもしれないし、言い出せなかったのかもしれないし、何か少年なりの理由があって、そうしていたのだろう。



あたしは、――笑っている。


きっと、不明瞭になっていくあたしのことをはっきり見えたわけでは、ないだろう。
あたしが笑顔を選んでいた理由は不明だ。
どこかの機能とまって、それしか選べなかっただけかもしれない。

あたしは、しずかにポタポタと崩れながら颯成の顔を見ている。
弟みたいに思っている君が泣いた時に、あたしは安心させようとするような女の子だったから、そのようにしたほうがいいのかと、様子をうかがっていた。]


[けど、彼は気丈にいうのだ。


 「もし、死ぬとしても、怖くないや。」と。


あたしが今日まで欲しがってきた勇気。
年下の男の子は、涙をこらえながら今自分の中からそれを取り出した。あたしはそれで、『安心した』。

小さい頃から遊んでいるから、颯成が転んだ時とか泣いてしまった時なんかに、颯成が勇気を出して頑張れた時は、いつだったて安心したものだから。

同時に、あの子はあたしの死に、意味までお土産に持たせてくれた。]


[あたしは、待っててといわれて、
手を振られていたから]


  縺?▽縺倶シ壹♀縺
 

[いつか会おうね。

そう返事をした。
それはてんで、あぶくにまみれ、聞こえるような声ではなかったのだけど。**]


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