人狼議事


246 朱桜散華

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半の目 丁助は、メモを貼った。

2016/04/27(Wed) 00時半頃


【人】 半の目 丁助

なぜ俺が"そう"だと思った?

[女までの距離はまだ数間あるが歩を止めて語り掛ける。
丁助が女から読み取った気配は決死。]

こんな時だ。
誰だって女の身を心配しても不思議じゃないだろう?

[丁助の顔、丁助の仕草、丁助の声、幼少より知る丁助が日向に問う。]

なぁ………ヒナタ。
そんなもので何をしようってんだ?

(0) 2016/04/27(Wed) 00時半頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2016/04/27(Wed) 01時頃


【人】 半の目 丁助

クク、可愛らしいなヒナタ。

[喉を鳴らして嗤う、それは丁助の笑い方の癖。
だけどその笑い声は風に掻き消えて、丁助の姿もまた掻き消えて、ただ花びらだけが虚空に散った。]

───正解だ、だけどもう隠れるのはやめにしたんだ。
───すでに私は充分に力を得たゆえにな。

[そして丁助の言葉が日向の耳に届くと同時、女の背後よりふわりと丁助が現れる。]

気になるんだとよ、その風鈴が。
何故それがお主の手にあるのか。

[男と女の声が重なる。]

(7) 2016/04/27(Wed) 01時頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2016/04/27(Wed) 01時頃


【人】 半の目 丁助

そう怯えるな、俺とお主の仲であろう?

[二つの声が重なりぶれながら一つになっていく。]

それに……言ったであろう?

[背後より日向の髪を優しく撫でながら言葉が続く。]

血は充分に足りておる。

[日向の足取りを追うと同時、行き交う村人の悉くwo
血祭りに上げ泥に横たえた。
ある者は無き叫び、ある者は何が起きているのかもわからぬまま。無差別に、ただすれ違ったというだけで。]

もはや贄の必要は無い。

(9) 2016/04/27(Wed) 14時頃

【人】 半の目 丁助

───必要は無い。

[告げて丁助は歩き出す、日向に手を下すこともなく
向かう先はやはりあの場所か。
目覚めたし魔は丘の上に咲く桜の樹の元へ。]

(19) 2016/04/27(Wed) 22時頃

【人】 半の目 丁助

───なんで?

[丁助は考える。
そうだ贄はもう必要ない、ならば何故殺す?

永きに渡る積年の恨みか?
願いを阻む障害の排除か?

いいや、丁助の答えはどちらとも違った。]

……単に目障りだからだ。

[丘の桜が目に映り始めた。]

(23) 2016/04/27(Wed) 22時半頃

【人】 半の目 丁助

永き刻に渡りお前たちの営みを見ていたからな。

[桜の樹の下で日向へと振り向く。
舞う桜の花びらが丁助に寄り添う女の陰を浮かび上がらせる。]

だが何か勘違いがあるようだ。
私は巫女でも丁助でもない、だが巫女であり丁助でもある。

[丁助の口をついて出たのは謎かけのような答え。
ゆっくりと昏い禍々しい気配が丁助の身体を包んでゆく。]

そうだ、既に女も男も無く在るのは私という一つの存在。

故に、この女の感傷など知らぬことだ。

(27) 2016/04/27(Wed) 23時頃

【人】 半の目 丁助

望む?

クク、ハハハハハ。

[それはまるで丁助のような喉を鳴らす笑い方。]

ヒナタ、まだわからぬか?

私は人ではない。
故に、私は何も望むことなどは無い。

無いが……。

[そしてその声が丘に響き渡る。]

───我が名はマガツヒ、即ち災厄なり!

(36) 2016/04/27(Wed) 23時半頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2016/04/28(Thu) 00時頃


【人】 半の目 丁助

勝手なことばかりよのう。

[丁助の顔に嗤いを貼り付けたままマガツヒはその禍々しい気配を強めていく。]

神などと名乗ったこともなければ、名を付けたのもお前達だと言うに。
……人間というのは愚かしいな。

[桜の木、その幹を撫でる。
まるで慈しむように、何かを懐かしむように。]

この男の縁者と思えばこそ放っておいてやろうとも思ったが気が変わった───死ぬがいい。

[宣告と同時、丁助の足元が爆ぜて木の根のようなもの、いや正しく桜の木の根が地面より突き出て横薙ぎに3人を襲う。]

(46) 2016/04/28(Thu) 17時半頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2016/04/28(Thu) 19時頃


───今は昔の物語。

山奥にひっそりと小さな小さな村があった。

獣を狩り、小さな畑を作り、皆が力を合わせて生きていた。

ある日、そんな小さな村を災いが襲う。

夜半から降り続いた雨は大地を崩し土砂が村を襲った。

生き残った者たちはその災厄に”マガツヒ”と名を付け、畏れ敬いそして奉った。

歳月と共に幾度も襲う災いの度、人は荒れ狂う神”マガツヒ”に祈りを捧げた。


そうして人々の祈りを捧げられ”マガツヒ”は災厄の神であると同じく、豊穣の神としての顔を持つようになる。

時に人々は”マガツヒ”を畏れ、鎮魂の祈りを。

時に人々は”マガツヒ”を敬い、豊穣の祈りを。

人々は祭りを催し自らの神を崇めた。


だが、伝承は少しずつ姿を変える。

畏れと敬いを以て奉られた神も、人々はそれ魔と呼び忌避した。

そして不幸が起きる度に魔に怒りと悲しみをぶつけるようになる。

幾月幾年の刻を経て、人は様々な”呪”を用いて災いを封じるようになった。

時にそれは天の災害であり、時に流行病であった。

そうして幾重にも封じられた”マガツヒ”は人の望むままに”魔”へと変貌していく。

人に害を成すだけの存在に。


【人】 半の目 丁助

馬鹿者め。

[丁助の口許に浮かんだのは嘲り。
マガツヒは置壱を人の身で神に挑む蛮勇と嗤う。]

───ひとふたみよいつむななやここのたり

───ふるべゆらゆらとふるべ

[置壱の斬撃を躱すでもなく、受けるでもなく。
切り裂かれるままに任せたそのあとには桜の花びらがパっと散る。]

……どうした鬼子、それだけか?

[そして声と共にその姿は置壱の背後に現れる。
現われた丁助がパンと叩いた一拍と同時、置壱を刺し貫かんと二本の桜の枝がその頭上より迫る。]

(50) 2016/04/28(Thu) 20時半頃

【人】 半の目 丁助

馬鹿がもう一人。

───そぉら吹き飛べ!!

[それは丁助が辰次と喧嘩を繰り広げる際に力を込めて殴り飛ばすときの口癖。
辰次の横やりで目標を失った枝は地面で跳ねてそのまま薙ぎ払うように辰次へと向かう。]

(54) 2016/04/28(Thu) 21時頃

【人】 半の目 丁助

そうか。

[置壱の斬撃を再び花を散らして躱すと姿が現れたのは回り込んだ辰次の目の前。]

───ほら、避けんと死ぬぞ?

[否、現れたのは再び花びらのみ。
丁助は辰次のさらに背後へと現れその背中を飛んできた鉈へ向けて軽くトンと押し出す。
二人を相手に日向の動向は捨ておいたまま。]

(64) 2016/04/28(Thu) 21時半頃

【人】 半の目 丁助

─── 一二三四五

─── 六七八九十

─── 布留部

─── 由良由良止

─── 布留部

[声が、桜の樹から聞こえてくる。
それは祓詞、それは神言、神事司る者の言霊。]

(66) 2016/04/28(Thu) 21時半頃

【人】 半の目 丁助

───人の心配などしている暇があるのか?

[それは幻惑か、それとも神出鬼没の業か。
辰次の背を押した丁助の姿は今はもう置壱の目の前。]

目障りな鬼子め。
まずはお前からだ。

[花びらを巻きながら置壱へと伸びる丁助の手。
そこには雷門の胸を穿った桜の槍が握られている。]

(68) 2016/04/28(Thu) 22時頃

【人】 半の目 丁助

[だが、その凶刃が置壱を貫く手前で止まる。
まるでその腕を誰かが抑えつけているように。]

………………小娘!!!

[丁助の目に飛び込んできたのは乱れた着物の隙間から見えた置壱の痣。]

今更感傷などッ!!

[マガツヒの咆哮と共に槍が再び置壱の胸を刺し貫かんと迫る。]

(69) 2016/04/28(Thu) 22時頃

【人】 半の目 丁助

所詮、鬼の子では神には届かないということだ。

[とどめを刺さんとと一歩を踏み出したその足が停まる。]

な、……。

[マガツヒの足元、地面から伸びた桜の根が足へと絡まりその歩みを封じていた。]*

(81) 2016/04/28(Thu) 22時半頃

───もう、やめようや。


【人】 半の目 丁助



なんどやっても同じことだ。
 
 
 

(85) 2016/04/28(Thu) 23時頃

【人】 半の目 丁助

[桜が散って再びその姿が消える、その繰り返し。
この術は人の技で敗れる代物ではない。

……そのはずだった。

だが今度は違った、丁助の姿はその場に留まり辰次の匕首がその身に埋まる。]

(86) 2016/04/28(Thu) 23時頃

───もう、やめましょう。


【人】 半の目 丁助

ぐ、ッッッ!!

[赤い血がまるで花びらのようにパっと散る。
絡まっていた根が解けて、よろよろろと一歩、そしてもう一歩たたらを踏んで、しかし倒れずに留まった。

だが、留まったその先で再び根が伸びるとその足を絡めとる。

いつの間にか桜の樹が発していた神言が消えていた。
そして、りぃんとどこからか風鈴の音が、そして祝詞が聞こえてきた。]

(87) 2016/04/28(Thu) 23時頃

【人】 半の目 丁助



───風が止み、揺れていた枝もざわめきを止める。

───桜の花びらがまるで雪の様に舞い降りる。
 
 

(88) 2016/04/28(Thu) 23時頃

【人】 半の目 丁助

くっそ、お前にやられるのだけは嫌だったんだけどな。

[悔しそうな、どこかばつの悪そうな顔を浮かべる。
突然の告解は、その声その表情それらは全くもって丁助のそれだった。]

なあ、香兄を殺したのが誰か知ってるか?
亀吉を焚き付けて村の者を殺したのが誰かしってるか?

こいつに乗っ取られたとかそういうんじゃねぇ。
俺が俺の意思でやったことだ。

[乗っ取られたのではない、マガツヒとそして巫女と重なるように同化した。故にマガツヒの意思とは等しく丁助の意思であった。
それでも確かにマガツヒの意志に染められたとも言えるのだろう。だが、全て丁助の意志の元であったのも事実だという。]

力に溺れることが。
誰の命をも自由にできるこの力が愉しかったのさ。

(89) 2016/04/28(Thu) 23時頃

【人】 半の目 丁助

おい鬼子!!

[刺さったままの匕首を抑えて置壱を呼ぶ。]

……違えるじゃねぇぞ、一度で決めろよ。

[丁助の身体は震えたまま動かない。]*

(90) 2016/04/28(Thu) 23時頃

【人】 半の目 丁助

……俺はお前が嫌いだったんだよ。

[その剣閃は違わず、死に至るだろう。]

……いつもいつも卑屈そうな顔しやがって。

[静かに言葉をつづける。]

……だけど、今の顔は中々良かったぜ。

……置壱、男ってやつはやっぱそうでなきゃいけねぇよ。

なぁ、辰、日向……そう思うだろ?

(99) 2016/04/28(Thu) 23時半頃

【人】 半の目 丁助



───ちきしょう、やっぱ痛ぇな。
 
 

(100) 2016/04/28(Thu) 23時半頃

災いは何度でもやってくる。

それを覆い隠し忘れるならばいつか大きな災厄となる。

人の子らよ、それを避けたいと思うなら目を背けるな。


───また会おう。
 
 


【人】 半の目 丁助

[ふらりと倒れると、二度と目を開けることはなかった。]**

(101) 2016/04/28(Thu) 23時半頃

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