人狼議事


224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜

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視点:


─???・一人目─

  ────……。

[倒れ伏していた少女の瞼が、ゆっくりと持ち上がる。
両手で支えるように上体を持ち上げてみると、少し離れた床に叔父『だった』男が倒れていた。

その直ぐ前に、誰かの足。
辿るように視線を上げると、冴えた瞳で獲物を見下ろす獣と目が合う。その額に揺れる金の髪も。]

  …………どうして………?

[濡れて震えた声が、言った。
菫色の瞳が、薄い涙の膜で揺れる。]

  どうして、私なの。
  ……どうして、あなたなのよ。
  ねえ。こんなのって、ない。

名前を呼んでしまったら、全てが現実になってしまいそうで。揺らぐ視界を堪えて立ち上がる。酷い、目眩。]


[彼の凍った指先が、柔らかな「なにか」を掴んでいる。
口元へ運んで食んでみせたそれが、獲物から取り出した獣の餌なのか。]

  ……だめよ。
  あなたひとりで、…

[これ以上、遠いところへ行かないで。
今までみたいに、突き放されてしまうのは、いやだ。
ふらつく足で彼に近付く。その拍子に、薄い膜はぽろりと頬を伝った。少し背伸びをして、鼻先が触れるほど顔を近付ける。

その口に咥えられた餌──魂、の、反対側を唇で食む。恐怖と、おぞましさと、それを上回る、どうしようもない愉悦。
なんて味だろう。こんなにも怖いのに、恐ろしくて堪らないのに、なんて、甘い。

左胸を焦がすような衝動。
噛みちぎって、飲み込んだ。彼はどうしたろう。少女は、朧げな足取りで肉切り包丁を拾い上げる。
どうやらここは、厨房へ続く廊下らしい。

悪い夢だ。
こんなのは、全部。
でも、出来ることはやらないといけない。だって、『始まってしまった』のだ。]


[ふらふらと厨房へ入り込めば、使われなかった凶器を元どおりにしまう。
そうして、代わりに引き出しから取り出した大きめの鋏を握り締めた。厨房と、叔父夫婦の居住スペース。そこにあるのは、把握している。

邪魔はさせない。
彼の、邪魔は、だれにも。]

  ひとりで、平気だから。
  部屋に戻って。ここに居ては駄目。
  目が覚めたら、知らないふりをして、いつも通りにして。…なんてこと、ないわ。

[青ざめ、引き攣った泣き笑いの顔は、彼に見られてしまっただろうか。
構わず、食堂と厨房の間に設置された電話まで覚束ない足取りで近付くと────]

  ばつん。

[その線に、躊躇いなく鋏を入れた。]**
  


  ─???・一人目─

[ 甘い。


だが、何処かもの悲しい酸味を感じる。

きっと、姪を想う叔父の心が反映されているのだろう。

普段は人の成りをして騙す雪男が、その皮を破った時。
そして命を失ってしまうその瞬間が影響するのか、風味はその人間それぞれであった。

だが、今日のは当たりだ。
掴んだそれらは赤い果実のように仄かに熟れている。
そこから滴る蜜を掬いながら唇で食んだ。

ぐちゃり。柔らかい。ぼと。 ]


[ ぼた。 ぼた。 ぼたぼたぼたぼた。




 ──────どうして、あなたなのよ。



  僕。僕。ぼ、く。



俺は、  何をしている? ]



  …………ッ!?


[手の内側にある何か。
正体に気づく前に咄嗟に取り下げようとした。

自分より幾分も小さな身体から引き剥がすように。
でも、相手の方が早かった。]



  ────、

[ ケイト。


名前を呼ぼうとした。
でも、咀嚼するように動く身体は言うことを利かない。

自由気儘、歯を突き刺しては噛みちぎる。飲み込む。吐きそうになる。足裏が冷える。少しずつ、「思い出していく」。 

自分が何をしたのか。



自分の正体が、 何なのか。]



[ 鼻頭に熱が溜まる。

ツンっとした刺激が肌を刺した。
涙腺が緩みそうになる。
だが、離れた先に垣間見た頬が一線残していたことに目敏く気付いた。

だから、離れて行ってしまって、ここが何処か気付いて、凶器を閉まって、道具を取り出しても、一言も口を挟むことは出来なかった。]


  ………嘘、だ。

[ こんなのってない。

先程彼女が呟いた言葉を繰り返す。
情けなくも震えた声と彷徨う視線の先、見つけた血の気の失せた顔。


ケイトが、雪男で。
俺も、────『そう、僕は───雪男だ。』]



  違う。………違う。

[ 最早なにが違うのか。

無様に足掻けば足掻く程、意識とは裏腹に口角はさも愉快だとばかりに上がっていく。

『 知っている。自分が本当は何か。そのために何をせねばならないか。 』

でも、こんなのが『始まり』だなんて。
信じたくはないと、逃げる視線。

そんな中繰り返されるのは、何時間か前に耳にした声。]


   「 護りたい人はいないの。 」
  
  



  ………犯人役は、狡猾に人を、周囲を、騙すんだ。
  状況を味方につけて、出し抜く。


[結末については考えない。
無理やり捻り出した声は掠れていただろうが、]

  死にたくは、ない。
  何とか、生き残る方法を、考えよう。

  もしかしたら、…みんなも分かってくれるかもしれないから。

  だから、“いつも通り”に。




[一息に告げる。


彼女をここに一人残すことは躊躇われたが、今の状況を第三者が見たらどう思うだろう。

彼女の言葉通り離れるが吉だ。
自分は彼女程ここの構造について詳しくはないから。

だから、すっかりトゲを忘れた声色で告げるのだ。]



  ふたりで、可能性をつくろう。


[ それが、到底不可能なことだと、何処か遠くで知っていても。


 舌に残る甘美な味わいに酔い痴れていることを自覚しても、踵を返した足元は願う。]*


  『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』


【人】 洗濯婦 ドロシー

──昨夜──

[危うく豚のタタキが出来上がってしまうところだった。
餅議員の回避力が高いというよりは、
ヴェスパタインが寝起きで動きにキレがなかったのだろう、
なんとか悲劇を防ぐことができたようだ。]

はいはい、お部屋で休みましょう。
ほら、お着替えしましょうねー怖かったわねーもう大丈夫よー。

[焦っていたせいで、まるで子どもに対する物言いになったが、些細なことだろう。
アランは>>1:207何かの作業に入ったようなので、
見た目通りの重量級を根性で支え……るのは一人では厳しかったので、リーをまたも駆り出して、震える大きなお子様を部屋へ連れて行ったのだった。*]

(52) 2015/05/27(Wed) 21時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

──昨日朝:自宅兼店舗>>1:184>>1:185──

ええ。そうよ。
そりゃあね、あたしがあの人と一緒になると決めたのも、
何十年と前の祭りの日だったのよ?

[これを語るのは久しぶりだ。
リーやアランの母親など、友人と集まったときには、
そういったくすぐったい話をすることもあったが。]

ま、昔の話さ。
今は、ジリヤちゃんのことのが大事。
あたしの大事な思い出は詰まってるけど、
ずっと眠るだけってのもかわいそうなもんだと思わない?

着てもらえるなら、そりゃあありがたいって思うよ。

[遠慮の気配に背中を押せば、>>1:206少女は頷いてくれた。]

(55) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[けれど、どうしても気になってしまうものはあった。
身体に浮かんでいるあれは、古傷と呼ばれるものではないか。]

……聞いて悪かったら、ごめんなさいね。
その傷、……大丈夫?

[思わず尋ねてしまったのが、気に障らなければいいのだが。
黙っておとなしくしているのが、一番苦手だった。

とはいえ、深く突っ込むつもりはない。
すぐに撤回して、着替えを手伝うことにした。]

(56) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[>>6懐かしいワンピースを纏ったジリヤは、
本当に妖精のようだった。
中身が違うと大違いだわ、などと口にはしなかったが。]

うんうん、よく似合うわ。
サイズが合ってよかった。

[ほっとして、微笑みかける。]

あたしなんかは、洗って保管しておくことしかできないけれどね。
ジリヤちゃんは、着こなすこともできるし、
その手はワンピースを作ることだってできちゃう。
1からお姫様になれちゃうんだもの、すごいことよね!

優しくってかわいいジリヤちゃんだもの、いい?
可愛いからって寄ってくる男がいても、
そう簡単に気を許したりしないのよ?

[うるさいオバちゃんは人差し指たてて忠告してから、
少女を見送ったのだった。*]

(57) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

──夜──

[結局、泊まることになった。
あの吹雪の中出て行くのは無理だ。

メルヤのことをシスターたちが心配しているだろう。
雪が止めばすぐに帰れると励まして、借りた一室で横になった。

思い出すのは、リーのことだ。
強引に働かせたとはいえ、いい子に手伝ってくれた。
なんだかんだと動かない彼をもどかしく思うことも多かったけれど、悪い子ではない。

昔はそりゃあ、強力な手首のスナップでケツを叩かれ、凍るどころか燃えるケツにされるようないたずらをしでかしたことはあったが、今はおとなしいものだ。

雪が収まれば、また懐かしい話に花を咲かせる事ができるだろう。
底冷えの中、嫌な予感を振り払うように目を閉じた。*]

(64) 2015/05/27(Wed) 22時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

──朝──

[横になっていた女は、飛び起きた。

ケイトの悲鳴よりも、ずっとずうっと、前だった。]


…………、


[ベッドの上で両手を組む。
無言でしかし、長いこと祈り続け、誰かが呼びに来るまで部屋を出ることはなかった。]

(65) 2015/05/27(Wed) 22時頃

洗濯婦 ドロシーは、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 23時頃


【人】 洗濯婦 ドロシー

[>>79人の声。
ぴくりと肩を揺らして、顔を上げた。

扉を開ける。]

……ジリヤちゃん。大丈夫、起きてるわ。
どう、したの。

[表情は少し堅いが、気遣わしげに。]

(81) 2015/05/27(Wed) 23時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[いきていた。
言い回しに、眉をひそめる。
続きには、目を見開いて。]

雪鬼……!?
そんな、どうして……っ!

[口を覆う。深呼吸する。
それから、なだめるように、ジリヤの背を撫でる。]

……あたしも、パルックのところに、行くわ。
ジリヤちゃん、大丈夫……?
みんなは、どうしてる?

[促して、皆のところへ向かおうと。]



[パルックの死にそれほど驚きを示さなかったことに、
少女は気づいただろうか。]

(86) 2015/05/27(Wed) 23時頃

[  そうでもしないと、殺されてしまいそうだから。]


【人】 洗濯婦 ドロシー

能力者、ね。
……ええ、書物には書いてあったはず。
必ず全て揃うとは、限らないけれど……

[ジリヤの動揺は大きいようだ。
パルックが雪鬼にやられたというのは、間違いではないのだろう。
間違いであると、思いたいが。]

ん。ジリヤちゃん、どうしたの?

[考えこむ表情から、呼ばれて振り返る。
柔らかくとはいかないが、安心させるように微笑んで見せた。]

みんなきっと、冷えてるでしょう。
そう、ごはんを、作ってあげましょうよ。
昨日オスカーくんが狩ってくれたものがあったし、
食べるものはあるわ。

おなかがすいた状態だと、きっと、いいことはないもの。

(91) 2015/05/27(Wed) 23時半頃


[ たかだか御伽噺に似たような死に方をしたからといって、犯人を炙り出そうとする状況に頭が追いついていなかった。



どうして。
  ────生まれてからほとんどの日々を共に過ごしていたのに。
どうして。
  ────そんなに簡単に探そうなんて。

どうして。


  ────それが、ここにいる誰かの可能性もあるのに。]




  ……簡単に、殺そうとする。




  殺せるんだ、……な。
  
  




[ 落ちる言葉は呆気ない。

少し前までは、どうにか分かち合える手段を見つけようなんで、都合の良いことを考えていたけれど、今の状況で同じことを思える筈がなかった。]

  ………死にたく、ない。

[誰かのために疑われて手にかかって命を終えるなんて。
そんなスリルなんて、いらない。

それくらいなら、]


   俺の知ってるままのみんなでいて。
    『 さぁ、誰のケツを凍らせる? 』*


  ──きっと、諦めてしまいたくなる。


【人】 洗濯婦 ドロシー

[いつも通りにならなくてはいけない。
こんな時だからこそ、落ち着かなくてはいけない。

焦っているのかもしれない。
落ち着けと念じるくらいには、落ち着いていられない。
今朝の動揺は、それほど大きい。]

……そう。ごめんなさい、気が利かなくて……

[食欲はないかもしれないなんて、思いつかなかった。
謝罪の言葉に首を振る。]

いいの。いいのよ。
……でも、食べないでいるのは、身体に悪いわ。
なんでもいいから、あとでお腹にいれておくのよ。
スープくらい……何か、作るから。

[背中を抱こうとして、手の位置はちょうど古傷が見えたところに重なりそうになった。はっとして、手をずらす。

ゆっくりした歩みで、皆がいる場所へ歩いていった。]

(100) 2015/05/27(Wed) 23時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

──厨房前──

[ざわついていた。
それもそうだろう、そこには一人の遺体が倒れているのだから。]

パルック、

[小さい声で、動かない名前を呼ぶ。
近くにケイトの姿を見つければ、痛ましげに顔をしかめて、近くへと。]

ケイトちゃん、…… 大丈夫?

[場の空気からいって、いい状態ではないのだろう。
血の繋がった人の遺体のそばにずっと、なんて休まらないはずだ。]

(105) 2015/05/28(Thu) 00時頃

[怖い。怖い。

目の前で行われている話し合いの意味よりも、知っている筈の人達が、まるで知らない人みたいで。

異分子を省く為の、算段。
疑わしきものは≠ネんて言葉に、自分が含まれることを想像した事はあるんだろうか。

雪鬼は、人に取り憑くという。
それを止める手段は、火掻き棒で────]


 『 殺すんでしょ? 疑わしき$l間を、人間が。 』



[それじゃあ。まるで。

ただの、人殺しじゃないか。]


【人】 洗濯婦 ドロシー

[能力者だの、人間だの。
ジリヤが言っていたとおりの話題が続いているらしい。
唇を引き結び、アランを素早く見る。]

……

[そう、と。
出そうとした声は、唇が震えただけで終わった。]

(113) 2015/05/28(Thu) 00時頃

[金の髪の彼の顔を見た瞬間に、脳がパンクしそうなほど同じ言葉が溢れ出す。
その理由が少女には未だ理解出来ない。

叔父の死と自らの思考のエラーが結び付かない彼女には、昨夜まさにこの場所で行われた事を、記憶として正確に認識する事が出来ていなかった。

それでも、勝手に涙が溢れ出すのが彼の瞳の底を見詰めているせいなのだけは、分かっていた。
獣が眠る赤い思考をひたすらに塗り潰す、繰り返し繰り返し溢れる言葉。]


あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない、から。

なかないで。
わたしが、いるわ。*


【人】 洗濯婦 ドロシー

ケイトちゃん……ええ、ええ。
泣いて。しっかり泣いて、全部吐き出してしまいなさいな。

[家族をなくすというのは、そういうことだ。
>>109ケイトの背中を優しく撫でる。
自分が涙に暮れた日は、遠い昔になったけれど。]

連れて行ってあげてくれるかしら。
警察も、すぐには来れないでしょう、し。

[申し出てくれるヴェスパタインを、窓の外を見やる。
まだまだ、雪は止みそうにない。]


……いやね。

(115) 2015/05/28(Thu) 00時半頃

[ 半ば平然と“人が人を殺めようとしている”状況。

これを何と呼べば良いというのだ。


 瞳と瞳が交差する瞬間。
 馴染み過ぎた声が囁くのだ。]


 『 きみは自らの正体を知った。雪男なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていかなきゃ。 』

[けらけら。


瞳が笑む。
一瞬。ほんの一瞬だけ、無意識。]


  俺たちは、悪く、ない。


【人】 洗濯婦 ドロシー

[遺体が動かされれば、厨房はひどく広く感じる。
それまでが、息が詰まっていたせいだろうか。]

ケイトちゃん、休んでて。
あったかいお茶、淹れるわ。
スープか何かも作るから、

……あー。今はまだ、食欲は、ないかしら。
ごめんなさい、なんでもないわ。

[まくしたててから、はっと気づいて言葉が途切れる。
ダメね、と呟いて、首を振った。

止められなければ、身体を温めるお茶と、
芋やソーセージのスープの準備にとりかかる。**]

(117) 2015/05/28(Thu) 00時半頃

洗濯婦 ドロシーは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 00時半頃


[収まらない震えの理由は、どうしたって口に出せなかった。
凄まじい動悸。心臓の音が、二人に聴こえてしまうんではないかって、不安と焦りで胸が詰まる。

断ち切られた電話線を前にして、呆然と立ち竦んでいた。
どうして──どうして自分は、その光景に見覚えがあるのだろう。

甘い囁きが耳の奥でせせら嗤う。
『 君は、自らの正体を、知った 』。


明け方、何か厭な夢を見た。
それは、紛れもなく夢だと思っていた。今だってそう思ってる。なのに。]


  (ねえ。どうして──そんな瞳で、わらうの)


[背後の彼の瞳が。
時折、ほんの一瞬、責めるように、嘲笑うように、歪むのだ。

まるで早く目を覚ませと、急かすみたいに。]


【人】 洗濯婦 ドロシー

[ジリヤに手伝ってもらいながら、皆の朝食を用意する。
宿にいる人数は、昨夜確認した通りだ。

十一、皿を出そうとして、押し殺したため息を落とした。]

……十人分、ね。
少し、作り過ぎちゃったかもしれないわ。
……オスカーくんたち、しっかり食べてくれるといいんだけど。

[一枚、皿を戻す。
いつもは前を向いている視線も、このときばかりは伏せがちだった。]

(131) 2015/05/28(Thu) 12時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

ジリヤちゃん、ありがとう。
無理はしなくていいんだからね。

[今朝の彼女は、ひどく動揺しているようだった。
それでも手を貸してくれる少女は、本当に心優しい。]


  [彼女が彼女のままである保証は、ないけれど。]


[祖母から伝えられた知識と、メルヤと、アラン。
可能性が多過ぎて、眩暈がしそうだった。
雪鬼を伝説だ、ただの物語だと否定することはできない。
他の誰でもない自身が、御伽噺と呼ばれるものの一端を経験しているのだから。]

(132) 2015/05/28(Thu) 12時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[スープと茶の用意を終えれば、女は厨房を離れた。
探すのは、ヴェスパタインの姿。

まだシメオンやケイトがそばにいたのなら、少しだけ二人で話したいと頼むつもりで。
信用というよりは、子どもより先に、大人だけで話をしたかったから。**]

(133) 2015/05/28(Thu) 13時頃

洗濯婦 ドロシーは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 13時頃



[ 殺さなければ、殺される。

ここの人たちと見つけ出して、話を
交えられるのは当然思えなかった。

いつもなら、“いつも通り”ならば、そんなこと否定してやるのに。]


  …ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。

[ 直接口にしなくても。

こうやって目と目が合っている状態ならば、胸の内で唱えられることをついぞさっき知った。

自分と同じ声に窘められている時に、何と無くそんな予感がしたからだ。

勿論気のせいかもしれないけれど。
こんな時に自分の知らないことがあることは不安だから。
踵を返す前にそっと、囁いたのだった。]


[どちらにしたって、自分達を追い詰める存在は、]


  [ ────殺すしかないのだ。 ]


[『わたしたちが、生き延びるための、方法が。』]


  『…ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。』

[音を介さず頭の中に響く声。
立ち去る間際の彼の目が、自分の眼球のもっと奥を見詰めているのが分かる。
自分と彼の思考が繋がってしまっている。
それが『どういう』事なのか、少女にはもう分かってしまっていた。

時折脊椎を駆け上がって、強制的に介入する、他人の意識。
それがおそらく「雪鬼に憑かれる」という事なのだろう。
つい先刻まで夢だと思っていた全ては、おそらく曖昧になった記憶の断片で。
認めたくはないけれど、すべて、現実に起こった事なのだ。]

  ねえ、……シメオン。

[その場を去った彼に、囁いてみる。届くのかどうかは分からない。
けれど、どうしても、どうしても、不安に思う事があった。
本当は駆け寄って、彼の瞳を見て確かめたい。けれど、そうすることが今の状況を悪くするのが分かっているから。]


  あなたは、私の声を聞いてるあなたは、『シメオン』なのよね?

[私が知ってる、私を知ってる、あなたなのよね?

祈るような気持ちのその問いに、果たして答える声はあったのか。]**


【人】 洗濯婦 ドロシー

そう……。
完全な秘密にするつもりではないの。
ただ、とても厳しい話になるわよ。
いいのね?
……シメオンくん。その警戒は、忘れないで。

[シメオンは離れ、ケイトは残る。
確認の上で覚悟があるなら、無理に離すことはしない。

行きましょう、とヴェスパタインとケイトを連れて移動したのは、パルックの部屋にほど近い一室。
遺体に近いのは嬉しくないが、昔の話を記したものがあるかもしれないと思えば、確認しやすい位置は悪くない。]

まず確認するのだけれど……
あなた達、雪鬼や能力者について、……どのくらい、知っているかしら。

[一呼吸おき、]

(151) 2015/05/28(Thu) 18時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

知っておいてほしいの。
あれは御伽噺なんかじゃないって。
あたしはね、まだ十にもならない頃、村にいたお婆さんに聞いたのよ。
雪鬼に会って、生き残ったお婆さんだったの。

[信じられないと切り捨てられはしないだろう、というのは、遺体の前で話していたやり取りから予想していた。
それでも、否定が出る前に続きを絞り出す。]

ヴェスパタイン、あなたに来てもらったのは、中でも一番年かさだったからよ。
これを全員に話した方がいいのか、あたしひとりじゃ決められなかったの。
だから、聞いて。意見を、ちょうだい。

雪鬼は、人に憑くと聞いたわ。
昨日までの知り合いも家族も関係なく、誰もが憑かれる可能性があるんですって。
話してくれたお婆さんが最後に退治した雪鬼は、お婆さんのお兄さんだったんですって。

[これが、話しておきたかった一つめ。
この意味では、ヴェスパタインひとりでなく、ケイトにも来てもらったのは良かったのだろう。]

(152) 2015/05/28(Thu) 18時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

それから、……それから、こっちも、重たいのだけど。

[また少し間を開けて、二人を伺う。]

……能力者、という話が出たわね。
あれは、…………同じ場所に二人、いるはずが、ないの。
ううん。いるかもしれないけれど、その状態でぴんぴんしてるなんて、ないはずなのよ。
だから、

[だから。
苦い思いを耐えて、]

メルヤちゃんと、アランくん。
二人ともがそうだっていうなら、
どっちかが、嘘をついてるんだわ。

[そこまで語って、唇を噛んだ。
言い伝えや資料に、きっとこの話は載っているだろう。
疑いたくはないが、気持ちだけでは収まらない。]

(153) 2015/05/28(Thu) 18時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

……どうして、って思うかしら。
そうね、ここからは、もっと信じづらい話になるけれど。

[ここまで話さなくては、信ぴょう性は足りないだろう。
苦悩の表情で、続ける。]


あたしは、死んだ人の魂を見ることができるわ。
死んでしまったその日、一度だけだけれど。

そのお婆さんも、そうだったの。
……近づくと、ひどい頭痛に襲われたわ。
だからあまり会いたくはなかったけれど、いつかこんな日が来るかもしれないからって、聞かされたのよ。

[パルックを見たからといって、何もできないのだけれど。
話すとき、ケイトの方は見られなかった。]

(154) 2015/05/28(Thu) 18時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

……これで、大事なことは、全部のはず。

これ、全員に話した方がいいかしら。
……信じられたとして、ひどいパニックになったり、しないかしら。

[恐る恐る、伏せていた視線を上げる。
二人の考えに、従うつもりで。**]

(155) 2015/05/28(Thu) 18時頃

洗濯婦 ドロシーは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 18時頃



[ 殺さなければ。


脅迫概念のように頭に渦巻く一文字を打破する声があった。 ]


  俺は、……俺だよ。

[大衆の前で言葉を浴びせながら、胸の内で囁く。
意図などしていないのに掠れた声色は自分の精神状態に影響しているのだろうか。分からない。]

  ………なぁ。

[ ケイト。


あれ程、馬が合わないと思っていた人物に呼びかける声は情けない。]



  お腹が、……空いたんだ。


[何でだろう。

絶望に呟きは溶けていく。
やり切れなさの混ざった囁き。

虚栄心の合間に潜り込む思考は爪先から忍び寄り、嗤った。]


  『 キミの聞いた“おはなし”を教えてよ。

    今日は誰を仕合わせに仕立ててあげよう? 』*
  


  『 ────みつけたわ、「あなた」。 』


[ざらざらと思考のノイズがまた背後から忍び寄る。

能力者。邪魔者。
目の前の洗濯婦を見詰める視界が赤く染まってゆく。
最初の頃のように、割り込まれたという感覚は無かった。混じり合い、端から、溶け合っていく、感情。]

  『 能力者は、ご婦人よ。
    ──でも、ね。小賢しい、せんせい。
    コレも、生かしておいては、きっと邪魔だわ。 』


[とろとろと、蜜のような甘さで謳う声。
どうする?「あなた」の、望むまま。

けれど、ざらつく獣の感触は、ふいに聞こえた弱々しい声に一瞬で霧散した。

ケイト。名前を呼ばれる。お腹が、空いたんだ。

なんて悲しそうな、やり切れない声。
空気を震わすことなく伝わる筈の声なのに、少女の唇が戦慄く。シメオン。]


  (……私は、お姫様なんかになりたいんじゃ、ない。)

[彼には伝えない言葉と、決意。]

  あなたは、どう思う?
  真実に一番近い誰かに──今夜、『会いに』いきましょう。

[それが、彼女の意思で吐かれた言葉だと知るのは彼女だけ。]*



[ そう。

“何も知らないふり”をしている。 ]



[ 唐突に紛れ込む声はもうすっかりと耳に馴染んでいた。

周囲の喧騒が何処か遠くに聞こえる。
脳に直接語りかける音に瞬きをやめた。]

  『 …そう。「先生」……? 』
  あの人は“昔から勘が鋭いから”。

[ どうしようか。
 「キミ」の望むままではあるけれど、その情報を知り得るのは、婦人が能力者だと知るのは、当人と先生と───キミだ。]



  『 本物かどうかは分からないけれど、肌に触れただけで人かどうか見極めることのできる男もいいんじゃないかな。 』

[大衆の前で公言した男だ。
その分、失敗するリスクもかね揃えてはいるけれど。

意識がしっかりと附着する間際まで、鬼は嗤っていた。]



[憔悴仕切った声は弱々しい。
誰かを疑うばかりで、変に視線を集めてしまっただけに思える。

このままなら、遅かれ早かれ命を落とすのは、]

  ………情けないな。

[ケイトの反応に薄ら笑い。

地につく足は冷えてきている。
緊張によるものなのか、それとも雪鬼としての能力によるものなのかは分からなくなってきている。 ]

  ………『 先生にご挨拶に行こうか。 』

[答えてから、息が詰まったことを自覚した。]


  [ ──────俺は雪鬼だから。 ]


  『 肌に触れただけで、わたしたちを嗅ぎ分けるおとこ 』

[ざわり、ノイズがまた混じる。
能力者に反応しているのか。強烈な憎悪が腹の底を焼く感覚。]

  『 なんて邪魔者。はやく、はやく、──喰ってしまいたいわ 』

[赤い囁きの合間を縫って、思考する。
守護者が誰なのかは分からない。けれど、アランが公言をした以上、そこを守護する可能性は高いのかもしれない。]


  ……せんせいの、ポケットにね。
  メモが、入ってるの。
  おばさまが、魂を見分ける人だって。

[その呼び方が、彼女本来のものであったと彼は気付いただろうか。
その必要は無いのに、息を吸って、吐いて。震えを押し殺した。]

  だから、それさえ見つかれば、知ってるのは『私だけじゃなくなる』。
  大丈夫よ、なんてこと、無いわ。

[叔父を手に掛けたその日と同じ言葉で、少女は彼の背を押すのだった。]


【人】 洗濯婦 ドロシー

……考えたわ。
ヴェスパタインが、ケイトちゃんが、そうかもって。

でもね。わからないの。
……………わからない、の。
あたしが見えるのは、死んだ人だけ、なのよ。

[目を伏せる。
深呼吸して、また上げる。]

死にたくは、ないわ。
でも、あたしは、もうこの歳なのよ。
あなたは、他の子は、……まだ、ずっとずっと若いじゃないの。

[声が震える。握った手も。
格好などつくはずもない。
亡くした家族の顔が浮かぶ。]

(250) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[なにを聞かされるよりも前に、人の死を知る。
そんな能力など、必要どころか役に立つかも疑問だが、]

あたし自身、隠れ続けるつもりはないの。
あたしが危険かもしれない、なんて理由だけなら、……みんなの前に、出るわ。

……あたし、一応、能力者なんて呼ばれるものなのよ。
何もしないで、それで大事な人を亡くすなんて……
先にいったあの人に、顔向けできないのよ。

[前に出ることで、少なくとも、何かを変えられると信じたい。
顔色も悪いだろう、歪に無理やり笑った。]

(253) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[ただ。ケイトの提案を受ければ、少しだけ躊躇う。
見つけたら出る、それでことは足りるのか?]

……少し、考えるわ。
ありがとう。

[二人は本当に人間か。
確証など何もない。

ただ、黙り続けることの方が、ずっと怖かった。
ケイトの後に続き、皆のところへと。]

(254) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[紙に名前を書く。
ルールとして、それが明快。
お婆さんに聞いたやり方と変わらないそれに、吐き気のような懐かしさを感じた。]

……………この、中に……

[書かないという選択肢は、ない。
数名の顔をみやり、昨夜騒いだ男を見る。

ギリギリまで悩み、やがてそこにひとりの名前を書き、シルクハットに差し込んだ。*]

(258) 2015/05/29(Fri) 01時頃

【人】 洗濯婦 ドロシー

[血の繋がった少年を見つめる。
彼は今、何を考えているだろうか。
家に帰らせてやりたいと思う。
せめて、彼は。


戦わなければ。
たとえ、自分が危険に晒されようとも。

大事なひとのケツが凍るなんて無残な姿になる前に、
雪鬼を、殺さなくては。]

(260) 2015/05/29(Fri) 01時頃

[ ケイトの声が聞こえる。

よく知った口調は、顔と顔を合わせていない筈なのに鮮明にその人を想像出来た。

だが、表情だけはうまく描けないのだ。

自分の知るケイトの顔は、泣き顔と、怒った顔と、澄ました顔だったから。]

  ………嘘つけ。
  あんなに、泣いてた癖に。

[けれど、実の叔父の死に涙に暮れた姿を忘れやしない。

それさえも、もしかしたら嘘なのだとしても、]




  ………、ごめん。
  
[また、自分の言葉がどういった意味を放つのか、自覚していても。

ここで“知らないふり”をするのは最後だ。]


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