137 海の家 『nave Di mare』
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[メールをみて、少し慌てる。そういえば誘われたまま、何も言ってなかった。
文面を見るに、いろいろと予想はされてそうだけど、焦りながら返事を打つ。]
「TO:トレイルさん
Title:すみません
もしかして、待っててくれてましたか?
お手伝いもですが、ちょっと、予想外のできごとが。
ふわふわがきらきらになりそうなので、
俺、頑張ります。
トレイルさんも、頑張ってくださいね;)
今日はわからないですけど、明日は、きっと行きます。」
[ピッと送信。]
……顔文字、可愛い。超意外。
[それに合わせて、絵文字や顔文字はあんまりつけたことはないけど、つけてみた。]
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[>>1キッチンへ姿を現したサミュエルに、]
うん、クッキー作ってるんです。 またあとでふるまいますね。
[生地をこねこね。 無心にする作業はなんだか落ち着く。
シンクに水を流すサミュエルに、少しはさがりました?とグロリアの話をふりつつ。
スマフォを操る手に手馴れてるなぁなんて感心して横目でみやる。]
はーい。ほかに抹茶やナッツ入りも作るつもりなんです。 楽しみにしててくださいね。
[グロリアのことは彼に任せておけばいいだろう。 グロリアもクッキーが食べられるくらい回復してくれるといいのに*]
(4) garnet 2013/08/21(Wed) 21時頃
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[キッチンに向かいながら、メールを一通。]
「TO:トレイルさん
Title:無題
いきなりすみません。
緊張して、女の子に触れないときって
ありますか。」
[トレイルに一体何を聞いているのだろう。
そんなことは思うけど、こんなことは今までなかったことで。
友人に相談なんてしたら絶対バカにされる。
そもそも相談とかあまりしないのだけど。
気を落ち着かせるためなのか、送らずにいられなくてそのまま送信してしまった。]
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[クッキー作りは順調順調。 生地をねかせている間にひとやすみ。 麦茶の入ったコップ片手に椅子の背を引いた頃。
姿を現したサミュエル>>21に嬉しげに笑んで、]
良かった。 でも、微熱だからって油断は禁物ですね。
[でも、ほんとよかった・・・。ほぅと息はいて、きかせるつもりのないこぼれた言葉。]
(22) garnet 2013/08/22(Thu) 19時頃
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あ、そのライター。
[>>2:30たしかグロリアのもの、と。 告げてひとまずとなりに腰をおろす。
冷たい麦茶にほっと一息。]
(23) garnet 2013/08/22(Thu) 19時頃
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[頭を撫でる手にちょっとくすぐったげに首をすくめる。]
こんなことしてると彼女に愛想つかされますよぅ。 くふふ。
[なんだか照れくさかったから、ちょっと冗談めかしていってみたりして。]
ああ、今冷蔵庫で生地ねかせてるんです。 もう少ししたら切り分けて、あとは焼くだけ! たくさん作ったから、残りは冷凍しとくんですよー。
[帰ってからもクッキーを焼こう。 食べてくれるといいな、って。
結局答えはだせてなくて、どうせっしたらいいかなんて手探りなんだけれど。]
(25) garnet 2013/08/22(Thu) 21時頃
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[一途って言葉にほんとー?って顔覗き込むみたいに口の端上げて。そっと離れていく手にくすくすと明るい笑い声を上げるの。]
海は逃げないから。
[いつでもそこにあるから。 いろんな顔を見せても。]
グロリアさんが治ったら一緒に行こうかなー?
[行ってくれるかなー?って足をぷらぷら。]
(28) garnet 2013/08/22(Thu) 22時半頃
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ああ、あのね、焼いたクッキーじゃなくて、生地を冷凍しておくんだよ。 そうしておいたら、切って焼くだけなのです。
[なんせいっぱい作ったのですからして。 うん、ちょっとやりすぎた気がしなくもない。]
(29) garnet 2013/08/22(Thu) 22時半頃
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[クッキー屋さんのところ>>31にはどーなんだろー?と首をかしげ、女の子と言われてふふんと胸をはるのでした。 ・・・・ないけど。それは言わないお約束です!]
足りなかったらまたあとで焼けばいいんですよぅ。 いっぱい作りましたから。
[にこにこ。 さあて、焼く準備に入りましょう。
チョコチップにナッツ、抹茶にココア、それから紅茶とプレーンね。 色を組み合わせてマーブルに格子、それから二重丸。
ねかせておいた棒状のいろんな生地がおでましおでまし。 あとは崩れないように慎重に切って焼くだけです。
真剣勝負なのですよ!**]
(34) garnet 2013/08/23(Fri) 00時半頃
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―五年前の日記―
△月◎日
今日は珍しく雨、台風も近くに来てるらしい。
お客さんがいなくて良かった。
そう思っていたら、たった一人ずぶ濡れになってやってきた。
オレンジの髪、胸元のタトゥー。
恐い見た目の割に優しい人だった。
雨戸を閉めるの、全部手伝ってくれたし。
夜には本当に嵐になって、雷が鳴るわ停電するわで。
だけどずっと傍に居てくれた。
肩を抱いて寄り添って居てくれたの。
好きになるのは一瞬だったわ。
時間なんて関係なかったの。
でもそれはそんなに簡単なものじゃないって。
アタシは、あのヒトの瞳を初めて見た時からわかってた。
△月#日
あのヒトに告げたの、アタシの事。
隠さずに全て、嫌われることも覚悟で。
だけどあのヒトは何も云わずに、私を抱きしめてくれた。
それから立った一度だけ、額に唇を寄せてくれた。
その日の夜、アタシたちは一緒のベッドで眠ったの。
やましい事なんて何もなかった。
ただ、寄り添って眠ってくれた。
部屋の歌鳥たちはきっと知っていたから。
だから鳴かなかったのね。
次の日の朝、あのヒトはいなくなっていた。
家中を探した、隅から隅まで。
暫くして玄関に、数日分の宿泊代と書置きの手紙が置いてあったのを見つけた。
アタシはそれをみて、泣く事しか出来なかった。
嗚咽はひとつも出なかった。
だって、それは初恋だったから。
『タバサへ』
大きくなったお前を見られて、よかった。
お前がどんな姿をしていても、お前はお前だよ。
ありがとう、ごめんな。
Hector=Estate
『ヘクターおにいちゃんへ』
大切な人が、できました。
アタシはアタシなりに頑張っています。
貴方もどうか、お元気で。
Tabitha=Estate
[潮風に吹かれるタオルの合間にはさまれたスマートフォンは、数件のメールを受信していた。
男がそのメールに目を通したのは送信された時間の少し後、今更返事をしても遅いかも知れぬと、しかし指は自然と動き]
『TO:サミュエルくん
Title:無題
女の子に限らず沢山あるよ。
緊張してマイクに触れないときも。
でも、触れられないってことは
それだけ大事にしたい、ってことじゃないかな?』
……サミュエルくんなら、大丈夫。
[文字にはせず、ただ呟くのは願いか祈りか。
返信の文面は、あっという間に電子の海へと飲み込まれた**]
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― いつか ― [結局あの夏に答えはでなくて。 オスカーと彼女にどんなやりとりがあったのか、二人はパートナーであることを選んで。 夢を取り戻した彼。
私は結局振り出しに戻っちゃった。 何になってもかまわない自分。 何になりたいかすら分からない自分。]
(72) garnet 2013/08/24(Sat) 00時頃
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[大きなお腹をさすりながら傍らの夫を見上げる。]
ねぇ、私たちもこの子に教師になって欲しい、なんて思うのかしら。
[どう思う?と尋ねる言葉はやわらかく。
両親も、祖父母も、それに叔父も教師だなんて、少しは興味をもってくれるかしら? それとも、あなたは別の夢を見る?]
・・・―――。
[なんと返ってきたかしら。 にっこり微笑んで歌を紡ぐの。
あの夏は見えぬ明日に不安を抱えて。 今は、幸せな明日を信じて・・・――明日を恋うる。]
(73) garnet 2013/08/24(Sat) 00時頃
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[あの夏を終えて、何度も何度も考えた。 グロリアと交わした真夜中の言葉たち>>3:+8 ほんとうに教師に向いてるだろうかって>>2:52
悩んで、悩んで、考えて、 そんな日々を越えて、選んだ今日が愛しい・・・――**]
(74) garnet 2013/08/24(Sat) 00時頃
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