301 十一月うさぎのないしょ話
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─ それから数日後 ─
[11月の終盤。店の厨房を借りて、クリスマスケーキに先立ち、12月のお菓子の仕込みをしながら。]
──…言われたかった言葉、かぁ。 別に、何か言ってほしかったわけじゃないし。
[今日も考えるのは、あの日のこと。>>0:208 「どこそこのお店の味みたいでおいしい」ってのは確かにレプリカ扱いされたみたいですごく嫌だ。それはわかる。
じゃあ、同じ言葉を他の客に言われたら──を考えてみたけれど、イマイチぴんとこない。 ああでも、似たようなこと店長に言われたら喜んだかも。
何が違うんだろうか。有馬さんと店長と。]
(4) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[あの日は確か、直前までは気分がよかったのだ。 彼なりの冗談で、大袈裟に褒めてくれたのだと思ったから。 でも二言目で、いくらか本気が混ざってるのがわかってしまった途端、変わってしまった。
数日時間を置いて冷静に考えたけど。 今度はなんで、あんなかなしくなったのかわからなくて。 辿り着くのは、どんづまり。
カズさんにくしゃくしゃに撫でられるまでもなく、ぼさっとした頭をゆらゆら揺らして。]
…………はぁ。
[素気ないくらい、あっさりと引いたくらいだ。自分の返事について、あちらは気にもしてないんだろうけど。 あれから有馬さんは店に来ていない。]
(5) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[考え込む間も、手は淀みなく動き続ける。 強力粉を使い、マジパン、ナツメグ、シナモンといった香辛料を練りこんだ生地に。 洋酒漬けにしたフルーツ、ローストしたアーモンドホール、クルミなどなどナッツ類を放り込み混ぜていく。 それを、コッペパンのように形成して。という工程を、慣れに任せて繰り返した結果。]
……やば。作りすぎた。
[予定より多い焼菓子に、気づいたのはオーブンに入れる前。保存がきくやつで、ほんとよかった。*]
(6) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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─ murmur coney 12月上旬 ─
ふあー…… 店長、おはようございまーす。
[欠伸混じりにバックヤードに出勤したのは、開店時間より少し前。 一応言っておくけど、寝坊じゃない。まあ、最近寝つきが悪いのは否定しないけど。]
さーて。今日のデザートは、と。
[エプロンとバンダナ尻尾をつければ、向かったのは厨房奥の冷暗所。 そこで先日作りすぎた焼菓子を、現在熟成中だった。>>6]
(7) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[粉砂糖で真っ白にコーティングしたひとつを取り出して、しっかり密閉した袋を開けたなら。 真ん中で割った断面を薄くスライスし、一口味見を。]
ん、いいかんじ。
[ぺろりと指についた粉砂糖を舐めて、口端を緩め。 今夜のブラックボードの右隅に、『シュトーレン』と書きこんでいく。>>0
最近は街中でも見かける、ドイツの伝統菓子。 正式にはシュトレンだけど、日本ではシュトーレンのが耳馴染みがいい。**]
(8) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[バックヤードで欠伸をしてたら、あちこちから声が飛んできた。>>10>>15]
えー最近は遅刻してないっすよー。 ほら、今日もギリギリセーフでしょ。
あー。カズさんのコーヒー飲んだら とっても目が覚めそうな気がするなー。
[揶揄ってくる店長に、時計を指差してむくれたあと。 棒読みでカズさんのコーヒーをねだったりして。
背中にかかった声には、きょとりと振り返った。]
はは、俺そんな軟に見えます? ほら元気元気。大丈夫っすよ。
[店長にニカッと笑って、手をひらひら。 シュトーレンの熟成確認にとりかかった。 店長って仕事してないようで、ほんとよく見てるから。>>11 おそらく空元気だって、バレバレだろうけど。]
(28) 2019/11/27(Wed) 22時半頃
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[そして、よく見てるのはこの先輩店員も。>>16]
でしょー。 この間、商店街の本屋行ったら、 クリスマス特集してたんすよね。 そんで、ああ作んなきゃって思い出して。
うわーカレンズだけ食べるの邪道っすよ。美味いけど。
[商店街の書店では季節ごとのイベントなんてのもやってるらしい。 書店の壁に貼られてたビラをに書かれていた、次のイベントの題材は『くるみ割り人形』。お菓子の国へ誘われるお話だ。>>24 カードラリー面白そうだけど、あれって大人も参加していいのかな。]
(29) 2019/11/27(Wed) 22時半頃
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カズさん、ちょっと前の夜に来た女の子、覚えてます? ほら、スープ作ってあげたお客さん。 伶菜さんていうんすけど、 その本屋のバイトさんなんすよねー。
[おまけに、上着を忘れて帰ったシンデレラ。>>2:160 さすがに時間も遅かったから、そのあと明るい通りまで送って行ったのだ。 大人しめというか、遊んでるって感じの子でもなかったし。あの時間じゃ親が心配するのではと、ちょっとだけ気になっていた。 でもそんなこと、書店のレジで聞くのはなんとなく憚られて。]
んー、普通に仕事してましたけど。 でもあんま、顔色良さそうじゃなかったかな。
あ、カズさんもシュトーレン味見してみます? 生地しっとりめに作ってみたんすよね。 ほい、どーぞ。
[フルーツとナッツがごろごろ入ったシュトーレンを、カズさんの口の前に差し出しつつ。ボードに加えられてく文字を見ながら、カレーが賄い分まで残ってるといいなと思ったり。 とりあえず考え事とか色々は横に置いておいて。エリちゃんが休みの分、気合入れて仕事しよう。*]
(30) 2019/11/27(Wed) 22時半頃
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[そして早速、今夜もうさぎの穴にお客様がご来店。>>26]
あ、桐野江さん。いらっしゃいませー。 コート預かるっすよ。
[カウンター席へ向かう彼女からコートを預かれば、スタンドにかけて。 用意したおしぼりとレモン水のグラスを置いていこう。
カズさんの待ち合わせか問う声に、ふと。>>31]
そいえば。今日は宅本さん、一緒じゃないんすね?
[ここのところ、なんとなく一緒に来店するイメージがあったけど。今日は忙しいのかな。*]
(33) 2019/11/27(Wed) 22時半頃
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─ 少し前 ─
[やっぱりバレてる。>>34]
別に無理してないっすよー。 やったー、コーヒーいただきまーす。
[これは本当。空元気だけど、無理してるつもりはない。でも最近上の空になること、ちょっと増えたかも。 仕事中は気をつけないとと戒めながら、淹れてくれたコーヒーを受け取って。 ブラックのまま一口飲めば、苦味が眠気を彼方まで追いやってくれる。]
食べるのを躊躇う……? あーだから外で店に入るか迷ってたのかな。 うーん、でもなんでっすかね。お腹空いてなかったとか?
はは了解っす、今度会ったら誘っときますね。 黒いおにーさんが会いたがってたって。
[面倒見の良さを茶化しつつ。横から入る店長の言葉に、こくりと頷いて。>>40 コーヒーを飲みほせば充電完了だ。*]
(44) 2019/11/27(Wed) 23時半頃
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ああ、そうなんすか? よく一緒に来店されるイメージあったんで、てっきり。 ……って、二度目は俺がメール送ったんでした。
[初日はともかく。 アップルパイの日にここで会うのは必然である。>>39]
ああ、同級生だったんすか。 古い知り合いって感じで話してたから、納得です。 この店で再会って聞くとなんか嬉しいっすねー。 まだレシピは考え中なんすけど、 そのうちマカロンとかモンブランの日が決まったら またメールしましょうか?
[さすがに女性に年齢を聞くことはしませんよ。こわいもん。 桐野江さんの雰囲気がやわらかく感じるのは、メイクや髪型のせいだけじゃなくて。なんか変化があったんだろうか。 なんとなくスッキリのびのびして見える姿に、目を細めていたら。
今日の彼女の待ち合わせ相手が聞こえてきて。黒い先輩をちらりと見ながら、へー、とこっそりにまにま。>>46*]
(52) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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[そして、噂をすればなんとやら。>>47 カズさんの声に、頷きをひとつ。>>48]
いらっしゃい、伶菜さん。 ……あれ、ここまで走ってきたの? どうかした?
[店長の声と一緒に入口まで出迎えに行けば。>>51 前回と違う意味で、なんだか様子が変だと気づく。]
とりあえず、座って休む? お水持ってくるね。
[コートを脱ぐようなら預かろう。*]
(53) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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[アップルパイ、と自分で話題を振っておいて。 思い出しかけてしまった記憶を頭の隅に追いやりながら。>>55]
はは、承りました。 じゃあ準備できたらまたメールします。 勿論、エリちゃんにも声掛けておきますねー。
[二つ返事で請け負って。 カウンターを離れようとしたけど、まだ何かあるらしい。 首を傾げて待っていたら、小さな箱にきょとんとして。]
え、お礼って悪いっすよ。 作るのは仕事だし、代金ももらってるし。 むしろリクエストしてもらって嬉しかったし ……似合ってます、か?
[箱の窓から覗く色とバンダナを交互に見ながら。 他の誰でもなく、自分のために選んでもらった色だとわかれば、くしゃりと顔が緩み。]
(67) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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差し出された箱を、受け取った。>>59]
そういうことなら、受け取っておきます。 「ちょっと」頑張った自分へのご褒美ってことで。 ありがとうございます。
[ハンカチより何より、その気持ちと言葉が嬉しかったから。箱を大事にエプロンのポケットしまいながら。]
そうそう。今日のシュトーレンは、常温でも美味しいけど 冷やしたり温めたりすると また違った味わい方ができるんすよ。
是非、デザートまでにどうやって食べたいか、 考えといてくださいね。
[今日のデザートのおすすめの食べ方なんて誘惑を、お返しして。 照れ混じりの人懐こい笑顔を浮かべ、新たなお客さんを迎えにいこうか。*]
(68) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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[あ、やばい。怖がらせちゃったかも。>>60 大人が総出で声を掛ければ、まあ、そうなるよね。
そんな苦笑をしていたら、女の子の証言に目を丸くして。 カズさんと店長の声に振り返り、頷きを。 ここは、店長に任せるのが適任だろう。]
そりゃあ、こわかったよね。 ここまでよくがんばったね。
[預かったコートをスタンドにかけながら。 席が決まっただろうかと振り返れば、カウンターを見る視線に気が付いて。]
(72) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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伶菜さん。今日は、カウンターに座ってみる? 調理してるのが間近で見れて、面白いよ。 特にカズさんの早さは神業か!ってくらいすごいんだ。
よければ、どうぞ。
[静かなテーブル席よりも、他へ意識を逸らした方がいい気分転換になるだろうかと。 カウンターへの興味を後押ししてみよう。
勿論、テーブル席でも構わないけれど。*]
(74) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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[さっすが、桐野江さん。 女性らしいさり気ない気遣いに、内心感謝しながら。>>78 伶菜さんの席が決まれば、おしぼりと一緒に彼女の前に置いたのは、ぬるめのレモン水。]
はい、どうぞ。
[冷たいレモン水じゃ、せっかく温まりかけた指がまた冷えてしまうから。ほんの少し、はちみつを混ぜておいた。
カズさんもナイスアシスト。>>87 でも今日は裏声のオマケがないのが、ちょっと残念。*]
(117) 2019/11/28(Thu) 21時半頃
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[そしてきりがいいとこで、自分は一旦バックヤードへ。 せっかくもらったご褒美は、エプロンのポケットに入れっぱなしだと潰してしまいそうだったから。
ロッカーを開け、ポケットから箱を取り出す手が止まる。]
……これは、嫌じゃなかったんだよなぁ。
[こんな風に、形になる評価が欲しかったわけじゃない。 でもさっきは、かなしくもなかったし。素直に受け取る気持ちになれたから。 一体、何が違うんだろう。 たぶんこれは、値段とか、大きさとか、そういう問題じゃなくて。]
(118) 2019/11/28(Thu) 21時半頃
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[じっと箱を見つめて、ゆっくり思い返す。 二人の言葉、声色、目の動き、表情。 時間が経った分だけ、今は冷静に考えられて。 ようやく。]
ああ……そっか。
[すとんと、腑に落ちた。
気づくと同時に自分の我儘っぷりも自覚して、苦笑いを浮かべながらも、数日ぶりにスッキリした顔で。 大事に箱をしまえば、うーん、と背を伸ばし。藤色の尻尾をゆらりと揺らして仕事へ戻ろう。*]
(119) 2019/11/28(Thu) 21時半頃
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すんません、戻りましたー。
[暖かい空気と食欲をそそるカレーの匂いに店内が満たされる中、厨房に戻り。 扉が空いて振り返れば、店長と有馬さんに、目を丸くした。>>103>>90]
おかえりなさい、店長。 え、有馬さんも? あ、いらっしゃいませ。
[確か、不審者探しに行ったはずだ。 ナンパに出ていったわけじゃない、はず。
いつも通り予測不能な、有馬さんの言動と。>>94 ノリのいい店長の軽口。>>104 半ばついてけてない状況にカズさんを振り返れば、動揺して止まる手元が見えて。>>109 なんとなく一歩、距離を取った。
こわい気配を察したとかじゃないですよ。うん。*]
(120) 2019/11/28(Thu) 21時半頃
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[今日はカウンター席に座っているから。 食べ物の単語に、伶菜さんの落ち着かなさ気に動く手が見えてしまった。>>124
そういえば食べること自体を躊躇ってるって、なんでだろう。 不審者のくだりと繋がりがあるとは思いもせずに。有馬さんに返す淀みない英語にすごいなぁと感心しつつ。 年相応らしいむくれた顔にはくすくすと。]
レモン水、おかわりいるなら入れようか。 他に何か気になるものとかあれば 注文も受けられるし……
シュトーレン、気になるなら試食してみる?
[カウンター越しに声を掛けてみた。 変わらず明るいといえない顔だけど、この間の困りきった顔よりは大丈夫そうな気がしたから。*]
(128) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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ふは、「どっちも」てのもできますよー。
[カズさんの追撃に乗じて、桐野江さんへ更なる追い打ちを投げつつ。>>129>>127
シュトーレンの注文が入りそうな気配に、塩をひとつまみ入れたホイップクリームを泡立てていく。 温かくても冷たくても相性がいいトッピングだ。 ふわっとしたクリームと一緒に食べると重めの生地を緩和してくれて、ぺろりといけてしまう仕様だ。*]
(131) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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[遠慮がちな声が聞こえて、ホイップの手を止め視線を戻す。>>133]
ああ。そういうことだったんだ。 なら、「少なめ」って選択肢もあるよ。
[困った顔の理由がひとつわかれば、ホッと顔を緩ませて。 うんうん、と頷きながら彼女がどちらを選ぶのか待っていたら。 予想外の注文に、目が丸くなった。>>134
一拍おいて、くしゃりと笑って。]
プディングにするとおいしいの、よく知ってるね。 本で見たりしたの?
あ、勿論できるよ。 ちょっと時間もらうけど待ってて。
[それは、とっておきの食べ方のひとつで。 まさか注文されるとは思ってなかったから、嬉しくなってしまう。]
(138) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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桐野江さんは、どっちもっすね。 承りました。
[まんまと乗せられましたね、お姉さん。>>135 にまにまと笑いながら、そちらも一緒に用意しよう。]
(145) 2019/11/29(Fri) 01時頃
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[ホイップクリームを置けば、オーブンのスイッチを入れ。 新しいボールでは卵と牛乳と生クリームを混ぜていく。シュトーレン自体が甘いから、心持ち砂糖は少なめに。
自分用だとグラタンサイズの耐熱皿で作ってしまうところだけど。 彼女用にと選んだのは、プリン用のココット型。 そこへ一口大にちぎったシュトーレンを入れて。さっきの卵液をたっぷりかけて馴染ませれば準備完了。
焦げにくいよう、アルミホイルでカバーして。 温めたオーブンで焼くことしばらく。]
(146) 2019/11/29(Fri) 01時頃
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[仕上げに、アルミホイルを外して少し焦げ目をつけ。 皿に乗せれば、横に塩ホイップクリームも添えて。]
どうぞ、シュトーレンプディングです。 まだ熱いから気をつけて。
もし食べきれなかったり、苦手なものあったら 遠慮なく言ってくれていいからね。
[フルーツとナッツの甘い香りを漂わせながら。 カズさんが用意してくれた紅茶と一緒に、伶菜さんの前へ。*]
(148) 2019/11/29(Fri) 01時頃
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