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ヨーランダ! 今日がお前の命日だ!
[銃声は、オスカーの元からだった。
シニカルに笑うリクは、どこまでも優しくて
そして、どこまでもシリカの事を愛していたのだろう―
涙はもう止まっていた。
血の色に似た赤い姿。
リクは、生きろといった。]
わたしには、あいなんて
[君が無理して笑っていたのは、わかっていたよ――。]
もう、届かない…
【人】 奇跡の子 カリュクス[銃声が響く。 (1) 2013/09/23(Mon) 00時半頃 |
[花を添えた少女は、リクに花を添えた]
違う場所で出会っていたら…
[もっと仲良くなれただろうか]
もっと早く出会っていれば…
[お互いを理解し合えただろうか]
もう、お話できないのね。
さびしい人格があって
百度の夜がありました
ぼうぼうたる空気の底で君を愛していた、と
それは静寂を掻き消すように
カタチの悪い君を砕いて
あの時に居る…
[少女は詠う。
それは死んだ彼のような詩だった]
【人】 奇跡の子 カリュクス[名前を呼ばれて、涙を流しながらオスカーを見つめた。 (7) 2013/09/23(Mon) 01時頃 |
真昼の正体 それは溢れる黒さ
憂秋でも問わず 踏み滲む
陽にすら情意は耐えれず
花びらを燃やしている
[少女は詠う]
溺れるあの退屈も
無感動な静寂も
青白い手で塗り潰した
迷いなく
歩きなさい
囁いた風は消えた
息吹は無く
夜は平静 黒い光
ここは 月の宵を讃えるこの世の果てだ
昼が割れると 肺が痛い
亡びるような ふりもいらない
歩く月が向こうへと動く
夜が 白い
[彼は生きろといった。
本当に生き延びれるかどうかは判らない。だけども、精一杯…応えようと誓う。私は見殺したのだから…]
(ヨーランダ…)
愛を欲していた女性を思い出す
[ローズマリーと結ばれたのだろう。
あの瞬間、ヨーランダの顔には光がともっていた。
赤橙に燃えたあの景色が、今尚、少女は鮮明に覚えていた。]
貴女はもう、幸せを見つけた。愛を見つけた。
203個目の愛で、あなたは永遠を手に入れるの。
それはとてもとても、美しい最期。
(にこり)
[ケモノはワラウ
茨が揺れるように。
鉄錆匂う秋に物狂い、ウタウ]
そして204個目の愛は、もう、どこにもない。
【人】 奇跡の子 カリュクス[嘘じゃないと、頭を撫でられて。 (14) 2013/09/23(Mon) 13時半頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[オスカーとメアリーが、セシルを近くの部屋に慰安しにいく。 (15) 2013/09/23(Mon) 13時半頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[断られなかったことに内心で安堵した。 (17) 2013/09/23(Mon) 19時頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[オスカーが示した短剣についての言葉を黙って聞き、それを見つめた。 (24) 2013/09/23(Mon) 20時半頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[遠回しな表現の隠れた意味に気付かず、こくりと小さく頷いた。 (26) 2013/09/23(Mon) 22時頃 |
真っ赤な真っ赤な、薔薇が咲いたよ
ローズマリー。
貴女にあげるよ…
真っ赤な薔薇…
[灰になった遠吠え犬
目に光るのは、黒い星の瞳。]
リク…
感傷を嫌った高踏の日々。
君の背伸びを、追っているよ。
愛喰らう、物狂いのように。
【人】 奇跡の子 カリュクス[オスカーが駆け出すのを見れば、一歩遅れて後を追うように走って。 (35) 2013/09/24(Tue) 18時半頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[初めてできた、友達と呼べる存在だった。 (36) 2013/09/24(Tue) 18時半頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス …ヨーランダ、……お願い…目をさまして……! (37) 2013/09/24(Tue) 18時半頃 |
感情は無い
感情は無い
感情などは無い
獣が奔る
部屋の隅で明日待つ銀の華奢猫には
今日が或りました
夜が或りました
有情な 歌がありました
青が 発酵する 空
左目から 右耳へ
弱月が流れ出す
青色に 群青に 緋色に
空が 疾患している
嘶いては、嘶いている
あの為に体は呟いていたんだろう
一瞬だけ見えた猫は嘲笑ったようだった
嗚呼 無頼一閃
今は亡きリク
私の声はもう届かないかもしれないけれど
やっぱり、私は
普通の女の子のように、生きていたかった…
きっと今日は私の番
でも、後悔はない
私の幸せは、きっと其処にあるから…
もし来世(あした)があるのなら、普通の恋をして、友達と彼の悪口で談笑するの。
鏡の前で笑顔の練習をしよう。
紅茶をもっと上手にいれれるようになろう。
きっと、楽しい人生が、其処にあるから。
リクみたいにシニカルに笑う人も魅力的かもね…
私にも、きっと…
【人】 奇跡の子 カリュクス[悲しみがすぐそばで、旋律を奏でるように響く。 (49) 2013/09/24(Tue) 23時頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[それからいつまで泣いただろうか。 (51) 2013/09/24(Tue) 23時頃 |
【人】 奇跡の子 カリュクス[一人にはしないと、オスカーが言った。 (56) 2013/09/24(Tue) 23時半頃 |
夕暮れに行き先など無く
まだ育つ
一つ言えるのは
あまりに 永く 唯永く
悲しみに暮れるくらいならば
九十九の粒の涙を流し
月へと昇る
身支度整える君の午前中に会いたいな。
ねぇ、リク。
また会うことがあったら、その時は…
美味しいお茶を、淹れてあげるからね
【人】 奇跡の子 カリュクス[抱きしめられる温もりと彼の言葉に、一度止まった涙がまたあふれ出した。 (60) 2013/09/25(Wed) 00時頃 |
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