126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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や、かま……い…だよ……。
[震える唇から溢れるのは血に混じる拒絶。
あんたまで、血で汚れるだろう。
それに俺は生贄なんぞ御免だ。
俺はどんな形であれ、生きていたくないんだ。
そう願っていても、体は動かない]
ヴェラは、値段しだいでは……>>-304
ginlime 2013/06/23(Sun) 23時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
ginlime 2013/06/24(Mon) 00時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
ginlime 2013/06/25(Tue) 22時半頃
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―コリーンの右手の中で/そして、月日は流れ……―
[あれから、どれほどの月日が流れたことか。 宿る右手が、馴染んだマスコットに触れた>>86ことで、私は怠惰な居眠りから目を覚ました]
慣れはしたが。 間近で見ると、狩猟本能がそそられるな。
[もちろん、宿主の大切なものにそんなことは決してしないしできないが。 兎の姿を見つめながら、ぽつりと呟いた。 魂が居眠りなんて妙なに感じるかもしれないが、きっと生きていた頃の名残なのだろう。 どれほど月日が経ったとしても、私のこの習性は変わっていない。 続いて、呼びかけられた、私の名前>>87。 生者の声で耳にしたのは、もしかしたら久しぶりのことだったのかもしれない]
(99) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
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[あの時のことを少し思い出したのは、こうして名前を呼ばれたせい、だったのだろうか。
姿なき私の抜け殻が眠った廃屋を出た後で、こいつは群れの仲間の供物>>61を手にし、光のないまま戦った。 その陰には、死してなお共闘していた若い魔法使いの姿が……あったかどうかは、私が触れることではないかもしれない。 要請の舞台を去り>>67>>81、賑やか……とは、外側ではならなかったかもしれないが、少しばかしの酒を楽しみ>>69。
――――そして、今]
……構わん。話せ。私は今、暇してる。
[語られるのは、ある兄妹の物語。 戦地に赴く兄と、力になりたかった妹>>88の姿。 そして、起こった1つの悲劇――――>>89]
(100) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
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[ふむ。と私は前足で顔を撫でる。 欲望と、理性の狭間で陥る苦しみ>>90は、きっとこいつの中にいるせいだろう、鈍感な私にも、痛々しいほど伝わってくる。 近親への愛情は、魂同士であれ>>-348、陰からこっそり見させてもらっていたが。 人と人との関係の数だけ、そのあり方は様々で>>85……そこに興味を持つくらいには、私ももう、頑なではなくなっている]
そうか。
[言葉で綴られる述懐>>91に、私は短く相槌をうつ。 すまないな、力になれなくて、と狼の尻尾を一振りする。 もっとも近しい場所にいる1匹にも関わらず、『盲目の茨姫』と呼ばれるようになった宿主に対し、聞き手にしかなれない自分を歯痒く思う。 魂だからとぬくぬく現状を貪ることに、いたたまれなさを感じてしまうのは。 死してなおも残る、群れへの思い故なのかもしれない]
(101) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
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[そんな、ウツウツとした中で。 ふと、聞こえてきた毛色の違う声>>97に気づいて、私は、おや? と尖った耳を欹てた。 聞こえた「ぶん殴る」のニュアンスが、どこか「ぶっ殺す」に似ている気がして。 思い出すのは、救済の力を帯びていた、私も宿っていた右手の感触……]
ぶん殴りたいのは、あいつか?
[聞こえるはずのない、一方通行の問いかけ。 だから、答えは返ってこないだろうけども。 仮にそうであるならば、私も少しは手伝ってやろうと思う。 もし、宿主が気づかず、私の鼻が待ち人をとらえたならば、思いっきり遠吠えして、尻尾を振り続けるくらいのことは、やってやろうか。
まぁ、気づかないかもしれないが。 もしかしたら……ということも。 あり得ないとは、いいきれないから、な]*
(102) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
ginlime 2013/06/26(Wed) 00時頃
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