人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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[その声がきこえたとき、あたしは一番最初に『怒っている』のだと判断した。
つぎに感じたのは、焦げ付くような熱さだ。
わらっているような音なのに、溶かした鉄みたいだった。
沸騰した金属のようなくせ、どうしようもなくひえている。

あんなにぐつぐつとはなすのに
その誰かは、とっくにもう手の施しようなく死んでいる。



新聞に死んだひとの名前が書かれる。
あの灰色の一覧をあたしは思い浮かべた。

あの笑う誰かは、いつ死んだのだろう。
熱した鉄はいつか冷えるもののように思っていたから
あのひとも、もしかして
つい最近、死んでしまったのだろうか?]


 
 鄒ィ縺セ縺励>……?

[分厚い濁った音があたしから発しているとも気づかないで、あたしはただ耳が聞こえにくいせいだと思いながら「うらやましい」と言われたことを上手く理解できなくて、音だけは鸚鵡返しになぞろうとしていた。

あたしの人生には、誰かを見てはそう思うことばかりがくっきり刻まれてきた。
秋山先輩を好きになってからは、いっそう深くなって、いたいほどだった。
もう終わった短い一生ながら、自分がどう、なんかより、誰かより劣るばかりの一生だ。

すこし童顔なところが可愛い先輩。頭がよくて泳ぎの上手い先輩。野球のうまい先輩。我慢せずに嫌いなものに悪態をつける人もきさくで明るい人も、こうと決めたらまっすぐに覚悟をきめて飛んでいけるあの子も。みんなみんな、あたしにとってはうらやましいものだった。]


[欲しいことがあるらしいことは分かるのに、その燃える鉄がどんなものを欲しがっているものが、じゃあどんな形の何なのか、あたしにはいまひとつ想像することができなかった。

あたしという未練ばかりの水たまりは、あの燃える鉄のように「あたらしくほしいもの」を思わない。

ここにあるのは、
「かつてほしかったもの」ばかりなのだから。**]


【人】 太陽神殿 ケント

[根岸に叱咤されながら、俺は何とか歩いていた。
ここは何処だろうか。灯台のように浮かび上がる根岸の後ろ姿以外、おれにはなんだかすべてがぼやけて見えていた。だから先輩が俺の前に回り込んできたときも、咄嗟に止まれなくてぶつかってしまった(>>160)。

精神的にちょっとアレだった俺は、制服の袖を引く感触にもただ目を見開いてしまうくらいしか出来ないでいる。]

大丈夫っス!

[俺は我に返ったように、差し出された紙片を手にして、慌てふためいて自分のスマホを取り出した。アドレス交換ってどうやるんだっけ?どうしたらいいんだ!そうだ。いっそスマホごと先輩に渡しちゃえば…。]

(168) 2019/09/03(Tue) 08時頃

【人】 太陽神殿 ケント

[意味ないだろ(>>168)。
ようやくまともに考えられるようになったころ、
先輩の姿はもうなかった。]

根岸…俺…

[とんでもない子を好きになったな。あれは魔性の女だ。
俺の中の一番冷静な俺が心の片隅でそう囁いた。だけど俺はそんな俺の言葉には耳を貸さず、貰った紙片を胸に抱くようにしながら、しゃがみこんでしまった根岸の傍で(>>157)、棒立ちで泣いていた。**]

(169) 2019/09/03(Tue) 08時頃

太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 08時頃


[社を離れる間際、ゴブリと何かが沸き上がるような音が追って来たような気がした。
問いを投げかけるような響きだった。
もしかしたらあちらも私の事感じ取れたのか、と考えながら町の中を歩く。

夏の終わりの、私の秘密が保たれたままの世界を過ごす。
其処に過ごす人々も一緒に閉じ込めて、そこから出さない。
これでいいじゃん、完璧なままで───9月1日を一度過ごした記憶のある彼らの方が異物なのだ。
此処から出たいの?どうして?ずっと夏休みのままで、お祭りで、受験とか挫折とか失恋とか、そんな苦しみも絶対にやって来ないのに。

受験勉強が無駄になっちゃうのは気の毒かな?
でもこれからは今日みたいにたくさん遊べる───エミちゃん達みたいにずっと受験生のまんまのつもりで勉強し続ける人達を尻目に。]


[ねえ楽しいじゃない、楽しいよ、そうしよう?
ッハハハ!大丈夫私がずっとずっと遊んであげるから。

それはとても甘くて優しくて魅力的な想像で、ああこう言うのをきっと甘美と言うのだろうな。
煮え立つ胸の奥がもっと沸き立つみたい。

ああ、でも……ほんの少しだけ、それでは得られないものがある、と囁く声がする。
胸に空いた穴からそれが忍び込んで来て煮えて元の形もわからないくらいに溶け出した私の真ん中にあるものを冷やすようだ。
そこから罅割れて脆く崩れてしまいそうで、燃え燻る掌で胸を押さえた。**]


【人】 太陽神殿 ケント

…なんでもない。(>>189)

[俺は鼻をすすりながらそう言った。
なんでもないわけがなかったけど、彼女持ちの根岸に、これくらいの事で感激してると思われるのが少し照れくさかった。そういえば、何か根岸も様子がおかしかったけれど大丈夫だろうか。そうだな。なんでもないって言うかもな。俺だって人知れず泣きたい時がある。大丈夫そうだから、大丈夫だろう。]


オンナって怖いよな…

[俺はちょっと大人ぶって、そんな台詞を吐いてみたけど、先輩の顔が浮かんで良心がちくりと刺した。]

(207) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 太陽神殿 ケント

[その間にも根岸は深刻そうに考えている(>>190)。
俺はそれを少し不思議そうに見やっていた。そうだな。深刻かもな。俺はなんだか今日が毎日続いて、俺の春と冬がすさまじい勢いで繰り返されたとしても、なんだかそれもいい気がしていた。俺ってその気があるんだろうか。

だけど、やっぱり深刻そうにしてた方がいいんだろうな。
みんな深刻そうだから。俺はそう思った。そうして生きて来た。根岸に誘われて(>>191)、俺はまた少し不思議な気持ちになる。良いのだろうか二人の仲に付いて行っても。そう思ったけど、ちょっと根岸の話が聞きたいという下心が沸いた。]

そうだな。行くか。

[俺はそう頷いて、根岸と歩き出す。]

な。串焼き食う?二本。**

(208) 2019/09/03(Tue) 19時頃

[もう、水の中でくぐもるような声だけでは、恐怖にとらわれない。
 その声の主が、おおよそあたりがついているからかもしれない。

 くぐもるような声、だけでは。]


[だから、そこにもうひとつ、ごぼごぼ煮えたぎるような声がしたのは、さっきの数倍驚いた。
 びくん、と大きく肩を跳ねさせて、思わずレイ姉に縋りつきそうになった。
 ぎりぎり密着するくらいで止められたのを褒めてほしいけど、誰にもわかるはずのない現状を誰も褒めちゃくれない。]

なっ、んだよぉ、よろしく?
そういうの……って、こういうの?

[頭の中に聞こえてくる声、っていうくらいだから、自分に向かって言ってるんだろうけど。
 よろしくやってるとか、ウラヤマしいとか、そういう風に言われることがすぐには思い浮かばなくて――
 一瞬の間のあと、レイ姉のことを見上げた。
 いやいや、姉と弟(みたいなもの)だし。無理あるし。
 そう思ったけど、照れ臭いしちょっと離れておいた。]


[そして、そのレイ姉が――いや、レイ姉っぽい"水"の声が、返事をするように頭の中で会話しようとしたのに、また驚いた。
 なんなんだ一体もう。
 そこの二人で話せるんなら、勝手に巻き込まないでほしい!]

何なの。
なんで、なんでさぁ、俺の頭ン中で話してんの……

[きもちわるい。きもちわるいきもちわるいきもちわるい。
 理解ができないことってこんなにきもちわるくて怖いってことを、身をもって知った気分だ。
 だからせめて、理解しようと聞いてみるけど。
 返事があったらあったで、やっぱりきもちわるいとは、思う気がする。]


太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 19時頃


【人】 太陽神殿 ケント

そういえば…
根岸。あのひと、雛子先輩の友達?

[俺がちょっとアレだった時(>>169)、
俺に何か話しかけて去っていった女の子を思い出す(>>176)。内容はよくおぼえてなかった。先輩と仲がよさそうに話していた女の子。俺はそれくらいしか知らなかった。]

将を射んと欲すれば先ず……

[ブツブツと呟きながら、先輩ともっとお近づきになるために先輩のお友達とお友達に…俺はそう妄想を巡らせたけれど、何かもの凄いポーズで威嚇をされて、慌てて妄想を打ち消した。俺は深刻な顔で呟いてしまう。]

オンナって怖いよな…**

(213) 2019/09/03(Tue) 19時半頃

【人】 太陽神殿 ケント

そっか(>>216)

[俺は少し素っ気なく相槌を打った。
俺もみんなを怖いって思えたら楽しいのだろうか。
怒らせないとか笑わせるとか。俺はなんとなく子供の頃から知ってた気がする。そしていつからか、それがひどく退屈だった。だけど楽だから、そうしてきた。

そうだな。先輩の前に立つとホントはすごく怖い。だってなにもわからないんだ。だからすごく楽しくて嬉しい。俺は心でそう根岸に語り掛けた。こんなこと、いつか本当に話せる日が来ると良いな、俺。]

(228) 2019/09/03(Tue) 21時頃

【人】 太陽神殿 ケント


一本か。なかなか手強い。

[根岸の虎の巻を垣間見るにはきっと二本が必要だ。俺はそう内心で悔しがって、次回こそはと心に誓ってから、自分の串焼きに齧り付いた。]

ギャル……

[俺は先輩の為に何か言うべきだったかもしれない。
けれどなにも言うべき言葉がなかったので食べていた肉と一緒に飲み込んでしまった。やがて歩く先にみんなの姿が見える。根岸が岸に呼びかけるのと一緒に、俺も手にした串焼きをみんなに振った。*]

(229) 2019/09/03(Tue) 21時頃

[隣に肩がくっついてきた。颯成も多分不安なんだろうとあたしは思った。どこからら聞こえてくる熱した鉄のような燃え滾る人の声におどろいたんだろう。()]

 
 あの莠コ縺ッ縺ュ、豁サんで繧九s縺?よ


[あの人はね、死んでるんだよ。
あたしは颯成を安心させようと声をかけた。耳がおかしくて自分の声は聞き取れなかった。見上げてくる颯成の目にあたしの顔はどんな風にうつったろう。おねえさんだから優しく隨代≧縺薙→縺悟?譚・縺溘°縺ェ?あたしには自分の顔を見ることはできない。ていうか……あたしの顔はどんな顔だったっけ。]


[――あたしはあたしの顔がわからないことを意識した途端、あたしの頭まるごとが、固まった黒い油か泥のように真っ黒になって零れそうになっていた。ほんの一瞬の妄想や幻覚みたいな出来事だった。

千早ちゃんと会うころには、まるで当たり前みたいにあたしの顔は戻っている。]


 頭縺ョ荳ュで、誰か話て繧の?

[あたしは、あたしが頭の中ではなしているうちの一人だと考えていなかったから、颯成がなにを怖がっているのか嫌がっているのか不安がっているのか不思議がっているのかがわからなかった。
ひょっとして、最初の9月1日、あの時手を取った時にこちら側にひっぱりこんでしまったんだろうか。颯成にはいきている人のあたたかさがある。まだ死んでいないはずなのに。]


 逵ゥ縺励>窶ヲ ……


[あたしは千早ちゃんとの会話の間ぶつぶつと周囲で誰かが囁き声でつぶやいているのを聞いていた。ぶつぶつした声はあたしの頭の周囲のあちこちから聞こえていて、とくに意味のなさない言葉なのかそれとも意味のある言葉なのかあたしには聞き分けられそうもなかった。そのぶつぶつした独り言のさざめきのひとつが自分から出てきているものだとは、あたしもおもわなかった。]


 縺?>縺ェ縺…… 縺ゥ縺?@縺ヲ縺ゅ◆縺励?………
 縺?>縺ェ縺…… 縺?>縺ェ縺……


【人】 太陽神殿 ケント

ほんと災難だな。
颯成また今日もたぶらかされて。(>>230)

[俺はそう冗談を言ったつもりで、不安を撒いたのかもしれないと思った。そうすると俺が串焼きを持ってるのも、そういう事なんだろうか。俺は宍井がちらりと串焼きを見たのに気が付いて、これ見よがしに最後の一切れに齧りついた。

本当は宍井の提案(>>231)に賛成だったけれど、なんとなく黙っていた。深刻になれない俺がそれを言ったら、ダメな気がしたからだ。]

(236) 2019/09/03(Tue) 22時頃

[鳥居から参道を通り境内へと抜ける道に渦巻く風に酷く焼け焦げた匂いが混じる。

屍の肉を焼いているような、溶けた鉄を熱する炉のような、地中から溶け流れるマグマのような。
形容された言葉通りにも、またその何れでもないようにも感じられる熱に混じり、ぐらぐらと何かが煮え立つ音。

再び距離が近くなったのか、濃厚になった気配は社で寄り添う二つの存在に己を主張はしない。

ただ、どうしたって焦げ付いた匂いが漏れてしまう事と零れ落ちる不快な哄笑は抑えきれなかった
───二つに向けたものではなかったけれど。
それはクツクツと、ぐつぐつと、炎のようなそれ自身を絶え間なく自嘲し、灼いているのだ。]


【人】 太陽神殿 ケント



[岸がおみくじを引くと言って輪から離れる(>>243)。俺も何を思いついたか、財布を取り出して小銭を掻きだしながら神社の拝殿の前に立つ。手にした小銭の中に五百円硬貨が三枚もあって少し躊躇したけれど、思い切ってそれを賽銭箱に放り入れる。そして吊られた鈴が落ちてきそうな勢いで垂れ布を引っ張った。ガランと音が響いた。]

おねがいしゃーッス!!

[神さまが寝てたら飛び起きそうな音で両手を叩くと、俺はそう叫んだ。俺は何をお願いしているのだろう。やっぱり時間よ進め?本当にそう思ってるのだろうか。俺は俺の中で巡る思いを振りほどくように、心でもお願いと連呼していた。]

(248) 2019/09/03(Tue) 22時半頃

【人】 太陽神殿 ケント

[そしてなんとなくすっきりした俺は、
財布から一枚の紙片を取り出すと、それを拝殿の階段に立て掛けて丁寧に拝んだ。

こちらの願いは言うまでもなかったけれど、これは登録申請をしないと御利益がないどころか、呪われる代物だという事に、俺はまだ気が付いていない。**]

(249) 2019/09/03(Tue) 22時半頃

太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 22時半頃


[夢じゃないなら、この声は何なんだろう。]

あの……は? し……だよ?

[気付けば、少しずつ水の声の方は聞き取れるようになってきていた。
 といっても、言ってることは相変わらずわからない。
 もしかしたら向こうが聞かせる気で言ってくれてるからかな、って思うのは、言い方がなんとなく、優しく感じたから。
 聞こえたぶんを繰り返したら、だんだんわかるようにならないかなって、そんなぐあいの探り探り。

 優しいって。こんな声に何言ってんだろって、思うけどさ。]


[聞こえにくかったのだろうか。()
耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。


神社のにそそぐ日の光。
太陽はだんだん高くなってきていた。
神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで
あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。
スローモーションのように声が濁る。]



 あのひとはね、しんでいるんだよ。


[セミが大声でないている。
屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。
あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]


[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。
 だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]

しんでる、の。

なんで。

[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。
 まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。
 あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]


[なんでと理由を尋ねられても
あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。

あの燃える誰かが死んだ理由を
あたしは答えられなかったからだ。]


[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。
 祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。
 だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。
 理由はわからない。
 でも、想像することはできた。]


……俺も、死んじゃうからかな。


[死んでる人の声が聞こえるなんて。
 ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。
 だけど今は、あんまり笑えない。]


[理屈はわかっても、覚悟はできてない。
 言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。
 神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]


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