人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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…………!

[午前中から何してんだ 中等部一年生、ていうか俺もまだなのにとか色々思ってしまったが、そんな思念を伝わらないようにシャットアウトさせるのには何とか成功したようだ。

ただ、喘ぐ声というものは…刺激的で。
困ったように足を止める]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…いえ、今は……

[こちらは気まずそうにしていても、いつものように別け隔てなく接してくれていた先輩。
 愛だの恋だのという口実を振りかざすでもなく、そういう仲になったことを意識させもせず、
 割りきって重ねるだけの行為は、お互い気楽ではあった。

 肌に痕を残しても、どうやら心には残っていないと知ってからは、少し寂しく思うこともあったけれど。]

大丈夫、だから。

[胸の奥、心臓を絞め上げ棘穿つどす黒い荊棘。
 溜息をひとつ零して、ギターを抱え直す。]

ありがとう、ございました。
[手当に感謝するように、頭を下げる。]

(326) 2011/08/06(Sat) 02時半頃

ヴェスパタインは、熱帯びたため息を、ひとつ。**

2011/08/06(Sat) 02時半頃


ん……?

[ザックの悪い噂は「遊んでいる」程度はヘクターから聞いていたが、特に接点のない相手だったから、然程印象に残っておらず。

でもそういえば、ジョージはザックのものだとか言っていた、ような。そのザックは、自分の記憶が正しければ、確か既に帰省していたはずで…]

んん……

[ようやく気づいた違和感。
あれ、ひょっとしてまずいことになっているのでは?

…ただ、嬌声を聞いてしまった後で、そのことを聞くのは憚られた。]


[助けに行った方がいいんじゃないか…
そんな考えが頭をよぎったけれど。

今行っても手遅れなのではないか。
そもそも、自分が行ってどうにかできるのか。
かえって傷つけたりしないか。

それに……]

『これでいい』ん、だよね…?

[薔薇の精の言葉の響きは、自身の迷いと言い訳を正当化させる。
惑う。だから結局、行為の邪魔をするような行動は起こさなかった。*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…えぇ、いつもすみません。

[どうしても寝付けぬ夜が幾夜も続いた時だけ、最後の手段として縋る先輩。
 同じ部屋で眠る相手には、そんなことなど相談できなくて。

 所詮、処理しきれぬものを何とかするだけの道具としての関係でしかない。
 それでも、そんなことをさせてしまっているという引け目はあったから、
 相手もいい思いをしていると言っても、やはり気まずくはあった。

 幼さ残る下級生が口にした恋という言葉に、深い色の瞳を瞬いた。
 誰かと居たという話に、誰のはけ口にでもなるルーカスならばありうることだろうと、それだけは納得が行く。]

(338) 2011/08/06(Sat) 09時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 …恋なんて。
 

[そんな淡い想いを抱いていたのは、この下級生よりもっと幼い頃。
 そんなものに惑わされなければ、あんなことには…] 

 慎重になることだ。
 一刻の思いにのぼせると、目が曇る。

 …うっかり無防備なところを、食い物にされても知らんぞ。
[思いなどいつかは裏切られる。
 そう思い込んでいるから。
 忠告めいた言葉を残して、屋上を離れようとした。]

(339) 2011/08/06(Sat) 09時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/06(Sat) 09時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…何?

[呼び止められて、ふわりと振り向く。
風に揺れる長い髪と、香る甘い薔薇の罠。
散り落ちて黒ずみ朽ちた花弁の色で、訝しげにイアンを見つめた。]

(344) 2011/08/06(Sat) 09時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─ 風渡る晴天の屋上 ─

[ザ…と音立てて流れる、嵐の名残りの強い風。
色褪せて艶の無い銀髪が靡き、阻むように表情を隠す。]

…平気だ。

[弱みを見せたくはない。つけ込まれるのが怖いから。
利害の一致だけで関係を持ってる相手の前だったから、うっかり油断してしまっていた。

目を合わせぬまま冷淡に告げて、錆び付いたドアへてをかけた。]

(385) 2011/08/06(Sat) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[キシリと胸の奥、蔦は育ち侵食は留まらぬ。

 シャッター音に、僅か目を見開いた。]

何を、撮って……

[流れる風と、そのコンマ数秒の時が、切り取られてフィルムに焼き付けられる。

 ゆっくりと染み渡るは、薔薇の甘い毒。]

(391) 2011/08/06(Sat) 18時頃

…おい、薔薇の精。

お前…一体何を…

[日常が狂っていく。
 寮内に満ちるのは、妖しく誘うような薔薇の香りと…

 おかしい、何かがおかしい。
 このまま流されてしまえばきっと…]

あぁ、でも…それもきっと…

[楽しいことに違いない。
 染み込んだ甘い毒はそんな思いを胸の中に注ぎ込む。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…イアン……?

[こめかみを押さえて目を閉じる姿に、不思議そうに問いかける。
 屋上の強い日差しにやられたのだろうか?

 そういえば自分も、少しふらふらしているような。]

暑いなら、日陰か…中へ行ったほうが。
俺も少し…陽射しに当てられたかも……

[気づかない、肌の下で薔薇の呪いが侵食を続けていることに。
 中庭の無残に折れた薔薇の木へと、精気は砂時計の砂のように流出していく。

 腕に刻まれた傷からは、肩へとその蔦を伸ばす荊棘。
 既にその先は、鎖骨を通って首筋へと…]

(393) 2011/08/06(Sat) 20時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[錆びついたドアをギイと引き開け、階段へ。

 先輩の姿を見れば、軽く会釈した。]

あぁ、フィリパさん。
…ちょっと外で弾いてたんだけど、陽射し強くて…

[血色の失せた顔。
 体調崩すのは珍しいことじゃないけれど。

 ギターを抱えたままひと声かけて、階段を降りていく。]

(395) 2011/08/06(Sat) 20時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/06(Sat) 21時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[心配するフィリパの言葉に頷き、頼りなげな足取りで階段を降りる。
 彼の差し出した手は、揺れた長い髪を梳くように触れた。

 喰い尽くされる。身も心も薔薇の木の蔓に。
 呪縛の蔦はどす黒く染まって…]

(403) 2011/08/06(Sat) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ぁ。

[此方を呼ぶ、ルームメイトの声。
 平気だと手で制しようとして…

 息を呑む。
 包帯を巻いた傷から手首へ、指先へと向かってしゅるりと伸びるかのように一気に広がるどす黒い痣。

 愕然とそれを見つめて、指先は震えた。]

(406) 2011/08/06(Sat) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[自分の指先と、自分を呼ぶルームメイトと。
 それを見比べたのは僅かな時間。]


…く、っ!!
[振り払うようにして逃げ出す。

 わからない、けれど…
 巻き込みたくないと思ったのと、

 自分には、心配される価値なんてない、と。

 崩れそうになる狼狽えた足取りは、中庭の方を目指した。]

(412) 2011/08/06(Sat) 23時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[抱えたままだったギターは、中庭に出てすぐのベンチへと置き、
 息を切らし辿り着くのは、花園の奥。

 荒れ果てていたけれど、見覚えのある場所。
 昼の光の中ではこんなに緑が深く鮮やかなのだと、
 頭の片隅でそんなことを思いながら、
 身を折り、肩で息をする。]

(417) 2011/08/06(Sat) 23時頃

  『君の命の欠片をちょうだい』

[咲くために生気を貰う、その手段なのだと薔薇は悪びれず。]

                   『気持ちいいでしょう?』

      『楽しいでしょう?』

[薔薇の精は銀髪の彼が喘ぐ姿を知っている。苦痛の中から快楽を拾い、慣れて壊れてゆく様を知っている。そうしてなお、その言葉を紡いだ。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……ハハ………

[震えながら、手の甲へ広がりゆく呪いの紋様を見る。
 これが自分に相応しい報いなのか。

 引きつった頬からは、弱々しい自嘲の笑いしかこぼれない。

 追いかけてきた人の気配へ振り向いたときには、首筋を這い上った蔦は頬から右目にまで。]

(419) 2011/08/06(Sat) 23時頃

……く、

[ギリリと内側を絞め上げるような痛みに、思わず歯を食いしばる。

 あぁ、こんな苦痛にさえ、魂は甘美さすら感じているのだ。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…何で………

[廊下で逢った、ディーンもヤニクも…
 何故そんな目で自分を見るのだろう。

 思いなんて信じない。恋なんて信じない。
 どちらにも、下心が含まれているんだから。]

(424) 2011/08/06(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

く、……来るな…ッ!!

[手負いの獣のように怯えて、待てとかけられた声へ威嚇する。
 右目にまで侵食した蔦を、隠すように手のひらで覆う。]

来ないでくれ、頼むから…
これ以上、広げるわけには……

[けれどそれは手遅れだと、もう既に種は蒔かれてしまった。
 自分を喰い尽くせば、次に芽吹くのは……]

(427) 2011/08/06(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[この場所は、月光の下の色しか知らなかった。
 毎夜此処へ呼ばれて来たのは、強要されて怖かったからだけじゃない。

 本当は自分でも判っている。
 感情を魂を裏切った肉体は、確かに此処での悪夢を求めていたのだと。

 ヤニクの姿が見えて、目を伏せて俯いた。]

(430) 2011/08/06(Sat) 23時半頃

                         『安心してよ』

     『眠るだけ』

               『もっと頂戴』

[くすくすと笑いながら蔦は絡む。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[犯した過ちは、忘れても消えることはない。

 明日の事なら、今夜の事なら、いくらでも覆せたけれど。

 昨夜の過ちは、もう覆せない。]


……ッ!!
[胸の奥をギリリと絞めつける、毒帯びた呪いの荊棘。
 思わず胸を押さえて歯を食いしばった。

 荒くなる呼吸は、時折漏れる上擦った呻きは、
 きっと、行為の時のものにとても似ている。
 
 屈辱も苦痛もどこか甘美と思えるほど、歪んだ魂はどす黒い蔦の色。
 ランディの無邪気で愚かな憧れのような、鮮やかな赤い色とは似ても似つかぬ。]

(440) 2011/08/07(Sun) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…触る、なッ!

[頬触れる褐色の指。
 その感触に背筋が粟立ち、ぴくんと身を竦ませる。]

近寄るな。関わるな。
…お前には、関係ない……ッ!!
[幾度も拒絶するように頭を振って、肩で大きく息をする。]

(444) 2011/08/07(Sun) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[此方を見ているディーンの視線に気づき、
 表情は見せたこともないような情けない感じに歪む。

 見るなと訴えるように顔を背けて目を閉じた。]

(446) 2011/08/07(Sun) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[傷つき歪んだ魂は、差し伸べられる手のどちらにも縋れない。

 疑ってしまう。
 その優しさの向こうに、何かが潜んでいる気がして恐ろしいから。

 閉ざそうとする心を、覆い隠すように埋め尽くす荊棘の蔦。
 変質させてしまったのは、きっと醜い自分の心。]

(448) 2011/08/07(Sun) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

………ぅ、っ

[びくんと身を震わせ、蔦模様に彩られた白い喉が反りかえる。
 力を失い、崩れ落ちる身体。

 魂は囚われ、深い深い眠りへ…]

(455) 2011/08/07(Sun) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[折れて萎れかけていた薔薇の木が、少し葉の艶を取り戻したのに、
 気づいたものは居るだろうか。]

(463) 2011/08/07(Sun) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ディーンの腕の中、力無く収まる肉体はもう目を開けない。
 心臓だけはまだ、弱々しく鼓動を刻んでいる。]

(467) 2011/08/07(Sun) 00時半頃

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