249 Digital Devil Survivor
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[そこまで彼の神を追いやった事に、天津神を奉じた人が責任の一端を負っていると考えたが、多分彼女はそれも含めて神のせいだというのだろう。 だから特にそれについては何も言わず、受け入れた。
許して、という彼女に>>41緩く横に首を振る。 許しを請うのはこちらだというのに。]
押し付け、など。 神の恵みを得て、生きて、いるのです。 謝罪も、感謝も私たち人の、務め。
[覗きこまれれば、反射的に身を引こうとして何とかその場に留まった。]
鳴、さん。 宜しく、お願い、致します。
[優しい守護の神。]
(51) ハチドリ 2016/06/26(Sun) 18時頃
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[小さな水音がする>>45。 何事かと思い振り返れば、その音はパチパチと大きくなり。
そして、静けさが戻った後には清涼な水を湛えた湖>>46が戻っていた。
何事が起こったか分からず、ぱちぱちと目を瞬くのみ。
此方に、亡骸に歩み寄るニコラスを目で追う>>48>>49。 何処か立ち入れない雰囲気があった。
小さく落とされた鎮魂の言葉に、もう一度短い黙祷を捧げて。]
建速須佐之男命……。 ヤタガラスと連絡は取れる?
[彼自身は国津神とはいえ、三貴子の一人。 今の状態なら、天津神の作り出した結界を出る事は叶わなくても声を届ける事位は出来るだろう。 おつかいに送り出した。*]
(52) ハチドリ 2016/06/26(Sun) 18時頃
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[優しいのは、貴方だと思う>>54。 そう返そうとしたけれど、結局出来たのは軽く首を傾げる事だけだった。
ただ、続く言葉には深く頷いて。 出来そうなことから始めようと仲魔を送り出す>>52。*]
(58) ハチドリ 2016/06/26(Sun) 18時半頃
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[散ってしまった忍田のように、自分は時間限定でも二体召喚は出来ない。 最悪は刀一つで立ち回らなければならないかと朧げながら考えていたのだが、 どうやら自分も含めて、守ってくれるらしい>>60。 彼が何を考えているか分からないが、軽く頭を下げて。
変貌した男を見る。
彼もまたこの事件に翻弄された一人なのだろう。 かつてと違う名前を名乗る様>>-278を眺めながら、 失われたものの重さに、思いを馳せた。*]
(67) ハチドリ 2016/06/27(Mon) 00時頃
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ヨーランダは、一度離脱**
ハチドリ 2016/06/27(Mon) 22時半頃
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―御渡湖―
[ニコラスは山の方へ>>98、泥方は街へ>>100向かって暫く経った頃だろうか。 おつかいに出した建速須佐之男命が一つの情報を携えてもどってくる。
ヤタガラスとは連絡が取れたようだが、封鎖はもう少し続くようだ。 確かに、ルシファーの光によってかなりの数が減らされたとはいえ、通常よりは遥かに多い悪魔が街にはまだ潜んでいる。 彼の食欲の程は知らないが、それでもすぐに消えることはないだろう。
本来なら、それも仕事の一つだが、流石に今は動けない。 人間と悪魔の身体の違いを思い知る。
ならば、せめて。人間しか出来ない事>>41をしようか。
軽く息を吸い込むと、吹口に軽く唇を当てる。 本当は、魂鎮めなどの方が良いのかもしれないけれど、
風に乗って流れたのは、――子守唄。]
(107) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 00時頃
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[ああ、人の子は忘れる。
あの惨劇を無かった事として、日常へと塗り潰していく。
振り返り、後ろを見ればほら。]
[足元に鬼火が広がる。
肉の焼ける匂い、皮膚を焼き引き攣るような痛み。
あの日からずっと囚われているから、あの日のまま慶一の時は止まっている。]
後、100年―――――――いや、1000年。
俺には時間がある。
マガツヒなんてそこら中に溢れてんじゃねぇか。
ああ、死んでから気づくなんて俺も馬鹿だね。
浄化? いくらでもすればいいよ。
ねえ、新しいカミサマ。
人間なんてのはさ、醜い生き物だから幾らでも溢れてくんだよね。
ほら、ちょっと煽ってやればこんなにも憎悪が溢れてくる。
精々頑張りなよ。
俺は見てるからさぁ、今は……うん、今はね。
[炎の中、笑えば喉が焼ける。
息を吸い込めば灰の中まで焼ける。
死んで尚、生きているかのような感覚。
焼かれていく度にナニカが壊れる音がする。
それは人間として慶一が存在する為に必要なナニカ。
それが完全に壊れるまであと――――――――*]
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[力は籠めてはいないけれど、 根の国に行ってしまった人たちが、水底に沈んだ神が、 一時でも安らかな時間を過ごせることを祈りながら、無心に奏でる。
どれくらい経ったか。 既に辺りには夕闇が迫っていた。
人の気配を感じ、後ろを振り返れば 一人、二人と山を下りてくる人間の姿があった。 それを先導するのは人の姿をした、人ならざる者。
感謝を、捧げるべきなのだろう。 けれど、後ろに沢山の人がいるのを見て取れば、足が竦んで近付けない。
散々迷った挙句、その場で深く頭を下げてその場を後にしようとしたが、 祈りによって一つ階段を上った彼女の言葉が耳に入り>>102、足を止める。]
(111) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 00時頃
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それでも、少なくとも、私、は貴方に救われ、ました。 感謝、します。 私、もアンドロ……さん手伝って、参り、ます。
[それだけを告げて頭を下げると、和魂を召喚しながらその場を後にする。 結界を解けるほどになるまで、サマナーの責の一つを果たさんと。**]
(112) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 00時頃
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―十年後・御渡湖―
[湖の上を笛の音が渡る。 余韻を残してそれが消えてからどれくらい経っただろう。 下を向けば小さなつむじが目に飛び込んでくる。 そっと頭を撫でれば、重ね合わせていた手を解き、勢いよく此方を向いた。 金色の瞳と視線が合わさる。
子供は少し迷った末、口を開いた。]
母様。 此処はこんなに綺麗なのに、此処で沢山の人や悪魔が死んだのですか。
(119) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 01時頃
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[確かに未だ倒木は残っているが、傍から見ればそこは静かな湖畔だった。 あの日の後、この湖が赤く染まった事はない。
少しだけ目を細めてかつての光景を思い出しながら、そっと頷く。 疑問符を顔に浮かべる様子に少しだけ困ったように眉を寄せれば、 子供がそれを見て慌てる。 まだ、親子と言うにはぎこちない。
慌てる様子に構わず屈に、子供を自分の目線まで抱き上げる。 急に変わった視界に、子供が驚きの声を上げた。 それが収まるのを待ってから、語りかける。]
(120) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 01時頃
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……そう、真実を知る、人間は、驚くほど、少ない。 真実を、真実と捉えられる人も、今はもう、少なくなって、しまった。 それも、時代の流れ、だから仕方がない、けれど。
だからこそ、私たちは覚えていないと、いけない。 忘れられ、嘆き苦しんだ神が、居た事、虐げられた神がいたこと。 翻弄された、人や悪魔、鬼が、居た事。沢山の人が、根の国に飲み込まれてしまった、こと。
人は、忘却しなければ、生きていけないけれど、 全てを忘れれば、繰り返されて、しまう。
[まだ、熾火は残っている。遠くの社跡の方>>*3に視線を投げたが、 すぐにそれを引き戻した。]
サマナーは、人と魔の、架け橋。 それを、覚えていて。
[神妙な様子で耳を傾けていた子供が、大きく頷く。 それを見れば少しだけ顔を綻ばせた。]
(121) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 01時頃
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羊羹買って、お山の方、行く?
[その言葉に、子供が大きな歓声を上げた。**]
(122) ハチドリ 2016/06/28(Tue) 01時頃
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―御渡湖―
[あの日、炎に飲まれ消えた男がいた。
藍色の波は今は神となった付喪神が祟った通り、その男に憑いた犬神だけを地の国へと送り込み、残された人間は燃え尽きた。
けれど、多くを殺し続けたその魂は。
浄化されるには赤い石の力を持ってしても黒く染まり過ぎていた。]
[6つの内、砕けた5つ。
砕けたその時にマガツヒが残っていたかどうか。
今となっては確認する術はないだろう。]
ヨーランダは、つ**
ハチドリ 2016/06/29(Wed) 08時頃
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[子供は幼いながらも非常に賢く、自分の置かれた境遇を良く理解していた。 また、出来るだけ仕事を断っている母親が、それでも仕事に駆り出される時はそれ位重要な仕事なのだと、これもおぼろげながら理解していた。
だから迎えの時間がそろそろ終わる頃になっても母が来なかった時、遠くないから一人で帰ろうと決めた。 本来ならそこで先生が止めるべきであったのだが、幸か不幸か。 担任は何処か暗いまともに話せない、それなのに目を合わせれば何処か見透かされるような瞳を持った母親を嫌っていたので、その行動を見て見ぬふりをした。
こうして、怪異が囁かれる街で子供は一人になった。
それが、後の邂逅>>*10に繋がった訳なのだが。]
(161) ハチドリ 2016/06/29(Wed) 22時半頃
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[子供が幼稚園を発って15分後。 お迎えの時間ぎりぎりに幼稚園に飛び込んだが、待っている筈の子供はそこには居なかった。 事情を知らない先生や真実を隠した先生と共に幼稚園内を探し回って15分。 当たり前の事だが、園内に子供の姿は何処にもなかった。 人目のつかないところでカハクを召喚して、ようやく真相を知った時には子供の足とは言え30分も出遅れていた。
怪異だけではなく、変質者だっていない訳ではない。
抑え切れぬ怒りを視線に込めて流せば、担任の腰が砕けた。 並の悪魔ですら気圧されるそれを向けられたら、普通の人間がそうなるのも無理はない。 けれど、不安と失うかもしれない恐怖で支配され、取り繕う事すら忘れていた。
これ以上担任に関わる時間も惜しく、幼稚園を飛び出した。]
(162) ハチドリ 2016/06/29(Wed) 22時半頃
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[オルトロスに飛び乗って数分、子供は既に家についていた。 けれど、鍵を持っていなかったので玄関前で待ちぼうけをくらっていたのだが。
それは、良くないけれど、まだいい。
何故、悪魔と思しき青年の膝を枕にしてくぅくぅと眠っているのか。 悪魔の方に害意は今の処ないようだが、ピクシーのような可愛い悪魔ではない。 見たことがないタイプだが、危険な部類だと勘が告げる。 子供を引き離そうとして、 その顔を正面から見た時一瞬呼吸が止まった。]
……っ!?
[攻撃をしかけようとした手が力を失う。 その特徴的な口は、十年前湖の上でその身を焔と祟りに預けた知り合いに、良く似ていた。]
(163) ハチドリ 2016/06/29(Wed) 22時半頃
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[緊迫した空気を感じ取ったのか、目を擦りながら子供が起きる。 何が起こっているのかと、呆然とする母とつい先ほど仲魔になった悪魔を数度見比べて、きゅ、と小さな手で悪魔の服の裾を掴んだ。]
「母様。私の初めての仲魔で、くちさけって言います。 くちさけ、私の母様。とても強いサマナーなんですよ。」
[何処か誇らしげにそう言った後、母親の方を見る。 その視線は何処か揺れていた。 勝手に契約してしまったことを怒っていないか、 契約を破棄させられないか、そんな不安がその瞳から見て取れた。]
(164) ハチドリ 2016/06/29(Wed) 22時半頃
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…………。 仲魔とは、貴方の戦友<<ともだち>>。 貴方が選び、彼が選んだの、なら何も、言いません。 大切に、なさい。
娘の事、お願い、ね?
[子供にサマナーとしての教えを諭した後、 最後は娘の傍に立つ悪魔に向けて。 その瞳は雫こそ零さないものの、確かに潤んでいた。
その後、食事を大量に作る羽目になったのはまた別の話。**]
(165) ハチドリ 2016/06/29(Wed) 22時半頃
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[仲魔としては充分だけれど、何処か物足りない言葉>>179。 けれど娘を慈しむような手つきを見れば、それは些細な事のように思えた。
軽く俯いて喜びとも落胆ともつかない小さな笑みを口元に刷く。
初めての仲魔が嬉しいのかはしゃぐ娘に鍵を急かされれば、いつもの顔を取り戻した。 鍵を開けてさあどうぞと扉を開ければ、まず娘が飛び込んだ。
手洗いとうがいはしっかりとね、という注意にははい!と良い返事が返ってくる。
娘に続くくちさけに貴方も、とそう言おうとして、その足が目の前で止まる>>180。 何かを気付いた様子に顔を上げれた。]
(200) ハチドリ 2016/06/30(Thu) 00時半頃
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