人狼議事


270 食人村忌譚

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視点:


[愛を失った夜、愛する者の肉を独占したくて堪らなくて。
女陰と乳房を望む女に掴みかかりたい気持ちが溢れてしまいそうだった。

男根を優しく包み込む女陰も、慈愛でもって掌を押し返してくれる乳房も。
己を見つめる目玉も、可愛らしい声を紡ぐ唇も、乱れる髪の一筋も。
感情が詰まっているだろう脳髄も、生きていた証の心臓も。
全部、全部全部全部全部全部全部余す事なく全てを己のモノにしてしまいたかった。
しかしそれは叶わぬ願いだった。
この村でそれを口に出せば罪人として裁かれるのは自分である。
それもいいだろうと考えはした。

考えはしたが、食われるのならば愛する者に食われたいと、そう願ってしまうから。
節の目立つ指や、弟を見つめる目、考える脳味噌、そして心臓を食べてくれたのなら弟の中で生きていける。

だけど、もっともっと、と求めるのだ。
汚物に塗れた腸や精を吐き出す陰茎に睾丸。
血液の一滴すらもその身に取り込んで欲しいと、そう願ってしまうから。]


[愛する者を独り占めしたかった。



     愛する者だけに私の死体を食べて欲しいから。]


[男は弔い肉を受け取ってもそっとその肉を処分する。
愛を失ったあの日から村人を食べる事が出来ないでいる。

きっと錠ならば美味しく食べられるだろう。
彼は男にとって何よりも大切な家族だから。

ゆりも食べてしまうだろう。
複雑な胸中はあれども、あれも娘だと分かっている。
嫉妬心に苦しんだりもするが、情がそこにないわけではないのだ。
あの肉を食らえば初めて娘の存在を認識して喜びを覚えるのかもしれない。
そこには確かに愛はあったのだと初めて知る事が出来るのかもしれない。

そうなればきっとまた独占欲が湧き出て誰にもその肉を与えたくないと思うのだろう。
只、そう思えども実行に移してしまう勇気はない。
臆病な男は思うだけで動かない。
仲間がいなければ動けない臆病者なのだ**]


[山菜煮と、米と。
人の肉より、余程美味い。
糞尿の臭いに塗れた腸
膏ばかりでぐにぐにと噛み応えの悪い皮
男たちの硬い肉
骨と皮ばかりの老人の其れも
弔いという名目がなければ、口になどしたくない。

母は居らず、父もわからず
近しいものの居ない自分には
人を食べたいという慾がない。

誰ぞが食べたい
何処を食べたい
聞くたびに、ススムの胸は苦しくなる。

この村の風習に染まり切れない自分を
責めるような其れ。
居たとしても、自分は縁者を食わぬだろう]


 僕は、僕は、  僕だけが

 僕だけが。きっと違うんだ。
 僕だけが。
 どうしたら、何時にも、 何処にも

 いられない。

 僕は、どうして――


[苦悩の声を聴いたものが居ようなど
その時のススムは、知る由もなかった**]


【人】 真剣師 鬼丞

 おう、たんと食ってもちっと太れ

[薄い茶を縁の一部が欠けた湯飲みに注ぎ、申し訳程度に誂えられた式台に置いた。
家は古くからあるが、板張りはリツの父が敷きなおしてくれた。
この湯飲みだって、かつて村人が作ったものだ。

名前や顔よりも思い出すのは、彼らの食感だったり匂いだ。特に、臭いものは覚えが良い。
思い出したそれを振り払うように鼻を鳴らした]

 まあ、こっちもすぐじゃあない
 先約がいるからよ、  あとで見てやるよ

[作業台に置かれた鉈を見れば、依頼主も知れよう。
お得意、と言っていいのかもしれない。
使用頻度、用途、どれをとっても江津子の使う刃物は村の何よりも切れ味を必要とする]

(8) 2017/11/23(Thu) 02時頃

【人】 真剣師 鬼丞

[リツを見送り、頼まれた包丁は隅に追いやって、
まずは、と鉈を仕上げることにした。
農具だってなんだって、刃物ならばなんだって研ぐ。
一番機会が多いのはやはり包丁だ。苦手なのは鋏だが、それはあまり頼まれない。
ほとんどが肉を切るためのもので、
そして、特別なのが儀式用のものだった。

それに伴う神社との繋がりは保ったまま。
先代当代問わず、身体を重ねたこともあるが、あれも丞にとっては研ぎの代償でしかない]

(16) 2017/11/23(Thu) 03時頃

【人】 真剣師 鬼丞

[―――さておき、
流しに置かれた野菜には、己のものではない畑から採れたものが混じる。
ある日「農家になりたくなった」>>0:220と言った少女の手は、遠目から見ればきっと変わらず細いだろうが、触れればその皮膚は大地の固さを知るだろう。

あの夜。
村にただならぬ気配が満ちていた。
もうすぐ巫女を食らえるという期待。熱。
新しい巫女を抱くという悦び。

鬼の一字を、朽ちかけた表札に掲げたこの家では、
静かに刃物を研ぐ音が響いていた]

(17) 2017/11/23(Thu) 03時頃

【人】 真剣師 鬼丞

[「好きな野菜は」、とあの夜、丞は容に問いかけた。
返答の有無に関わらず、丞は己の好みを口にする。
「柔らかい食感が好きだ、春の葉物が好ましい、部位ならば頬と舌が特に良いが葉物は肉とは異なる食感を得る―――」

そして、暗所にしまい込んでいた野菜をいくばくか籠にいれ、容に差し出した。また太陽の上っている頃に来い、と伝え、それまで手伝い程度しかしたことがなかっただろう神社の娘に、手が届くだけの知識を教えることとなった。

何のために米を、野菜を育てるのか。
生きるためか。 食べるためか。
それだけならばきっと、この村で今まで生きてはこれなかった。
特に、それが若い娘ならば。
少しばかりでも「好き」が加わればそれが理由になるだろう。
食べることが好きであれば、それは今日と明日を繋ぐ理由になる**]

(18) 2017/11/23(Thu) 03時頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 03時頃


    ー        −

[母親は『捨てた』つもりか『預けた』つもりか。
表向きは薬師の継承者になり得ると踏んで任せた子供。

しかし最初から、母親の罪を識っていた薬師は
罪人に己の種を撒き新たな罪を産ませていた]

 せんせい。何でミナカタって言うの? 
 名前はどうなるの?

[問うた記憶の中の返事はいつも同じ]


『ミナカタは“皆を騙る”からさ。
わしたちは村人の命を助けもするし、殺しもする。

膨れ上がって立ち行かぬようになれば村は滅びる。

必要なところを間引いてやるのもお役目だ』

[その意味を知るのはもう少し先。
夜中に訪れる患者はいつも女。
切々と涙で語る物語は似たり寄ったり、結末も。

鬼灯から作った堕胎の妙薬。
堕ちた子供は何処へ流されていったのか。

源蔵が成長せぬのはきっとああやって消えたからだろう]


『わしらは代々村人皆を騙って生きていく。
名前など必要ない。

村の闇の1つに生きるのに、自分など必要ない。

 不要だと思ったら間引くのも大事なお役目』

[酒を飲むと豹変する先代は嫌いだった。
そしてそれ以上に自分自身が嫌だった。

自分の為に生きることも出来ず、
村の為に名も棄てて、村の為に村の為だけに生きるなど。

不要になった者を間引いて良いと言われて。

最初に間引いたのは先代だった。

まるで抑え込まれていた蓋が一気に開いた解放感。
誰も知らぬ昂揚は誰かに教えずとも良いものか。
独り抱えたままで良いものか]



[──────そんな事すら判らぬほど。

 罪を犯す果実は計り知れぬほど甘いのだ**]


[親の記憶は無く
村人達との繋がりを、何処か壁一枚向こうのことと
他人事のように感じている
羨む心地は無くもない。

ススムなりに、毎日勉学に励むのは
自分にしか出来ぬ事を探し
雄として以外の役割以外を手にいれるため]


子を作って、役目を終えたら食肉になって
……人間と家畜は、何が違うんです?

[学び舎に通い始めた頃
精通を迎え、女を紹介された頃
其々に尋ねた事がある。
各々の返事はどうだったか
問うていい内容ではない事を、2人目で理解して
それ以降は誰にも口にしてはいない]


[彼の望む家族像には程遠い。
向上心は方向性を違えていて
日に日に、村へ対する疑問ばかりが増えていく。

自分は、此処にいるべきでは無いのかもしれない
永遠に誰とも分かり合える気がしない

自分だけが人を美味いと思えない
自分だけが人に喰われたいと思えない
自分だけ

いつか、気付かれてしまったら
そんな恐怖を抱えたまま
今日も何食わぬ顔で、村人の真似事をする。

解決の糸口を、探しながら**]


[人間と家畜はどう違うのか、と問われた事がある。
色々と考えが巡る。
違いは感情を持っている事だろうか、と考えて違うと否定した。
家畜とて屠殺されるとなれば泣く事もある。
ただただ無為に殺されているわけではない。
彼らとて感情はあるのだ。

子を作り、役目を終えたら食肉となって。
どこも違う処などあるまい。

敢えて言うのならば。]


[家畜は同族食いなどするまい。]


[ただ、そこだけの違いだ。
それを口に出す事はなかったけども。
この村でそれを口にするような人物の末路はどうなるのか考えるまでもない。
弟を一人残すわけにはいかないのだ。]

 ……死んだ人を食べるという事はとても神聖な行為ですから。
 それを疑問に思ってはいけませんし、疑問が胸に溢れても口に出してはいけませんよ。
 それが貴方の為です。
 私はまだ貴方を食べたくはありません。

[だからこの時はそう答えたのだった*]


【人】 真剣師 鬼丞

[農家の朝は早い。
昨夜汲んでおいた常温の水を一杯飲み、畑の世話をした。
米が終わったあと、冬に向けて種を植えた畑は、収穫までまだ間がある。世話をして、土の色を見て、雲を見上げて今日の天気を想えばそれで終了だ。
朝食は冷や飯でいい、と考えながら家に戻る途中、ふらふらと歩く愛理を見かけた。>>#0
視線は向けない。
お互いに、そこにいないかのようにすれ違う。

狭い村だ。
閉じた村だ。
その理由は知らぬとも、気が違ってしまったような振る舞いをする者は、この村においては珍しくなかった。
久しぶり、だと思うくらいのこと]

(44) 2017/11/23(Thu) 17時頃

【人】 真剣師 鬼丞

[朝飯を済ませれば、昨夜乾かしておいた鉈の様子を見る。
柄が濡れていないことを確認して、口金を嵌め、目釘を打ち付ければそれで完成。
実用のための鉈だ。刃以外の部分は磨いてもいない。美しさなどは欠片もないが、ただよく切れる、というだけで十分であろう
出来上がった鉈をぞんざいに包むと、江津子の家へ向かおうと戸を開ける。

風にのって「鶏さぁん」と呼びかける声が届いた。>>43
江津子の声が響くのはめったにないことだが、それでも日常だ。
頼まれた時と同じく戸の外へ置いてもいいが、少し考えて声の下へ向かうことにした。手にした包みで用件はすぐに知れるだろう。途中、鶏を見つければ捕まえてもいい。また逃げ出したのだろう、そう軽く考えていた]

(45) 2017/11/23(Thu) 17時頃

【人】 真剣師 鬼丞

[鶏の一羽くらいは捕らえてみたものの、それが探している鶏かどうかは知れず。といっても囲いの外にいるならば、それは誰のものでもないはずだ。
首を捻り大人しくなった鶏と鉈で塞がった両手]

 いやぁ、  俺は大抵畑にいるからな
 肉、 ありがとよ

[対価は貰っているのだから問題はないとばかりに、少し迷う素振りの後両方の手(の中のもの)を江津子へと差し出してから]

 おっと、これじゃ両手が塞がっちまうな
 これでよけりゃぁ届けよう
 違うならば俺が食っちまうが、  どうなんだい

(47) 2017/11/23(Thu) 17時頃

[この村の男も女も古くからの命の巡りに
何の疑問も持たなかった。
その疑問に持たぬ者の中に、
俺も確かに含まれていて、間引きに仄暗い愉悦を
独り抱えていた頃の事。

疑問を持つ者がいた]

 へぇ……。

[どうしてそんな事を聞く?とは尋ね返さず、
返した俺の表情は普段とはまるきり違う狂気の一端を
唇に浮かべたまま、ニヤと笑う]


 何が違う? そんな事考えるか考えないかだ。


 家畜も村の人間も同じだ。
 いや、群れを作る動物とこの村の人間は同じ。

 群れを守る為の統一の行動に疑問なんて持ちはしない。

 だからお前は今、家畜から人間に成った。
 おめでとう。

 だが気を付けろよ。
 群れは群れを乱す特別な考えを嫌う。
 気付かれたら群れを守る為に排除される。

 群れの中で自分を殺して従い続けるか、
 群れを嫌って行動するかは好きなように。

 あ゛?
 何でそんな事話すのかって?


 気付いて俺に話したんじゃないのか?


[くく、と喉震わせて彼を見つめた瞳に宿るのは
殺意でも憎悪でも脅す様な圧迫感を
感じさせるものではない。
どろりと、どの常識とも違う異質さを蕩かした色。

それでも人差し指を立て、シーっと秘密と示すこと位は
忘れない理性よりも戯れ。

その後、彼から問われることは無かった。

そして村から糾弾されることも無かったから。

俺がこの群を乱す可能性のある
異質な特別を間引くことはしていない]


[それをしない理由の1つに
彼の疑問に思うところがあったから。

別段この村で暮らし、薬師として生き、死んで
誰かの腹に収まるのも良いだろうと思っていた。

だがこの村を、家畜、動物の群れと称して気が付いた。

死んで誰かに食われれば、またこの村に生まれてくる。

人間の皮を被った家畜の群れに]


[ぞぅとした。
嗚呼、本当にぞぅとした。

俺は特別だと理解して、間引く歓喜に震えても。
所詮この群れから逃れられない。

そんな気味の悪いものあってたまるものか。

俺は家畜を間引きたいのではない。

人間を殺したい。
人間を殺して食ってみたい。

その為に……死んでも連れ戻されるこの村なんて。
                  ……要らない]



[不要なものを間引くのが俺の役目。
俺にとって不要なものは……。

この想いは未だ誰も知らぬまま。
淀んだ血と臓物の中に埋まったままだ**]


【人】 真剣師 鬼丞

[空になった手のひらは所在なく、腕を組んで江津子の手並みを拝見することとなる。
見返りが欲しくて捕まえたわけではないが、卵を、と言われれば遠慮をする性質でもないし、江津子も気にはしないだろう。
こういうのはお互い様だ。決まった価格の金銭でやり取りするのでなければ、恩は売れる時に売ったほうがよい。
仲良しこよしなんてするつもりは毛頭ないが、閉じた村で心穏やかに過ごすためには、それなりに良好な関係を保っていかなければならない]

 いやいや、 江津子さんの技こそ、腕ってもんさ
 鶏を絞めるのは誰にでも出来るかもしれねぇが
 それでもどうだい、
 あんたが絞めた肉は一味違う

[声にするつもりはないが、江津子はやはりどうにも年増だ。
若い頃ならまだしも、今時分「そんな気」は起きないが、なかなかどうして―――赤に濡れる姿こそは、女らしい。いつも思う。勿論それも、声にするつもりはない]

(55) 2017/11/23(Thu) 18時頃

【人】 真剣師 鬼丞

 あんたの腕は皆が認めてる

 似合わねぇ台詞かもしれねぇが
 そのあんたの得物を研ぐのは、
 結構誇らしいもんだぜ

[頭を下げる江津子に、また一つうんと頷いて背中を向けることとする。口にもしたが、柄にもない台詞だ。少しばかりの気恥ずかしさも手伝って、顔を見ずにすむよう帰ることにしたのだ。

またな、と別れの挨拶もあまりしない。
狭い村だ。下手をすれば、今日中にだってまた会うこともあるだろう**]

(56) 2017/11/23(Thu) 18時頃

[彼らの答えを聞いてから
村の人間はススムの中で家畜と同列になった。


先生の教えには、素直に頷き
ミナカタには、同じように人差し指をたてた]


[自分だけが人であるのだ。
其れを知られてはいけない
群れを嫌った所で
生活できるだけの力がないうちは
家畜の中に紛れて暮らすしかない
だから
教わった通りに、身を潜めている。

気取られては、群れに排除される。
実際注意勧告はされてしまった。

未だ、自分は 生かされている。
けれど、今年でもう18になった。
家畜を捌く方法も教わった
生活に必要な知恵も備わった
後は実践が伴えば、群れは



不要になる*]


 後は滴る温い血があれば……。

[飢餓を訴えるのは喉か心か]


 本当に。
 
 この村は……いや、群れは終わりだな。

[随分と不要な者が目立つようになった。
それが素直な感想。

ぽつりと漏らした感想は。

疑う事も聞こうともしない群れには聞こえない*]


[風が攫ってきたのだろうか。
誰ぞの呟きが聞こえた気がして、見渡した]

 ……?

[群れの終わりを告げる不穏な声。
神通力が使えるわけでもない、ススムは
空耳だろうかと僅かに首を傾ぐ。

ミナカタに出会ったなら、声の元もわかるもの
学び舎に向かうまでに
彼に出会い、言の葉かわす事はあったかどうか*]


鬼丞は、エツコにひらりと手を振って、畑へ向かうこととした。

2017/11/23(Thu) 23時頃


【人】 真剣師 鬼丞

[江津子との会話は珍しくも笑いでもって締めくくられた。
「まだ若い」だとか>>57、容の料理のことまで言うからだ。>>58
低く笑って、珍しくもひらりと手を振ったりもした。

実際、容の料理が美味いことに丞は何の関与もしない。
農家の心得を、と請われて教えたとしても、誰に見張られるでもないこの仕事をやりぬくには、ただ己の努力のみが必要となる。
ましてや、収穫した後のことは知らない。

ただ素材の味のみが評価されるならば、それは人の味であろう。
野菜ばかりを食らい、脂肪も少ない己はさぞや不味いだろう。食べることになる誰かが可哀想だ。
――――誰が食べてくれるのだろうか]

(105) 2017/11/23(Thu) 23時頃

[視界の端に捉えたの薬師の男
先ほど聞こえた声は彼の声によく似ていた。]

 誰かに殺されるくらいなら、いっそ私の手で。

[殺してその肉を食らってしまいたい。
何度そう思った事か。
寝ている弟の首に手を掛けた事もある。
しかし男に弟を殺すなんて事が出来るはずもない。

甘え、縋り、頼られる事に安堵を覚えているのだ。
弟には自分しかいない、そんな幻想に囚われているのだ。

死んで置いて行った愛した女とは違う。
誰でも受け入れ誰をも愛したあの女とは違う。

只、一途にこちらを見ている弟に依存しているのは己の方。]


【人】 真剣師 鬼丞

[畑道具をしまう掘っ立て小屋の軒先、自宅より日当たりの良い此処に、二週間ほど前に今年初めての柿を干した。
何本か吊るしたそれを指でもみこみ、3つほどがついた紐を一本、常に懐にしまっている小刀で切る。
まだまだ出来上がっていないかもしれないが、一つ食べてみて駄目ならまた吊るせばいい。

干し柿は普段女子供にくれてやってしまうが、今年は自分でも食べようと考えていた。

少し、太ろうかと考えたのだ。
太ると動きにくい、と言ったリツなどはまだ若いが、丞はただでさえガタが来ている。
江津子の言葉で、容と交わした言葉を思い出していた。若い娘に「食べてもいい」と言われたことを。本気ではなかったろう。丞も先ほどまで忘れていた。
何も起こらなければ、先に食べられるのは己だ。
残された者が、せめて美味しく食べられるように。
――少し、太ろうかと思いついたのだ]

(107) 2017/11/23(Thu) 23時頃

鬼丞は、柿を片手にふらふら家路へ。

2017/11/23(Thu) 23時頃


真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 23時頃


[離れようと向けた背に、風に乗って声が届く。
あの真面目一辺倒で弟の錠を大事にしている男の、
いや、大事にし過ぎているからだろう。
その声は心からのものだろう。

猫ではないが、思わず喉が楽し気に鳴った]

 群れの中でどれだけ庇っても。
 庇いきれない時だってある。

 大っぴらに手に掛けることが赦されるのは。

[儀式と罪人を裁く時。

もっとも、錠が裁かれるような罪を犯すとは思えないが。
漏らした呟きが風に乗るかどうかは知ったことではない。
彼が耳を塞ぐかどうするかも。

ただ人間になるか、家畜になるか。
何処を目指すか見定めるだけ*]


 嗚呼、それとも。

[お前が咎人にでもなって彼に喰われるか?
なんていつにもなく狂気が顔を出すのはどうしてか。

ミナカタを継ぎたいと草の束を持って帰った娘のせいか。
もうこの村に、ミナカタは不要だと告げたら。
どんな顔を見せるだろう、なんて。

愉快な事を考えたからだろうか*]


 私が咎人として死ぬのならば、この肉は錠にだけ食べてほしい。
 他の誰の口にも入れさせたくはないのだよ。

[だから素直に咎人として裁かれ殺されるわけにはいかない。]

 願わくばお互いを食いながら死ねたら、それが一番幸せだろう。
 そのような事が可能ならば、だけどね。

[お互いの目玉を食べて、唇を食い千切り、腹を裂いて。
どれくらい生きていられるのだろう。
ゆっくりと味わいながら弟を体内に取り込みながら、弟に食べられて彼と一つになっていく。
それは甘美で素晴らしい考え。

嗚呼、それが叶うのならばなんでもするのに。]


【人】 真剣師 鬼丞

[家へ向かう道すがら、薬師の姿が見えれば>>94さて、と干し柿を見下ろした。ミナカタには夏に随分と世話になった。
今年は不思議と虫害が酷く、駄目で元々、と相談したのだが、どうにかこうにか土に撒いてみるといい、と薬を用意してくれたのだった。
天然由来の香草がどうとか…詳細は忘れたし、面倒なことを頼んだという自覚はあるが、薬師の内心はどうあれ、その薬はよく効いた。理由が別のところにあったとしても、虫害が減ったという結果が全てだ。

その例に干し柿でもくれようか、と思ったのだが、
いかんせんこれはまだ未完成品。
くれてやってから、渋かったらむしろ嫌がらせである、と考え込んだ次第である。

ともあれ、挨拶程度はしておこう。
干し柿はまだ、掘っ立て小屋にいくらでもあるのだから]

(131) 2017/11/23(Thu) 23時半頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 23時半頃


[切実な願いはこの村ではそれこそ歪な願い
椅子を押して、一緒に崖から身でも投げたら?
なんて提案したら、弟の事となると目の色を変える
この男はどんな表情をするだろう]

 そんな事、ぺらぺらと垂れ流してたら
 食う前に殺されるぞ?

[目の前の源蔵に聞こえている様子はなさそうだが、
ついぞポロリと零しそうで呆れた視線を向けてしまった]


 それなら、特効薬を見つけたとでも言って
 自分の目を抉って食わせてやれば?

 生きた肝臓も薬になるって言うしなぁ。

[食って食われて。
閉ざされた二人だけの世界を望む姿。
彼も人間でも家畜でもない、異質な者。

不要かどうか、分類は今は避け。
何処へ向かうか足踏みしたままの男を
見つめる視線は見世物小屋を覗くに近い*]


【人】 真剣師 鬼丞

 ああ、あんたのおかげだ
 これが美味くいっていたら今度持っていくよ

[己のこととなると整備は頭を過ぎらず、熱が出ても気づかないくらいミナカタの世話にはなることはないが、作物は別だ。
鼠も数年前にひどい害が出た。
その時のことを思い出し、肩を竦める。

また世話になるだろう、と頷いて、ミナカタの向こう、立ち話をする二人にも干し柿を軽く振る程度の挨拶をして通り過ぎることとなった]

(144) 2017/11/24(Fri) 00時頃

 恋の病も患い過ぎると命を落とすと言うからな。

[その果てに肉も口にしてくれなかったら
どうするつもりかとも思うたが。

楽しそうだから放っておく*]


【人】 真剣師 鬼丞

[自宅に戻り、干し柿を軒先に吊るした。
一つは家の中へ持ち込み、リツの包丁の具合を確かめるのに使うこととする]

 ………渋い

[干すのが不十分だった、というよりこれは、単に柿の個体としての渋みだろう。
それでも残すことなく、黙々と口に運ぶ。
半分ばかりを食べたところで手を荒い、今日は外で包丁を研ぐことにした]

(149) 2017/11/24(Fri) 00時半頃

鬼丞は、包丁を研ぐ音が、規則的に響いた**

2017/11/24(Fri) 00時半頃


真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2017/11/24(Fri) 00時半頃


 恋は手の付けられない病か。

[源蔵の呟き無くとも、我ながら
良い表現だと自己満足。

しかし恋と言うなら仔を成せぬとはなんと不毛な。
それこそ群れには不要なもの。

目を細め、相手が年上でも気にせずに威嚇する]

 男女の仲で互いしか、と望むなら兎も角。
 この村にいる限り、群れを乱す真似、
 叶うと思わない事だ。

[間引く者の存在を子は知らぬだろうが。
いや、躾のために名を変え形は変えて
表にも伝わってはいるだろう。

しかしその間引く者が目の前にいるとは気付くか否か。
気付いてどうするものか、全ては彼任せ*]


[ほんの少し。
ほんの少しだけ。

揺れる時がある。

この一時。

本当に不要なのだろうかと。

だが風が吹けばそれに乗って飛んでしまうほどの軽さ。

この村は不要な家畜が生まれる不要な村、だと]

 ああ、本当にこの村はもう無くなった方がいい。

[呟きも風に紛れて何処かへと**]


 ――無くなった方が良い……?

[学び舎へと向かう道すがら、先程と同じ声を聴いた。
風が運んだ其れを辿り視線を向ければ大人たちの姿
その中にミナカタを見つけ、記憶に残っている仕草
人差し指を口元へ立てて見せる。

群れを乱すような話を、しても良いのかと
問いかけるような眼差し一つ置いて*]


[学校へ向かうまでの道のりに
彼からの返事は聞けたろうか。

学び舎へたどり着いたススムを待っていたのは
教え子のいない教室だった。
この分では、石動と二人で授業をこなす事になるんだろう]

 ……先生、質問があるのですが。

[今日の授業が終わる頃
独りしか居らぬ生徒が律儀に手を上げ、問いを発する]


 もし、この村が無くなったら
 先生は、どうしますか?

[唐突ともいえる問いかけだったかもしれない。

この村が無くなったら

朝聞いた狂ったような囁き声が、
どうしても頭から離れない。

自分だけが家畜に混じる人として生きていかねばならない
そうではなく
食べもしない家畜なら、いっそ全部処分してしまったら
群れに怯える必要も、なくなるのではないかと**]


[これでも憐れむ心は持っている。

憐れむからこそ、この村自体不要なのだと得心する。

この村に戻ってくるからこんな事が起きるのだ]

 この村は、もう要らない。

 そうは思わないか?

[人差し指を立てた眼差し
唇だけを動かして。

問う目は細く、狂気を隠さず。
さて彼に届いたか**]


[唇を読む事が上手く出来たかはわからない。
むらは、いらない――か?
彼への返事は瞬き一つ。
きょとん、と
かんがえたこともなかった、という風。

けれどその直後
その先を考え実行に移す事が出来るだけの術が過ぎる。
ミナカタの薬の知識があれば
己が教わった技術で少しずつ間引いて――
ススムは思わず足を止め、彼にもの言いたげな眼差しを向けた。

如何すれば良い?
そう問いたげに。

音は無く。
会釈一つでその場を去るが]


[植え付けられた新たな知識が頭の中を埋めていて
授業が終わったその後に
石動へと思わず問うてしまったのだった。

彼になら、話しても大丈夫
確信が何処かにあった
異端な思考を他者へ漏らさずにいてくれた相手であり
己に知識を授けた相手
弟という家畜を大事に飼って居る
ミナカタから教わった基準で言うなれば
彼もまた群れに紛れた人間に違いない

それに、うまくゆけば
彼にも協力が得られたら等と打算をひとつ。
昨日彼の兄弟の結びつきは見聞きして学んでいる
其処から交渉の余地があるかもしれない**]


[物問う視線はやはり彼が人間の証。
だが此処で長々と話すものでもないし、考える力も充分養われているはず]

お ん な。

[解を求めるような眼差しに、人差し指は唇から去って行った娘の音がする方へ。

女を間引けば仔は産まれぬ。
解まで辿り着けたら。

褒めてやろうか、それとも手を取ろうか。
距離を縮めず愉しげに目だけが細くなる**]


 特効薬になるのならば本当に食わせるが。

[肝臓を食わせて治るのならば食わせてもいい。
しかし本音を言うのならばこの身を食らう様を生きて眺めていたいのだ。
目玉ならばその望みも叶いそうだが。

このような事を考えているから薬師に見世物小屋の見世物のように思われているのだろう。
だが幸いな事にそう思われている事に気付いていない。
だから思考は好き勝手に散らかって脳内を巡る。

どうせ実行に移す事はないのだから好きに考えるくらい許されるだろうか。]


[恋の病などありはしない。
在るのは只執着に似た愛情だけだ。

薬師の言う通りこの願いが叶うなど考えてはいけない。
この思考を持つ事が既に咎人だと断罪されかねないのだから。]

 ……もし村を出て、

[兄弟二人で。]

 ……――――――――。

[誰にも邪魔されずに互いを食らい死ねるだろうか。
そう考える事が罪なのだと理解してはいても。
思考に刻まれてしまったその想いは脳にこびり付いて離れない*]


 行く末が心配?違うだろ?心配じゃない、怒りだろ。

 自分がいなくても生きていけるなんて、許せない。

 自分がいないのに
 生かしてやる相手がいればそれも許せない。

 そんな綺麗な言葉で着飾るなよ。

[このままを良しと出来ない癖に。
動けぬ姿を煽る言葉に年長への敬意の欠片もない]


[教え子の問いかけに笑いもせず叱りもせず。
暫し真面目に考える。]

 もし、この村が無くなったとすれば。
 私は私の好きなようにするでしょう。

 誰にも渡したくないモノを私の懐に抱えて。
 誰の目にも触れさせずに大事に、大事に、一人で食らい。
 そして私も大事なモノに食われて。

[死ぬのならば本望だ。
しかしこれは叶わぬ願いであり、また罪である。
誰かに聞かれでもしたら明日には元教師の肉が村に振る舞われる事になるだろう。]


[彼になら話してもいいと思った。
根拠があるわけではない、だが彼はこの村の人々とは違う。
無為に話を広めたりしないだろうし嫌悪を示したり笑い飛ばす事もないだろう。
賛同してくれるとも思ってはいないが。]

 進君、私も君も罪人だ。
 こんな会話聞かれでもしたらそう裁かれるでしょう。

 どうしてこのような事を聞くのです?
 君はどうしたいのですか。

[ただ、疑問を口に出しただけならばそれを諫めるべきだ。
教師として生徒の道を正さなければならない。
では正しい道とは何か。
咎人を殺し、食らい、子種を撒いてただ家畜のように生きる事。
本当にそれでいいのか、分からなくなってきた。

一度湧いた疑念は胸の内を巣食い蝕んでいく*]


 ま、この村にいる限り。
 丸ごと全て2人だけで。

 なんて夢のまた夢って感じだろうがな。

[肝臓だって差し出せる
兄として素晴らしい献身だ。
その裏にどんな感情があろうとも、
表に出なければ良いのだから。

だが秘めた想い全てを表に出したいのなら。
願いを叶えたいのなら]


 あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
 自分で考えろ。

 ああ。
 でも、芽があるとすれば。

 この村に残るのが2人だけって言う方が。
 余程現実的かもな。

[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]

 もし。
 村の人間が目減りし始めたら。
 あんたはどうする気だ?

[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]


[薬師の言葉が頭から離れない。
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]

 村の人間が目減りしたら。
 そうしたら。

[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]


真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2017/11/24(Fri) 22時半頃


[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]

 ――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
 昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
 覚えています。

 知っていましたか?
 錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。

[錠もまた、石動に依存していた。
彼の言葉をそのまま目前の相手へと伝えよう。

お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ

そうでしょう、と声が高くなる]


 この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
 習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に

 でも、僕はわかりません
 本当にこの村は、正しいものですか?

 ――――孕ませ、用が済めば肉となる
 そんな家畜のような一生は送りたくない

 何より僕は、人を美味いと思えない
 臭くて硬い不味い肉を
 赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
 苦痛です。

 そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。


[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]

 村が無くなれば、
 先生は先生の思うように生きられます。
 
 僕は――――誰にも喰われたくない。
 家畜じゃなく、人間として生きたい

[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]


 だから、この村を――滅ぼそうと思います。
 

[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]


 方法を、ひとつ考えました。

[助言を思い出す。
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]

 ――仔を産む腹が無ければ
 これ以上増えません

 先ずは女を
 後は、一つずつ
 順番に潰してゆけば

 ね?

[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*] 


 牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。

[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。

慈しむ様に抱いたゆりでさえ。

群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。

薬草の無駄遣いになる事はしない*]


[弟が想うのは己の事ばかり。
それは随分と甘美な言葉であった。

互いに想い合っているのならば遠慮は必要はなく。
誰にも渡さずにすむ世界がないのならば作ればよい。

そうでしょう、と興奮したかのように高くなる声に僅か圧倒された。]

 あ……、ああ、

[人を美味いと思わぬという。
それが苦痛だという。
ならば、彼はずっと苦痛に塗れて生きてきたのだろうか。]


 そうか、そうだな君の言う事は正しい。
 人を喰って、その相手が転生した事を知る術はない。

[知る術があるのならば、私は愛した女を迎える事が出来るのに。
それが出来ない事を知っていて、理解しているからそれを望んだ事はなかった。]

 
 ……孕む腹がなければ増えない、が。

[真っ先に脳裏に浮かんだのは娘のゆりだった。
愛する女の腹から生まれた女は嫉妬の対象であり、親としての僅かばかりの情を攫う女。
彼女を殺すのならば、せめてこの手でなどと。]

 私は錠がいればそれでいい。
 だからその為に、


 君に手を貸そう、この村を滅ぼそうという君に。

[この話を聞いた時からもう後には引けぬ。
人が減れば私は何をするのか。
私は私のしたようにしよう。
そこに弟の意思が存在しない事に気付かぬまま心を決めた*]


【人】 真剣師 鬼丞

[刃を研ぐ時は様々なことを考える。
白昼夢の如く、過去の出来事、成しえなかったこと、噂話、知らないはずの出来事、泡のように通り過ぎ、思考が無になる前に辿り着くのは
「この刃は次に誰を切るのか―――」

瞬き一つせず、ただまっすぐに陽光を跳ね返す刃の見つめる。
朽ちかけた「鬼」の文字に似つかわしい姿は、人を切るを知らぬ子供にはやはり恐れられていた]

 ………、と やりすぎたか

[普段使いの包丁にしては、どうにも切れすぎるほどの出来となる。試し切りは、リツのところでいいだろう。手ぬぐいを巻き付け、外側からさらに鮮やかな赤い布を巻き、届けようと作業台を土間にしまいこむ]

(244) 2017/11/24(Fri) 23時半頃

[同意を得てススムは勢いづいた。
手を貸してくれるという。
嗚呼矢張り、彼に話してよかったと
口元を綻ばせる]

 有難う御座います、先生
 先生やミナカタさんが知識をくれたから
 僕は良い方法を思いつく事が出来ました。

 お陰で、漸くこの苦痛から解放される

[殺して、潰して
全部処分してしまったらもう
家畜どもの群れに、人であることを気取られぬように
怯えて暮らす必要は無くなるのだ]


 ねぇ、先生
 最初に間引く女は櫻子が良いでしょうか。
 あれは子を宿していますし、早く潰さねば増えてしまいます。
 
 それとも、巫女を先に縊りましょうか
 あれは数々の男を宛がわれていますから

[先ずは誰から始末しようか。
家畜の順序を指折りながら淡々と並べていく]

 巫女様、櫻子さん、愛理さん……

[混じらぬ名は、仔を産み渋る女たち*]


 ミナカタさんが……?
 彼奴も何を考えているのか。

[彼には随分と焚き付けるような事を言われた。
何か目的があるのだろうか。
気を許していいのか分からない。
少し警戒をしていた方がいいのだろうか。
警戒も何も、彼が村の誰かに告げ口をすればそれで終わってしまうのだが。]

 ゆり…巫女は周りに人が多いから櫻子か愛理。
 そうだな愛理あたりがいいんじゃないか。

[愛理は一人でよく村をうろついているから。
人目に付かないように殺す事は容易いだろう。

教え子の上げる名に混じらぬ名前がある事に気付いてはいた。
何故、若い女を外すのか問い詰める気はないが*]


【人】 真剣師 鬼丞

[この村は、死人が多い。それでもなんとか村として成り立っているのは、産まれる数も多いからだろう。
若者が多いように思えるのは、年寄が少ないからか。あまり長生き出来ないのは、残された者が食べるには都合がいいのかもしれない。勿論、年寄が死ぬこともある。煮込み料理というのは偉大だ。時間をかければ、なんとか柔らかくなる。

筋を切って、骨を断って……]

 ああ、  また会ったね、江津子さん

[作業台から顔をあげ、そうだ、と包丁を抱えたまま戸を開けば、声かけがあったもののばったり、という体だろうか。
ちょうど出ようとしたところだ、という顔で、少し不思議そうにその手にある卵を見る]

(274) 2017/11/25(Sat) 00時頃

【人】 真剣師 鬼丞

 ああ、   そうか 卵

 はあ、どうにも律儀だね  あんたは

[頭を掻いて、さて。
手を差し出せば、その手にころん、と転がるだろうか]

 でも、  そうだな 
 卵は良い。精をつけるにはぴったりだ

[そうだ、太らなければ。満腹ということをあまり知らないけれども、卵も、鶏肉も、出来れば人の肉も。沢山食べなければ*]

(276) 2017/11/25(Sat) 00時半頃

 この村は、不要だと
 僕が考えるよりももっとずっと先の事を
 考えられる”人間”です。

[ススムは彼を随分と買っていた。
家畜と人の違いがわかる者だ。
信頼しても良いと、思っている]

 ――――愛理さん。
 何時もひとりだから……
 確かに、最初の相手としては手ごろですね。

 嗚呼、早速にも始めましょう
 僕、教わった捌き方を早く試してみたかったんです!*


【人】 真剣師 鬼丞

[手の中でころりころりと不安定な卵。
このまま割って丸のみにしてやろうか、とも思うが額を使うという想い付きはなく、結局は土間の片隅、風通しの良い暗所へ一旦仕舞われることとなる]

 あぁ、  前払いってぇやつだな、承知した

[分かった、と頷いて鍵のかからない戸を後ろ手に閉める。
視界の隅、研ぐのに使った水が桶の中に溜まっているのが見えた。片付け損ねたが、誰がとるも躓くもないだろう。放っておくことにしよう]

 いや、ちょいとリツにね
 椅子を頼んでおいたのさ

 踏ん張らなきゃ力も出ないってね

[連れ立って歩くもないだろう。
隣人とは、時折すれ違って話すくらいがちょうどいい。
背中を向けるのも、向けられるのも慣れている。
またな、の声がないのも朝と同じく。やはりすぐに会うものだ]

(287) 2017/11/25(Sat) 00時半頃

[離れた場所で教師と教え子が共犯者へと
絆を変えていく。

それを知る事は今は出来ないが、
悪く転ぶことはないだろうと踏んでいた。

進は聡い。

きっと答えを見つけ……そこから動くかどうかは置いて。

仔を生む女を殺せば、これ以上は増えない
それは正解だが、もう1つ長い意味で意味がある]


[雌のいなくなった群れは滅びるしかなくなるのだ。
例え他の雄が屈強で間引くことが出来なくても。
志半ばで倒れても。
群れは滅びる。

この村に返りたくはないから、早々に潰してしまえれば
それが一番だが。
出来なくても、いつか必ず滅びる計算を立て。

密かに仔が成せぬ身体になる薬も探していた。
機を窺っていたが、運が向いてきた気がして。
焚き付けた教師と、道を示した教え子がどうなるか
楽しみにしていたのは事実*]


【人】 真剣師 鬼丞

[さて、包丁と椅子の交換に出向けば、風にのってどこからか出鱈目な歌が聞こえてくる。
この村には若者が多い。
若いまま死んでいく者も多い。

美味しく食べられることは幸せなのか。
食べるならば、美味しく食べるのが弔いなのか。

最近どうにも、そんなことばかり考える。
死ぬことばかり、考えている**]

(293) 2017/11/25(Sat) 01時頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2017/11/25(Sat) 01時頃


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