人狼議事


143 宵を待つ村

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ヒュー! 今日がお前の命日だ!


 ……物語に出てきた睡狼……いてくれたらなって……やっぱり独りなんだ……。
 でも、あと少し……あと少しで……。


―回想・処刑場―

[次の標的を目指して、薄暗い小道を風のように走る]

 ……?

[処刑場に今まさに命が消えゆく気配を感じ、方向を変えて立ち寄った。

視界に入ったのは吊るされた村医者と、ゆっくりと崩れ落ちていく修道士。
足元に咲く待宵草が揺れる。
あの2人は運命を分かち合い、絆を結んだのか。人間だけに許された印を持っているのだろうか。

ギリギリと奥歯を噛みしめると、獲物の元へ再び走り出した]


[走り出す直前に耳に入った声>>+4に、人には聞こえない声で言葉を残す]

 ……ずっと一人だ。でも変えてみせる。


[ずっと、オスカーの幸せを考えていた。命があることが幸せだと思っていた。

命があっても、人間を殺した人狼が一緒にいて幸せなのか。
命を落とした者は幸せではないのだろうか。

彼を守り抜く決意も反故に、運命を分かち合った者達のよう寄り添って共に命を断とうかとも思い浮かんだ。
昨晩、処刑された黍炉とムパムピスや、命を奪ったヒューとクシャミのように、想い合う最後の姿に憧れが募る。

村人同士だったらいいのに。この村に来てから何度も何度も願った。例え命を落とそうとも、誰か1人のことを想い、運命を共にしたかった。
オスカーと絆を持ちたかった。

だが、それは叶わない。
……俺は人間ではないから]


―回想―

[寄り添う2つの死体から離れようと後ろを振り向いた瞬間、白い小動物が横切るのが視界の端に入った。
振り向くとそこには何もいない。生き物の気配もない。ただ、待宵草の花が揺れていた]


[生きて俺自身の行動でオスカーを幸せにしていく。
多くの犠牲の上で、失望され、嫌われ、殺されたって構わない。
生きて証明したい。
長い年月をかけて、誰かを想う気持ちが本物だということを]


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