241 線路上の雪燕
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…… く、… い…………… ……たく…ない…………… レオ……ぼく…どこに、行けば、いい、の…? みんな、…死んじゃった…のに… …ぼく…どこに……
……おなか、すいた…
[それは、獣の子。 幼い人狼だった。 呪に非ず。人が変じた物に非ず。 彼は生まれた瞬間から、人狼で–––––皮を被り偽ったところで、人間とは異なる物だった。]
…レー…ショー…… ………どうして…殺すのは、良くて… …食べるのは……だめ、なの。 人は…いっぱい、殺して…褒められるんだって… ………どう、して…食べるのは…だめ、なの…
[ふらふらと蹌踉めく足取りに明確な行き先は無い]
(16) 通雨 2015/12/03(Thu) 20時半頃
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[彼は、餓えに耐えかねて或る男を襲った。 男は使用人を派遣する為の、夜行列車の切符を持っていた。 その行き先がスウェルグだった–––– 雪燕に乗りこんだ理由など、それだけのこと。 彼はスウェルグという街について、パン屑1かけ分も知ってはいない。 例え反論が出来たとて、流浪の男が求めていた答えなど返せない。 彼はただ、]
………しにた、く……ない……
[生きたかった。 それだけ。]
(17) 通雨 2015/12/03(Thu) 20時半頃
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……さむい… ねえ………ミッシェ…ル… ………そこにいるの……?
[風が吹く。四つ足のそれは、 言葉じみたものをスゥスゥゴボゴボという 濁った息と共に吐き出していた。 鳴き声でも、人の声でも無い。 甲高く裏返り、低く低く唸る、不気味な音だった。
麦畑を抜ければ、それの姿を隠す物は無い。 現れたのは、屹立する十字の群れ。 墓場––––––その向こうには、小さな家が幾つも有る。 放り出された農具。麦畑はこの農村の物だったのだろうか。
村という形をしておきながら、そこに人の気配はない。 それどころか、打ち捨てられた様な形跡もないほど、 生活の抜け殻は色褪せて古びており、 その側に力を失った獣はどさりと倒れこんだ]*
(18) 通雨 2015/12/03(Thu) 20時半頃
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ー 或る廃村 ー
[風に揺れる漆黒のコートの下、
滲み出た真っ赤な血だまりが大地を汚していた。
僅かに上下するそれは白い朝霧の中。
見守る者も、追う者も居ない。
その下から、赤く染まった子供の手が緩慢に這い出した。
何か、掴もうとして、そのまま力を失う。]
………こに…いるん…だよ…ね……
…………ね………
[伸ばした方向には、靴跡が付いている。
靴跡は真っ直ぐに馬小屋に向かい、そこで途絶えている]
[伸ばした方向には、靴跡が付いている。
靴跡は真っ直ぐに馬小屋に向かい、そこで途絶えている。
[空っぽの馬小屋の中から、駆け出す物が1つ。
小さな白鼠だった。血の匂いを嗅ぎつけたのだろうか。
素早く裸の地上を駆け、膨らんだコートの上に駆け上がると
ぢぢ、と首を傾げてからふすふすと匂いを嗅ぎ。
突如毛を逆立てると、逃げ去っていった。
霧の向こうに、四つ足の生き物が立っている。
毛皮で覆われ、逞しい前半身に対して
後ろ足はややほっそりとしていた。
音も立てずに微動だにせぬ子狼の側に歩み寄ると、
その首元に、大きく開いた己の顎を埋め込んだ。]*
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[何処か遠くで、女の啜り泣く声がする] [幾つも立った十字架の前、女は男に肩を支えられ] [真新しい吊り橋をキシキシと鳴らしながら、そこを去る] [中程で一度、振り返るが、視界は既に深い霧の中] [悪夢から覚めた微睡みの瞬間の様に] [その霧は重く、そして曖昧だった]
(207) 通雨 2015/12/06(Sun) 00時頃
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