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そうですかそうですか、制服も正装ですから宜しいでしょう。
[父の代までは呉服の商いを中心にしていた事もあり
馬込家からは和装の注文が未だに続いている。
己の代は需要や自身の好みもあって洋装も手がけ店名を改めたが、
今まで受け継がれてきた和服も当然よいものだと思っている。
要に、自分は服というものが好きなのだろうと自認していた]
新年早々何やら物騒な話もありますからね、
人の多いところにおいでなら、どうぞお気をつけてお出かけなさい。
[濁すような返事にも男はのんびりとした返事で少女を見送る。
雪達磨を見てにこにことしたあと、男は店の奥へと声をかけて中に入る]
翠さん、甘酒を一つお願いしますよー。
[店の奥の居住側から、雑煮や餅の焼けるいいにおい。
今日は住み込みの針子さんたちにもお暇を出して
みんなで新年をゆっくり祝う予定であった**]
(#4) 2011/01/01(Sat) 15時半頃
[男が持つ金にこびりつく赤黒いナニカ。
面白半分につけた名前は「ねなしぐさ」
着込んだ着物も、季節はずれのような下駄も、
どれもこれも、ある意味お古。
勿論、お古といえど、使っていた人の時は既に止まってはいるのだが。
墓の中で。]
[下駄の男はせかせか歩く。
そして大通りに至れれば、すれ違う大柄の男人に、
ぴくりと眉を動かして
ちらりとその姿を見れども声かけることはない。
だって顔見知りでもなかろうし]
…こわぁいお人ですナ
[ぼそりと聞こえぬように呟いた。
見えれば尻尾がぴりりと逆立つ]
[噂話になったなら、と念うがおかしな事であろうか。
噂に上る“人狼”が、己自身であると謂うに。
滑稽であろうか。
戯言であろうか。
けれど其れは、矢張り他人事のように“人狼騒動”を眺めていた。]
………。
[耳はよく、鼻もよい。
こびりつく赤黒の鉄の臭いか同族の匂いか、嗅ぎつけたのはどちらだろう。
此方が認識したのなら、互いに其方も認識したはず。
擦れ違う下駄の音に季節外れの着物に、黒檀を向けて無言刺す。
眉根潜め、珍しく険しい顔であったか。]
[手にした銭は人のもの
身にする着物も、人のもの
己のものは名前だけ。それも勿論、でたらめで]
不思議なお人に出会ったものよ。
あれはきっと物の怪よ。
かの人は油なめる狐か否か。
狸としてはでかすぎよう
友とするには…可愛くナイ。
噂の根元は己か否か
害なきを如何にか見極め
如何にか問おうか
わが身かわいさ、この上もなく
無駄に触れては……
[謡い屋のように呟く言葉
同類同士の言葉にも聞こえよう]
[不思議な唄が風に乗る。
唄の歌詞まで鮮明には聞き取れぬ。]
同族、か。
“人狼騒動”は彼奴の仕業か。
…どちらとて構わん。
平和に暮らせれば、それで佳い。
[其れはただ積もる雪の反射に眸細め。
夢物語のような言を呟いた。]
…アタシは新月に尻尾を出す人狼だったんだけどナァ。
明るい下で毛皮なんぞ出してしまったら
とっ捕まってしまうでしょう
満月に尻尾出す狼とは聞いたこともないですヨ。
お侍だって月明かりに辻斬りはなさらんでしょしサ。
[髪に隠れて見えぬ小さな犬耳がひょこりとゆれる。
豆茶…おおっと、これはこーヒー?といっていた。
映る影には犬歯が一つ]
……。文明開化してからか。
ずぼんとやらは尻尾がとても、隠しにくい。
[呟く独り言。コーしー?だけが、吐息でゆれる]
……。さぁてさて。
アタシはそんな騒ぎになるようなこと、
した覚えがないんだけどネ。
誰だろうなぁ、こぉんな、問題起こしたの。
あのお大人?まさかぁねぇ?
[酒癖の悪さからか、
もしかして酔っ払った間にしでかしたことの一つだろうか。
しかし記憶がなければ思い出す訳もなく。
まぁだ頭を一ひねり]
[“平和に暮らせれば”
それこそなんと滑稽な言か。
世迷言か御伽話か、そんな類だろうか。
下手をすれば己でも嘲笑が毀れよう。
人の肉の味を知らぬ訳ではない。
腹が減らぬ訳ではない。
この町で人を襲った事が無いと謂えば嘘になる。
極力襲わず、極力腹を減らさずに。
事に及ぶなら人の寝静まる深夜。
上手く立ち回る度に、己の性に嫌気がさす。
平穏を望む、それが難しい事であると解るから尚。]
―――――。
[吐き出した言は葉なることも赦されないのか。]
[青年の皮を被った狼は、人の少ない通りで暫し思案。
喉を震わせて、遠吠えをする姿は人のそれ。
しかし地の影は耳尻尾もついでに写す。
それは人というには少し滑稽。「少し」で留めるのは、
手に生えるツメの鋭さゆえに。
人の姿では出すことも聞くことも出来ぬ声は街に満ちる]
「アォ───ォ………ン」
[近くにいるなら返事くらいはよこせという意図載せて。
自分は狼の弾かれもの。いまさら群れるとするには余りにも人に慣れ過ぎてはいたけれど
さぁて自分以外に騒ぎ起こす狼は在るか否]
[町に満ちる声、満ちる声。
久しく聞かぬ狼の声。
耳に、神経に、頭に、心臓に、ビリリと駆ける。]
ぅ… ぁ…
ウォ――――……ン……
[何時ぶりにか出した遠吠えは低く高く響く音。
届くだろうか、呼応出来たろうか。
平穏願う心の隅に、消せぬ獣の血が騒ぐ。]
[返ってきた遠吠えに暫しきょとんとしていたが」
………。
いるし。
あらまぁ、誰だろーネ。
[仲間?というか同属がいるとわかればこの声も聞こえよう。
人狼と呼ばれる物の怪であれば言葉の答えが返ってくる筈。
とりあえずニホンオオカミもエゾオオカミも、
とうに全滅しているとは思うし]
申し上げる申し上げる、
おたくは人のナリした狼かい?
それとも逃げ延びたニホンオオカミ?
号外に乗るような悪さしちまったのはおたくですかネ?
[青年の皮被るオオカミは、もう一人の苦悩なぞ知る由もなく。
酷くあっけらかんとした問いを声に乗せる。
人の言葉を載せたのは、人狼か、タダの狼か、見極めるためのソレ]
あのお大人とはよもや思いもしないけれども]
―大通り・奥―
[久しく出した遠吠えに、肩は揺れて息は幽か上がる。
歳もあろうか、或いは興奮抑えられぬ所為か。
呼応するには訳もあった。
矢張り其れの意思は変わらず、平穏願うもの。
己ではなく先の遠吠えの主か、将又他に未だ狼があるのか知らぬが“人狼騒動”を起こしてしまったのは事実。
警鐘打ち鳴らされたこの町に、無事過ごすには互いの手助けも必要になるだろう。
最悪の場合は―――。]
他に仲間が居ろうとはな。
人の成りをした狼…―否、狼の如き人やも知れぬ。
獣のオオカミの類ではない事は確かだろうな。
[呟いた言葉はその耳へ意外なる音を届けたか。
あの大人と念わぬ者の声が低く緩やかに聞き取れよう。]
あの騒ぎは此方ではない、見付かるようなヘマはせん。
あれは其方ではないのか?
[違うのならば他にも居ろうか。
ただの野犬の仕業だったのだろうか。]
おや。おや。
これはこれはお初にお目に…というのもおかしいか。
声だけですのにな。
ハジメマシテ、アケマシテオメデトウ。
[人の世界の新年とは未だなれぬ。
周りでこういうことを話しているからサル真似に過ぎず]
おたく、やっぱりお仲間でござんしたか。
アタシも同じようなもんでネ。
もしかしてお見かけしたお大人かしらん?
あのビラのやっちゃね。おたくでないなら、アタシかもなぁ。
ちぃと酔っ払って、覚えてない夜があってサ。
[見つかること、人を食うことに「悪い」と思わぬ風来坊は、
さらりとそれらを肯定した]
[記者に見られたその夜は、
呑み慣れぬ狼、ぢょか一つの酒を平らげ前後不覚。
帽子に袴であったにも関わらず、耳と尻尾を隠さずふらり。
時が移れば「まにあ」という人種が黄色い悲鳴をあげそうな天然物の耳尻尾、
この時代では物の怪以外の何者でもあるまい。
ちゃらりと持つ銭に、黒い何かがこびりついてたのは
きっとその夜の稼ぎだったのやも知れず]
…はじめまして、新年明けましておめでとう。
[声の主は何やら飄々と掴めぬ思考のようである。
同じ類と謂っていたが、狐に化かされて居るんじゃないかとさえ念う。
が、俗世に馴染んで長い其れは挨拶には挨拶で返してしまう。
律儀と謂おうか、堅物と謂おうか。]
然様か。
其方だとしても此方だとしても、騒ぎとなっては最早問題はそこに在らず。
今以上に住みにくくなる、その一点のみ。
[責めるつもりはないのだが、責める様な物言いになってしまっただろうか。
さて、これからどうするのかと無言のままに問う。]
いやぁ。アタシはかわらず人を頂戴しますよ。
明日も一人、明後日も一人。
正月あたりの人の肉は、なんでも御利益があるとかきいてまして。
も少し食べたら、もーちょいマシな変化もできましょ。
少なくとも耳尻尾は隠せそうな気もしますンで。
住みにくい世の中は、自分で住みやすくしないとナァ。
[相手には見えやしないが、ちょいちょい、と自分の耳を引っ張りつつ]
折角のご縁でサ。どこかで一つ、お会いできませんかね?
そちらさんがよろしければ、ですがサ。
そうか。
人を喰らうを止める気はない、本来の姿なればそれで佳い。
此方が平穏に暮らせるならばそれで構わん。
だが、そうさな。
其方が宜しいならば、危うくなったら頼るなり使うなり。
鬱陶しいやもしれぬがな、同種に会うのは…いや、まだ声だけであるが久しい事に代わり無い。
こう…なんだ……いや、止しておこう。
[懐かしき遠吠えに、同種の声に、謂いかけた言は途中で切った。]
此方も動かぬ訳ではない。
安穏脅かすが人間たれば、喰うまでせずとも襲いはしよう。
そう、ならぬが願いだが。
[其れは少しだけ哀しげな音で、そう呟いた。]
会うなれば、町に残る時代遅れの唐傘屋。
わからなければ女学生にでも「唐笠爺の住は何処ぞ」と聞けば直ぐにでも教えてくれようぞ。
その時、後ろ指さされる事になるやも知れんが。
耳も尻尾も失さした狼でよければ訪れるといい。
[からり、響くは下駄の音。]
−柴門洋品店−
[甘酒、というまでまた仕事をしていたのだろうお針子の悲鳴に
気弱な表情を緩ませて、珍しく苦笑を浮かべる]
おや、翠さん。今日はお休みしていただいていいんですよ。
[一応は口にしてみるが、それでも仮縫いが年内に終わらなかったのを
彼女が気にしていたのを男はちゃあんと知っているので
余り強く咎めるような事は決していわない。
そういうことを言うと職人のやる気、ひいては出来上がりにも関わる]
東様の。あぁ、そうですか、そうですか。
三箇日が終わったら一度いらっしゃるそうですから
其れまでは少しドレスにもお休みしてもらいましょうねえ。
(#5) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
[甘酒の器を受け取ると、冷えた指先には少し熱く
あちち、なんて少し驚いたような声を出したが
一口戴いたその表情は甘さと温かさによって柔らかい。
雪達磨にはしゃいで外に出る姿をみる細い視線も穏やかになる]
つい作ってみたくなりました。
体を冷やさないうちにお戻りなさいね。
[甘酒の器を片手に、店主は一度奥の部屋へと姿を消した]
(#6) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
[お針子さんたちは恋の話やら結婚話、
中には女性だからこその服へのこだわりの話などもあって
男はその様子を嬉しそうににこにこと眺めながら黒豆を戴いていたのだが
先ほど傘を返しに出かけると席を立った翠が何やら
店で誰かと話す声がしたので炬燵から足を抜いて出てきてみれば]
…翠さん、お客様ですか?
[ぱちぱちと、目じりの下がった瞳が驚いて瞬きを繰り返す。
雪のように真っ白いコートを、という注文だというが
予算を聞いて少し悩むような表情をした。
コートの仕立て値段の下限には少し足りないからである。
んんん。気の弱い顔を悩ましげにゆがめはしたが
何かを決めたのか外套のデザインと生地見本を持ってきて
明里に差し出す。もちろん、低価格外套の見本帳ではある。
足りない分は少しであるから、裏地を安いものに買えればいいだろうと
店主はそんな風に頭の中で考えながら]
(#7) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
ではまずは形を決めましょうかねえ。
どんなものがよろしいかな。
ああ、いらっしゃいませ!
明けましておめでとうございます、平家様。
[明里にゆっくり選んでもらって構わないと伝えながら、
その次には翠が簡単に対応してくれているようなので]
翠さん、平家様のご注文のものは二つありますからね、
薔子さんに聞いてそちらもご確認いただいてください。
[薔子というのは、女性の礼装なら店で一番の腕利きの針子だ。
燕尾服と共に小柄な仕立てのバッスルドレスが用意してあるだろう]
(#8) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
狼狼……
そうさネ。
どうでしょ、狼避けのホラでも吹聴してやったら
人はこぞって手に入れたがるのかしらん。
アタシはあんころもちが嫌いだから
玄関にあんころでもおいてくれれば
人は食わないかもしれンですがサァ
[けらけら。店員と異人を目の前に言葉と全くつながぬことを考える。
秋と春の彼岸の時、少し齧った牡丹餅お萩、妙に気に入ったらしい。
どうやら聞きかじった落語では
餡子で人を殺すことを「あんさつ」というとかかんとか]
−柴門洋品店−
ああ、ああ、皆さんお客様がいるんですよ!
[奥のほうからキャーキャーと姦しく聴こえる声に
弱気ながらも窘める声を男はかけるのだけどそんなものは当然無意味。
女性陣の熱意におされながら結局は明里への接客が続く。
翠が平家をどこか苦手なことは知っているので、
彼に見えていないところでこっそり手を合わせて謝罪する。
急ぎの注文の件も、特別手当を出そうと男は決めていた。
そして新たに増えた来客にも男は眉尻を下げたまま出迎える]
狼除けの着物…でございますか。
こちらでは狼が出ることも稀ですから、
流石にそのようなものはうちでもご用意が出来かねますねえ。
[しおしおと、まるで植物が萎れるように店主は申し訳なさそうな顔をした]
(#9) 2011/01/03(Mon) 00時頃
綿入れでございますか。
今からですとお時間が掛かりますがそれでも?
[いくら偶発的に店を開ける結果となったとはいえ、
流石にこれ以上店を特別営業しているわけにはいかない。
明里もデザインがきまったら、別の日に採寸の予約を入れてもらうつもりでいる]
銀ですかあ、それはまた。
ですがそうなりますと、銀を日常的にお持ちでない方には
聊か切ない話でもございますねえ。
[銀が持てないと身が守れないというのであれば、
其れは下層民から被害にあっていくという悲しい予測しか出来ない。
先程のと尋ねられると、細い瞳をしぱしぱとさせながら頷いた]
ああ、はい。平家様ですね。
ご夫婦共々ご贔屓いただいておりますが、其れが何か。
(#10) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
はあ、左様で。
[ぱちぱちと、不思議そうな顔をして店主は珍客を見た。
変わった客がいないわけではなかったが、これは指折りかもしれない]
壇ノ浦はともかく、由緒正しいお家柄とは伺っておりますよ。
[平家から壇ノ浦とは安直過ぎないかと思えど
この気弱な男にそんなことを言い返せるはずがない]
お、お客様?
これはいったい
[ひょい、と投げて渡された代物に細い目がカッと開いた。動揺で。
持て余し気味にしていたが、仕方がないので言われたとおり
翠に渡すことになる]
(#11) 2011/01/03(Mon) 01時頃
翠さん、そういえば平家様の御代はどうしましたかね。
[革のトレイに載せられた金額を確認して
また瞳が驚きで開いた。動揺だ。
とりあえず小梅の銀と平家のご祝儀を翠に預け、
店主は外套を着て外へと飛び出した。
どこへいくんですか、と聞かれたらこう堪える]
おつりと余剰分をお返しに行って参ります!
[再び雪の降り出しそうな空の下、店主は走り出す。
そろそろ元旦も夕暮れを過ぎ、夜半の雪が降り出そうとしていた**]
(#12) 2011/01/03(Mon) 01時頃
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