人狼議事


224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜

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[ 目蓋の裏側に直接破片が混じったような冷たさを痛覚として認識する。

せり上がる唾液を嚥下することも忘れて、唯々魅入る。
戸惑いの種を摘み上げた唇はゆぅるりと弧を描き、吐息混じりに音もなくひとこと「囁く」だろう。 ]

  『 あぁ───…見つけた。 』


[潜り込む異分子。
内側から侵食しては脳を巣食う正体に気付けた者を知らない。

何故なら、真実に気付く前に、人は皆───]


  [ 凍らせてしまうのだから。 ]



[くすり。


喉奥で声は嗤う。
唇は動いていない。ただ息をするように滑らかに紡ぐ。]

     『 誰に見て欲しい? 』

  『 誰に気付いて欲しい? 』


  『「キミ」の望むままに。』



[ 何が「変わった」というのか、

この男は自覚していないのだけど。]


[それはまるで、いつも通りを望むように。]*


  『 あぁ───…見つけた。 』




[カラン。……カチ、リ]


[音を介さない囁きが、そろりと風に乗った。
鼓膜では無い場所から脳の深く深いところまで、届く。

カチ。カチリ。空回りする歯車が、確かに噛み合う音。深めに被ったプラトークの陰で、停滞した意識が戻る寸前に、少女は確かに──微笑んだ。

誰に見せた事もない、愉悦と欲に濡れた瞳で艶然と。]


  『 はじまりは、今夜 』

 

     『 誰に見せたい? 』

  『 誰に気付かせたい? 』


  『「あなた」の望み通りに。』


  『 今夜、始めてしまおうか。 』



[人の負の感情を媒介にして獣は嗤う。
ゆっくりとではあるが確実に人の身体に染み込んでは、記憶さえも支配しようと喰らう。

手始めに誰から魂を引き取ってしまおうか。

幼馴染でも、師匠でも、誰だって構わないのだけど。

人が集まる場所といえば───…]

  『 料理は得意? 』

[肉体は離れた場所ではあるが、一度確認することは出来たから囁きは届くのではないかと。

万が一、届かなくとも問題はない。
身に纏う冷気が伝えてくれる。

今夜は荒れる。]


  『「キミ」の料理が食べたいな。』*


天のお告げ (村建て人)

それは夜のとばりが手を広げ、祭りの火を強めようと薪をほうり込もうとした瞬間だったか。

ごう――とうなりをあげて大きな氷の粒とともに強い風が吹いた。

その風は、一瞬にして広場の焚火を掻き消すほどの強さだった。

(#3) 2015/05/26(Tue) 18時半頃


天のお告げ (村建て人)

その風がまるで合図だったかのごとく、村には吹雪が吹き始め。

『いかん、荒れだしたな』
『中に入るか』

とあるものは自宅へ帰り、とあるものはそれでも祭りの余韻を味わおうと誰かの家へ一緒に酒瓶を持って滑り込む。

―――その吹雪がどういう意味を持つのかも知らず。

(#4) 2015/05/26(Tue) 18時半頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2015/05/26(Tue) 18時半頃


 だから、作るの。「あなた」と「わたし」で。 


  『 さて。「キミ」が行かないなら「僕」が行ってこようか。 』

[ 外は吹雪いてきている。

檻の中に閉じ込める準備は整いつつあるのだ。
だが、同時にここには人が多い。
見つからないように人を欺き、狡猾に操るにはどうすれば良いだろうと。

人間にも人間で時たま獣らに惹かれてしまうような者はいたけれど。

宴の始まりは自分達の手というのも一興。]

  『 さて。どうする。 いい案はあるかな。 』

[侵食は進みつつある。
こうして媒体の意識が覚醒しているのに、囁ける程度には。]


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 00時頃


─???─
 

 『 料理は得意? 』


  (ああ、そうだ、ごはんを作らなきゃ。……どうして、だっけ)


  『 「キミ」の作った料理が食べたいな。 』


  (そうだ。そう。あのひとが望んだから。私の作った、料理…私の…わたし、の。)

[知っている誰かの知らない声が、麻薬のように脳の芯を犯している。
甘ったるい倒錯感が少女の意識を曖昧にする。頭の中の誰かと自分が、じわり、と、混じり合う感覚。
彼の問いに、答えなくちゃ、ならない。]


  『 「あなた」は誰がいい?
  大切な先生かしら。久しぶりに会ったお友達?──ああ、それとも 』


  『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』


──────ッ。だ、め!


[赤い紅い微睡みの中、唐突に少女の意識が浮上する。
ここは?
一体なにをしてるの、私。
今の声は、だれ。

溢れるように割り込んだ思考に、脳は勝手に混乱する。足がガクガクと震え、制御の利かない少女の身体はその場に膝をついた。

咄嗟に視線を巡らす。
知っているはずの叔父の家なのに、そこが何処なのか認識出来ない。
ただ、一つだけはっきりしている事実がある。目の前に、その叔父が居て。────伸びたその両手が、指が、自分の頸を締め上げている、という事だ。]


  ────っ、お、じ、…さ…

[ひゅう、と喉が鳴る。息が出来ない。
力の抜けた手から、からん、と何かが落ちた。つられるように視線が床に落ちると、転がっているのは肉切り包丁だ。どうして。どうして、こんなもの。]

  『すまない…ケイト、兄さん、すまない…!』

[泣きながら叔父が両手に力を込める。
ぐ、と喉笛が押し潰される。声なんて出る筈無い。次第に細くなる意識に、パルックの泣き声だけがいやにはっきりと届く。

殺さなきゃいけないんだ。
雪鬼《スニェク・ディアボル》は、殺さなきゃ、いけないんだ。そう。]

  (ちがう。わたし、雪鬼なんかじゃ。)

[じゃあ、何故?
肉切り包丁で何をする気だった?ぐるぐると回る視界に、歯車の音。
どんどん遠くなる意識の中、ふいに脳裏を過ぎった何か。陽光を跳ね返す、金の、柔らかな──]




  ────……す、けて、

        …シ………オン……

[ぶつん。]**



[ いつだって、何にだって。

自分は、一番には、なれない。

足を突き動かす衝動の名前は分からない。
ただ、何かに誘われるようにしたつま先を差し出していた。

唇は閉ざしている。
運が良かったのか、周囲に人影は無い。

けれど、鼓膜を揺らす囁きは聞こえる。]



  たいせつな、せんせい。

  ひさしぶりにあった、おともだち。


[ 幼い子供のように囁きに倣って繰り返す。

誰だ。それは。何だ。それは。

俺は、「 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 」]




  ──────ぁ。

[ ぐらり。


逆流する世界に落ちていく。 

背筋を這うのは爛れた掌。
氷のように冷えた指先が思考を凍てつかせていく。

まるで硝子のように。
破片のような鋭さを持った眼差しは思考を停止させる。]


[ 口角が、一人でに上がった。 ]



  パルックさん…何して…ッ!

[絞り出したような声を放つと同時に地を蹴る。
捨て身の攻撃で身体ごとぶつかれば二人で縺れ合うように倒れ込んだ。

肉切り包丁は自分の後ろ手にある。
動揺したパルックを宥めるように声色は穏やかだ。]

  ケイトが雪鬼《スニェク・ディアボル》な訳ないじゃないか…!

  落ち着いてよ、パルックさん!

[何かの間違いだ。
そう訴える。
男の表情はきっと見えない。
ただ、温度の無い双眸が、見下ろす先にあるのは二つの双丘。

パルックが何か喚いている。
だから貴方を落ち着かせてあげる為に、囁く。]


  『 「よく見て。誰が────雪鬼《スニェク・ディアボル》か。 」』


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