76 Brother Complex Maniax Plus
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墓
少
霊
全
/*
ソル、なんか凄い事になってるね
『ぎゃー』
でも、ヒュー兄さんはちゃんと紳士だったみたいだよ
ちょっと安心したんだ
ね?
『ぎゃー!』
このまま僕はゆっくり見守っているよ
延長はどちらでも良いよ
『アシモフ[[who]]!』
/*
[ぞろり
向ける瞳は、腐った彩
翡翠だった筈のその瞳は
もはやただ、忌み嫌われる黴の色
傷だらけの痩せ細った身体
妙に骨ばった手に握られる、半透明のビン
ラベルに刻まれるのは、酒とは呼ぶにも呼べないアルコール]
……………
[睨めつけるように、しかしその焦点はどこか虚ろにぶれたまま
全身をねっとりと眺め回すその仕草は不躾に過ぎるもの
ガリ、と喉の奥で何かが噛み砕かれる音
足元の白い袋は、言わずと知れた“トリップ”]
/*
………ンだ、よ
[殆ど空気のような、がさがさに掠れた声
湖畔を吹き渡る冬の風のように、冷涼で凛然とした、かつての声
壊疽したそれをどろどろに溶かし形成し直せば
こんな音になるのかも、しれない]
/*
――――グレッグ
[弟の名は、あまりにも眩しく
言葉にすれば喉が焼けるかのよう
形を成す事は無いままに
それはただの空気振動となって途切れた]
/*
[懐かしい聲に、目を細めた
コートと帽子
暖かそうな、いろ
誰かの手を渡る、柔らかな感触
―――喪ったもの]
―――――なに、してンだ、よ……
[ぎらり、黴色のくすんだ瞳が揺らめく
焦点は、グレッグの全身を、するりと抜ける
グレッグの落とした紙袋を、一瞥]
/*
[眩しい]
[眩しい]
[羨ましい]
[眩しい]
[どうして]
[羨ましい]
[ズル、と細い腕を引く
がじゃ、とビンが落ちて割れる]
/*
[羨 ま し い]
[腐った瞳は
光を浴びれば、溶けて壊れるだけなのに]
/*
[グレッグの腕
職人の手
妻を、娘を抱き、幸せな家庭を築く手]
[フィリップには、なにもない、なにもない]
[艶やかな髪の毛も
幸せな笑顔も]
[外の世界も]
/*
会社ァ……?
レオ、が―――全部、持ってった、さ…
[歪に釣り上がる口端]
クソ親父、 何も、 残しやしなかッたさ……
[人当たりは良い、営業の成績は良い
実力も、隠しているだけで、高い
勝ち目など、最初から無かったのだ]
/*
[ぎしり]
[ぐらり]
[グレッグを見つめる目は
壊れて捨てられた、パペット]
/*
[何が有ったのか、記憶すら定かではない
酒と薬で 正常な判断も 意識も 消える]
[光]
[憧れの生き方]
[外の世界を知った弟]
/*
[羨ましい]
[羨ましい]
[羨ましい]
[羨ましい]
[羨ましい]
[憎らしい]
[羨ましい]
[羨ましい]
[憎らしい]
[羨ましい]
[憎らしい]
[羨ましい]
[憎らしい]
[憎らしい]
[羨ましい]
[憎らしい]
[憎らしい]
[憎らしい]
[憎らしい]
/*
[ブリキのおもちゃ]
[中身は、からっぽ]
[自分“フィリップ”と同じ]
/* ――――ッさ、い!
[ポケットの中
錆びついたナイフ
切れ味など期待すら出来ない]
[裏路地の喧嘩は日常茶飯事
殺人も日常茶飯事]
/*
[クスリ を手に入れる時と同じように
その腹目掛け、振り下ろす―――]
/*
[ぐずり、ぐずり
布を 肉を 引き裂く感触]
[ぶずり、ぶずり
慣れきった筈なのに それは]
[光を 堕とした 感触]
/*
[ぐるぐると回る、幼い頃の想い出
きらきら、きらきら
風邪をひいて寝込んだ時も
共に遊んだ時も]
―――っは、 ぁ ぐ ……
[腐った瞳 もう涙も 枯れ果てて]
[戻れない 戻れない]
/*
[グレッグの透き通った瞳から
つう と 光が 消えた]
/*
―――――――――!
[刃を 抜いて]
[切れ味の悪いそれを]
[自らの胸へと 埋めた]
/*
『グレッグ。
前、帰ってきた時に、頼んだよね。
ブリキのおもちゃ一つ、作って欲しいって。
中に、何か入れて、動くものを』
[変わってしまった
もうどこにも居ない、昔の自分の幻影]
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