52 薔薇恋獄
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―自室→広間― [アイパッチも変えた後、昼飯を食べに広間へ。 指に付いた刺の傷はあまり気にせずに、焼きそばとオニオンスープを食べた。
もし誰かに指の怪我を咎められたら]
大丈夫です。
[と、告げただろうが、治療は素直に受ける心算。]
(209) 2011/05/18(Wed) 17時半頃
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― 回想 ― >>139 [厳しい顔に、さすがに甲斐も黙り、困惑の表情を浮かべる。 そうどちらも大事な幼馴染なんだろう。気を失っている珀、行かないでと泣きそうな耀。それを支えることに迷いのない甲斐。
羨ましくもあり、同時に少し甲斐自身が心配になったのは、顧問としてか、それとも? ともかく、しっかりしなければならない立場の甲斐に、なお、しっかりしろと言うことは酷なのかもしれないと思いながら、甲斐だからこそ、と厳しく言ったのだ。]
――……風呂?
[交換条件です、という提示には正直瞬いた。 だけど、どっちも濡れ鼠だ。心配せずとも風呂は入る、といおうかと思ったが、なんだかそれで押し問答になれば、耀も珀もまだ落ち着かないことになる。]
わかったよ。背中流してやるさ。
[珀をお願いしますと立ち去るのに、そう返事をし、甲斐が通り過ぎるとき、 囁いた言葉に、頬をピクリとさせた。
挫いた足がバレている。]
(210) 2011/05/18(Wed) 17時半頃
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か……
[その姿を呼び止めようとして、言葉を飲み込む。 信用ではなく、心配、それには、動きを少し止めた。 そんなこと、言われたのは、どれくらいぶりだろうかと…。
その後ろ姿を横目で見送る。それから、少しだけ、笑んだ。*]
(211) 2011/05/18(Wed) 17時半頃
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―― 1階浴室 ――
[>>160>>161哲人自身、自分の身の状況を判ってないではないだろうに、それなのに笑みと共に返された答えに。 ……誰のせい、との言葉に。視線を彷徨わせた。]
やっ……そ、そりゃおれの、せい、だけど……。 ごめ、その。でも……。
[そうだ、自分のせいだ……と沈みかけた思い。 それでも、まるでいつもの冗談みたいな笑顔に支えられて。 タオルの隙間から困惑の表情を見せながらも、胸の内には、安堵。]
……ってテツ。やっぱ、拙い。
[続く問いの中にくしゃみが聞こえて、僅かに眉を潜めた。 尤も彼の言葉通り、この場には着替えの類が見当たらなかったから、今すぐ浴びろとも何とも言わないでおいたけれど。]
おれの部屋は……上。ナリくんと一緒のとこ。 突き当たりじゃないとこなんだけど。 うん、一先ずそこ、戻って着替える。
(212) 2011/05/18(Wed) 17時半頃
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[ちゃんと、向き合えた。 以前どおりの、クラスメイトとして、部の仲間として……。 そんないつも通りの自分のペースで、向き合えた、と思った。
嫌だ。離れないで。……。 あの時抑えられなかった子供じみた欲も、けれどまだ意識していた。]
(213) 2011/05/18(Wed) 17時半頃
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―― 1階廊下 ――
[ところで幾らか前、志朗>>106が哲人と何か話していたのが戸越しに聞こえてきたような……良かった、と仄かに思った。 蛍紫が、また克希の姿も見えない……漠然と判ったのはそんなことか。 蘭香たちのことは既に把握してくれているか。蛍紫は。そう言えば、あの時姿が見えなかった悠里は。あの時居たはずの克希は。 ……そんなことをぼんやりと考えていたせいで、哲人>>199からマグを差し出されるまで、その湯気の存在に気づかなかった。]
え?ユリ、が。
[メモの文面が見えればそれに視線を落として――…。 静かに頷いて、受け取って、冷め切らないうちに少しだけ口づけた。 抱えたマグは温かくて、ほっとして。 同時に何故か、妙にこそばゆいものを覚えた。]
(214) 2011/05/18(Wed) 17時半頃
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― 珀と耀の部屋 ― >>152>>153 [けーまが飲み物をさがしにいってしばらくすると、突然珀が飛び起きた。 その跳ね方にびくりとしたけれど、茫然とする様子に、うん、と頷く。]
よく知らないが、気を失ってたらしい。 だから、部屋に甲斐とけーまと一緒に連れてきたんだ。
[連れてきてくれたことの礼を言われればそう告げて、甲斐は耀のところにいったことも付け加えた。 そして、具合はどうだ?文先生を連れてくるか?と訊こうとしたとき、 何か、切羽詰った顔で、どうしよう?とつむぐ声にどうした?と…]
どうした?なんで気を失った?病気か?
[そのあと、珀は説明してくれようとするけど、うまくつむげないらしい、こちらを見上げてくる顔を見て、かえってそれが負担になりそうな感じがすれば無理はするな、と首を傾ける。]
(215) 2011/05/18(Wed) 18時頃
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>>162
変なことなんか言ってないぞ?
[その珀の戸惑う様子が、なぜか自然と甲斐が中庭で女の霊を見たといった時とリンクする。 この屋敷には、 いる、と珀の様子からも、思いながら…だけど、約束もあって、それは口外しない。
次に見せた笑顔は、あの部室に入ってくるときに見せる無邪気な笑顔で、それがかえって、痛々しくも感じながら、いうことにはうん、と頷いた。 雰囲気から、一人になりたがっているのはわかった。 それは己の力不足も感じることではあったけれど……。背中を押す力にそのまま任せて部屋を出る。
ちょっとだけ、足が痛くて、よろけたけど、踏ん張って…。]
わかった。 でも、先生で聴けることがあれば聴くからな?
[そうは言ってみたものの。相談にはきてくれるだろうか?ともかく、きちんと目を向けねばいけないと思った。 そう、俺は、生徒を守らなければならない…。
去っていく珀の姿をみながら、ああ、けーまが飲み物もってくる件、伝えてなかったことは、思ったのは一旦自室に入ってからだった。*]
(216) 2011/05/18(Wed) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 18時頃
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― 1階・自室である和室→洗面所兼ランドリー →自室― >>146 [部屋に戻ると、自分の着替えが隅にあり、甲斐が着ていたであろう服が脱ぎ捨てられていた。 きちんと着替えたことはわかったので、安堵して、自分も服だけはと着替える。 そして、ぐっちゃり塗れた二人分の服を抱えて、風呂場の横にあったのを見つけていた洗面所に向かった。そこには、洗濯機と乾燥機があった。
とりあえずは服を放り込んで洗濯機を回し始める。表示が30分と出たので、その頃にまた戻るつもりで、廊下に出た。]
すっかり濡れてるな。
[何かを忘れているのだけど、ちょっといっぱいいっぱいありすぎて、ぱっと思い出せない。 飯を食うことを忘れているのに気づくのは、また一旦部屋に戻ってしまったあと。
だけど、なんでか、少し、動きたくなくて、 それが足が痛いせいとかはとっくに気づいていたけれど…。 着替えたのはベージュのジャージだったので、とりあえずは、そのまま畳にごろっとしてみる。]
(217) 2011/05/18(Wed) 18時頃
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ああ、そっか、部屋、 甲斐は、耀や珀と一緒のほうがいいかな。
[天井を見上げてぽつり独り言を言う。 幼馴染3人組。畳の部屋だったら、3人一緒に寝ることもできるだろう。
それを提案してみようかと思いつつ、ちょっと引っかかってた。その引っかかりはなんだろう。]
つか、あいつ、女の霊とか見えるし。
[霊も見えて幼馴染からも頼られたりとかしたら、きっと負担が大きいんじゃないかな…と気がつけば甲斐のことを考えてたけど、
きっとそのうちうとうとして、ぶったおれた格好で、居眠りしている…。*]
(218) 2011/05/18(Wed) 18時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 18時半頃
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―― 1階→2階部屋前 ――
[それから哲人が、自分に対し共に来るように言うことはなかったが。 それでも、後からついていった。 床の状況までは見えてなくて……時々、滑りかけた。 マグの中身はそれでも零さずに、なんとか歩き進んでいった。]
……ナリくん?
[途中、成人>>209のその姿が見えた気がした。 瞬いたのは別にシャツの文面の所為ではなく、ふと気づいた指の…… けれど何か咎めたりもせず、ただ小さく会釈だけして、通り過ぎていった。]
(219) 2011/05/18(Wed) 18時半頃
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ディーンは、セシルに話の続きを促した。
2011/05/18(Wed) 18時半頃
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─ 1階自室 ─
[甲斐が部屋に到着すれば、簡単に事の成り行きを説明する。 症状などについては、いちいち事細かに告げなくても、彼になら分かるだろうか]
……はい?
[邪魔にならぬようにと、少し離れようとしたところ、甲斐が何か言ったような気がして振り向いた。 護る───とか、聞こえたような気もするが]
あの、甲斐君……。 なにかありましたか……?
[気難しげな顔をする甲斐に、控え目に訊ねてみる]
(220) 2011/05/18(Wed) 18時半頃
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スティーブンは、セシル(鳴瀬先生)が、甲斐を部屋によこしてくれたことに、感謝した。
2011/05/18(Wed) 18時半頃
サイラスは、セシルはどこか喫煙場所見つけたかな、と思ったり。
2011/05/18(Wed) 18時半頃
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― 栖津井&浜那須部屋 ―
[栖津井の控えめに尋ねる声に、はっと顔をあげる。 申し訳なさそうな顔をして、言葉を選ぶ時間が暫くある。]
……鳴瀬先生にも先程言ったのですが、 合宿中止にしませんか。 雨が小振りになったらで、構いません。
大須が、まだ見つかってないみたいですし、 電話が使えないことは浜那須先輩に聴いたので……。
[道が塞がれたことは、まだ確認できていない。 また、霊という存在を伏せて説明するのは酷く困難で……。 けれど、日頃の言葉少なさを考えれば、ギリギリセーフと云ったところか。]
……あと、先生、雷が落ちる前、中庭にいらっしゃいましたか?
[そして、唐突という感じで尋ねる。 上手く喋れない己の口を呪いながら。]
(221) 2011/05/18(Wed) 19時頃
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中止に、ですか?
[数度瞬くも、この天候に加え、体調の良くないものも出ているし、大須の件で不安が広がっているようにも思えた。 しかし、皆は納得するだろうかと考え込む]
そうですね……。 あとで、鳴瀬先生と話してみます。
[中庭にいたかと問われると、緩く首を振り、耀に視線を向けながら]
いえ、私は大広間にいましたから。
(222) 2011/05/18(Wed) 19時頃
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――……
[触れられればぴくりと震え。
それでも深い眠りに落ちているのか、瞳を開く気配は無い。
唇は何か言葉を紡ぎたそうに幾度か震えるけれど、音にはならず。
深い、夢の檻に、閉じ込められたまま]
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―― 3年前 ――
[それは深夜の出来事だった。 住民が全て寝静まった時間。 何者かによって放たれた火は、瞬く間に家全体を飲み込んだ。 目を覚ましたのは幸か不幸か。 自分の家とは思えない、赤い世界。 熱い。痛い。苦しい。 ただ本能が逃げろと叫ぶ。 あちこちが焼失した家はもはや崩れかけていて。 両親の寝室だった場所が、ただの瓦礫と化していた。 その瞬間何かが壊れて。 炎渦巻く廊下に座り込んだ]
(223) 2011/05/18(Wed) 19時頃
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[皮膚が焼け爛れて行く。 それでもその場から動く事が出来ずに。 けれど不意に腕を引かれ、立ち上がる]
『しっかりしろ! 逃げるぞ!!』
[その声は今でも覚えている。 優しくて、逞しくて、ずっと憧れだった。憧れている。兄の声。 十近く歳が離れているので一緒に遊ぶ事は少なかったけれど、それでも家ではいつも一緒にいてくれた。 手を引かれ、1m先も見えない炎の中を進んでいく。 そこかしこが壊れた家は走る事も出来なかった。 自分と違い体の大きな兄は、その身を盾にして炎から庇ってくれた。 家が全て炎に飲まれ潰れる前に、外に出れたのは二人だけ。 そしてそのまま病院に運ばれて。 再び目を覚ましたのは……一人だけ]
(224) 2011/05/18(Wed) 19時頃
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[あの時自分がいなければ兄はもっと早く逃げられただろう。 自分を庇わなければ、全身を焼かれる事もなかっただろう]
[ごめんなさい。 僕のせいで。 ごめんなさい]
[父も母も。そして兄も死んだ。 自分だけがただ残されて。 兄の命と引き換えに、生き残った、重罪人]
(225) 2011/05/18(Wed) 19時頃
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[大事な人の命を奪う夢を、毎日繰り返す]
[閉じられたままの瞳から涙が零れても、目を覚ます気配は無い]
(226) 2011/05/18(Wed) 19時頃
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― 栖津井&浜那須部屋 ―
是非、お願いします。
[鳴瀬と話すという栖津井に深く頭を垂れる。 あと、鳴瀬のことを思い出せば、あっと付け足す言葉。]
鳴瀬先生とあったら、皆に内緒で右足みてあげてください。 多分、捻るかどうかしてます。 でも、先生、皆に心配させるのは、本意でないでしょうから。
……それと、もし雷が鳴る前に、中庭に居た人が判ったら、 俺に教えて貰えませんか。 ちょっと伝えたいことがあるんです。
(227) 2011/05/18(Wed) 19時半頃
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[当人比、長文を喋った後、はぁっと息を吐いて栖津井の視線を追うように耀を見る。 その閉じられた眦から涙がつたうのが見えれば、冷えた指先でそれを拭って困った顔をする。
3年前、火事があった日。耀の家族の霊を視た。 どうか蘭香を護ってやってくれと云ってきたのは、耀の兄だった。その表情は、護りきれたという喜びと、これから先の成長をみてやれない悲しみが混じっているように、蛍紫には見えた。
けれど、そんな彼らは怨んではないだろうと、伝えれない。 きっと伝えても耀は信じないだろうから。]
(228) 2011/05/18(Wed) 19時半頃
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―― 2階・夕輝と成人の部屋 ――
[成人は今いない、と判っている洋間。 扉を開いたままにして中に入り、近くのテーブルにマグを置いた。 そして自分の着替えの入ったショルダーバッグを一瞥して]
とりあえず……おれ、ここで着替える。 濡れた服は後で自分で洗いに出すから。 ……テツも、冷え切らないうちに部屋戻って着替えて。
[もしかしたら哲人はまたあちらこちら駆け回るんじゃないかとも思いもして。少しだけ目を伏せて、考えたのだけれど……。]
あのさ。 着替えたらおれ、暫く、ここで寝とく。 少し、眠気出てきたから……。
……その、ありがと。
[染まった頬をさらしながら、扉を閉めようと、ノブに手を掛けた。 鍵を掛けることまでは、考えていないまま**]
(229) 2011/05/18(Wed) 19時半頃
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[おそらくは、耀の家族の霊とは珀も共にあっているだろう。
家が近ければ、真夜中の喧噪にはいやでも気がついたし。
それが耀の家と知れれば、父と母が叩き起こしにきたから。
己が珀を呼びにいったのか、珀が来たのが先だったか、耀の家の近くであったのか。
記憶が混乱していて定かではないけれど……。
3年前、珀は、すでに1人だったろうか。
どちらにしても、2人を護らなければ……と蛍紫が強く思った瞬間。]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 19時半頃
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そうですね……。 大須君と、彼の叔父さんには申し訳ないですが、鳴瀬先生と話し合って、場合によっては雨が小降りになり次第帰宅するように……。
……はい?
[言葉を付け足されれば、頷いて]
分かりました。 内緒に、ですね。
[なんとなく鳴瀬先生らしいと思いながらも、やはり怪我は心配である。 だから、微かに感じた何かは、おそらくは、早く怪我の程度を確認した方が良いという、保健医としての義務感……だと、思う]
(230) 2011/05/18(Wed) 19時半頃
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[甲斐の視線が、耀へ向く。 幼馴染みの彼らの間には、やはり、自分の知らぬものが沢山あるのだろう]
私、暫く席を外しますから。
何かあったら、多分ロビーか大広間にいると思いますんで、声をかけに来てください。 それと、中庭の話。 私からも皆に聞いてみますね。
[そう甲斐に告げると、一旦部屋を離れることにした]
(231) 2011/05/18(Wed) 20時頃
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多分、栖津井先生になら、鳴瀬先生も甘えられると思います。 ……少し、羨ましい。
[全てを受け入れてくれた栖津井に、耀に視線を向けたまま呟く。 羨ましいという感情がどこに向くかは、己にも良く判っていない。]
……お願いします。
[甘えてくれない幼馴染に視線を落したまま、席をはずしてくれる栖津井に再度願った。寝入る耀と2人になると、ぽつりと]
『 さん』 やっぱり俺では、貴方の代わりにはなれないですよ。
[耀の兄の名を呼んだ。]
(232) 2011/05/18(Wed) 20時頃
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……たく……と、にいさ……
[蛍紫が呼んだ名を繰り返すように。 自分が「殺した」相手の名を呼ぶ]
(233) 2011/05/18(Wed) 20時頃
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ディーンは、耀が兄の名を呼べば、まるで代わりのように、その手を包むように握る。
2011/05/18(Wed) 20時頃
セシルは、ディーン(甲斐)と自分の洗濯物は忘れつつある。
2011/05/18(Wed) 20時頃
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あ、蓮端センパイ。
[同室となったセンパイの声>>219に気づく。]
俺、百瀬のとこに遊びに行くんで、 センパイもいきたいと思うところに行って見たらどうです?
[と、通り過ぎる前にそう告げて。 鍵も、自分が持っていることを伝えただろう。]
(234) 2011/05/18(Wed) 20時半頃
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ヨーランダは、手を握られれば、堰を切ったようにぼろぼろと泣く。眠ったまま。起きている時に、泣くことは無いから。
2011/05/18(Wed) 20時半頃
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(たくとさんは)怨んでいないよ。
[相手が起きている時は、見れない涙。 相手が起きている時は、云えない言葉。
握っていない方の手は、幼いころ耀が泣いた時、彼の兄が見せた仕草をまねる。 頭を優しく撫でて、それから眦を拭う、そのあと頬を包んでいただろうか。 遠い記憶をなどるから、それは違ったものかもしれない。 あっていたとしても、彼と違って、酷くたどたどしい。]
(235) 2011/05/18(Wed) 21時頃
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[念のために、薬や湿布を少しだけ持って、部屋を出ようとする。 扉に手をかけたところで、甲斐の声が聞こえて足を止め]
……それは、どうでしょうね。
[年若い鳴瀬の方が、自分よりずっとしっかりしているように思えて。 何かと頼っているのは自分ではないかと]
……。 それでは、後を頼みますね。
[振り向かぬままでそう言って、静かに戸を閉めると、ひとまずロビーへと向かった]
(236) 2011/05/18(Wed) 21時頃
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