231 獣ノ國 - under the ground -
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[ 久しく見ていなかった兄の影は なかなか瞼の裏から消えてくれなくて 涙を仕舞えと言われたって 自分勝手に溢れてくる。
きっと 彼は僕に呆れて 立ち上がる衣擦れの音と 戸が閉まる音が頭の後ろからするのだろうと、 白いシーツに埋まって待っていたのに
僕の耳を撫でたのは 直ぐ隣でシーツが擦れる音>>159
くる、と首を回す。 束ねられた黒髪の背中は ふと、わらっていた。
自嘲しながらも 彼が抱える「未練」とは何だろう。
飛んでいってしまった彼女のまぼろしを 今なお 此処で探しているのだろうか。]
(176) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
自分勝手じゃない未練なんて ないよ。
[ がらんとした部屋にこぼれるそれぞれの独白と 乾いた未練が、シーツの上に転がっている。
僕は気怠い体を肘で押して 見たこともないほどに 重そうな影を背負った背中へ 蒼玉の手をのばし、黒い絹糸に指を絡める。
彼をプリムラに絡め取って離さない 未練のように。 ―――でも。 唄う以外に価値という価値もない飛べない僕じゃぁ 彼の未練には 足りぬだろうか。
( へんなひと。)
指の間で踊る髪は 喪った彼女の代わりを探すように 獣がソトで死ぬことを恐れるように 鈍い光を反射していた。]
(177) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
……つれてきて つれてきて 兄さんを、
[ 僕の何が卑怯なのだと 零した彼>>160に、 僕は 鸚哥の言葉を反芻する。]
おいで、”兄さん”
[ 寝転がったまま 黒髪に指を絡める僕の傍にだって いつだって”兄さん”は 喚べば来てくれる。 ふるる、と尻尾を揺らした鸚哥は 黙って僕を見つめ
鸚哥は鸚哥で、兄ではないのに 僕は彼を兄と呼ぶのをやめられない。 僕が勝手にかぶせた兄の皮を脱がせない。
赤い鳥はこんなにも慈悲深く傍にいてくれるのに 僕は、彼を彼のままに視ていないんだ。]
――ごめんね。
(178) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
[ もう手に入らないだろう兄を諦めることも、 針鼠のように外へ手を伸ばすこともできず 未練ばかりを抱えて うたを唄っているだけ。
兄を見つけたいけれど、ソトは怖い。 外は綺麗だけれど、ヒトは怖い。
嗚呼、それならば。兄も此処へ来れば良いのにと 鸚哥が唄った僕の本心>>157は 他力本願に、兄を希うこころは
卑怯以外に 一体何と呼べば良いのだろう。]
連れてきて、連れてきて。 何にもせずに願っているだけだから、 ………僕は卑怯なんだ。
[ 亀に「鍵」をちらつかされても手を伸ばせず 目の前の背中に熱の篭った額を押し付けるだけの どうしようもない 子供。]
(179) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
『 ソト! イキタイ! イキタクナイ! アキラ! ミレンハ イツカハレル? アキラ! ミレンハ ココデハレル? 』
[ 覚束ぬ足で揺れるベッドを歩く鸚哥。
羽ばたきひとつ、 たてかけられた腕>>159へ丁度良いとばかりに留って くるりと首を傾けた。**]
(180) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
……あら、大変だわ。
[アマルテアの声は、あくまで落ち着いたものだった。 突如として苦しみ始めたクラリッサ>>173を、冷静に観察する。 薬への過剰な反応だ。効果が強すぎたのかもしれない。 とはいえ、想定の範囲内の反応ではある。 “実験”にはままあることだ]
クラリッサ、大丈夫かしら。 私の声が聞こえる?
[「大丈夫です>>173」と弱々しい声が返ってくれば。 とりあえず意識レベルはしっかりしているようだ。 医者として冷静に判断を下す。 クラリッサの手を、そっと握りしめた。“患者”を安心させるように。 ヒトのものではないそれは、ひどく歪なものに思えた]
(181) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
どこが痛むのかしら。
[苦しげに床を這うクラリッサに、穏やかな声をかけた。 “彼ら”はなんて弱い生き物なのだろう、と思う。 自分たちに管理されなければ生きられない存在。 ヒトにも動物にもなれない、中途半端なイキモノ。 だからこそ、自分が“なおして”あげなくてはならない]
痛みが治まらないようなら、いま鎮痛薬を―――。
[独善的な考えに身を委ねながら。 あくまで、女医として優しく振る舞う。 事実、ある種の嫌悪感と同時に愛おしささえ感じているのだ。 “彼ら”の存在に。 それは兄に抱いていた感情と同じであった**]
(182) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
――回想・第1棟廊下――
[ エゴ。 先ほど、十字架を胸にのせた男が零したそれを反芻しつつ。さり際落とされた>>135“そとのひかり”に白亜の視界を一間、細めた。彼すら行けないとおく。そこがそとのどこにあるのか、果たして知りもしなければ。
水槽のさかなもそとを、深くを歩けるなんて、そうしてそれを己にただ「与える」なんて、――成る程エゴじみて、残酷な“教え”だった。
そんなのどうしても――欲しくなってしまう。例えその報いが、2度と人工のひかりすら望めない事を意味するのだとしても。]
……、――
[ 渇望と、拗ねじみた思いこそあれ、男の、ひとの奥に潜む傲慢さを恨むこともなかった。 スータンの似合わない白壁の中で、「善」を信じるように十字架を身につける姿を思い返しては。 ――本当に救いをもとめているのは、果たしてこの地下で、誰なのだろう。
宿題、と。“センセイ”じみた言葉を思い返しては、正答できたらご褒美は昼食にしてもらおうと巡らせつつ。 定時どおりに食事をとっていなければ、服下でくうと腹が鳴る。]
(183) 2015/07/11(Sat) 18時頃
|
|
“うみ”、
[ いずれ、>>135と投げられた最後に、ただ文字でしか知りえない場所を思いながら。
誘ったところで泳がない、といわれれば何をするつもりなのかと思いつつ。見かけたら声をかける、と1つ置き。「しおき」されてなければ大抵いる、とだけ返した。
――鱗の薄くのる掌に一間、のぞいた男の目を巡らせる。いずれ奇特な事だ、と衣服越しに頭を撫ぜた感触すら思い出しては。
きっと、けものとひととは相容れないのに。と、 幾度と擦らせ滲ませた、皮膚に垂れる液を思いかえし、喉を鳴らす。
いっそ生身の己と、”ホーム”とで、再度またああいった煽りじみた仕草を見せるようなら。
今度こそきちんと、それこそ“昼食”にしてしまおうかと、 喧噪に空腹に、ぐらと平衡を失う頭の隅、過らせた。*]
(184) 2015/07/11(Sat) 18時頃
|
[ 僕を鳥だと 祈るように願うように響く声は
いつもの彼女には珍しい 力が篭められていて
朝靄の図書室で 彼女の羽を羨ましがりながら
その翼が本来拡がるべきだった
外の世界の夜空の話をしたときにも おなじように
彼女は、僕も同じ鳥だと 言ってくれた。
あの時伸ばした手は 彼女の羽に届いただろうか。
瑠璃の目に憧憬ばかりを乗せてしまうのは
彼女には少し迷惑だったかもしれないけれど]
僕も夜空に行けたら、唄うよ。
………鳥だからね。
[ それでもやっぱり彼女が居なければ夜空は行けないから
小さな声には ちょっとの苦笑が混ざった。]
|
―― → 食堂 ――
……針山? ……あなたのそれは、「髪」ですよ。ジリヤさん。
[ 男は足を前に向けたまま、平生通り、低い声を落とした。 雫を零す彼女>>145に向けた視線には、まるで――そう、まるで教会で誰か彼かと接した頃のような、…まるで温い色を浮かばせながら。 後退りなど気にせずに、刺さらなかった方、無事な方で彼女の手を取っては廊下を歩み。
その体躯自体を今度は、針に及ばすとも硬直させてしまうのには、少しの笑みが零れた。 ]
(185) 2015/07/11(Sat) 19時頃
|
|
私と同じ、長い髪。 ……また撫でましょうか。
[ 言いながら食堂へ着いたならば、人気の無いそこに視線を巡らせつつ。 先程同僚へやったように、扉を開け彼女を先に通したことだろう。
差中、彼女が何か立ち止まることなどがあれば、その仕草に合わせながら。 ―――じくじくと鈍痛を訴えるそこを、二三衣服に撫で擦る。 誰かの「昔話>>174」など詳しく知ることもなければ、男は未だ、彼女が泣く理由など解らずに。 ただ管理人として彼女が鎮まる方法を見つけ得て、先の事を見据えるのみ。
―――そう、ただ「誰か」に求められる事柄を、ひとつひとつ。忠実に拾って行く。 ]
……お腹は空きませんか。
[ はたりと、男は食堂に飾られた数多のたべものの文字を指差した。 ]**
(186) 2015/07/11(Sat) 19時頃
|
―― 一間 ――
[ ひとが羽や鱗を生やせばいい、という針鼠には小さく息を漏らし笑った。獣人に獣を足すのも可能なのだろうか、それこそ“ ”みたいだ。
――体はともかく、その実験体の心は今度はどこにいくんだろう。獣かひとか。新たに宿った獣だろうか。
心、と梟の告ぐそれに1つ、首を傾げた。まざりものの体に宿るのは、果たしてどんな心なんだろう。
同じになれるわけがない、という2人の声に淡く頷く。どうしてもわかりあえないのなら、いっそ領分を分けてしまえばいいのに。]
ああ、…あそこ。ありがとう。
[ 返る返事に秘密棟、と面体下を歪めつつ、礼を告げる。“イカレ”と称される女医の姿を見たいわけではなかったが、獣を人にするなんて考えには興味があった。*]
[ 2羽の“とり”の声をききながら。
ひたりと水に浮くよう、“よぞら”に映るその姿を描く。
夜のそらを縫う彼女の姿は。彼がうたう姿は。きっととても、冴え冴えとはえるのだろう。
合間、漏れ聞こえた微かな声色には、首を傾げ微かに、かあさま、と反芻する。“かあさま”って、なんだろう。*
――やがてぐるりと頭を回し、声の正体を探りながら。
これなら、ひとに見つからずこっそり相談事もできるんじゃないだろうか。――例えばそう、「自由」を得るための。
実際反抗を図っている針鼠の彼女へと、(離れてる以上意味があるのか知れないが)視線を向けつつ。]
……誰かと出て行こうとか、思わなかった?
[ 首を傾げては、小柄な体を思い返す。針があるとはいえ、少女めいた体躯では限度があるだろうにと。
――そういえば、同じくらいの“猫”の少女もいた気がするけれど。ここでの声は聞こえているのだろうか、とぼんやり思い巡らせながら。]
|
ー→食堂ー
髪、だけど、よ、針山でも、あるだろ…!
[声は震える。否応無く。怖い。その暖かい色が。たまらなく恐ろしい。いやだ、その微笑みが。たまらなく。なんで、どうして、やっと、あきらめ]
何でだよ、こンど、こそ、無駄に怪我する、だけだ、ろうが…
[また撫でようか、なんて言われれば>>186、それだけで身を竦めて。まるで小動物のような…そう、ネズミのような。そんな印象を体躯の小ささとともに与える]
…減ってる
[正直、秘密棟の食事は量も質も十分とは言えない。いつも腹を空かせてると言って差し支えなかった]
(187) 2015/07/11(Sat) 19時半頃
|
|
[ プール ]
……悪い子だなあ。
[ 僕は言った。 理性なんて覗けない、いやもしかしたら寸分、残っているかもしれないけれど――>>166本能に呑まれたくろを見据えながら、目を細めた。
『 食べたら、だめだよ 』――と。
遠い昔。施設で育って、また幼少の頃から知る彼に、今日とて変わらぬ姿で伝えたならば、その欲を止めることもできただろうか?
『 ここは海じゃないから、 』 『 ヒトで居たいなら、食べてはだめだよ。 』
雑音に染まって、ぼやけた脳裏に浮かぶ過去の窓が、……きばをのぞかせた彼を、映す。 ―――妄想じみて、…いやもしかしたら、妄想かもしれない。 だって僕は、むかしむかしなんて。 ]
(188) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
ここは海じゃあ、ないから。
[ まるで無垢に、純粋に問われた声に、僕は恐怖なんて抱かない。 だって「仕方が無い」んだもの。 彼の本能は、食欲は。
―――僕が冬に、長いねむりに就くように。
乾きやすい僕の尻尾に手が触れかかるのを、横にずれて避けた。へたに千切られたりしたら、たまらない。 鮫に喰われる亀は海亀だけで十分だ。 亀は亀でも、僕は海亀じゃあない。
ぱさりと落とされたフードのした、ヒトのように、またその瞳と同じくろい髪には―――宙に似た感覚を思い起こさせながら。 ふるり、首を揺らした。 また、彼の「おねがい」にも、鼻を鳴らして背いた 。]
君の黒は、深海のそらだなあ。
[ ―――言いながら、僕は彼に手を伸ばした。
彼の持つそらに手を掠めさせながら、おねがいしてまで欲に従うその姿と、間抜けにも手間取る姿に腹が擽られる感覚を持ち。 ぱこんとそのマスクが外れた矢先、覗けたきばには感嘆さえ思いながら――― ]
(189) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
[ ―――やがて、僕はその鼻先を、摘み引っ張った。 ]
食べられたら、死んじゃうだろ? 僕、しにたくないから。
[ そのまま前へ引っ張り倒して、逆に壁へと押し付ける。
―――ただ彼がひどく抵抗を起こせば、押し付けることは愚か、鼻先に触れることさえ難しかっただろうけれど。
記憶に貼り付いた、いつかの景色が。 僕の生存欲を掻き立てる 。 ]
(190) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
[握りしめてくる手を握り返すことすら出来ない、その手を見ると。伸びていた爪は確かに、その存在感を薄めている。
薬、自体は正しい効能を発揮している。副作用など、その事実に比べればどうでもいいことだ]
い、え。大丈夫、です。
少し、あたま、が、痛んだだけ....なので。
[今尚続く痛みは理性で抑え込み、重なる視界からは意識を遠ざけて、立ち上がる。
初めて薬を投与された時から、このような症状はあって。そのたびにそれを理性で抑えつけてきたのだ。
錯覚かもしれないけれど、薬の失敗した先生は、ほんの少し残念そうな顔をするから]
爪、良くなりました。 ありがとう....ございます。
[これほどの症状が出たのは初めてだけれど。少しでも、軽く見せることが出来たのなら。
それ自体が、もう私の幸せだ]
(191) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
[私の知らない、あるいは覚えていない、外の世界の夜空の話を聞いた時、私は知識を求めて本を読む時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、未知なるものに対して知識欲が満たされる充足感と、憧憬を覚えていたかもしれない。
伸ばされた手には、瞬き一つ分の驚きを示したけれど、フィリップの翼への憧れは知っていたから、そっと翼を広げてみせた。鳥籠で生きていくには大きすぎる私の翼を。
伸ばされるフィリップの腕の蒼碧や、真紅の爪を私は綺麗だと思うから。だからきっと、それはおあいこなのだ]
楽しみだわ。
[きっと、そんな日が来ることは、ないのだろうけれど。
それでも、そう返した私の声音には……そう、“幸せ”の色が、きっと微かに混じっている。そんなもの、私は知らないはずだったのだけれど。
私の翼は、一人で飛ぶにはきっと少し大きいから。
外の世界の夜空は、一人で飛ぶにはきっと広いのだと思うから。
飛べないフィリップの声には苦笑が混じるけれど、それを言うなら私は歌えない。だからきっと、それもおあいこなのだ。
――――……きっと。きっと。きっと。
そんな日は来ないのだろうと思う未来に、私はたくさんの「きっと」を重ねていく]
[ 梟と鸚哥がそらを飛ぶ。 星の欠片の流れるそらで。
その場にいれば、僕は首を擡げて彼らを見つめるのだろう。
きらきら照らす、ひかりの舞台で、 彼らが踊るさまを見届けるのだろう。
手元に揺蕩う水中では、 鮫が呼ばれて来るのだろうか?
水に堕ちた月に肌を重ねて、深海のくろに夜空のくろが混ざり合うことも、あるのだろうか。
僕は陸続きの岩場で、 空を眺めて、そのまま夜が明けるまで。―――]
―――――。
[ はた、と僕は目を瞬かせた。 いま僕は何を考えていたのだろう?
こてりと首を傾げると、やはり口元の機械がかちりと鳴った。
ぼうやりとした思考の奥。 隙間を通り抜けて届いた声は、―――「獣人」の脱走計画さえ、覗けるかもしれないもの。 ]
………。
[ 締め付けられる胸は、なんだろう? 僕はぎゅうと胸元に手を当てたまま、 引き続き耳を欹てた。 ]**
|
[足を止めた理由は、彼自身わからなかった。 ただぼんやりと、薄暗い部屋の中浮く己の手足を見つめ 後ろで泣く獣人の息遣いを聞いている。]
そう……
[投げかけられた否定の言葉を小さな相槌で受け流す。 それ以上に、己の汚い面を露呈するのは憚られた。 すり、と衣擦れの音がする。 やがては背中に触れるものがある。 影を負った背はひくりと身じろぐものの、拒む事はなく ぬばたまの黒髪は未練のように指に絡まる。]
( ……おかしな仔だ )
[離れたかと思えば、 飼い主の顔を覗きこみにおいを嗅ぐ 子犬のような仕草をする奴だと思った。]
(192) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
[何が卑怯なのだと問えば、 また言葉>>178は繰り返される。 さりながら二度目の「兄さん」は少し違った響きで
彼は、振り向けないながらも僅かに、 首をベッドの方へ向ける。
――おいで、と呼び ――ごめんね、と謝る声が聞こえた。
あの鸚哥に謝っているのか。
己も相手も 自分の思いを押し付けて 真っ直ぐにそのままに 相手を見られていないならば ]
( ――……同じじゃないか )
[そう思う。 十は下の相手と同じというのも、 些か大人気ないと彼自身思うが。]
(193) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
[とん、と背中に何かが押し当てられる。>>179 衣服を通して、先程よりは控えめな熱が、 体温の低い体に滲む。
微かに心拍の音を聴いた。]
……なるほど。
[ここに「連れてきて」。 「探す」とはいわないから、立ち止まったままだから。 己は卑怯だと。――そういうことか。]
それはほんの少しだけ「卑怯」だね。
[私の卑劣ぶりと比べたなら、 きっと私の方が勝つだろうけどさ。
茶化すようにそう云って、笑ったところ、 とん、と鸚哥が腕に乗ってきたから、 その頭をもう片方の指先でとんとんと撫でた。]
(194) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
[先ほどからこの鸚哥は、ヒトよりよほど 誰かの心情を読み取るのが上手いと見える。 外に「行きたい」が「行きたくない」――。>>180]
はっはっは。 ……晴れずとも、いつかは切れる日がくるだろうさ。 いやあ、十年ばかり引きずってきたものだから、 わからないが……ね。
[滲む熱に息を吐く。額を預けられたままだったならば、 離れるように、よっとベッドの脇から背を起した。
腕に留まった鸚哥をフィリップのもとに返しながら、 数瞬、瑠璃色の瞳を見下ろす。
――湖の、もしくは、海の深淵に似たそれを見て 先ほどの意趣返しと、こつんと白い額に額を寄せた。 それは子の熱を測る大人のように。]
(195) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
[そうして、瞼を下ろせば 見えるのは、 ]
( ――……荒津の海潮干潮満ち時はあれど…… ) [内心で呪文めいた言葉を吐いて、 それから、何も言わずに額を離した。
ここに居ない誰かを想い哀しむ「孤悲(こい)」の道を、 いつか外れられたならば―――― 。
彼はゆるりと立ち上がる。]
「また」具合が悪くなったら言いなさい。
[そう云って 黒髪揺らし、 白に塗り潰された部屋を後にしようとする。*]
(196) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 20時半頃
[ジリヤへと投げかけられた質問に、小さく息を飲んだ。
抗い続けるジリヤですら、ここから出られるとは思っていないというのに、その質問は、まるで]
誰かと一緒なら、出ていけると、思っているの。
[私のその呟きは、質問だったのか、それともただの独り言だったのか。
私自身にも、その境界は酷く曖昧で、だから返事が来ることは、期待していない。
声の主に、漏らした寝言を聞かれてしまっていることも、知らない]
|
―― 食堂 ――
……はあ。では、あなたは「それ」を何と呼んで欲しいのです?
[ かたり、と。男に引かれた椅子が鳴いた。 自分は先程食べたばかりなのだ。―――と言えど、既に夕刻間近な頃までには、なっているだろうか? 時計など持っていない。 男は適当に生きている。 そして腹は空いていない。 男はカウンターから珈琲のみを受け取り、その縁に口付けた。
腹が空いている>>187と言った彼女もまた、何か食事を受け取ることもあっただろうか。 秘密棟の食事はあまりよろしく無いと聞く。聞くだけで、食事そのものを見たことは無いが。 ――兎も角、端の席に腰掛けて、男は彼女に問い掛けた。 ]
(197) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
私は貴女のそれを、髪だと云う。 貴女はこれは、針山でもあると云う。
―――貴女の本心は、どちらに?
[ 意地の悪い質問だったかもしれない。 男はソーサーにカップを置いて、苦味の残る喉を撫でた。 苦い。 少しだけ、甘くしようとミルクを垂らす。
然し質問の意図は特に無く、堂々巡りになる前に、と面倒臭さの手前、適当に言葉を投げたのみ。 ――また、彼女をちらと見遣り、その髪だか針山だかに、撫でた”痕”が残っていれば。ゆるりと手伸ばし、拭うこともしただろう。 …無論、先程再度撫でると言ったその時に、男よりちいさな体躯を更に縮めてしまったことを忘れたわけでは無かった。 ]**
(198) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る