197 獣ノ國
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□獣につゐて
20xx年10月3日 xx:xx
お花畑の匿名さん
やあ何だか場がとても動いていて驚いてるよ
みんなお幸せに
へえ、いいね!
新しい物語の主人公に君はなるのかな?
なら是非とも聞かせてほしいものだね
差し入れは葡萄のジュース
少し炭酸の入ったね
楽しみに、しているよ*
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[獣達の中で噂になっていることなど露知らず、男は端末をポケットに突っ込む。
腰を上げた男の影を追うように、猫が尻尾を揺らして歩み寄るので]
――また会いにくるよ。
[なんて戯言を投げつつ、商店街へと、本屋の方角へと向かっていく。
その道すがら、何色にも属さない透ける雨具を手渡した少女の言葉>>149を思い出せば双眸を眇めてみせるのだ。]
(161) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――全く。女の子ってヤツは分からないね!
[嘘つきだと自称する少女から貰った皮肉の数々>>149]
手紙を受け取る人が皆、嫌な人だというのなら。
それを心待ちにしている人がいるというのなら。
――君は、最低だね。
[鼻を鳴らし、花を散らし、男は嗤う。]
綴った文字の一つ一つは、お喋りより簡単に、ウソが吐けるんだから。
[風が頬を撫でる。何者にも防がれることのない髪が揺れる。]
(162) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――君は、誰のためにウソを吐いているのかな。
[独り言を小石代わりに落とす。落とす。
無駄な行為と分かってはいても、男は歩を進めて。
向かうは本屋。選んだ道草はポツポツと落ちる独り言。友は、供は、いぬまま。]
――…何が欲しい、か。
[囁くような声は風に描き消えた。]
(163) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――昼頃・→本屋前――
[ ――過ぎ行く景色を。見慣れた光景を。やがては緩んだ表情を取り戻しながらも視界へ流して、足を進めている。 目へ口へ縫い止められた軽薄さは、それでも昨日の、現状の目紛しいまでの“変化”に確かに波立ちを見せながら。 手に持つ薄い鞄に、課題の1、2科目程度は入っていただろうか。 単なる口実として上げたそれらの、それでも義理深く安否を訝しんだ>>2:273 相手の反応を思えば。――端末を幾度か確認して。]
、……
[ 丁度本屋へ向かう路地を曲がらず――曲がりかけた頃だったろうか。 通知音を立てるそれ>>107 を開けば、画面に新着を表示させる。本屋の前、黒のコートにマフラー、キャスケット。単語じみた文章を小さく反芻しながら。 下文には>>1:44 出会ったころ交わした鳶色を過らせ、文面から滲むそれに僅かに目元を緩ませた。*]
(164) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――、…
[ やがて本屋の前に立つ、文面通りの相手の姿と>>106、目が合ったか。つばを上げたキャスケットの奥から覗く変わらない鳶色に、歩幅を伸ばし近づいて行く。 ――店前に>>88 傘を借りた少女の姿があるのには気付かないまま。しかし陰干しにして室内に閉じ置いたままであれば、その時点返せることもなかったが。
互いに向き合って軽い挨拶に一間を留めれば、マフラーに覆われていないそこが問いを投げるのには小さく頷いて。 その視線が自らの襟元から地へと落ち着く>>107のには、首を傾げたままその線を追いかけている。
――2人で、と。先を示すように、友人へと手を伸ばしかけて。
“どうする”と己を呼び語尾を上げた相手が、キャスケットを外せばその頭には、
黒く硬く伸びた――角、だろうか。
現実味が無い、とどこか遠くに思いながら。友人の顳かみ辺りから生えるそれに、小さく暗灰色を移ろがせる。]
(165) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――、…オズ?
[ 緩んだ思考は声を大きく上げて驚く事もなく。ただ目の前の光景へと、首を擡げた。 獣人、と幾度となく見聞きした単語が胸中に落ちては、 ――だから、と以前受けた唐突な問いを思い返す。 口元を引き締め、眉は寄せたまま落とされた鳶色はただ交わることもない。ぴんと張った糸のような空気に、つられるようにこちらもただ微かな息を零した。 目の前の彼は、動かない。
獣。
触るか見るか聞くか、――逃げるか。 革靴が地面に掠れれば、小さくざらついた音が鳴った。乾いたシャツの衣擦れが、互いの間に落ちる。]
(166) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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……、オズ。…それ痛いの?
[ 引き締められた表情に、小さく軽く、視界は斜にしたままに声をかける。 向き合った距離を緩慢に詰めて、伸ばしかけていた腕をそっとその腕へと向けた。戸惑うようならただ静かに手を下ろし。それ、と角に目を向ければ、獣人だったんだねと、流石に掠れた声を漏らす。
――やがて暗灰色を鳶色へと落とせば、“獣人って単語、出来る?” と先の約束を軽口めいて付け足した。]
(167) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――回想・自宅――
[ ――“シメオンくんが”
その先も中途で相手の咽喉奥へと途絶えてしまえば、また改めて聞き返すこともなく。以前の語>>125に含まれた意味を辿れば、自惚れじみた思いが過った。小さく眉を顰めて薄笑いに息を零しては、
――他の誰かに独り占めされるぐらいなら、と腹の底深い部分が緩くぐらつくのには、声を殺す。
やがて胸を張る相手に笑い返しては。机上に皿を並べるその背を眺め、出来上がった暖かい食事を口に含む間も。 癖付いた笑みはそのままに、ただやわに滲む感覚は暗灰色に映しながら。*]
(168) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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[ そうして、壁時計が深夜の入りを伝える。 小雨が窓硝子を打つ音を微かに聞きながら、ソファに座る相手を黙ったまま見つめていた。口元が、伏せられた睫が揺らぐ動きを擡げた視界に捉える。 ――微かな瞬きを終えれば、その視線が絡んだ。小さく咽喉奥が鳴れば、声が鼓膜を叩く。]
……失望、――
[ 自分だけに、と告げられたのには僅かに体を硬くする。 失望、の言葉の真意は分からずとも、手のひらを微かに戦慄かせる姿を見やれば、思わず名前を呼びかけて。 ――開いた襟元近くを縋り付くように掴まれれば、自然体が相手へと傾く。]
…――恥ずかしい?
[ 胸元へと沈められる顔を見下ろせば、宥める様にその背へと手を回した。くぐもった声が“君が”と告げれば、シャツが強く握り込まれる。 ――薄笑いも緩い口調を保つ余裕もないまま、回した手を静かにその頬へと動かし、耳元へと顔を寄せた。]
(169) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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好きだよ、先輩。…何があっても。俺だけは。
だから、――俺には全部見せてよ。
[ ――背凭れへと相手の体にゆっくりと体重を掛けては、耳朶へ、首筋の横へと幾度か口を近付けた。 途中その顔が上を向いたなら、真っ直ぐに視線を絡めながら。今度は自分から深く唇を合わせ、自らのそれを口内に割り入らせる。
服の上からその腰元へと手を滑らせ、抵抗を見せるようなら静かに手を下し。 受け入れられたなら緩く撫ぜ、その先を求めただろう。]
(170) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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― 居間 ―
店にあった最後の向日葵です。 全部持ってきてしまいましたので、それで最後ですね。 …あぁ、お代はそんなに取るつもりもないのでご安心を。
[出されたお茶>>154はやはり息を吹きかけて湯気を飛ばす。 ある程度まで熱を取ればこくりと喉に通し、渋みを持つお茶の味に堪能をしては茶菓子にも手を伸ばし]
その時期は卒業式や入学式などがありますからね。 花を届けに毎日何処かに駆け回ってますよ。 疲れますけど、嬉しい悲鳴です。
錠さんの本は面白いですから。 俺は錠さんの話は好きですよ。 でもセンター試験に出たら難しすぎてお手上げです。
[饅頭を持ったまま笑って両手を肩まで挙げる。 勉強はどちらかと言ったら苦手だ。興味のないことはからっきし。 灰皿を置かれたら饅頭を口の中に放り投げて懐かしむように少し昔の話を。]
(171) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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煙草…いいですか? 錠さんは相変わらずこれを?
[煙草の箱を見せれば、一本加えて火を付ける。 紫煙が上がれば息を吐き、白い煙を吐き出した。]
この光景も恒例になりましたね。 煙草の話をされた時は驚きましたけど。 ほら、最近嫌煙家が多いので。
[燃えた灰は人差し指で軽く叩いて灰皿に落とす]
(172) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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『結構肝っ玉据わってる感じがするし』 『今のままで充分、君は若くて綺麗だよ』 『中紙の硬いやつもあるから、指や爪が傷んではと』 『スッチーさんとか好きだぞ、わりと』
[襖の薄暗闇の中に入り込めば、今迄もらった言葉がくるくると頭の中や胸のうちを回り出す。直近の言葉から、始めての授業で告げた自己紹介の一部まで。 ストーカーみたいだと自嘲しながら、けれど抱えた膝の上に頬を乗せて]
(貴方は、知らないだろうけど、いまになってわかったけれど。私、貴方に一目惚れしてたのよ、錠)
[死に絶えた乙女心がこんなところに見つかってくすぐったいような、嬉しいような気持ちに、小さく笑う。同時にぱたりと尻尾が一つ振られたか]
『半獣は時をどう経ていくんだろうな』
[思い出している中で一つの言葉が気にとまり、一つの問答を思い出す。 自分が質問し、掲示板の誰かが答えてくれたもの。 曰く、獣人は外に出られない。 それを聞いた瞬間の、視界が闇に覆われるかのような感覚は触れられるほどに生々しく。それでも一つの可能性を思いつき尋ねたのは、繋がった夜の夜半も過ぎた頃だったか]
(173) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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(もし、私が神隠しにあってしまったら...先生は、悲しむだろうか)
[携帯を確認しても、質問の答えは投稿されておらず、ひとまずは待機の状態なのだけれど]
(賭けに、もし勝率があるのなら、それがほんの少しでも...)
[必ず帰ると言う約束をして、賭けてみたいと、少しだけ決意を強く、心の中にとどめて]
(174) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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トレイルは、錠の家にいる獣にまだ気づいていない。
2014/10/08(Wed) 00時頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 00時頃
トレイルは、錠の煙草にも火をつけた
2014/10/08(Wed) 00時頃
□獣につゐて
DAY:20xx年10月3日 xx:xx
NAME:柿食えば鐘が鳴る也名無しさん
趣味が仕事に生きてるのか、いいね。
俺も大体そんなもん。飯食うなら好きなもんで食いたいよな
ありがとう。
なるべくあの子の好きにさせてやりたいので、
半同棲くらいのつもりではあるけど
解らないけれど、政府にとって好ましいかどうかと考えると。
月の満ち欠けの具合か、遺伝子的なもので変貌を遂げたか解らないが
何かがトリガーになって凶暴化するとも限らない。
それなりに豆な知人が昨日から連絡つかなくてね。
少々気になっている。
□獣につゐて
DAY:20xx年10月3日 xx:xx
NAME:柿食えば鐘が鳴る也名無しさん
???変なものでも食った?
追放かどうかは解らないけど、何年かの周期に
突如行方知らずになる話は民話として根付いているね。
目の前で人が消えるなんて話、信じられる?
今回、半獣騒動は実在として明るみになったけれど
過去に似たケースがあるのではと文献を調べてみるつもり。
実験で生み出され、記憶を今まで封じられてたとか
本人も周囲も知らない所で突然異変が起こったのか
その辺りが謎すぎてどうにも。
実験によって種の改良を遂げたのなら、サンプルとして回収されるのは有り得るのかも知れない。
あまり良い言い方ではないけれど
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 00時頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 00時頃
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そうか、行きおくれみたいなもんだな。 買い手になれて良かったよ。
そうか、ならば浮いた分で君は本でも買うといい。 賄賂のことはミナカタさんにはシークレットでね
[>>171此処からは伺えない台所では、 恐らく花瓶に水を満たされ、 飾り花として支度がされている事だろう。
人差し指を立て、秘密だと緩く笑う。 花屋のバイト代が高くない事は知っている。 はした金でも何かの足しに為ればそれでいい]
(175) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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それに退社や移動の時期でもあるからなぁ。 サラリーマンも学生もご苦労様だな、ほんと。 勿論君も、よく働いてる。
あの花屋で働き出してから、 何年目になるんだっけ。
そう言ってくれて嬉しいな。 トレイルみたいな好青年が教え子なら 答案用紙と解答用紙をうっかり間違えても良いんだがなぁ
まー、テストってのは頭に入ってるかどうかを 確かめる為にやるものだから、な。 あんまり重要視していないんだけどね
[掲示板に書かれた、好きでやっている仕事、 という記述を思い出し、腔内へ納めたものを飲み込む。 適当につけたHNをふと過ぎらせたが いまは男の胃袋の中だ。]
(176) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[パタパタと風に煽られはためくメモ。 『また来ます』の言葉と、名前、連絡先。 果ては住所まで几帳面に書いたそれを、ただぼうっと見つめていると、端末が震えていることに気がつき>>157 視線を落とした。]
―――――――――――――― 差出人:カリュクス 宛先:ヤニクさん ―――――――――――――― Re.Re.件名なし 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― たしかに…そうですね。 毎朝、食べているパンや紅茶も その時の気分や体調によって、感じる味は微妙に変わりますから。
食べ物ですらそうなら 書物は人の心が映されやすい分、もっと違いが出てくるのかも…。 昔の書物や、昔からの言い回しが残っているのは、そういう理由があるからかもしれませんね。 もちろん、それが全てではないのでしょうけれど。
(177) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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証拠を見せろっていわれたのですか それなら仕方がないのかも。 私も、翼で信じてもらえなかったら困ってしまいます。 雄なら求愛の囀りは綺麗ですけれど。私は雄ではないですし。
はい。ベネットさんです。 ヤニクさんも会えなかったのですか…。 私は昨日のお昼間に会って、それっきりなのです。 大事な書類を渡さないといけないのに。
ヤニクさんも探してくださるなら、ありがたいです。 私にはあまり知り合いがいないので、心あたりがなくて…。 心配してくれてありがとう。 大丈夫、一度帰ってから出直すことも考えていますから。 ヤニクさんも、無理はしないでくださいね? ―――――――――――――――
(178) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[未だに慣れない端末操作。 一文字一文字悩みながら、消したり書き加えたり。 悩みつつ全文を打ち終えて、ほっと肩の力を抜く。
彼からの文章にあった『視る』事が得意という部分には心当たりがなく。 むしろ自分は鳥目だから。などと考えたけれど、よく考えれば文字が違う。
会話とは違う文字での対話は、そうした意味の違いに気がつかせてくれる。 そんなことに気がつけば、新しい発見をしたようで、くすりと笑みが零れ、少しだけ心が落ち着いたのを感じ、送信を押した**]
(179) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[興味があれば覺えは良いだろうし、 そうでなければ抜けていく分野だ。 社会で飯を食うのにさして役に立たないものだから 試験よりも必須提出のレポートが面白い生徒に色をつける。
伺い立て>>172には是を返し、煙管を取ろうと一瞬考えたが、 トレイルの出した煙草の箱から一本を貰うことにし。]
あぁ、外で吸う時はコレだな。 他も試してみたが、これじゃねーな感が強くて。 刻み煙草と紙巻は大分別物感あるからね。 教えて貰って得をしたよ。 そうなんだよなァ、スタンド灰皿は街からどんどん消えてくし、 飲食店はこぞって禁煙ブームに巻き込まれてくし。
(180) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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喫煙者が離れていくのは、増税が一番でかいんだろうけど。 俺は千円になっても吸うだろうな〜…
肺をやられて死ぬのが早いか、 肝臓で死ぬのが早いかってとこか
[からりと笑いフィルターを銜え込み。 ライターを向ける指を手で制し、顔を寄せて火種を貰う。
ニ指の合間に煙草を挟み込んで、紫煙を口腔から身体の奥へ招き。 唇から離して、紫煙を燻らせれば独特のフレーバー。]
15から吸ってるんで、もう止めらんないだろうな。 習慣は恐ろしいね。
(181) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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― 現在 ― [シメオン君の家を御暇した後、学生は誰も居ない家へひとり足を運ばせました。普段より朝早くから家から姿を消す、家族とは俄かに言い難い――言いたくない人々は、矢張り家の何処へも居らずに。ただ何か日常でない事が起こり早く帰って来られてもイヤだと学生は玄関を警戒しつつ、お風呂場へと体を滑り込ませました。 体を温め、髪を乾かした後には、違う鞄に教科書を詰め込みます。入ることならば旅先のパンフレットだって詰め込むこともあったかもしれません。学生は先の鞄より大きくなったそれを持ち、家を後にしたのでした。]
…――ティソくん。
[踵を鳴らし髪を秋風に揺らし、向かった先は級友の家。高台に在る其処は海の見晴らしも良く、朝独特の風に乗った潮が鼻孔を擽りました。ぐるり、辺りを一望し、遠くに飛行機の影を認め。伸びる雲は飛行機雲でしょうか。学生は久しく見るそれに目を細め、記念と云わんばかりに携帯へと収めるのでした。 コンコン、鳴る扉は数度。幾度か訪れた事のある彼の家を再訪するのは苦難でも何でも無く。然し中から彼の姿が出て来なければ、学生はひとつ息を吐いて、颯爽と大学へと歩先を向かわせたことでしょう。
(182) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[喩え肺や肝臓を病まなかったとしても、 スザンナより長生きする事は無い気がする。 己が老いて死んだ後、彼女がどう過ごすかが気掛かりだった。 孤独に胸を痛め、寂しくいつまでも想われるよりも 若くて良い男と始まればいいのだと。 顔を歪めて目を腫らし泣いている顔よりも、 向日葵のように笑っている方が好きだから。
隠り世で彼女の行く末を見守るにも 倖せに包まれていてくれる方が、ずっと安心できそうで。
泣き顔も笑う顔も見せない処>>174へと赴く 決意を固めている事など、知る由もなく。]
(183) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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ー屋敷ー [着替えに帰れば、頭が熱くぼう、として。
あぁ、やってしまったか。
そうは思うも、咳などは無いためか、平気だろうと仕事へと向かう準備をして。
ふと端末を見れば通知が入っていることに気づいて。
其の分を読めば、文を打っていき、書き終われば送信釦を押して。自嘲的な笑みを浮かべた。
俺は…最低、だな。 そして大人気が無い。相手は子供なのに。何をして居るんだか。
そんなことを、思った。]
(184) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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―――――――――――――― 宛先:おず 差出人:鼬 ―――――――――――――― Re:風邪… 20xx年10月3日 xx:yy ―――――――――――――― 了解した。 じきに彼方に向かうから、其の時にでも伝えておこう。
獣だから、というわけでは無い。 ……済まんな、理由が分からん儘で。 しかし理由を言ってしまえば、きっと俺は、今迄通りでは居られなくなってしまうから。
俺の事を深く知れば、きっとお前は穢れてしまう。 …身勝手で済まない、本当に。 ――――――――――――――
(185) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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5年くらい…ですかね。 今のとこの世話になって。
[実家はこの國よりも離れた國。 両親は幼い頃に亡くなって、高校生くらいから俺は荒れ始めた。 悪友に誘われて煙草も吸う様になったし、高校を卒業してからは働きもせずにふらふらしては警察に世話になることも。幼い頃のことはあまり覚えていない。唯一覚えていることは寝かしつける為に読んでくれた御伽噺の話くらいだ。]
ミナカタさん、怖いんですから。 でも有り難く受け取ります。 ありがとうございます。
[少し多めに貰った代金を受け取り頭を下げる。 花屋で働き始めたのは店主に出会ってからだった。荒れてた自分を拾ってくれては息子の様に可愛がってくれる店主に今では頭が上がらない。]
(186) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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[大学に行けば面白い話や体験などたくさん味わえるのだろうが、今更行くつもりもなくて。差出した火が煙草に移ればライターは煙草の箱の上に。]
こちらこそ。 "こいつ"があったからこそ錠さんとこうして話も出来るわけです。 …けど15って、錠さんは悪い少年だったんですね。
[こちらが少し若いことを良い事にそう言って。 でもしっかりと自分も辞められないことも告げて、動物の尻尾らしき物を視線の端に捉えたのだった>>174]
そういえば最近、"獣人"なんて噂がありますね。 俺はそうゆうのは疎いんで何の話なのかよくはわからないのですが。
[その尻尾は生き物の様に揺れていただろうか。吸いかけの煙草を共有してる灰皿に置いて、チリチリと燃える煙草を尻目に渋みのあるお茶に手を掛けて]
(187) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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