182 【身内】白粉花の村
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
―回想―
あぁ、すみません。
[払われた手を引き、小さく肩を震わせて笑う。少しやり過ぎただろうか。 案外解りやすいんですね、君も。声には出さずにそう呟くとソファに背を預けるようにして距離を取る]
痛むようであれば痛み止めを出しますので、また来てくださいね。
[出て行く背中を見送ると、ため息をひとつソファに身体を沈める。あぁそう言えば彼の着ていたジャージは隣の部屋に置いたままだったかもしれない。後で洗濯に出しておかないと、そんな事をぼんやりと考え、既に冷めた紅茶を口に含んだ]
……少し、喋りすぎましたか。
[先程までの会話を思い返し、呟く声には微かな苛立ちが混じる。動かない彼の表情の代わりにその声が身体が揺れる様が何とも愉快で、つい話しすぎてしまった。気難しい人間かと思いきや、中々に面白そうではないか]
さて、もうひと頑張りしますか。
[伸びをひとつ机に向かうと、途中だった仕事を再開する。机の眼鏡を取ると一枚、二枚とカルテを数え、先程の続きのカルテを眺め始めた]
(168) 2014/06/26(Thu) 13時半頃
|
|
あは…聞こえる、わ…センセ… 最高の気分よ…生きてて良かったわ…
[肩を支える腕>>162にゆるゆると己の指を回し、掴んだ 実際こうでもしないと姿勢を支えられなかっただろう。]
センセは…私の王子様よ… 意外と…逞しいのね…
[じとり とした汗が伝う額を、その白衣の胸元に預ける。 目眩が治まらない。痛みがあればはっきりと症状を答えられたのに。今はこうして視界を閉鎖する事しか出来る事は無かった
願う事なら、重力から解放されて横になりたい。 足で支える事の出来ない体を、その胸に預けつつ願う]
(169) 2014/06/26(Thu) 14時頃
|
|
[質問をしたくせに答えは聞かないとばかりに語られる話に、暫し聞き入る。
嗚呼何だ、こいつは生きたいだけかと、ふ、と。呼気を洩らした。 実際の所、ディーンだって大差無いだろう。生きたい。このまま死にたくない。……けれど治らないなら、いっそ。そう思っているだけで。 若い彼は、自分程達観出来ないのだろう。今された説明と、先の姿を重ねれば、多少なりとも同情心が湧いてしまった。
何か言葉をかけようとした所で、彼が立ち上がるのが見えて。ふと視線をそちらに向けたら、蹌踉めいた彼が倒れ込んできた]
(170) 2014/06/26(Thu) 14時半頃
|
|
……はぁ!?
[完全に不意を突かれて、ずるりと体制を崩す。しかも両手は使えない。慌ててグラスを机に置こうとしたが、一歩遅く。(そもそも両手が使えたとして、ディーン腕力ではどうせ支えきれなかったろうが) 結局は支えきれずに、床に転げ落ちる事となる。持ったままだったグラスの中身が宙を舞って、二人に降り注いだ]
い……ったぁ! クソ、お前…!ば、ばかじゃないのかお前!!
[怒りのあまり、初めて酒を飲む相手に、「自分の適量ぐらい把握しておけ!」なんて叫んで。 落ちた時に痛めた背中と、着替えたばかりの病衣についた染みに頭を抱えたくなる。 こんな奴、同情してやるんじゃなかった! 絆されつつあった自分を自覚して、より怒りが増す。背中の痛みが引いたら殴る。絶対に殴ってやる]
お、おい、吐くんじゃないぞ……。
[そんな事を言ってる間に、彼は立ち上がっているだろうか。歩けない程ではない様だし、落ちた衝撃は全てディーンが受けたから、それも可能だろうけれど]
(171) 2014/06/26(Thu) 14時半頃
|
|
うえぇ…。ごめん、着る物貸すから待って……
[何か耳元で怒鳴っていたのは確認出来たがぐらぐらする頭では何も理解する事が出来なかった。ディーンがクッションになって衝撃は少なかったものの揺さぶればすぐに嘔吐してもおかしくない状況だった]
ジャージ…耳は付いてないから大丈夫だけど待って
[フラフラとクローゼットへ向かうが足取りはおぼつかず、壁に頭をぶつけて衝撃で倒れ込んでしまった。ぐえっ、という声と共に何とか立とうとするが初めて酔ったクシャミにはそれすら困難だろう]
そーだ、僕も質問が……
[そう言いつつも質問する気配は一切無く、立とうと試行錯誤してみるが自分の上手い具合にはいかなかった。グラスは割れたりしてないだろうか、ディーンはその間に立っただろうか。と考えてはいたが、記憶にとどまる事は無いだろう]
(172) 2014/06/26(Thu) 14時半頃
|
|
…何を言ってるんですか、まったく。 歩けますか――いえ、無理そうですね。
["生きていて良かった"だなんて、縁起でもない言葉>>169に思わず嘆息する。掴まれた指を一瞥して、支えるようにその手を掬い上げて。 彼女の口から症状を聞くことはできなかったけれど、それも当然だと思い直した。]
(見たところ目眩に思えるけれど――原因は何だ、貧血か、いや、神経炎か、自律神経か、)
……すみません、失礼します。
[自立もままならない様子に、素早く思考を巡らせて、何にせよまずは身体を休ませるべきだと。 ひとこと声を掛けてから、特に反論が無ければその身体を背に負うだろう。 先からか細い声で繰り返される彼女の言葉を思えば、もしかしたら望まれていたのは、別のかたちだったかもしれないけれど。]
………、
[ふわふわとした語感のその単語に、けれど治療にと急く今、たとえば呆れるだとか、照れるだとか、そんな感情の優先度は低い。 常に華やかな彼女の言うような理想の存在には、きっとなることはできないかもしれないと。居た堪れなさを誤魔化すように、首に回された手を薄く握った。]
(173) 2014/06/26(Thu) 15時頃
|
|
何かあったらすぐに呼んでください。 ヴァレリー先生やキリシマ院長でも構いませんから、
[ネルとデメテル、ふたりに手早く挨拶を済ませると、一番近場の処置室へと向かう。 "サフィールさんをお願いします"、か、"ノーランさんをお願いします"、か。かけるべき言葉は両方であるような気がして、結局それは口には出されなかった。]
(174) 2014/06/26(Thu) 15時頃
|
|
――処置室――
[背に負った身体をなるべく揺らさないように、時間をかけて処置室へと辿り着く。 不安定ながら支えていた身体をベッドへ移してやってから、棚を開いて処置の準備を始めた。]
……、デラルさん。
[この場所から離れていった、少年の姿をした男性が、ふと思い浮かぶ。 常よりも慌ただしく思える院内の混乱は、まるで彼の退院が引き起こしたような。そんな錯覚を覚えて、小さく首を振った。
――いつまでも同じままでいられないことは理解っている。 当事者の彼らには及ばなくとも、自分だって弟という奇病患者をずっと見てきた。 訪れ始めているその"変化"が、どうかカリュクスと同じように、良い変化であるようにと。
ぼんやりと思考を移らせながら、点滴台を引いてベッドの近くへと戻る。]
……次は抗めまい薬も出しましょうか。 近いうちに検査もしましょう。
[彼女の了承を得られたならば、今後の方針を考えつつ言葉に乗せながら、処置に取り掛かるだろう。]
(175) 2014/06/26(Thu) 15時頃
|
|
(センセったら…本当に…仕事熱心ね… ま、そんな所が…素敵なのだけれど…)
[てきぱきと診察を始める>>173医師に心強さを感じる。 プロ意識の高い彼の事だ。いつもの様に赤くなる事は、今は無いのだろう。 最も自分もある筋のプロなのだけど。]
(…少し、自信なくしちゃうかしら…ね)
[そんな下らない事を胸に浮かべつつ、言われるが侭にその背中に体を預ける。何時もなら擽ったり、息を吹きかけたりして遊べる絶好のチャンスだろう。だけど今はそんな余裕はなく。
あまり頼り甲斐のあるように思えなかったその背中は案外広く、彼女の不安を受け止めるには充分だった。 こんな間近で彼の体温を感じられるチャンスはもう無いかもしれない。いや、こんな形で訪れるのなら不本意だと、その思いを胸の奥に仕舞う
背中の揺れを感じながら、その歩みに身を任せる。 このまま運ばれるのは処置室だろうか。 彼の背中と、処置室のベッド。どちらが心地良いだろう? 普段なら歓喜するこの場面、彼女は早く重力から解放されたく。 そんな事を考えた]
(176) 2014/06/26(Thu) 16時頃
|
|
[その身をベッドに預けられると、治療方針の検討>>175を持ちかけられる。 検査…気は進まないが、また自分では予測の出来ない不調に襲われては叶わない]
…そうね センセの…良い様にして頂戴…
[運ばれた点滴台を見て、事前に腕を差し出す。 ふ と、その腕に派手に姿を主張する腕輪に目をやる。 彼は気づいているのか?気付いているだろう…恐らく。 この腕輪の下にある、彼女自身の「生への執着」「心の闇」に]
(177) 2014/06/26(Thu) 16時頃
|
|
[こもりきりだった院長室から出て、一つため息を吐く。 院長室は日当りが悪くてかなわない。けれど、”彼”と連絡を取る為には、あそこでなければだめなのだ。でないと誰に見られるかも分からないのだから]
[息抜きに中庭にでも出ようかと、何とはなしに歩き出す。 暫く書類にかかりきりだったから、こうして歩くだけでも関節から鈍い音がした。 歳だなあ……なんて。呑気な事も言っていられないのだけど。医者の不養生とはよく言ったものだ]
……ん、
[中庭へ向かう途中、女性>>161の姿を見付けて、一度足を止めた。 嘘だ、と。その言葉が洩れ聞こえれば、彼女が衝撃を受けていると分かる。そりゃあそうだ。何の説明も無しに、カリュクスだけが此処を出ていったのだから。 他の患者ならまだしも、彼女は。彼と同じ病を患う彼女には、説明しなければいけないことがある]
レティーシャさん。 ……少し、お時間よろしいでしょうか。
[少しの距離は置いたまま。歩き出した彼女に向かって、出来るだけ柔らかい口調を心がけ声をかける。果たして彼女は、立ち止まってくれるだろうか]
(178) 2014/06/26(Thu) 16時頃
|
|
…、はぁー…………
[廊下に出てからは逃げ出すように足を進め、幾分か部屋から離れた所で盛大な溜息を吐き出す。伸びっぱなしの髪をガシガシと掻き乱し、困惑の面持ちで廊下を通り抜ける]
何してんだろ…
[思い返せばセシルへした暴行の意味も分からないし、名を呼ばれた声が離れない。後悔というよりは申し訳なさがあって。 階段を降りながらモヤモヤと渦巻く心内と格闘し、思い出したようにナイフを投げ捨てた事を思い出せば多少の不安はあるものの。とはいえ部屋に戻る選択肢は無く]
…、朝顔
[一階へ降りると>>153パタパタと小さい足音が聞こえ、見ればすぐに朝顔だと気付く。赤い風船を夢中で追っているのが見えて、少し離れた所から怖がらせ無いように声をかけ。 赤い風船が此方に転がるのなら、そっと拾い上げるだろうけど。
幼い彼女とは、親しくもある。 用事と言えば白衣の誰かに売店から無断で物を持ってきた事を伝える、というものはあったけれど、それもあまり気にせずに彼女と一緒に時間を潰すか。そう考えて]
(179) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
|
|
[着る物を貸すからと>>172危なっかしく歩き出す彼を戦々恐々と見送る。 かなり酔ったらしい彼は、今にも嘔吐しそうで。別に彼の部屋だからそれ自体は構わない。構わないから、せめて自分が居なくなってからにしてくれ……わりと切実にそう考えた。
それと共に、もし彼が吐けば甲斐甲斐しく世話をしてやる自分が思い浮かんで(口の割に小心者で、具合の悪い人間を放っておけないのだ)ふるりと頭を振る。恐ろしい事を想像してしまった]
安心しろ、耳が付いていたら引き千切るから……。
[本気でそう返して、どうにか体を起こす。落ちた時に反射的に右手を出した様で、包帯にじわりと血が滲んでいた。ああクソ、痛み止めを貰っておけば良かった]
(180) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
|
|
……質問? 別に構わないが……おい、聞いているのか?
[持ったままだったグラスを机に置いて、クローゼットへ向かった彼に蹌踉めきながら近付く。 どうやら立とうとしている様だが、上手くいかないらしい]
……いっそ面白いな、お前。 ほら、葡萄酒をぶっかけられたくなかったらシャンとしろ。
[ぺちぺちとその頬を叩いて。一瞬その前髪を掻き分けてやろうかとも思ったが、どうにか思い留まった。 もし彼が明瞭な反応を示さないのであれば、本当にその頭に葡萄酒を注ぐだろう。いつだかの臆病青年にした様に]
(181) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
|
|
[トレードマークとも呼べる猫耳を引きちぎるなどと恐ろしい事を言う彼(>>180)に対しての反応も大きく示す余裕など無かった]
駄目だーよ、これは大事…
[頬を叩かれて焦点がディーンに合うがどうやら空間認識が上手くいかないらしく、手をつこうとしたら床が無くよろけてしまった。かろうじて葡萄酒をかける、とだけ理解出来てその後の処理が嫌だなぁと呑気なことを思いつつもその場に座り込む形となった]
ニッハハハ、ディンさんこそ面白いよねー。僕の事放置するかとおもっ…おぇ……
[急に笑ったためか胃の中にある物を外に出しそうな勢いだった。とはいえ、昼に食べたオムライスは消化されているだろうから大量のお菓子が胃液とミックスされて出てくるだけだが。それを想像してまた吐き気を込み上げる謎のスパイラルを頭の中で繰り返していた]
……あー、あったあった。はい、黒ジャージだよ えっと、えー…あ、そーだ。ディンさん、他の患者さんで知ってる事は?
(182) 2014/06/26(Thu) 17時頃
|
|
[元々は情報収集としてこれが本題だった。他の、誰でも良い患者の情報が欲しくヤニクのカルタを奪って見た事もあったが、得られた情報など無かった。ならば直接聞くのが早いだろう もし、知らなかったとしたらこのまま適当にお酒でも飲みながら雑談でもしたいな、とか思いつつ]
(183) 2014/06/26(Thu) 17時頃
|
|
[てんてんと音を立てて、フワフワと転がる赤い風船を、夢中で追いかけて行く。 浴衣は走りにくい、出来ればパジャマが良かったな。とか考えて、邪魔にならないように、着物の袖を持ち上げた。]
あ、あれ? あさがおのふうせんどこ?
[ほんの一瞬、立ち止まっていただけなのに、大きさの捉えられない瞳では風船の姿を見失ってしまう。 実際はさほど遠くないところ、朝顔が『双子のお兄ちゃん』と懐いている少年の程近くに、転がっただけなのだが。]
(184) 2014/06/26(Thu) 17時頃
|
|
[困った顔できょろきょろと辺りを見回せば、自分の名前を呼ぶ声>>179 大きさはわからなくても、声だけはまだ聞き間違えたりしないから。]
あ…! ふたごのおにーちゃん。
[この声はさっきラウンジで、ちょっとだけ会えた、大好きな少年のものだ。とすぐに気がつく。]
あのね、あさがおね。 風船さがしてるの。
[自分を怖がらせないよう、ちょっと離れたところにいるのだ。とは考えつかなくて、少し離れたところにいる彼に一回首を傾げた後、ぱたぱたと足音を立てて近寄る。
大きく見えるけど、大丈夫。 このお兄ちゃんは優しい巨人。]
(185) 2014/06/26(Thu) 17時頃
|
|
[不意に声を掛けられて立ち止まると、振り返って声の主を見つめる。その相手が医者と分かればあからさまに不信感と敵意を露わにして言葉を述べた。]
丁度良かった、 わたしも先生とお喋りしたかったんです。
[なるべく角が立たない言葉を選んだが、愛想笑いを浮かべる余裕はなくて、その様子は相手からすれば相当奇妙に見えただろう。]
ーーお喋りしたい内容は、言わなくてもいいですよね……?
[確認するように続ければ、怒りや悲しみといった負の感情で胸が苦しくなるのに耐えながら相手の反応を伺って。]
(186) 2014/06/26(Thu) 18時頃
|
|
吐くなよ。 ……それだけは本当に勘弁してくれ。
[放置出来るものならしている。どうしてこうお節介を焼いてしまうのか。中途半端にお人好しな自分が酷く恨めしかった。 座り込む彼の隣りに自分も立て膝をついて座り、深くため息を吐く。いっそ背中でも摩ってやろうかとも思ったが、そんな皮肉が通じる相手かも分からない。止めておこう]
ああ、どうも。
[ジャージを受け取りつつ、そっけない言葉を返し、続いた質問に怪訝そうな視線を向ける]
生憎と、お前が知りたい様な事は知らないだろうよ。 それこそ医者に聞け……だ。
[そもそも彼が何を知りたいのかすら、自分には分からないけれど。どうせディーンの知ってる事なんて微々たるものだ。彼が知らない事を知っているとも思えない]
(187) 2014/06/26(Thu) 19時頃
|
|
ところで……おい、お前もう酒は飲むな。 一生だぞ、約束しろ。
[今、此処で!語気を強めてそう言いつつ、葡萄酒の瓶を彼から離す。
相手には禁酒を強いつつも、自分のグラスに酒を注いで。それを一口飲み、さっきの分と足せば、漸く酔いが回ってきた。 無表情のまま顔を赤らめる姿はそれなりに不気味だったろうが、それを見られなくてももう気にならなくなる。酒の力は偉大だ。……あまり強い方ではないので、そろそろ止めた方が良いのかもしれないけれど]
(188) 2014/06/26(Thu) 19時頃
|
|
[転がってくる赤い風船を腰を曲げて拾い上げ、>>184困った様な少女に恐る恐るという具合に近付いて。オスカーには彼女がどういう風に見えているか把握出来ないから、それこそ慎重に歩み寄る]
[>>185少女が歩み寄るのを見れば足を止めて、なるべく同じ目線になろうとその場でしゃがみ込み。風船は胸の辺りに持ち上げて見せる]
朝顔、外に出たら危ないだろ? 風船はあるから、部屋に行こう
[病気でなくとも、幼い女の子を一人で外をうろつかせるのは怖いものだ。オスカーに取って外の怖さは計り知れないものであったし。
片手を開き差し出せば、少女はその手を取ってくれただろうか。 もし拒否されたとしても、朝顔に部屋へ戻ることを促して、オスカーは後ろから見守るように着いて行くだけだけれど]
(189) 2014/06/26(Thu) 19時半頃
|
|
今の薬のように身体に合わなかったら、すぐに教えてくださいよ…?
[何とも言えない返事>>177に、薄く苦笑を浮かべる。 とりあえずは軽く咎めるような言葉を掛けて、ベッドの側に椅子を運んで腰掛けながら、何も言わずとも差し出された腕を取った。]
………、ありがとうございます。
[慣れたその様子に礼を伝えてから、アルコールで消毒して、柔い皮膚から血管を見つけて。 何度も繰り返した手順の中、その腕に嵌められた腕輪へと目を遣る。 決して手離されることのないその腕輪の下に何があるか、直接見たことこそないけれど、ここへ来た時渡されたカルテを通して、知ってはいる。
"痛みが欲しい"、と。 食堂で掛けられた言葉が思い出された。――けれど自分は、彼女の望むものを何も与えることができない。 診察室で出会って以降、常よりもどこか殊勝な態度で接してくる相手ならば尚更、それを申し訳なく思って。 だからといって何ができる訳でもなく、そこからはすぐに視線を外したのだけれど。]
(190) 2014/06/26(Thu) 20時頃
|
|
痛く、は……、ないですよね。 …とりあえず、少しの間は大人しくしていてください。
[出かけたお決まりの台詞は、途中で自ら訂正した。痛みを感じない彼女の代わりに、処置の出来は念入りに確認する。 点滴台を示しながら伝えた言葉は、きっと彼女には必要ないだろう。たとえば、さっき運び込まれたような少女とは違って。
ひとまずはこれで落ち着けば、と思う。 派生する症状をどうにかすることはできても、その根本を治すことはできないのだから、気休めでしかないのだけれど。
そうして処置室を出ようと腰を上げ掛けて、そのままの体制で、しばし思考する。 そうして思い至れば、再び椅子に腰を下ろした。]
…眠ってしまっても良いですよ。
[少しくらいは此処にいますから、と。 もちろん彼女がそれを嫌がるならば、すぐに立ち去るだろう。けれど彼女が許すならば、もう少しだけ留まろうと決め込む。 果たせなかった先の礼、と言うには、あまりにおこがましいけれど。
やらなければいけない事は山ほどあった気がするけれど、きっとこれだって、そのうちの一つだと。 ゆっくりとその中身を減らしてゆく点滴パックを見上げた。]
(191) 2014/06/26(Thu) 20時頃
|
|
[あらわにされた負の感情ももっともだ。本当ならもっと早く説明しなければいけなかったのだから。 安心させるように薄く笑んで、彼女の隣りに並ぶ。 これで相手が本当に子供であれば腰を折って目線を合わせるところだが、それは却って彼女の気を逆立てそうで]
ええ、分かっています。
[丁寧な口調と、向けられる敵意と。彼女が必死に感情を押し殺そうとしているのを見れば、そっと目を細めた。 安心して良いのだと、見放したりはしないと、今此処で言ってしまっても良いのだけれど――]
……少し歩きませんか。 中庭に、綺麗な紫陽花が咲いているんです。
[そう言って、返事も聞かずに歩き出す。 反応を待っていたら、彼女は同意してくれないかもしれない、そう考えたから。 これなら嫌々でもついて来ざるを得ないだろう、打算めいた考えのままに、花の咲き誇る中庭に向かった。そう遠い場所ではないから、すぐに着くだろう]
(192) 2014/06/26(Thu) 20時頃
|
|
[ぱたぱたと近寄って行くと、少しでも怖がらせないように。と考えてくれたのか、しゃがみ込む少年の姿>>189 大きく見えることにはかわりがなかったけれど、優しい気持ちは伝わって]
あ……!あさがおのふうせんだー。 ふたごのおにーちゃんが、つかまえてくれたの?
[きゃっきゃっとはしゃいだ声を上げ、彼の胸の辺りに掲げられた風船を指差す。 どんどん遠くに逃げて行った、赤い風船。 慌てて追いかけたけど、お兄ちゃんを連れてきてくれたのかな。なんて思いながら。]
うん。ふたごのおにーちゃんもいっしょに、あさがおのおへやにいこ?
[夢中で風船を追いかけていたから、いつの間にか病室からだいぶ離れていた。 誰も来なかったらきっと、自分一人じゃ部屋には戻れなかった。なんて今になって少しだけ不安になって。 差し出された手を離さないように、両手でぎゅっと握る。]
あさがおのおへやでいっしょにあそんでくれる? ふうせんとおりがみ、いっぱいかってきたの。
[飛び跳ねるように歩きながら問いかけた]
(193) 2014/06/26(Thu) 20時半頃
|
|
うん
[>>193はしゃぐ様に声を上げる子どもってものは、悪く思わない。表情が見えて裏に隠れた敵意など感じさせないから。 転がってきたから持ち上げただけなのだが、朝顔の問いかけには、優しく相槌を打つ様にして]
じゃあいくか
[差し出した手を握られれば、それなりに不安もあったけれど嬉しさの方が勝って、つい頬が緩む。 片手で風船を抱えながら、朝顔に気を使うように病室へ向かう。きっと一緒に歩くのさえ困難だろうから少女のペースに合わせつつ。 手を握ったまま歩くなら腰を曲げながら歩を進める事となるだろう]
折紙って前やったやつだろ。 鶴以外も折りてぇな
[質問の答えは曖昧として返さずに。遊んであげるなんて言う柄じゃない。 折紙も似合ったもんじゃないけれど、結構好きなんだ、あれ。
そうしてる内に着いた朝顔の病室の扉は率先して開き、少女を先に行かせて]
(194) 2014/06/26(Thu) 21時頃
|
|
[重い扉を開く直前、自らを呼ぶ声>>150が廊下の向こうから聞こえる。それがセシルのものだと気づけば、ほっと胸を撫で下ろす。 部屋にはまだ、あの気色悪い花が散らばっているのだ。人を招くなんて絶対に嫌だ、というのが本音であったから。
倒れこんだローズマリーを支えながらも、思い出したように自らに募る言葉に軽く笑みを浮かべる。本当に真面目なせんせーだなあ、なんて。 飲み込むように途切れた言葉には、大きく頷いて応える。]
ん?…ああ、僕は見ての通り元気だよ
分かってる…、本当にありがとう。デメテルを、助けてくれて
[心の底からの感謝を述べて、傍らにいるデメテルの頭を、存在を確かめるように撫でてみる。ーー本当に、無事でよかった。]
(195) 2014/06/26(Thu) 21時頃
|
|
[足早に去って行くふたり>>174>>176をそのまま見送って、ほっと一息。 セシルに任せておけばローズマリーも安心だろう。今度彼女に会ったときは、本当の笑顔が見てみたいな、なんて考えて。またあの無理な笑顔をしていたら、なんて下手くそな笑顔だと叱ってやろう。]
デメテル、僕らも行こっか!
[小さな手を取って、にへらと笑う。彼女の無事も分かったし、心は穏やかである。わざわざここに足を運んでくれたことも、嬉しいと感じる。 ーー負の感情を晒したくはないのは、変わらないけれど。幼い少女が、それを不満に思っていることは知っている。だからと言って見せるわけにはいかないのだ。あんな、汚いもの。]
ちゃんと、けちんぼせんせーにお礼言った?
[常の彼女らの関係を思い出して尋ねてみたりと、とりとめもない話をしながら、廊下を進む。治療の最中、いつものように暴れることがなかったのならいいのだけど。
今日はたくさん動き回ってしまったから、特に反論がなければ、少女を自室へ送って休ませるつもりだ。 行きたい場所があるというのから、近場であれば了承はするけれど。]
(196) 2014/06/26(Thu) 21時頃
|
|
[手際良く処置をする白衣の青年>>191に身を委ねる。 プライドの高い彼の事だ。仕事が細かい。行き届いた処置に、思わず目眩を忘れてしまった。
暫くは居てくれると言う申し出に、彼女は安堵の表情を浮かべる。]
そう… それは、とても嬉しいわ…
ねぇ、センセ? 一つ…お願いがあるんだけど…
[そう言って彼女は一つの提案をする。 柄でもない、と自分自身でも思いつつも、言わずにはいられなかった。]
…白衣、つかんでて…いいかしら… 眠ったら…行ってしまって構わないから…
[椅子に座る医師の上着にそっと左手を伸ばす。 それは、何時もの軽い雰囲気とはまるでかけ離れていて。]
(197) 2014/06/26(Thu) 21時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る