249 Digital Devil Survivor
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[6つの内、砕けた5つ。
砕けたその時にマガツヒが残っていたかどうか。
今となっては確認する術はないだろう。]
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―十年後・御渡―
……アンタ、なんか持ってル?
[声を掛けられ子供が振り向いた。 その子の目に入るのは、"噂"の通り右側が耳まで裂けた口を持つ男。]
『……悪魔?』
["口裂け"の姿に恐怖に怯えるでもなく。 子供がその"金色の目"を丸くしていると、"口裂け"は噂の様には襲い掛からずゆるりを首を傾ける。]
(125) simotuki 2016/06/28(Tue) 02時頃
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……デビルサマナー?
[じぃと薄い色の瞳はまっすぐに子供を見詰め。 子供小さく首を振った後、金色の瞳で逸らすことなく見つめ返した。]
……、…。 ソの瞳、見た事ある気がするんダが。 マあ、いいか。
アンタ、仲魔募集してナい?
[無感情での問いかけに。 迷っていた子供が恐る恐る頷くと、裂け口を歪め子供に笑いかける。*]
(126) simotuki 2016/06/28(Tue) 02時頃
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— 御渡湖 —
そうだねえ、 思い出に…、 過去に生き続けるのは亡霊だもの。 …… 僕は生きている「人間」だからね。
[>>90 「人らしい。」
何よりもの"褒め言葉"を前ににこりと微笑む。 (得体が知れないのも、違わないから仕方がない。)
月明かりを吸い込む宵闇が漣を打つのを、 静に見詰めていた。
彼女の語ることばを、ひとつ、ひとつ、 落ちる葉滴を一粒、一粒、 見逃さない、聞き逃さないように。]
(127) 雨京 2016/06/28(Tue) 18時頃
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妖怪も、悪魔も、 元を正せば、見方を変えれば 誰かの信じる神様にだったものだったり、 あるいは、なったりするものだよ。 紛い物かどうかは、見たものが決めることさ。
[言霊、という概念が日本には或るのだろう。 だから、そんな事を自分で言っちゃいけないよ、と。 手を伸ばせば、石よりもうんと柔らかい手触りがある。]
(どんな石片であっても、捜せば、 原始宗教が説くように、そこには魂があるものだ。 願いを掛ければ、某かは届くかもしれないでしょう。)
[>>91瞑られた瞼、震える口郭。 あやすように優しく髪を梳いてあげれば、 名残惜しさとは裏腹にさあ、っと、指は離れる。]
「神様」かどうか、もね。
(128) 雨京 2016/06/28(Tue) 18時頃
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[悪戯を、残す。]
———— 人は、大罪を背負うものだからな。
[無機物を神に祀り上げようとする強慾も、 神をも畏れざり、それよりも永くを生きる傲慢も。 今更……、今更、だ。]
( 短く、彼女の返事には、そう笑い返しておこう。 )
[ふ、と、緩い息を吐き出して、…瞬いて、 金睫があがり切らないうちに>>92伸びてくる人肌が、 指が、菫に飛び込んでくる。
丸く円を描く瞳水面は、 驚きの波紋を作ってから、それから、無邪気な童心に 決して、厭ではない苦色を浮べる大人のような顔をした。]
(129) 雨京 2016/06/28(Tue) 18時頃
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(仕方がないので、 金糸雀色の一房には甘んじて触れられよう。)
こりゃまた、一本取られたなあ……。 でも、どうだろう、最近忘れっぽいからな?
[そう言い乍らも、 ちらり、と、泥方君の方を見る。
二千年前に逢った悪魔の名前まで 律儀に覚えているくらいには、物覚えが良い事は 内緒の話だ。]
[一本を巻き返すように、その気なげの狂言で戯けて、肩を揺らす。出逢った「神」の名は忘れる気も、忘れられる気もしないのだから、意趣返しくらいは赦して貰おうか。]
( 視線を戻せば、晴れやかなる、澄水の声。>>92 )
(130) 雨京 2016/06/28(Tue) 18時頃
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…… 人間は、なんだかんだ。 植物のように柔く摘み取られもすれば、 植物のように強く根を張りをするものだから、
案外、神の手から土地を"盗んで"、 すぐに復興をも、するのかもしれないねえ。
[まあ、それは。 君の、―――― 君達次第だ、と。
「 楽しみにしているよ。 」
観察者は他人事ぶって、 広がる湖畔に再び訪れる日のことを遠く、 馳せるように、 …… また、水上に、月を、引いた。]*
(131) 雨京 2016/06/28(Tue) 18時半頃
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(睨みつける蛇の視線を、むしろ光栄とばかり、 蛙にはなれそうもない僕はにこりと流した。)
[ >>100善処しておくよ、と、告げて。 ]
…… そう、君の返事を楽しみにしておくよ。
(132) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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[のち。 御渡の山山のほうへと緩やかに坂を昇り始める。 この豊かな自然に触れるのも暫くは最後だろう。
これだけの事件が起きたということは、恐らく、 天津神の結界が解かれた後はきっと烏の目でも 光ることになるはずだ。
生憎、縛られることは、好きでは無い。 足跡を見つけられて、追い掛け回されることも、 同じく。(羽音が煩いのも、煩わしいだろう?) 暫くは、祖国へ帰るのも、悪くない。]
( だけれども、その前に。 )
(133) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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― 渡背山 ―
[渡背山の、廃れているのだろう参道を 久方に辿ってゆけばやがて見える、廃墟の名残。
燃え落ちた本殿の跡と、記憶を照らし合わせる。 そこは、古い、も、朽ちた、でもなく、 ただしく、原型もなにも、無かったのだ。
水と土の薫りを、寂寞の風が運んで過ぎ去って往く。]
(134) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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(近付けば、出迎えられたのは二体の石像。 神社の狛犬というものは、狛犬とは名ばかりで 正確には獅子と狛犬で成されているものだけれども、
時代に忘られたように、 そこには、>>108首なし騎士のように頭部の欠けた像。 それから、罅割れた犬の石像が、ひとつ。
ところどころ火の手から逃れた場所が苔むしている、 時代に置いていかれたような澄んだ気配に近付いて、 さっきそうしたように、狛犬の頭を撫でた。)
(135) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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うん、 これくらいなら、 摂理には反しないだろう?
[その、罅割れた表面は何も、変わらない。 何時か、この場所がそうであったように風化しそうな像の見目は何も変わらなかったけれど、僅かに掌に灯した紫光を細く、薄膜として、石像全体を包んでやれば、――――、……致命的な罅くらいは、直ったことだろう。]
( まあ、ちょっとした工作だ。 )
[ぽんぽん、と。] [狛犬の頭を撫でてやってから、もう、手遅れの、 抜け殻になっている片割れのほうを、緩慢に見遣る。 そちらには手折ってきた菫の一本を供えてやってから、 日本式に、手でも合わせておいた。]
(136) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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……… じゃあ、 "またね"。
(137) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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[それから。二体の石像と、 開けた空間を一周を見渡したのなら、 もう、用は無い。
余韻も、名残も、なく。 ただ、立つ鳥は、何れ枯れる軌跡だけを残して、 誰も居ない世界にひらり、悠然と手を振るう。]
[さて、それでは。 この街でのエピローグを終えに、 "店仕舞した"店へと、降りてゆこう。]*
(138) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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( いやいや、僕はね、 君たちのような囁きの真似事なんて出来ないよ。 だって、僕は人間なのだから。 悪魔へ、悪魔めいて、囁く。 そんな、悪魔よりも悪魔らしい所業なんて、
————— とんでもない。 )
(139) 雨京 2016/06/28(Tue) 23時頃
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— 夜 / Aqua Vitae —
[薄闇の広がる夜は、 ノクターンがよく似合う。
『生命の水』の名前を冠した店は、一週間前ならばとうに『Open』の札が掛かっている時間だったが、決戦前に『Close』を掛けた札は取り外されることも、気配もない。
けれども淡いライティングが、骨董めいた銀の窓淵から溢れている。妖精の光よりは人工的で、科学的なそれが、何よりも在籍の証明だった。]
( >>118 ドアノブを捻る音。軋む、木戸。 ベルが鳴り響いて来客を知らせようものなら、 カウンターに凭れた身を起こして、彼を出迎えた。 )
やあ、 …… 心は決まったかい?
(140) 雨京 2016/06/28(Tue) 23時頃
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[本当のところは決まっているのだろう、とは、思う。 けれども、それを選ぶことへの未練。心残り。覚悟。 そんなものを問うように、彼の瞳を覗き込みながら、 いつもの笑顔を浮べた。]
[そして、] [ルフナの茶葉から抽出したロイヤルミルクティーと、 チョコレートのジェラートでも出しながら 改めて。
(行儀も、マナーも見ない振りをして。 カウンターに肘をつけば、長い指指を重ね合わせる。 その組み手の奥で、金糸は空調にゆられ、) [ 問おう。 ]*
(141) 雨京 2016/06/28(Tue) 23時頃
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―御渡靖水神社跡地―
[>>108、うとりと微睡みから浮上する。 木漏れ日の如く月影が木々の葉をすり抜けてくる夜半は静かに。 細かな雨粒を纏って瞬かれた睫毛は、雨でもなく濡れていた]
……、ゆめ。
[指の腹で下瞼をなぞるように拭った一滴。 そっと口許に宛てれば潮の味がした。
首を巡らせ、寄り掛かっていた己の本体を見上げる。 苔に抱かれ今尚形を保つ古びた狛犬。 手を伸ばし、その眼が彫られた石の窪みを撫でてみた。
そうして境内を振り返る。 ただ雑草が生えるばかりだったその場所に、 今見えているのは花の叢]
(142) namba 2016/06/29(Wed) 00時頃
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[あの日、渡背の山に帰った鳴を待っていた、人の痕跡。 亡き片割れに捧げられた一輪の淡紫。 その得難さを片時とて忘られた事はない。
木陰を抜けて、かつて社のあった場所を埋める叢へ。 遮る物なく天を仰げるこの場所からは、 今宵も月がよく見える。 柔らかな草の上に腰を下ろし、咲きそよぐ花々を見下ろした。
白金の月明かりに開いた菫の群。 埋もれるように、決してその根を潰さぬように、 注意深く身体を折ると叢に付いた手の上へ頬を寄せた。 爽やかでいて仄かに甘い花の香は。 悪い夢を見た後の、眠れぬ夜を慰めてくれる。
遥かに遠し、月の光は麗らかに。 今日も夜色の髪を優しく梳いてくれるから。
私は今もあの人の事を待っている――**]
(143) namba 2016/06/29(Wed) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
namba 2016/06/29(Wed) 00時頃
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ー『Aqua Vitae』ー
[開けると同時に鳴り響くベルの音。>>140
照らす灯りに身を起こす店主を目に入れながら、時代に取り残されたモノで溢れかえる店内へと踏み入れる。
自分はこういう場の礼儀を弁えていないので、馴染みのある言葉しか吐き出せないが、気にするような仲でもない。]
……ただいま
[その声が届くのは店主だけで十分だから、呟くように漏らして、カウンターにまっすぐ向かう。
ここは神殿じゃない。 自分は水の香りと共に真鍮の中に戻る必要もないし、 彼はあの時連れていた水銀と溶け合っている。 時代も、姿形も、何より状況がまるで違う。
それでも、似ていると思った。 今更あの時の答え合せをするつもりもないが。]
(144) belphe 2016/06/29(Wed) 00時頃
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決まったよ……色々ね
[静かな問いかけの言葉。 その一言が最後の波紋のように広がっていくのを 感じながらカウンターチェアに腰を下ろす。
覗き込んでくるアイオライトは、灯りのせいか、 それとも自分がかつてを想起しているせいか、 いつもとは色合いが違うように見えた。
笑顔には笑顔を返す。 自分が浮かべる笑顔と言えば人間年齢相当のものか、 悪魔のものばかりだった。 ゆるり、穏やかな笑顔を浮かべるのは、我ながらなかなか珍しい事だ。]
(145) belphe 2016/06/29(Wed) 00時半頃
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[しかしそれも“ご褒美”が出されるまで。>>141 パッと喜色に塗り潰して、勝利の味に舌鼓。 いやぁ、この一口のために頑張ったって言っても 過言じゃないね。幸せ!]
んあ、そうそう。 俺は……アンドロマリウスは。 泥方ナツメにこの肉体を“譲り渡そう”と思う。
[すくっては口に運び、チョコレートの風味が広がるのを確認して嚥下。 組まれた両の指の奥で、揺れる金と照らされる菫。 対してこちらは黒を向ける。]
無論、消滅の可能性を考えなかったわけでもないが ……そう、兎角…人間の器は窮屈でね。 魂が2つあるせいだとも思ったものだが、 1つになったとて、窮屈だ。
(146) belphe 2016/06/29(Wed) 00時半頃
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[香る茶葉を楽しみながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ。 未練や覚悟や、そんなものすら人間の残渣物。 ──まぁ。 それに思考を割く事は、悪くはないと思う、が。]
だから、譲ってもいいかなと思ったんだ。 返す、じゃないよ。元々俺のだからさ
[正当な持ち主は自分である事を主張しつつ、店主と 同じようにしてカウンターに肘をつき指を組めば 天秤が揺れていない事くらい伝わるだろうか。]
これが俺の答えだよ。
[「人間に戻りたいか」などという問いに対する答えは、以上だ。**]
(147) belphe 2016/06/29(Wed) 00時半頃
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─ Aqua Vitae ─
(ここは、 神殿のように清らかではない。 神域のように、静かでもない。
けれども、数々の錬金術士達の智慧の水が集う、 結晶達が瓶詰めされて並んでいる。 彼の、厭うかもしれない水の薫が立ち並んでいる。
そういう意味では、 ここも。 あの神社がそうであったように、 この調度品たちがそうであるように、 ある意味では此処もまた、時代に取り残されて 時に置いてかれた場所とも言えるだろう。)
(148) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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──── お帰り。
[ゆらりと身を起こして、 (2度ある事は3度ある、という。) 見方を変えれば正解でもありそうな、その挨拶には 今度は、瞬きの間も無く、さらりと迎え入れた。
呟きであっても、全体で15席にも満たない、 (それが埋まることもそうないような、) そう広くはない店内だ。
遠いいつかを思い出す余裕さえあるような、懐かしささえ感じる響きに、追想を重ねる吐息もまた。「友人」の耳を、震わせたかもしれない。]
(149) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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[>>145 長いカウンターチェアの脚が木床を引っ掻けば、 心地の悪くはないノイズが耳に残った。 絡めた指先を忙しなく、握り、離し、また、握り。
数度を繰り返してから、瞬きを齎す金睫。 儀式とも、問いかけへの促しともとれるその所作は、 彼の感じたとおり、煌を違えていたのだ。
赤みがかるアイオライトは、 彼の想起する、名も無き、“私”の貌でも、 あの時、あの時代、相対したときの、“私”でもなく、 ただ、…君の天秤を貰い受けたかのような、そんな。]
(でも、そういう目の前の君も、珍しくも、 凪いだ水面めいた笑顔を浮かべているじゃないか。)
(150) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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[けれども、>>146 「約束通り」ご褒美を出してあげもすると、 それも崩れて、見目の通りの年相応に落ち着く。
予想通りの溢れた喜色に緊張感はまったく無くなって、それこそアイスのように儚く消えてゆくわけだけれど、それでこそ、───「ナツメくんらしい」。]
[うん、うん、 2度ほど首肯してから、首位置を正す。 チョコレートの色よりも深い闇色に潜らせて、 銀のスプーンが次に運ばれる間に溢れた音色を拾う。]
[最後まで語らいを聞いてから、] [もうひとつ、深く、頷きを交わした。]
(151) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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