52 薔薇恋獄
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『残念だけど、ワルツの踊り方は知らないの』
『わたし、使用人だから』
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[ 悠里>>90に睨まれるように見上げられて ] [ 告げた筈の言葉 ]
『 』 『 』 『 』 『 』
[ 届かない、伝わらない、女の声は音にはならないから ]
(140) 2011/05/22(Sun) 21時半頃
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『あなたに巻きついたその茨は』
『わたしでは取れないわ』
『取ってくれる人、見つけなきゃ』
『あなた一生、そのままでいいの?』
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[ 調音>>92に払われた時 ] [ やはり音は、届かない ]
(141) 2011/05/22(Sun) 21時半頃
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[ 蘭香>>102の前に立って、同じように笑った時 ] [ 蛍紫>>112の言葉を聞いた時 ] [ 士朗>>110に呼ばれ、そして頼みを聞いた時 ] [ 文>>116の様子を見に行った時 ]
[ 声は掛けたけれど伝わらなかった ]
[ いや、もし仮に ] [ 届いたとしても ] [ 答えを出すのは ] [ 彼ら自身なのだ ]
[ *心は、操れない* ]
(142) 2011/05/22(Sun) 21時半頃
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――………ちょっと、その煙草、貸せ。
[なぜか、言い出せなかった代わりに、織部にそう強請る。 自分のを出せばいいかもだけど、足痛くて、動きたくなかったし。 というか、何か、いろんなことに億劫になっているようだった。]
(143) 2011/05/22(Sun) 21時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/22(Sun) 21時半頃
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―2階・自室―
[追いかけなかったら…。見透かされてて、ムカついた。 一人に出来ないって、俺のこと……好きだから? 顔が、上げられなかった]
そ、そういえば、さっきの見たか…? 女が階段んとこ立ってて、お岩さんみたいな顔で気味悪く笑って、 手で追い払ったら…き、消えた
何だよあれ、本当に化けて、出てきてんのか、よ!
[土橋…には出来なかったので、 ベッドの上で胡座をかくと枕をごすごすと殴った]
(144) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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―― 自室 ――
[暗い瞳が、少し離れた隣に座る相手に向けられる。 問われた言葉に対しては、答えなかったけれど。 長い、長い沈黙の後。 抱きしめていた服を置いて、立ち上がる。 蛍紫に背を向けたまま、室内にいた紅子さんに手を伸ばし。 その羽根を撫ぜながら。振り向かないまま。口を開く]
……ね、蛍紫君。 蛍紫は……僕のこと、どう思ってるの? 誰かに……例えば、兄さんに頼まれたから、一緒にいてくれてるの?
[心配性……というか、若干ブラコンだった兄が幼馴染達にそういった類の事を言っていたのは記憶に残っている。 勿論自分は2人とずっと一緒で、離れる気なんてなかったから、気にしていなかったけど]
(145) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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[思い出す。 ああそうだ。 あの時自分は。 もし――――――――――と聞いて。 言った。
赦さない。
それが紛れもない本心で]
[全部言い訳だ。 結局、自分の想いを自覚して。 告げて。 拒絶されるのが怖いから。 最初から、目を背けてきただけ。 それが辛いから、何か理由をつけて。 『可哀想な自分』に酔っていただけ]
[そうだ。全部、何もかも。筋違いだったんじゃないか]
(146) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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………かなり、頑張ってる。
[結構な神経を聴覚に集中させてる。 だから、敬語がさっきからどこかに飛んでいる。 よく見れば、肩に力も入ってるだろう]
………………。
[ちょっと間を取った。相手が生徒で確定らしい]
……先生、あのね。 俺は、死にたいわけじゃない、から。 俺が助かるために、さ。 あんまり無意味に無理、させないで、欲しいなぁ。 ……先生だからって、諦めるのは。般若の方が、怒っちゃう。
(147) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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[ぺろりと唇湿す。ライターはさっきからかさこそかさこそ。 煙草の方に鳴瀬の手が伸びれば。 とん、と紙箱とライターの角を叩いて跳ね上げた。空中で取る]
……やです。これ、最上のだから。あげません。
[自分のではないので、そも権利はないのだが。意地悪な笑み。 飲み込んだ言葉は類推しない。膝をついたまま、頭を下げた]
………教えてくれて、ありがとうございました。 失礼します。どうぞ、なるべく早めに、お幸せに。
[そうして立ち上がり、部屋を出て行こうとした]
(148) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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[臆病で。 卑怯で。 考えたくなかっただけ]
誰も、だぁれも、僕を
『 』
(149) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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[日向の声は、今は聴こえない。 長い、長い沈黙を、2人して作った後。 動く蘭香の背を紫の眸が追う。]
……確かに、お前の兄さんが『死んだ後』 最期の願いとして俺たちに頼んできた……というのは 3人であったことの理由の1つだろうな。
でも、それがなくても、一緒にいたと思う。 俺も、楓馬も。
[随分、長く沈黙を作って来たから、口の中が粘ついて、上手く口が回らない。 ……否、口が重いのはそれだけではないが。]
蘭香のことは、好きだよ。 幼馴染として愛してる。だから一緒にいた。 でも、俺は、お前のことは恋愛対象としては見ていない。
[それでも、長らく隠していた、自分自身でも気がつかない振りをしていた思いを告げた。]
(150) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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>>147
無意味に無理?般若が怒る?
[煙草をもらおうとした、でも、意地悪された、 むすっとする。同時に、織部の言ってることが素でわからなくて、首を傾げる。]
(151) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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………ええと。
[疲れてきたらしい]
無事、両想いなのに、拒否する、とか。 般若はー……ああ、あれ。ひゅうがの方。
[考えて補足した。これだから会話ってやつは]
(152) 2011/05/22(Sun) 22時頃
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セシルは、ベネット織部に、お幸せにってなんだ、コラ、とかもぼやいている。
2011/05/22(Sun) 22時頃
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[死んだ後。 その言葉に対して、問いを投げようとしたけれど。 今は。今となっては。もうその質問に意味はない気がした]
[だからそのまま相手の言葉を聞いて。 そして……――]
(153) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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――――出て行って。
[振り向き、暗く、蒼く、灯火のように揺れる瞳で、正面から相手を見据え。 その表情は――虚無。 いつもの笑顔も、壊れた笑みも、何もない]
蛍紫君、ここにいるべきじゃない。 僕よりもずっと、蛍紫君のこと必要としてて、蛍紫君が求めたい人、いるんでしょ。 出てって。
蛍紫君も、僕のこと、「置いていって」よ。
(154) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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―二階・百瀬&最上部屋―
…アレが、大須センパイの叔父さんが言ってた女、だろうな。
[枕が袋叩き状態になっているのに、ぬーん、となる。 正直、思い出したくない。]
(155) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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―― 鳴瀬の部屋 ⇒ ――
[鳴瀬のぼやきをよそに、廊下に出た]
………………。
[帰れると思っていた、この部屋に入る前よりも。 帰れないんだなと思った、今の方が。 なぜだか気分が軽い]
[別に、死にたいわけじゃない。 死が怖いってわけでもない]
[ただ、自分が死ぬってことに、現実感がないだけだった。 誰か他の人が死ぬかもしれないということの方が、随分怖い]
[ライターと煙草、大切そうにしまいこんで。 水晶球片手に歩いてく。先ほど出会ったおんな、ひゅうがが何か喋っていた、あの唇の動きを思い出しながら]
(156) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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[───暫く眠っていたらしい。
両腕を振り、反動をつけて起き上がり、窓辺に歩み寄ってみる。 雨足は、更に強くなっているような気がした]
……謝っておいた方が、いいですよねぇ。
[おかしな事を口にしてしまったという自覚はある。 それに、この大変な時に、更に鳴瀬に負担をかけるようなことをしてしまって、一体どうするのだと]
…………。
[先程の件を思い出せば、足は重いが。 それでも、鳴瀬の部屋へ向かおうと、動き出す]
(157) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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セシルは、しょうがなく、自分で自分のカバンに手を這いながら伸ばして煙草とろうとしている。
2011/05/22(Sun) 22時半頃
スティーブンは、セシル(鳴瀬)の部屋の前に着くと、深呼吸してから、ノックした。
2011/05/22(Sun) 22時半頃
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[ちょうど煙草に火を点けた時か、 ノックがして、あせあせしている。 灰皿どこだ、とかわたわた………。]
わっ
[そして、見つけた灰皿をうっかり落としたりして、がらんがらん、と音を立ててしまったり…。]
(158) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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先生、いますか?
───あぁ、開けたくなければ、そのままで。 一言、謝りにきただけですから。
[壁に額を付けたまま、部屋の中に向けて語りかける]
(159) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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[温泉からあがって母屋へ帰る。途中薔薇のアーチをとおって雨に打たれる薔薇の花たちを見ながら]
そういえば…ここに来るときに叔父さんに聞いた話。 あの幽霊話がここに現れる女なんだろうな
でも…話ではたしか 恨みのある人間はみんな祟ったってきいたし。 恋しい男も連れて行ったんじゃなかったっけ
…それだけ連れて行ってもまだ寂しいのか…それとも悔しいのかね
[ぼそり…匂いたつ薔薇を睨んで呟いた]
(160) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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―二階・百瀬&最上部屋―
…なぁ、百瀬。 俺の事、どう思ってる?
[そっと相手の傍へより、目線を合わせる。]
…俺は、お前の事、好きだ。 ……気持ち悪いかもしれないが、それが本音だ。
[まっすぐ百瀬を見る眼は熱がこもって見えたか。]
(161) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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[出て行けと言われれば、眼を見開く。 何か云おうとした唇は、戦慄いて……落ちつきを欲するかのように一度閉じた。]
……阿呆か、そんなことを言うお前を置いて行けるか。
確かに、俺はお前を恋愛対象としては見てないが、 それでも、お前を置いて置けない程には好きだ。
[恋愛と幼馴染の絆は、比べる次元の気持ちではなく。 けれど、絡めば、言葉にするのは非常に難しい。]
――……例え、お前が本当は、俺に心を赦してなくてもな。
[虚無の眼を見詰める目は、己の力なさを嘆く色。]
(162) 2011/05/22(Sun) 22時半頃
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噂だと、思ってたのに。そんなの
[しばらくして、手を止めた]
あのな、正直な。気持ちの整理が出来てなくて………
………俺は、珀が、好きだったよ
学年関係なしに誰にも気を使って、誰からも好かれてて、俺は食べないけど珀は食べれないだけで、遊ぶ金なんてなさそうだけどそんなの表に出さないし、珀は見え見えの笑顔振り撒くし、そんなとこも奏音さんそっくりだし、それに俺の手を握っておんなじ事を言うんだぜ だから…だから……
[珀が珀がと、目の前の男とは別の名を呼ぶ。枕を胸に抱き締め、視線をさ迷わせる。胸が押し潰されそうになる。泪が溢れる……]
(163) 2011/05/22(Sun) 23時頃
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プリシラは、傍による気配に身を強張らせ。視線を合わせない。
2011/05/22(Sun) 23時頃
ドナルドは、プリシラ(百瀬)の言葉を頷きながら、聞いている。 許されるなら、手を頭に乗せるか。
2011/05/22(Sun) 23時頃
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―― エントランス ――
[廊下を、ぼうっと歩いてた。 ふと気がつけば、そろそろ空があからむ時間]
………………。貫徹。合宿。
[うん。らしい。全然遊んではいないけど。 本来だったら、今頃、道さんや最上と枕投げをした後の汗だくでジュースでも飲みに台所かな、とちょっと思った]
ん?
[入口の方から音が聞こえた。 近くの窓を覗いてみれば、薔薇のアーチと、その中の人影。 こつこつ、と窓を叩いて手を振ってみた]
(164) 2011/05/22(Sun) 23時頃
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…なんとなく、知ってたよ。
………それでも、好きな気持ちが変わんないってのは重症だよな。
[少し、自嘲気味に笑う。]
お前はただ、覚えていてくれさえいいよ。 俺がお前を好きだって事。
(165) 2011/05/22(Sun) 23時頃
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>>159
[文の声がした。 こくり、息を呑む。]
いえ、大丈夫です。
[急いで灰皿に吸わなかった煙草を押し付けながら…。どうぞ、と答える。]
(166) 2011/05/22(Sun) 23時頃
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