208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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→ 自室 ―
[部屋の戸に、薬は括りつけられていた。 気付かなかったのは、仕方がないと思う。 相応の理由が、あったのだから。
扉を開き、閉めるのもそこそこに寝台へと歩み寄れば、赤く汚れたシーツの上へと倒れこむ。 様々な臭いの混ざり合った気配。 開かれた窓のお陰である程度は払拭されているが、名残のような淀んだ気配は残っていた。]
………、
[寝台の中、緩慢に瞬きを繰り返していたが、そのうちに瞼は閉じられる。 窓から入り込む風が、短な赤毛を揺らした。*]
(78) 2014/12/27(Sat) 20時頃
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−自室→談話室−
[ふわり、と起き上がれば何時だっただろう。 あまり興味はないけれど珍しく食欲があまりなかった。]
食堂……行かなくてもいいか。薬も一日ぐらいいいだろ。
[あれからある程度片付けと処理をして自室へと戻り眠りについた。 最近の記憶ならば手放すことは少ないからまあ助かっている。
ヘッドフォンを掛けながらふらりと自室を出る。 万が一吸血衝動が出たって迷惑をかけるのは同じ吸血鬼。薬を抜いたことはないからどうなるかわからない恐怖はあれど。
―――吸血とはどんなものだろう。
そんな興味は少なからずあるもので、足取りは食堂へは向かわず談話室へ。さて図書室か浴場か、と思案する。]
(79) 2014/12/27(Sat) 20時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 20時頃
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ほれ、要らんとよ。
[弓なりに曲がる唇、ふらつきながらも出て行く姿。 追いたいと思いながら、追うなと心身を制す。
机の下、誰にも見えぬ位置で動きそうになる拳を握り締め。]
(80) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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ボリスは、ヒューの背中を見つめて。
2014/12/27(Sat) 20時半頃
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[誰か、と言った途端の丁助の反応。>>77 まるで色恋にくるくると浮かれる思春期の少女の如く見えて、いよいよ楽しくなって肩が揺れる。]
丁助お兄様はいつまでもいつまでも可愛くてらして。 いつまでもいつまでもそうあって欲しいと思いますの。
[その視線がジェレミーに一瞬向かう様なども、今は彼が意中の人だと言わんばかりで実に判り易い。 この状況が暫く続くのならば、怒られない程度にからかってやろうと今は思う。 ただ、己の本旨とは違った状況、それをいつまで覚えているかは判らないが。]
(81) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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[態々隣に座ってきたくあとろに眉を釣り上げる。]
は?本人が否定しようとヒューの看病に行ってきな! あっしの命令だよ!
[その命令は恐らくもう食堂を出た木乃伊くんの耳には届かなかったろう。]
あっしの可愛い弟分が具合が悪いってのに 放っておこうって言うのかい?
[正直クランの他の面々は家族同然だと言われてもぴんと来なかったが。髪色の同じヒューだけは密かに兄弟のような親近感を覚えていた。
因みに自分で看病してやろうとしないのは、普段散々からかっているのに甲斐甲斐しく看病してやるなんて恥ずかしいからだ。]
(82) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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(───目、腫れとったな。)
[昨夜あの後、泣いたのか。
そうさせた原因は、自分であるか、他にあるか。
そんな時に、傍に居てやれないなんて。
その背を追ってはならない、なんて。
『愛さなくていい』、…なんて。]
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あぁら、振られたわね。残念。
[クアトロの機微など御構い無し。>>80 常に飄々とした印象もあって、何があるとも考え付いていないのもその原因ではあるだろうか。 昨日、己が彼にした行動は微かに記憶に絡んでいたか。 この弟はいつも上手く扱われずにいるのだろかと、ころころと鈴を転がした。]
(83) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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べ、つに 、ほっとくた、いうとらん、じゃろがい!
[『命令』にぐっと眉を顰める。 いや、顰めたのはもっと別の事に対してだが。 ガレットを全部口に詰めると、早急に飲み下す。 看病するならするで必要なものがあるわけで。
立ち上がると同じ髪色を見下ろして。 先程の何やら初心な反応や会話と、耳にした後に。]
同じ髪色じゃのに、何一つ似とらせんのぉ。
[は、と鼻で笑った。]
(84) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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…………さんきゅ。
[ぽそりと同じ髪色の男にだけ落とす。
『命令』がなければその背を追えなかったし、追わなかった。
『命令』をありがたいと思ったのなんて、初めてだろう。
ありがたかったからこそ、
そう思った最低の自分に、眉を顰めたのだ。]
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オカマはだまっちょれよ。
[対してほど近いオニイサマに向けるのは、そんな悪態。 振られたなど、今は一番聞きたくもない言葉だ。
謂われなくても判っている。 細い『死』の瞳で一瞥して。
食堂を去り、看病に向かうこととなる。]
(85) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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はあ?あっしが、可愛い? お前さん誰に向かってそんな口を聞いてるんだい。
[>>81まるで女に言うような文句に眉がぴくりぴくりと動く。 じぇれみに言われた時にはそんな風にならなかったものを。]
次にそんな事口にしたらただじゃあおかないよ!
[続いて横から聞こえてきたくあとろの言葉にも反応する。>>84]
なんだいそりゃあどういう嫌味だい! もういい!お前さんらなんかと居たって不愉快だよ!
[「ふん!」と鼻を鳴らすと、あっしは荒々しい歩調で食堂を去った。*]
(86) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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[去り際にくあとろから落とされた礼の言葉に関しては、
何故言われたのか分からなかったので気にしない事にした。*]
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はぁ。ここオカマパラダイスみたい。
[じめっと女みたいになよったヤツがふたり。 オカマ口調がふたり。丁助のは勝手に自分が思ってる。 砂糖をふんだんに入れたカフェオレを飲んで、知らぬふり。
面倒くさい。 他人と深く関わろうとするからこうなる。 去る赤毛と追う大男。オカマに関しては同意して 気持ち悪いと吐き捨てた。
主人がまだいたならば躊躇いがちに近寄って、 服の裾をつまむ]
シュロさん…ボクとお話してくれる?
[首を傾げて上目に尋ねた。 薬は昨日飲みましたよ、ときちんと告げて]
(87) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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あら、本当にフラれたの? それは御免なさいねぇ。
[それは怒気を隠さぬが故の反応>>85か。 目を丸くしたのは一瞬、直ぐに口元に弧を浮かべて笑って見せた。]
でも、次オカマって言ったら1日全裸で雑用係させるわよ。
[丁助から受けた"命令"を足掛かりに、きっと彼はヒューの元へ行くのだろう。 何れ忘れ、忘れられるというのに、無駄な感情に振り回されて難儀なことだ、と。 身に覚えがあるわけではない筈なのに、その姿を羨ましくも切なくも思いながら見送っただろう。]
(88) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
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─ →ヒューの部屋─
[洗面器にタオルを浮かべヒューの部屋まで運ぶ。 中途半端に開いたままの扉から中へ入れば 微か、まだ別の臭いが漂っていたか。 シーツがその臭いを湛えたままなのだとわかっても、本人が眠っている状態。 起こすわけにもいかず、換えることもできず。
風に揺れる髪をそっと撫でては、絞ったタオルを額へと乗せた。 少しばかり冷たいかもしれない。
だから、と。 起きるまで、目を覚ましたらすぐに出て行くつもりで。 眠る彼の手をそっと握っていた。
昨日ほど冷たくはない、温もりのある指を弱く絡めて*]
(89) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
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あら、事実ですのに。 忘れても、忘れられても、それを相応に楽しんでらっしゃる。
[丁助が腹を立てた様子>>86だが、それもまた先程揶揄したものに通じる反応のうちだと。 けれど混じるのは僅かな皮肉と羨望。 それが何故か迄は思い出せないけれど。 霞みがかった記憶の中で何かが擦れて緩慢な痛みを齎す。]
あぁら、御免なさぁい。 もしかしてアタシの方が先に1日全裸で雑用係させられるのかしら。 お兄様は怖くてらっしゃるわぁ。
[この程度の事で悲惨な目に合う相手でもないこと知っていて大袈裟な反応。 神経を逆撫でされて、ぷりぷりと食堂を後にする様を見遣りながら、己もそう素直であれたなら少しは違ったのだろうかと思い至って。
けれど、何が違うのかなど判りもしないまま。]
(90) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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[ふと、笑うオカマの表情がよぎったりもしたか。
なにが全裸で雑用だ、受けて立つからもう一度オカマ呼ばわりしてやろう。
振られた相手の背中を追える、嬉しさに、眉を顰めていた。
手まで握り、時折はそっと頭をなで。
そうしていれば馬鹿みたいに
やがて、頬は緩んでしまうもの。
何度も落とす『愛しとる』が忘れられないものになればいいのに。
そう、思いながら*]
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ジリヤお兄様やめて頂戴。
それにアタシは別に喋り言葉がそうなだけですわ。 中身は純然たる男子だもの、そこはお間違えにならないで。
[丁助とセットにされるのは些か心外>>87だと、彼の言葉に即座に訂正を。 あんなに愛らしく振舞うのは自分には無理な話であるし、丁助からしてみても柔らかな物腰ではあるものの、明らかに女言葉を振舞う己と並べられては叶わないだろう。 兄の興味が主へ移ったのならば、それはそれと打ち切って。]
(91) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
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―談話室―
[談話室の奥の小部屋にピアノの置かれた部屋がある。 昨夜頼んだ調律は済んでいようか、 忘れぬうちにと足を運ぶ]
食事は済んだのか?
[>>79 部屋にいる男に声掛ける。 肩にかけた丸い機器は、確か音を伝えるもの]
音を鳴らすのを聞いてくれないか。 [乗り気でないようなら、ひとり奥へと進む]
(92) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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(──ああ、違うな。)
[忘れられないのではなく。
忘れたくないものに、なればいいのに*]
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[なんだかんだあって、ヒューの看病を担当するのはクアトロに決まったらしいと理解した吸血鬼は安堵の息を漏らす。]
ん?なんだジリヤ?
[>>87自分の服の裾を掴む可愛らしい妖精に、少し身を屈めて顔を近づけ尋ねる。 黒髪が彼に向かって垂れそうになったので、耳にかける。]
(93) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時半頃
丁助は、ボリスが命令を実行してくれた事に密かに感謝している。
2014/12/27(Sat) 21時半頃
黍炉は、ニコラスの金の髪が光を受けて輝くのに一瞬目を移した。
2014/12/27(Sat) 21時半頃
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[さて、どうするかと悩んでいるうちに呼び止める声がする。>>92 談話室の椅子にも座らずうろうろしていたから不審に思われたのだろうか?とそう考えながら振り返れば上位吸血鬼のライジが居た。
食事、と言われれば嗚呼、やはりかなんて思いながら笑う。]
お腹減ってないんだよね。珍しくさ。 実はさっき起きたばかりなんだよね。
[これ以上触れられないことを祈れば目線は音を放つ機械へと向けられた気がした。]
音?いいけど。何の?
[彼にとって音とは無限にある。 なんの音だろうか、と首をかしげながら特に断る用もないからライジの方へ足を寄せる。]
(94) 2014/12/27(Sat) 21時半頃
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ボリスは、丁助と同じ色の髪を愛しげに梳いている。
2014/12/27(Sat) 21時半頃
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ー図書室へー
[破れかぶれに食堂を飛び出したあっしは、図書室へと向かっていた。 実を言うと本を読むのは余り得意で無くて此処に足を運ぶ事は少ないのだが、怒りに任せて歩いていたら此方の方向に来たので図書室に入ることにしたのだ。]
何を読もうかね……。
[本棚の前で腕を組んで悩む。 むつかしいのは読んでも面白く無いし、絵本なんか読んでるのを誰ぞに見られたら何を言われるか分かったもんじゃないし。]
(95) 2014/12/27(Sat) 21時半頃
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そうか、俺も目覚めた所だ。 隣の部屋にピアノがある。 [>>94 黒髪の男が音に特性を持つことは知らず、 奥に続く扉を指さし歩き出す]
お前とは、あまり顔を合わすことはないな。
[人の集まる所が苦手なのだろうか。 己も定刻に食堂に集まるのを欠かすことが多いのだが、 それは棚に上げる]
(96) 2014/12/27(Sat) 21時半頃
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しゃべりだけでも十分だろ? 君が内心女々しくないのは何となく、理解した
[ボクにとってはどちらも似たものだけどオカマ界隈では違うらしい。 違いはどこかしらに見つけてはいたけど、 言語化出来るほど彼等との関わりは深くない。
か、はたまた忘れているだけか]
(97) 2014/12/27(Sat) 21時半頃
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[>>93辺りを少し見渡し、数人いるのを確認してから 主人との近い距離にこく、と喉仏が上下に一度動いた]
昨日、シュロさんの部屋に勝手に入ったんだけど…
[ポケットから一枚の写真を取り出してみせる。 ごめんね、と付け加えて]
見覚えないんだ、これ。 そこに載ってた他のも。
――昨日も。ニコラスと喋っててさぁ… 何も昔の事って覚えてないなって気付いて。
(98) 2014/12/27(Sat) 21時半頃
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…薬のせいだったりする?
[最後の方は髪をかけた耳へそうっと囁く。 服の裾は握ったまま。 不思議だという二色の瞳をそちらに]
(99) 2014/12/27(Sat) 21時半頃
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ああ、磨かれてはいるようだ。
[部屋に入り、黒色の楽器を目して。 優雅な曲線を描くピアノは己の夢の中にあったものとは型の異なる。 もう少し素朴であったようにも、大仰だったようにも思えるが、音の鳴らせれば同じことと鍵盤の上に指を置く]
…………。 ……もう少し、動くものと思ったが。
[この前、触ったのはいつだったのだろう。 せいぜい一、二ケ月と思っていたが、数年前のことなのだろうか]
どうだ? 調律はされているようだが……お前は何か弾けるか?
[己とは施設に来た時期が大分異なる様子の現世風の若者に問う*]
(100) 2014/12/27(Sat) 22時頃
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ジリヤ。 私の部屋に来なさい。
[>>99ジリヤの囁きを聞くなりきっぱりとした口調で吸血鬼は言った。それはまだ命令ではない。]
そこで話しをしよう。
[妖精の色の薄い髪の一糸にそっと触れながら誘う。]
(101) 2014/12/27(Sat) 22時頃
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― 自室 ―
[うつらと眠りに身を委ねかけていたのを、引き戻したのは額に触れた冷たい感触だった。 看病は要らないと、主に言ったはずなのに。 く、と寄った眉間の皺を、額に乗ったタオルは隠す。
いくら主とはいえ、文句でも言う権利はあるだろう。 そう思い、瞼を微かに開いたところで、指に絡む暖かな熱。]
……クアトロ、……?
[その指先があまりにも温かいものだったから。 弱く絡む指先に、そっと、力を込めて。]
(102) 2014/12/27(Sat) 22時頃
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