255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
…………ん、そろそろ乗れるかな。
[積荷が降り切ったのを遠巻きに眺めながら、買い足したマスカットを一粒口に運ぶ。 僕にとってはおやつみたいなものだ。ナマモノは早めに消費しておかないとね。
何せ、はじめての海と船だ。 どこまでも広がる青色に、期待と不安が綯い交ぜになって溶けていく。 ……わからない事だらけだけど、多分、何とかなるでしょう。 旅ってきっと、そんなもの。
つばの浅いキャスケット帽をかぶり直して。 僕は、肩でマスカットを頬張る小さな友達を撫でた。]
よし。 船旅の覚悟は出来た? 僕は出来てない。
[なんて笑い掛けたら、お食事中の黒い瞳が僕を見つめ返した。]
(75) kazanemind 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
もう会えないなんて、お前も寂しいよね。
行こ、ヴォワル。
[風を受けて僕を導く帆。僕の推進力。 新しい願いを込めてつけた名前、そろそろ覚えてくれたみたいだ。 キッと元気に返事を聞いてから、 僕はそう多くない荷物を背負って歩き出した。]
(76) kazanemind 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
[僕をあの街に縛り付ける理由はもうない。
僕はどこへだってゆける。
僕は自由だ。
だから、行こう。 君を探しに。 ** ]
(77) kazanemind 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
―― そうして、揺られて。 ――
[どれだけそこに佇んでいたでしょう。 くしゃみのひとつも出ないほど、私の体は冷え切っていました。]
――恐れ入りますが、行きのときに呼んだ馬車を呼んで頂けますでしょうか
[訝しげな顔をした組織の駒か、駒の駒かに続けてこう告げました]
チップをお渡ししてしまいましたし、請求が局へ行く事になっていますので 無駄にはできませんから
[駒は小馬鹿にしたような半笑いを浮かべながら御者を呼んでくれました。]
すみません、一つ約束が有りますので少しだけ、ここでお待ちいただけますか――……
(78) はたけ 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
―― 回想・地下室にて ――
ええ、ここへ来たことと一緒に、覚えておきましょう。 貴方のことも――
[不思議なことを仰る人だな、などとは今更ですね。 彼は初めて会った時から、どこか不思議な人でしたから。]
はい? 髪飾り、……ですか
[見つけたら、とそう言うからには大事なものではないのですか。 そういいたげな顔を向けましたが、持っていて構わない>>72とも、彼はいいます。]
……ええ、分かりました
[短い返事だけを返して、その日は過ぎ去っただろう――]
―― 回想・了 ――
(79) はたけ 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
[一通り、館内を見て回りました。 その際誰かとすれ違う事があったなら少々の雑談もしたことでしょう。 そうして、最後に訪れたのは地下です。
このまま、何も見つけられないまま、顔だけ見て帰る事も仕方のないことかもしれない。 そんなことを思いながら地下へと進んでいきました。相変わらず光の入らない部屋がどこか不安にさせてくるものですから、上階からランタンを持ち込んで来ます。]
……ふむ
[注意深く、歩き回っていたことが後を制したのか。ランタンに照らされた廊下の隅に、其れらしいもの>>5:+1を見つけました。]
これだと、良いのですが。
[袖の口で丁寧に埃を落としました。おあつらえ向きにここは、地下。 今ならまだ、彼に会うことが叶うでしょう。近づく足音と光に、気づいてもらえたでしょうか。]
失礼、ブルーノさんはこちらに?
[そうして彼の顔を見つけたなら、小窓からそれを差し出しました。]
(80) はたけ 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
貴方は私のものにして良いと仰いましたね けれど、見つけて欲しいとこちらの方もお思いだったのではないでしょうか
それに、初めからそれだけを思っていたなら わざわざ口には致しませんでしょう。
…さぁどうぞ [貴方の大事な、思い出を。] 私はもう行きます、どうかお疑いが晴れますことを そうしましたら今度は、そうですね……酒場でお会いしましょう
うまい葡萄酒を出す酒場を知っていますので。 ……お達者で。
[そうして短い言葉を口にしたなら、別れを告げずに背中を向けました。]
(81) はたけ 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
お待たせしました。 ……先ずは、局へ。何日も顔を出していませんから
[そうして気の良い御者と、他愛のない話をしながら、日常へと帰っていくのです。*]
(82) はたけ 2016/10/14(Fri) 22時半頃
|
|
― … ―
["住み慣れた"館の玄関をくぐったのは、ちいさな思い出を捨ててから、両手の指を曲げて伸ばすだけの数を数えた頃。 前髪を後ろに流し、いつだったかに誂えた服を纏って、ノッカーも鳴らさずに戸を開く。 突然現れた来訪者に目を白黒させた見慣れない使用人が何かを云うより先に、十五年近く音沙汰の無かった息子の帰還に素っ頓狂な声を上げて母親が階下へ駆けてくる。 ――彼女の慌てぶりも当然だろう。ちょっと一人暮らしする、だなんて簡素なメモ書きだけを残して最愛の息子が消えた上、"ちょっと"だなどと云えない時間、戻ってこなかったのだから。]
―― ただいま?
[淑女らしからぬ取り乱しようで抱きしめてくる母親は、見下ろす程小さくなってしまった。 彼女の腕の中に収まっていた頃の自分が、随分と遠い昔のように思える。]
(83) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
「ああ……、ああ、可愛い我が子。 見違えたわ、若い頃のお父さんにそっくりね。 いきなり出ていくんですもの、私がどれだけ心配したと思ってるの。」
ああ、まあ――悪かったよ。
「いいのよ、帰ってきてくれて嬉しいわ。 お腹はすいてない?具合は悪くない? よそで不憫な目にはあわなかった?苦労したでしょう」
[矢継ぎ早にあれやこれやとまくしたてるのを、黙って聞く。もう久しく顔を見ていなくても、ここで口をはさむと泣き出すことくらい覚えている。 宥めるように背を叩いて、解放の時を待つのが一番の近道だということも。]
(84) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
母さん、いつまでも玄関に居たんじゃお客さんみたいだろ。 そろそろ離してよ。
「いやだわ、かあさんだなんて、前みたいにママって呼んでよ。 もうすっかり大人みたいじゃない――」
はいはい、"ママ"。 俺もう31だよ。子供が居たっていいぐらいだ。
[腕の中の息子の背中がすっかりたくましくなってしまったことにか、あるいは変わってしまった呼び名にか、時間の経過を実感してしまったからか。 泣き始めてしまった母親に、苦笑して肩を竦める。やれやれ、こうなると長い。]
(85) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
[結局、元のまま残されていた自室に引き上げることが出来たのは、それから随分経ってからだった。 大の男が使うには小さい机、絵本や児童書ばかりの本棚、家族で見たサーカスのチラシ。 出て行く前そのままの状態で、何もかもが残っていた。
寸足らずになってしまったベッドに横たわり、子供の頃に使っていたスケッチブックを、眺める。]
…… さよなら、 "ブローリン・ロイエ"
[何もかもを、捨ててきた。 もうあの"偽名"は必要ない。
二度と、名字みたいな名前だろ?親の命名センスを疑うよ。なんて、くだらないジョークを飛ばすこともない。 変わった響きの"姓"を、聞き返されることも無い。
ロイエ・ブラウンだとか、ビリー・バーカーだとか、レイモンド・ブライスだとか、数え切れない偽名の数々の中で、一番長く耳に馴染んだブローリンの名を、呼ぶ声はもう、どこにもない。]
(86) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
……ああ、やっぱり。 最後まで嘘つきにはなってやれなかったな。
[スケッチブックの表紙には、子供のたどたどしい字で、名前が記されている。]
(87) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
[ ロイ・ブラウニング ]
(88) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
[青い目を緩やかに眇めて、いつもより開けた視界を閉ざす。 脳裏にちらついた懐かしい日々を総て、記憶の奥底にしまい込むように*]
(89) Noah 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
[郵便夫へ言葉を返した後。>>43 自らのことを司祭へ話し出す音は、密やかなものだっただろう。それでも、その音に淀みは一切なかった。>>19
ただ、僕が言葉を紡ぐその様子を。 顔色を一つ変えず、聞いている司祭を眼の端に留めて、ぽつり。ぽつりと声を零した。>>+5:43
消えることのない、僕の、記憶。]
(90) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
― 邂逅 ―
[その屋敷へ訪れたのは、とても幼かった頃。
楓の葉程の小さな掌を伸ばして、優しげな面立ちの皺皺の手を取った。
幼子の"ショク"は、かくして初老の夫婦により館に出迎えられた。
その屋敷の"孫"として。
"ショク"は個体差が大きい。
食事の頻度も、体格も、寿命も。
まるで人間と同じように、バラつきがある。
幼子の"ショク"は少食であった。
食べる頻度も、量も。
ゆえに、体格も周りの人間より劣っていた。]
[幼子の"ショク"は食事に困ることなく、育てられた。
"餌"は、自らの引き取り手である老夫婦の"記憶"。
幼子が食事をする度に、彼らはひとつ、何かを忘れていく。
幼子とできた記憶を、ひとつ。ひとつ。
その度に、幼子は記憶していく。
忘れてしまった老夫婦との過去を。
そして――、
最後には、青年に育った幼子のことも忘れてしまった。]
[その夫婦は"ショク"に食事を与える前に、必ず記録した。
しかし、記録したことを忘れてしまっているために、彼らがその記録を読み返すことは無かった。
青年のショクの手元に残ったものは。
彼らから与えられた莫大な資産と、"青年"のみが知る思い出。
何冊にも認められた、彼らの記憶。僕の思い出。
何故、彼らがそこまでしてショクを引き取ったのかという理由だけは、書かれていることはなかった。]
|
― 現在 ―
[ふ……と瞼を持ち上げる。 そこにはブルーノが居て、小窓から覗く郵便夫の姿が見える。
郵便夫の言葉は、まさしく自らが与えられてきたもの。>>+7 膝の上で作った拳が強く握り締められる。 崩れそうになるポーカーフェイスを、唇を噛むことで堪えたら。]
……全く、愚かな人だ。
[震えた声で、せめて精一杯の、悪態を。 憎まれるべき役を。 そのために私は、この部屋へ来たのだから――。*]
"ショク"とっては、人間は餌でしかありません。 これ以上、私に食べられないように――、
ここから離れることだ。
(91) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
―― 夕闇の中、日常へ ――
………。
[局へ戻った私を、同僚が目を丸くして迎えました。 有給休暇を取っていたのだと聞かされたそうです。 人の良い局長が、私を個室へと連れ出しました。
何故このようなことになったのか。 その説明も多少はあると思っていましたが。
見たこともないような険しい表情をした局長は個室に入り私を座らせるなり、深く、深く頭を下げました。一言もしゃべらないままで。]
…局長はご存知だったのですね そして、貴方が抗えない相手からも息が
頭を上げてください、分かりました。 もう聞きませんし、責めません。
ただ一つ、頼みが有ります
(92) はたけ 2016/10/14(Fri) 23時半頃
|
|
有給をもう二日ほど頂けませんか
[見ての通り満身創痍なので、と続けると漸く局長は頭を上げて、分かったと頷いてくれました。 自分のデスクに溜まっている仕事から急ぎのものだけを手早く片付けて、家へと戻ることにしたのです。]
(93) はたけ 2016/10/14(Fri) 23時半頃
|
|
―終わりの日―
[ガチャリ。とどこかで音がした。 少し騒がしいその様子から、どうやら。]
終わったか。
[そう呟く。昨晩のニコラスと郵便屋のやり取りから、 郵便屋は記憶を喰われたらしかった。喰われたものは、外に出れることを少々、安堵も覚える。]
人間は"餌"でしかない、か。
[昨晩>>91ニコラスが言っていた声を口にする。]
なら、私は餌となるのだろう。
[この館へと閉じ込めたものは、執拗に"ショク"を 欲しがっていた。ならば、"ショク"を殺すなどいうことも、ないだろう。]
(94) doron 2016/10/15(Sat) 09時頃
|
|
[つ、と扉を見る。恐らくは、ここは開きはしないのだろう。と、誰もいなくなり静まり返ったはずの廊下から、靴音が響く。
やがて、>>>80昨晩と同じように小窓に顔が見える。]
私なら、いるが。
[こちらに気付いた、郵便屋が差し出してきたもの。 それは、]
………
[あの記憶に固執する歳でもない。しかし、彼の言うとおりであった。なぜ、それを口にしたのだろうか。
さぁどうぞと、彼の手の上にある"記憶"を見る。]
(95) doron 2016/10/15(Sat) 09時頃
|
|
あぁ、そうか。 誰かに"記憶"を預けたかったのだろうな。
[記憶を失うことは恐ろしくはないのだ。 若きより年寄りから奪えと思うのも変わらない。
だが、忘れられてしまうことを、忘れられてしまったことを。それを寂しく思うのだ。]
さすが、郵便屋というものか。 届けずにはいられぬようだな。 [預ける相手を間違えたな、などと失礼なことを思う。 疑いが晴れることをという言葉に、 それが晴れたとして、出れることはないのではないかと思う。
"ショク"を手に入れたものたちにとって、餌も必要であろう。]
(96) doron 2016/10/15(Sat) 09時頃
|
|
酒か。 久しく飲んでいない。
そうだな。楽しみにしていよう。
[再び戻った"記憶"を手に。 そして、背中を向けさるその姿を見送った。*]
(97) doron 2016/10/15(Sat) 09時頃
|
|
[大家の爺さんに長いこと帰らなかった理由を尋ねられても、 適当にごまかしました。 仕事が立て込んでいて、職場に留まったとか。この所少し時間が緩やかになってきていた爺さんですから、さして気にする様子もなくそうかい、とだけ返してくれました。]
……私宛て、ですか
[そうして漸く、私はその手紙を受取るのです。 誰かが結婚するだとか、たまには帰ってこいだとかそんな手紙だろうかと思いながら封を切ります。]
(98) はたけ 2016/10/15(Sat) 21時半頃
|
|
[その手紙を読み終える頃、私はコーヒーを啜って居ました。]
これ、ですか
[館に居た頃書き溜めた手記を開きます。 馬車の中で何度か読み返しました。そしてこれが、与えたものなのだろうということも察しがつきました。] ……、
[普段ほとんど何にも頓着がない事は自分が一番よく分かっています。その自分が、これほど大事にしていた筈のこと、けれど]
(99) はたけ 2016/10/15(Sat) 21時半頃
|
|
わかりません
[その人をどういう風に思っていたのか、どんな顔で言葉を掛けたのか。 手記を読めば状況はつかめます。けれどその思い出には、色がなく、顔がなく、声もないのです。]
然し、時間がないとは 書いてあったように、体が弱くていらっしゃる、と
[さて、そんな断片的な記憶でも。 私は、私です。その根本の部分だけは、変わりようがありませんから。 会いに行くことを決めるまで、 そう時間はかかりませんでした――。]
(100) はたけ 2016/10/15(Sat) 21時半頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る