231 獣ノ國 - under the ground -
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[こちらに向いた目を、静かに見つめ返した。 未だ雫を零しながら、怒るように目の端釣り上げ 下った「しょばつ」に、耳を傾ける。
連れ戻してくれ、と 云う声は切実な響き けれど]
……。申し訳ありません。
[それだけはできない。 たとえ外の世界が獣人にとって 優しいものでなかったとしても。
「ごめんね。忘れて」と頬を搔く亀から ふと、視線を外すと何か赤いものが見えた。]
(43) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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[『マイゴ!』と叫ぶ赤い鸚哥は、 くるりくるりと微風の中を飛び回る。 どうしてここまで迷い込んだものだろう。
先ほどの激情を無しにして おどけてみせた亀に、軽く礼をした。]
承知いたしました。
……( どうして、そこまで )
[暖炉の下へ身を滑らせゆく亀を見送り乍 亀が泣いて鮫を見送った理由に思いを巡らせ
静かに、飛び回る赤い鸚哥に手を差し伸べた。]
(44) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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―― おまえさん、駄目じゃないか。 こんなところに来ては……
[ 何とよびかけていいかわからなかったから そう言ったけれど、 赤い鸚哥には聞こえていただろうか。*]
(45) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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え....あ、そうなんですか。
[脱走者が出た、と。先生はそう言った。 脱走ということは、それをしたのはは"私達"ということ。 獣のまま、ヒトにならないで外に出たということで。 それはつまり、
――こんなことは、しなかった? 唐突に生まれたダムのように、感情の濁流が堰き止められた]
(46) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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[外に出るためなら自分の身などどうでもよかったはずなのに、不意に全身を満たす恐怖感。思い出すのは、この間うたれたばかりの薬とその痛み。
"あんなのは二度とごめんだ"という本能と "外に行くにはこれしかない"という理性が衝突する。脱走なんてそうそう出来るわけでないと分かってはいても、それを認められず、自分もそうすればいいと囁きかけてきて。易きに流れようとする本能を止められない。
ああ、いつの間に私はこんなに弱くなってしまったのだろう。 "欲"とは、これ程までに人を――獣を弱くさせるものだったのか]
先生、薬、早く試しましょう。
[どうにか口に出来たそれは、普段より幾分か早回しだった]
(47) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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[現実においてでも、こちらにおいてでも、その脱走は確かだという]
こんなのって、無い……。
[抑圧された本能は口に出されることなく、静かに、吐き出された。]
落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/15(Wed) 00時頃
[行けたよ、という返事に安堵しながら。
同時に、思う。やはりこの声の主は。この獣は。そのことを知りうる立場にある。
さみしいという言葉は本物だろう。
私には知りえない事情があるのだろう。
それでも……気をつけるべきだ]
クラリッサ……。
[届いた声は、私にはまるで嘆きの声のように聞こえる。
人間に“なおす”研究をしているという女医を、クラリッサは弁護していた。人間に従順だった。
そんなクラリッサにとっては、不従順な獣が自由を得たという知らせは、やるせないものがあるのかもしれない]
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……本当にいいのね? 後悔は、しない?
[真剣な顔で、クラリッサに問いかける。 こんな態度はやっぱり自分らしくなくて。 どうやら、あのお人好しの馬鹿に当てられてしまったらしい]
これを投与してしまったら。 もしかしたら、取り返しがつかないことになるかもしれない。
[希望ばかり見せてきた女医が、初めて見せる態度だった。 箱の裏>>2:140にあった薬と注射器を手に取る。 研究を続けなければという理性と。 このままじゃいけないという感情が。 心の中で鬩ぎ合っていた]
(48) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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それでも、本当にいいのかしら?
[右手に握られた注射器の中の液体が、毒々しく煌めいている。 クラリッサの瞳を、じっと見つめた**]
(49) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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[ 鸚哥は 鮫が出ていった事も亀も鶴も知らない。 ただ久方ぶりに感じる「風」に身を震わせて 風切羽根をうすく 長く 伸ばすんだ。
唯一の見知った顔、夜色の髪と瞳に 感情の乗らぬ瞬きを 差し出された手>>44には 『アァ!』とひとつ啼いて 頭の上でくるり旋回 ゆるりと速度を落とした後に 手首へと降り立った。]
『 マイゴ! マイゴ! キテハダメ? ココハドコ? ココハドコ??? 』
[ しきりに首を傾げて ]
『 アキラ ドウシテ ココニイル? フィル ドウシテ ココニイナイ? 』
[ きっと、梟が居たら”煩い”と顔を顰めるのだろうけど あいにくいまは、窘める”2人”は留守にしていた。*]
(50) 2015/07/15(Wed) 00時頃
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[全身を泡だらけにして、汚れを洗い落とす。特に衣服に守られていない髪は念入りに洗った。いつもはざっとシャワーを掛けるだけの翼も、今日は丁寧に。 そうして浴槽に浸かり、私はようやく一息つく]
とんでもない目に遭ったわ……。
[胸元に目を落とし、花を咲かせた人のことを思い浮かべた。 困ったものだ。第二図書室が荒らされていたなんてことが耳に入ったら、心配するに決まっている。 誰にも言わずにおくべきかと思う一方、私が毎晩のようにあの場所に通っている以上、“犯人”と鉢合わせする可能性があるかもしれない、と考えると、このまま迷宮入りにしてしまっていいものかとも思う。 結論はなかなか出ない。私は眉を寄せて、ぶくぶくと浴槽に沈んだ]
(51) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
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[寝ていないからか、それとも別の要因か。 彼の瞳には少しの動揺のさざなみも立たない。
それは差し出した薄い掌に止まる鸚哥の瞳と同様に。 微風からは「外」の匂いがすると、 ――潮のごく僅かな匂いがすると 鸚哥は気づくことがあるだろうか。]
……ここは、どこだろうな。
[獣人を収容しておく施設<プリムラ>だ。 そしてここは管理人のすまう第三棟だ。 そんな事は自明じゃないか。
けれど、一瞬彼の脳を塗り潰した言葉は ”牢獄” それに他ならなかった。]
……怪我、してるじゃないか 消毒だけでもするか。
(52) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
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[直接答える気にはなれなかった。 誰が聞いているともわからなかったから。 だから彼は、きっと思うより”聡明”な その鸚哥の小芝居に 嘘を塗りたくることにした。
ぽつり、白々しく言葉を落とし 一歩、踏み出すは暖炉の方ではなく、 彼の部屋の方。
――鸚哥が何を叫んでも、 誰にも聞こえぬようにと
嫌がられなければ、 そのまま部屋に連れていっただろうけれど。 (それで鸚哥も、 この棟を少しは”偵察”できたかもしれない)]
(53) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
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…わかっただろ。イカレ女医のいいなりになる必要なんかないって。
[クラリッサの言葉には、そう吐き捨てる。従順になっても、こうなる事は分かりきっていた。猿共は、私たちに何も与えてはくれない。…与えてはくれない、はずだ]
[そう吐き捨てながら脱走を伝えた声の主の事を考える。脱走を知っていて、獣たちに教える。この謎の会話の方法を教える。警備を強化しないと、と呟く。…こいつは誰だ?何の目的がある?脱走をさせたいのか、それとも、させたくないのか。どういった立場の奴なんだ。とにかく胡散臭い]
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[耳から聞こえた挨拶に、 もうそんな時間かと 一つ、瞬きをして 小型マイクを一瞬口に近づけた。*]
(54) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
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……駄目だわ。私は眠いのだもの。
[浴槽から浮上して、出てきた答えはそんなもの。 いつもなら眠っている時間だ。眠い頭で考えたって、最善策を思いつけるわけがない。 とっとと上がって、眠ってしまおう。それから考えよう。 そう結論を下して、私は脱衣所に向かった**]
(55) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
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[――ぷつり]
……、ああ、おはよう。
[いつも通りではない朝の、いつも通りの朝の挨拶。
彼はアマルテアの声に静かにそう返すと、
続く言葉に、相槌を一つ。]
――そうかい。誰か辞めていったんだね。
(……それは、よかった 逃げ出せたなら、)
[淡々とした物言いの裏にある彼女の想いに
気づく事はないが]
なら、きっと忙しくなるね。
把握したよ。……。
[小さく、柔らかくそこまで言うと
――ぷつん、と音声は切れる*]
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[ 人間よりも 獣よりも 動物である鸚哥は 風の流れを覚えているし 遥か遠くの潮騒を聞き分ける。 ひとのそれより余程広い視界は、 腕に留まりつつも 風が洩れる大扉の様子を伺う。
( ケガ? ケガ? ボクガ? アキラガ? )
声>>52に、またくるくると 首を傾げて ]
『 ガァ! 』
[ まるでただの”鳥”のように。 ]
[ 自分を運ぶ足>>53が、知らぬ扉へと向かうなら 興味本位 好奇心のまま 大人しく。 手首はきっと重いだろうから、肩へと移動する際に えっちら、おっちら と びっこを引く演技も忘れない。 暖炉の向こうで 僕が心配するかどうかなんて ”ただの鳥”には与り知らぬと わかったうえで しらを切るのだ。]
(56) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
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[ジリヤの声が聞こえれば、今はもう反論することも出来ない]
そう...ね。
どうせじきに、結果が出るから。
もし私が、その結果を伝えられなくなったら。
頼むね、ジリヤ。
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[今更、そんなことを言わないで。
先生は私に、何度も確認する。これまでは、そんなことはしなかったのに。 やめて。今、そんなことを言われたら。決心が鈍ってしまう]
はい。後悔はしません。
[私の心が変わってしまう前に、注射を打って――
そう、腕を差し出した]**
(57) 2015/07/15(Wed) 01時頃
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…ッ!オイッ!お前、まさかッ!やめろッ!まだ、わかンねえのかッ!
自由になりたいんだろッ!なんで、そんな、道を閉ざすような…ッ!
[クラリッサの言葉に焦る。強く呼びかけて、やめるように伝える]
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……分かったわ。
[クラリッサの言葉>>57に頷いて、 差し出された腕に注射器を突き刺した。 この前の何倍も、強い薬。もう後戻りはできない]
これで終わり。
[薬を投与しを得ると、じっとクラリッサの様子を伺った。 知的好奇心よりも先に、恐怖が勝っていた**]
(58) 2015/07/15(Wed) 01時頃
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[ 正直者が正直なまま報われるのは、御伽話の中だけだと
「そと」で汚いものばかり見てきた僕は、
彼女の慟哭に目を伏せる。
鮫が”行けた”と 警備を強く、と迷う声
やはり彼は「あちら側」なのだと下唇を噛んで。
自分が誰ぞの恨みがあるから行けぬことと
獣を逃さぬ為に 警備を強める事とは関係が無いような
(自分が鍵を持ちつつ出られぬ、八つ当たり以外には)
手元でひらいた本の文字が 頭に入ってこない。
兄が気になるのも勿論だったし
”脱走者”にざわめく”声”達に 胸が騒ぐ。]
恨みなんて届かないほど、
遠くへ行ってしまえば良い。……ねえ、行こうよ。
[ 怨嗟も 柵も届かない遥か遠くへ。
それよりも遠くへ行こうとする声に、本を閉じた。]
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[恐らくこの鸚哥の弟は心配するだろう 判っていてもすぐに返す気になれなかった。
鸚哥も鸚哥で手首から肩に 怪我もないのにびっこをひきながら移動していたから わかったうえでこうしているのだろう。]
――もしかしたら、おまえさんが本当に あれの兄なのかもしれんな。
[肩に乗る鳥の頭を人差し指の腹で撫でた。 ただの鳥とは思えなかった。
扉を開けて部屋に入れば、小さな和室に、 けしてものが多いとはいえぬ中、 机の上に赤い羽根が一つ。]
(59) 2015/07/15(Wed) 01時頃
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ここは私が泊まっている部屋だよ。 獣に何かあればすぐ駆けつけられるように ……むこうの扉は あれは外に続いている [彼は、相手が獣であることすら考慮にいれず 最早人間にそうするように話しかけて 鸚哥を机の上かどこかに導いた後、]
――……なあ、
[ずるり、と気だるげに扉に背を預けた。]
何が狙いだ
[投げかけた言葉はいつもよりぞんざいだったが 鳥の前で柔和に取り繕う気にもなれなかった。
この鸚哥がただ迷い込んできたとも思えぬし 何か、目的があって動いているなら 存分に利用されようじゃないかと そう、思うのだ。*]
(60) 2015/07/15(Wed) 01時頃
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[結果が出る。なんの?
結果を伝えられなくなったら。なぜ、伝えられなくなる?
血の気が引いた。クラリッサのその言葉は、ジリヤの言葉を受けてのもので、ジリヤが話したことといえば、女医の言いなりになるなという話で……]
いけないわ。
[ジリヤが必死に止めている。感情に強く訴えるその説得に、私は冷静にならねばと思った。
情に訴える方はジリヤに任せるべきだと]
クラリッサ、考えて。あなたは、本当に人間になりたいの?
それとも、外の世界に行って、自由になりたいだけ?
お願い、考えて。
[お願い、と私は繰り返す。
だって、心から女医の薬を信頼していたなら、あんな言葉は出てこない。
クラリッサはいつも女医に好意的だったけれど。
その薬がどれだけ危険なものなのか、本当は気づいているのでしょう?**]
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[ ―――して、徐々に顔を赤らめる彼女を見て、男はどう反応したのだったか。
嗚呼これはまるで――そうか、そういう気持ちも彼女は覚えるのか。と彼女のそのさまを見ては咽喉を鳴らしたかもしれない。 …また、その奥、責めたてられるような気持ちさえ抱きつつ。 強気な彼女の普段見れない、見れなかった一面は。 至極珍しいものではあったが。 ]
” 繋げる ” ―――と。 それだけで十分ですよ。
[ 離した手、離れる体温 。 心の裏、針で突つかれるような思いさえ 。 ]*
(61) 2015/07/15(Wed) 01時半頃
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[怖い。怖い。怖い。
なんでだろう。自分が思い悩むことはないじゃないか。 これは彼女が望んだことなのだから。 後悔しない、と確かに彼女は言った。だから。
思考は堂々巡りをする。 “効果”は確かにあるはずなのだ。その為に研究してきた。 ただ、その作用に身体が耐えられるかどうかは。 ―――考慮に、入れていない**]
(62) 2015/07/15(Wed) 01時半頃
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[ 間も無く近くで響いた声>>42には、男はその眉を顰めた。 どうやら、根は相当深いらしい。 深いそれは一体どの齟齬から生まれたものなのか ―― 幾度も実験をされては、秘密棟に押し込められた彼女の姿を脳裏に浮かばせ。 「イカレ女医」と評された彼女へ、会話こそ少なけれど稀に見掛ける姿もそのように思えなければ。 ―――Panis Angelicusは所詮、紙上のうた。そしてひとでしかないのだと思った 。 ]
……あなたは私が、” すき ”なんですねえ…
[ 男は軽く吐息を吐いた 。溜息でも何でも無く、ただ洩れたものだった。 まるで軽快に「お前は俺のことが好きだな」と言うような口振りであれば、その先、特に思うことも無く。 ……一度、以前のように髪に触れかかったなら、その針が再度手のひらに刺さることもあっただろうか。
…――そのまま、男は黙して踵を返した 。いずれ求められるのだろうか? 自らの” こたえ ”も見出せないまま 。 「 これから、秘密棟へ? 」…と、歩む寸前。空いた沈黙を埋めながら。 ]**
(63) 2015/07/15(Wed) 01時半頃
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― 第一図書室 フィリップ ―
[ ぱたり
本を閉じる。 目を閉じる。 暖炉の向こうと ”結果”の先へと思いを馳せる。
託されるほうは きっとたまったものではないだろう。 彼女の望みが 望みのままに叶えば良いと祈りを込めて 僕は 閉じた本の表紙を撫でながら ヒトの管理下にあった頃 幾億と唱えた祈りを紡いだ。]
……天使の御母聖マリア、 罪人なる我等のために 今も 臨終の時も祈り給え。 āmēn、
[ ――噫、 父よ。 ぼくらは、そんなに大きな罪を 犯しましたか。]
(64) 2015/07/15(Wed) 01時半頃
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