人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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ー海辺の或る日ー

[今朝の浜は何と騒がしい事か。
先ず喧噪が聞えてきて「こんな朝っぱらから月がどうとか何言ってやがんだ、妖め」と怒鳴る声もした。
どうやら一触即発の空気。其の騒ぎの方を見やるとどうやら何者かが村人たちに囲まれているようであった。
血を吸う化け物、などとの声も聞える。

唯事ではないように感じられて近づくと、
人々の頭の間から紅い瞳の人が見えた。
とても寂しげな色を湛えた紅いお月様。]

 待ちな!

[彼の事が他人事に思えなくって、
人の波を無理矢理掻き分け、
彼の前に立ちはだかり盾になる。]


 此の人が何をしたんだか知らないけどね、
 金をやるから見逃してやっておくれよ。

[自分は何を言ってるんだか。
赤の他人の為に金を使うだなんて。
其れでもあっしは有り金全部渡して紅い瞳の人を助けてしまった。

落ち着いて彼に向き直ってつくづく見ると、長い黒髪がなんとも美しい長身の異国人だった。
彼がぼんやりと此方を見る視線が気に喰わなかったので、思わず眉を顰めてこう言った。]

 別に勘違いするんじゃあないよ、
 浜が騒がしかったから黙らせただけだ。

 ……ほれ、怪我はしてないかいぼんやりさん。

[手を差し伸ばしてやる。
あんまりにもぼうっとしてるから下手すると一日中其処にいる侭かもしれないと思ったのだ。

すると彼はやっと事態を理解したかのようにおずおずとあっしの手を取った。
見れば誰もがはっとするような美しい見目をしてる癖して抜けてるものだと、あっしは思わず笑みを漏らした。]


[その瞬間とても厄介で、けれどもこの上なく優しい妖に魅入られてしまったのだとも知らずに。*]


ー海辺の或る日ー

 うん?

[浜辺を歩いていると人間の血を吸うという妖の人相(?)書きにお前が似ていると言って呼び止められた。
あっという間に周りを数人に取り囲まれ厳しい視線が向けられる。
血を貰う際には命までは奪わないが、立ち塞がる者には容赦なくその胸に紅い花を咲かせてきた。
この者たちも同じようにすればいいだけだ。
別に悲しいことなどない……]


 こんなに月も紅いから、愉しい夜になりそうだ。


[人間たちにとっては不気味な印象を与える程に穏やかな笑みを浮かべてそう言い放つ。
私の瞳に浮かぶ満月は紅く染まり、人間達を手にかけようと]


 “待ちな。”

[血に塗れた月見が訪れようとしたのを紅葉の紅が止める。

剣呑な空気を押し止める声が響いた。見ると赤毛の者が私を囲む輪を割ってこちらに向かってくる。
人間たちの眉が釣り上がり「赤毛頭が」などの文句を吐く者がある。

赤毛の者は私の前に立つと、くるりと向き直り人間たちを睨みつける。見ていると彼は懐に手を突っ込んで金子を取り出し突き出した。
周りの人間達は彼の金子を入れていた袋が空になってしまうまでそれを受け取ると、去っていった。

どうやら彼は私のことを助けたのだと一拍遅れて気づく。
何しろ「助けてもらう」なんて体験は初めてだったから。

赤毛の者は私に向き直ると、顰め面で「別に」とか「勘違いがどうの」と言いながらも最後にこちらに手を差し伸ばしてきた。
手を差し出されるのも初めてのことで、私は戸惑いながら彼の手を取った。すると彼はふっと微かに微笑みを浮かべ、その紅い髪が揺れる。

同じ紅でもその椛の如き紅のなんと優しげなことか。
その心安らぐ紅をずっと眺めていたくて、気がつくと私はこう口にしていた。]


 どうやら君は私と同じ存在のようだ。
 助けてもらった恩もある。君を私の城に招待しよう……*


【人】 石工 ボリス

[抱き締めた相手が胸に何の違和を覚えているとも知らず。
 ふと過るのは、夕食も食べないという雰囲気。
 ベルがなれば従順に向かっていただろう赤毛が食事をとらない。
 夜中腹が減って起きたり、空腹に胃が痛くなったりはしないだろうか。
 僅かばかり心配になるこれが『過保護』というものだと知るのは
 聊か先のことになるだろう。]

 ……ふはっ!
 教えたるのはかまんけど、……っくく。

[どんなことをするのか、わかっていればこんな反応にはなるまい。
 さて、あんな約束を過去にしたのだと知ればどんな顔をするのか。
 いじめてしまいそうで、くっくと喉を鳴らした。]

(32) anbito 2015/01/01(Thu) 00時頃

【人】 石工 ボリス

─ヒューの部屋─

[手を引かれ、部屋へと入れば招かれるのはベッドの上。
 男の部屋のものとは違う、真っ白なそれが少し不格好に敷かれている。
 見上げてくる瞳を映す男の糸目。
 緩やかに唇が弧を描きながら、指先が頬へと触れる。]


 ……続き、してくれるか?

[鼻先を合わせ、自ずと傾けなければ口付けられないように。
 薄まった記憶を辿るように。
 青空のような瞳は、彼を見つめて離さない。]

(33) anbito 2015/01/01(Thu) 00時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

− 自室 −

[見つめる瞳を、じっと赤い瞳は見つめる。
指先が触れた頬は、笑みの形。
彼の瞳は、こんなに青い色をしていただろうか。
触れた鼻先にそんなことを思っていれば、妙にそれが照れくさくなって目を閉じる。
微かに、顔を傾けて。]

 ……、ん、

[僅か、身体を寄せれば、触れるだけの口付けを。

睫毛と睫毛とが触れ合うような距離、そっと唇を離せば笑んだように息を漏らす。
薄く、薄く目を開いて。]

 “この間”は……、ここで、終わってんのか?

[そうわざとらしく問えば、再び唇を寄せる。
微かに開いた唇から伸びた舌は、ちろりと擽るように上唇に触れたか。
そっと、腕をその身体へと伸ばす。]

(34) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 02時頃

【人】 石工 ボリス

[赤い瞳を見つめていれば、やがてその瞳は閉じられる。
 そっと触れる頬を撫でて、傾く顔に男からも顔を寄せた。]

 ……ン。

[触れる口付けが離れる前に、少し啄んでから離す。
 ちゅっと口付けの音と、触れあった睫毛の微かな音が響いて。]

 さぁ、どうじゃったか。
 思い出せるまで、してみよか?

[再び合う唇は開き、上唇に触れるものへと舌を伸ばす。
 代わりに下唇を吸い上げて舌を滑り込ませれば、上顎を軽くつついた。
 ゆっくりと体を抱き寄せて、赤い髪に指を絡ませる。]

(35) anbito 2015/01/01(Thu) 02時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……俺頼りなのかよ。
 俺の事、覚えててくれねぇの?

[冗談には、冗談を重ねていく。
深まる口付けに目を閉じれば、抱き寄せられるまま背に腕を回し、そのシャツをそっと掴む。
髪をかき分け、地肌へと触れる指に、背筋が震えるような感覚。
荒い呼吸を試みていれば、鼓動がすぐ耳元で鳴っているような錯覚を覚えるか。]

 ……っ、 は、

[凭せた身体を押し付けるように、体重をかけていけば、その背はシーツへと触れるだろうか。
背に回していた片腕を解けば、自らのシャツの釦を1つ、2つと外して。]

 最後に、シーツ汚しちまったら、
 ……主、怒るかな……

[冗談めかして笑いながら、わざとらしくシャツを肌蹴て見せる。
指差して示すのは、肩口の結び目か。

それが、解きやすいように緩められていることを知っているのは、包帯を巻いた彼だけで。*]

(36) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 03時半頃

 ―はじめての食事―

[吸血鬼の手料理は最初それはそれは酷いものだった。
満面の笑みで出された炭化した魚のなれの果てを、
『やっぱり俺は此処で死ぬのだろうか』
曇り顔になり見つめて]

 料理なら俺が……。

[作った方がマシだろうと謂いかけて、
彼の、料理中の真剣な横顔と今目の前にある笑顔に、
結局それ以上言葉を続けることができず、
肩竦め嘆息することになる]

 有難う。食べる。

[出会ったときの、孤独な眸。
思い出してしまったのだから仕方ない]


 ……だ が、不味くて死にそう だ……っ。

 次はまともなもの作ってくれ……。

[不平不満ははっきりと、口付けた後で主張した*]


【人】 石工 ボリス

 んな、可愛いこといいなさんな。
 お前さんのことならなんだって覚えとるよ。

[重なる冗談に愛しさが募る。
 つい、口にしてしまうのは冗談のようなそうでないような言葉。
 回された手がシャツをつかむ。
 その指先の微かな力ひとつ、残さず愛おしい。]

 ふ… ──っ、うぉ

[口付けに夢中になっていれば、気付けば押し倒されていた。
 ベッドのスプリングがすこし軋んで二人の男が微かに弾む。
 やがて自ら外されていく服の釦に目を奪われるように見つめ。]

 怒られたら、二人で洗ってこうかの?

[肌蹴たシャツの中に手を伸ばす。
 緩くだけ留めた結び目を解くのが己であることに、頬が弛む。
 包帯を脱がす手つきは優しく、肌が露になれば直接触れて吐息を溢した。
 言葉なくとも、指先がいつでも『愛してる』と囁く。]

(37) anbito 2015/01/01(Thu) 13時頃

【人】 理性子 参休

― 自室→ライジの部屋 ―

[部屋を出た頃には日もとっぷりと暮れていた。彼の事だ、眠りに就いてしまったかもしれないと思いながらも、唯一の上位者、その私室に辿り着き扉を叩く]

[迎え入れられたのならば、ライジの顔を見て話せる位置に落ち着いた後、まずは“その格好>>29で出ていくつもりですか”等と切り出しただろう。
 応えがなければ扉には触れない。……けれど立ち去りもせず、内にも届く様にと気を払いながら口を開いた]

……参休には、最早還る所がありません。

[ここを出ると告げていたのに、食堂を出る際>>27ライジは薬の瓶に触れていなかった。
 宵闇を追い遣る焔の鮮やかさ>>*9は、未だ瞼の裏に浮かんで来ない。けれどクランを出た所で、紅葉の記憶と共にあった片割れにもかつての主にも屋敷へも辿り着く事が出来ないと、己は心の奥で理解してしまっている]

ですから、ここにて御別れです。

[――そして二度と遭うことはないのだろう]

(38) vdspuren 2015/01/01(Thu) 14時頃

【人】 理性子 参休

[主の手を取って以来常に先を歩いていた彼。今生の別れを味気ないものにはしたくないと、久方ぶりに二人きりで話しかけた]

……ライジ、我々の死期とはどのようなものだと思いますか。

[あの薬を口にしている限り、老いて死ぬ事はない。であればクランにおける寿命の意味は各人毎に変質する]

参休の寿命は、きっと
全てを忘れる時でしょう。

[未だ己から手放す程生に飽いてはいない。だがそもそも、自覚が無くなる程の忘却の淵にいれば、時の流れを感じることすら出来ないだろう]

[だから己に死期があるというのなら、生き長らえる為の薬を摂る事すら忘れたとき]

(39) vdspuren 2015/01/01(Thu) 14時頃

【人】 理性子 参休


……世話になりました。

[屋敷を出てからの生は、主と、眼前の“兄”と共にあった。……記憶の断片にすら触れられないまま感謝を告げるのは少々心苦しいものがあったけれど、最初期の記憶など己が意志で呼び起こせる範囲からとうの昔に外れてしまっている]

[そう遠くない内に後を追う事になりそうです、と呟いて、僅かに苦笑を浮かべた]

(40) vdspuren 2015/01/01(Thu) 14時頃

【人】 許婚 ニコラス

─食堂─

[ぽつりぽつりと人影の薄くなる様は、現実に表れた靄の向こうと見て、未だ自分は夢の中にあると動かぬまま。
最早夢現の境など、とうの昔に失っていたと背凭れに身体を預けて思考を止めていた。]

──……?

[其処に彼>>27が居たのは何時からか。
視界に入ったのか否かすら配慮の外。
それでも頬を打たれたのは確かな感触となって。
今が確かに現実だと嫌が応でも思い出されて、蜂蜜色の瞳が動いてライジを捉えた。]

外に出たなら、何か良いことがある?

[大凡、聞いた話には薬を持たずに出て行く者たちは死に場所を選ぶ様子。
それが各々にとっての幸福であるなら、それはそれで良いのかも知れないと思うが、結局は同じ話ではないかとさえ思う。
──それなら。
緩慢な動作のまま"兄"の背を見送った後。
それでも僅かに動き始めた思考でもって、殺伐とした食卓を後にした。*]

(41) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

─主の部屋の前─

[こつ、と力の無いノックを一打ち。
節ばった指に力は篭らない。

ただ、ノブが動くかどうかを睨むように見つめ。
開けばそのまま部屋へ。
暫く動かずに不在と判断すれば扉の前、背を其処に預けて廊下に足を放り出して。*]

(42) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

ー自室ー

[三度目のノックが吸血鬼の部屋に響く。
一時に皆で来れば良いのにと思ったのか、それとも未だにクランに人の残っていることを不可解に感じたのかは定かではないが、吸血鬼は僅かに眉を顰めた。]

 入れ。

[吸血鬼は椅子に座ったまま、入室を許可した。自らドアを開けようという気は毛頭無いようだ。]

(43) mikenek 2015/01/01(Thu) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[声を掛けられれば素直に扉を開いて。>>43
本来であればよく訪れても良さそうな場所であるのに、来たことがあるか否かすら記憶の彼方で、漏れるのは僅かな苦笑。
それは、口許が歪んだ笑い。]

──…楽しかった?

[言われるままに彼の前へと行けば、その顔を見つめて首を傾けた。
金の髪は相変わらず淀みなくさらりと流れるが、その心中はぐるぐると渦巻いて。
だから、問い掛けた。
張りぼての上の日々、己すら忘れる己たちと交わした時間を彼がどう思っているのかを。]

(44) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 そんな囀りを齎す為だけにここまで羽ばたいて
 きたのかい、美しいカナリアよ。

[戸を開けて入ってきたニコラスの髪が流れる様を追い。]

 さあ。
 ただ、独りの日々を思うととても寂しくなるから、
 これが楽しいという事だったのだろう。

[静かに瞬きをする。

永遠を望むことの何が悪かったというのだろう。
悲しいこと、寂しいことは嫌だよ。

ただ……少しばかり疲れた、と吸血鬼は思った。
永遠に完璧な世界を保ち続けることに。]

(45) mikenek 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>38 扉を叩く音がしたのは、
酒も煙管も無いことに口寂しさを覚えた頃]

 お前か。
 
[部屋に迎え入れ、己に次いで長く此処にいる男と顔をつき合わす]

 そうか、残るか。
 なればあやつは独りにはなるまいな。

[独りの寂しさを埋める為、我が子達を増やし愛でてきた吸血鬼。
求めるものが其れのみならば、独りであることと何が違うのだろう。
唯、ひとりであるよりも虚しいことのように思えた。
だからいっそ、全て泡沫の如く消え失せてしまえばよいものと、裡にある思いは口にせず]

(46) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ


 ああ、お別れだ。達者でな。
 この格好がまずいと謂うならば、
 お前の着ている……
 其れと同じものでも羽織って行こう。

[着物の着方は分からないから、服の上に羽織る心算。
有能な執事がすぐに用意してくれるだろうと]

 俺の死期は疾うに過ぎている。
 
[恐らくシュロと初めて逢った時に。
其れ以降は唯の夢。永い夢を見ていたのだ]

(47) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[全てを忘れる時と参休は謂う。
忘れたいのかそうでないのか、変わらぬ様子からは読み取れない]

 達者でな。

 憶えてはいない、が、こうして話していると、
 こうして話していることが懐かしく思えてくる。

[追想を伴わない別れは淡々としたもので。
唯静かに、古き同胞へ最後の言葉を交わした*]

(48) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ―回想:食堂―

[>>41 鈍く動く蜂蜜色。
其れでも溜まったまま動かぬよりはいい]

 ――さて。
 お前次第ではないか。

[何処に、何を求めるか。
何が外に在るかなど、己にも分からないのだ]

 少なくとも、違う景色は見られる。
 望めば、もっと別のものも。

 此処で悠久の時を過ごしたいと謂うのなら、
 好きにすれば良い。

[今のニコラスは、何方を望んでいるのか、
望みなどあるのか測り兼ね、その場を去った*]

(49) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

別に貴方に対しての恨みなんて遠い昔に忘れてるし。
かと言ってお礼を言う存在でもないし。

[己は彼に独りと思われたのか。
もう霞も遥か深くに潜ったところの記憶。
ただ、彼の元を訪れたのは度胸試しの一種だった気もするのだけれど。]

──…僕が今生きてるのって。
寿命を超えて生きてるのは貴方を喜ばせるためでしょう?
みんな自分で選んではいるけれど。
じゃあ、とうに僕の意思を超えて今ここにいる僕は。
自分を忘れてまでここにいる僕は。
どうするのが正解なんだろう。

(50) redegg 2015/01/01(Thu) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[顔を顰める美丈夫>>45は、確かに人ならざる者なのだろう。
あの、上書きされ続ける世界が楽しいと思えるのは。
だからこそ、人を求めながら人を理解できないのか。
それは人の命の長さを超えたとて、所詮人の器の己の知るところではないが。

最早この命を永らえるも、終わらせるも。
また、いつかの様に別の己になることも。
彼の掌の上で踊り続けた身としては彼自身に委ねるしか道は見えず。]

僕を人だと思うなら、今この場で殺して。
貴方の人形遊びのコマだと思うなら、また薬を与えて遊べばいい。

[その心中などあずかり知らぬところの話。
ただ、己の思いを彼に押し付けた。]

(51) redegg 2015/01/01(Thu) 15時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[結び目を解くのに常よりも時間がかからぬ事に、気付ける程余裕があるわけではない。
向き合う格好のまま、寝台で。
彼に包帯を解かれるのは初めてではないというのに、どこか可笑しいのは普段とは違う空気だからか。

肌蹴た服のあわいに差し入れられる手の温度に、ふっと息を吐く。
そろりとシャツを脱げば、薄く血を滲ませる傷ごとが外気に触れる。
再び唇を寄せて口付けを請いながら、向き合う彼の着衣を緩めにかかるか。]

 シーツ干してったら、誰かちゃんと回収してくれんのかな……

[一人で洗うのが大変だとしても、二人ならば直ぐに洗い終わるだろうか。
そうして、旅の支度を二人でして。
世界を回る準備をして。]

 ……反対、されないといい、よなぁ

[瞳を細めてそっと笑う。
晒した首元に顔を埋めるように、身体を擦り付ける。

いつか人並みの絵が描けるようになれば、主にも見てきた世界を教えられるのだろうか、なんて。]

(52) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 15時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 私を喜ばせるため?

[吸血鬼はただ我が子に死なれるのが悲しいから薬を与えただけだ。それが自分のためになるのかと吸血鬼は初めて自覚した。]

 さあ?君にとっての正解など私は知らないな。

 ただ選択肢を私に委ねるようでは、
 それこそ君は人形扱いしかされないであろう。

[吸血鬼はそう言い放ってから、ニコラスの薄い色の瞳を見つめて躊躇いがちに尋ねた。]

 我が子達は、
 私と一緒にいても幸せではなかったのかな……?

[今まで聞いてみようとも思わなかったその質問を尋ねる気になったのは、吸血鬼の内でも何らかの変化が起こったのか。]

(53) mikenek 2015/01/01(Thu) 16時頃

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