人狼議事


194 花籠遊里

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【人】 営利政府 トレイル

― 館→ ―




 ―――おいで、亀吉。


[ざくり。ざくり。
霧雨に濡れた体を揺らしながら、一層色の強まった靴先を葉に土に沈めながら、男は人の手を引いた。

森の奥の奥。
花籠から遠く離れた知る人の無い土地へ、ただ二人。歩む。

「痛くはないかい。」
「疲れてはないかい。」
「もうすぐだから、大丈夫さ。」

夜の張り巡らす蜘蛛の巣から逃れた「蝶」は、声色朗らかに花へ語り掛けては、不安を生む胸を掻き。花を守るようにその隣へと寄り添う。]

(134) 2014/09/21(Sun) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ――大丈夫。
 きっと俺達は、幸せになれるから。

[物語を綴るのは人間だと――翅を亡くした蝶は笑う。夜に飛ばなくなった蝶は昼に唄い、腕を花の…否、人の頬へと伸ばしては撫ぜ。
…ただその瞳が同じく不安に揺れていたのならば、その気を和らげるように微笑んではみただろうか。]

 キミはここで、俺を待ってて。
 …大丈夫、ここなら誰も、キミを見付けない。

[森の奥の奥。ただ木々に囲まれ小川の流れるその場所で。ちいさな家が在ったならば、其処に人を招き入れる。ひらり、ひらひら。翅の名残の鱗粉は、空気に踊っては地面に落つ。
そうしてパタリとその木造扉を閉めたなら、横の開けた窓から顔を出し、また囁く。]

(135) 2014/09/21(Sun) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル

 ―――必要なもの、集めて来るから。
 直ぐに戻るよ。

[その淡藤が窓辺に寄って来たなら、その髪先へと指を通したことだろう。
然しそうで無いのなら、少し寂寥を滲ませた笑みを張り付け手を小振り。

霧雨に濡れた体は、今や乾いてちいさく嚔を催すけれど。
男はただ、人を想っては歓喜に溢れる音を唄う。]

 勝手に月に、帰らないでね。

[其れは嘗て月と呼んで居た彼を揶揄ったもの。其れは嘗て、囚われていた籠を比喩したもの。
くつくつと咽を鳴らしたのならば、男は漸く、名残惜し気に時折後ろを振り返りはしたけれど――その家から歩みを遠ざけ。


―――その姿が森の奥へと戻る事は、きっと *]

(136) 2014/09/21(Sun) 02時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/21(Sun) 02時頃


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