56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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…有難う。
[彼の言葉に返す彼女の声は、今までに無い程、穏やかなもので。]
[目が合い首を傾げる様子に、きっと聞こえているのだろうと、確信めいたものを感じた。
否、声が聞こえていても聞こえていなくても良かった。]
あん時の約束。
守れたら良いな。
[違う服でまた逢えた。
次は、祝勝会――今は和平となった祝いのパーティー。]
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それにしても、弱っていた方が可愛げがあるだなんて、王女に向かって失礼ですわよ、貴方。
[自らの左手に重ねられた彼の手。 その気恥かしさをごまかす様に、口をとがらせた。]
さっさと、その揚げパン食べさせて頂戴。
[机の上のパンを指差して。 悪戯っぽい笑みを浮かべて彼の顔を見返した。**]
(240) みう 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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何時までも、こうあれば…。
[3人で、こうしていられる幸せを、今はただ噛みしめて。**]
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