114 bloody's evil Kingdom
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少
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全
中、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌…………。
[あたしの奥まで――。
犯さないで。
意識が混濁する。
男が二度目の射精をし腰が強く跳ねる。
それに呼応するように、大量の白濁を受け、
クラリッサの身体が弓なりに跳ねた。
抱きしめられても、瞳は虚ろ。]
[人形のように視線からは光が失われる。
男が乳首を、乳房を弄る動きに呼吸を乱す。
腰を振る男の動きに、揺すられるように身体が蠢く。
根元まで深く突き入れる男。
その度に、身体が跳ね、悲鳴のような声が漏れた。]
い、やぁ……。
妊娠、いや、……、いや、ぁ、いやぁ…。
[再度の口付け。
狂気に歪んだ男の唾液が流し込まされる。
下から身体の奥に注がれた大量の穢れ。
そして、今度は上から流し込まれる不快な液。
身体の奥まで穢され、男の色を流し込まされる。
あんなに大量に精液を注がれたら。
さらに瞳からは光が消え行く。]
はひ、はじ、めて……なのにぃ……。
ひ、ど、ぃ。
ううっ、ああっ、――……。
[どれくらいの時間が経過したのか分からない。
もう、周囲は暗い。
飽きることなく、身体に注がれ続ける男の白濁。
クラリッサの身体は荒淫の影響でのように無残。
愛を、一緒と願う目の前の男と違い。
ぐったりとした身体。
破瓜で血を失い、陵辱で蒼白となった顔。]
大、嫌い。
[力なく開いた口から漏れのたのは、*男への怨嗟*]
/*
業務連絡―。
ミナカタせんせー襲撃(と言うか覚醒)は任せていい?
そっちが多忙ならあたしが後で会いに行っても良いけれど。
/*
ごめん、ミッシェル噛みのつもりでがっつり動いてた…。
そっちのがいい?
/*
あ、もちろん。
他の所襲撃でも問題ないと思うので。
あたしはパスに入れておきますね。
/*
了解です。
ミッシェルも多分覚醒なので、明日は仲間が増えるよ!
まあ死んだら、やっぱり人間には無理だったって事で。
おはよう、"クラウディア"。
[告げた名は無論、彼の妻の名前。その声は届いたかどうかは判らない]
ぃ、ぁっ……、
[クラウディア、似ているようで違う。
この男との宿業なんて感じない。
あたしは、クラウディアなんかじゃない。
この男の妻なんかじゃない。
教会での結婚式なんてあげていない。
そんな名前を刻まないで。
あたしの名前とわからなくなってしまうから。]
顔を、見せて。クラウディア。
[望む。いまはただ、見たい。記憶が遡る。あの時、きっと――]
クラウディアじゃないわ。
クラウディアでは無いの。
クラウディアなんて呼ばないで。
あたしはクラウディアなんて名前じゃないの。
顔を見せてってクラウディアじゃない、もの。
[顔を見せて、いや、なの。
でも、この目の前の男から逃げるために。
男に抱いた不安と恐れで涙に濡れた顔が、
正面を向くことになった。]
くらり…さ…。
[聞こえる声に首を傾げる。わからない。わからない。から繰り返した]
くらり…っさ…。
[ああ、そうか。それが君の名前か]
おはよう、人殺し。
互いを殺すことができたボク達は、見事なまでに――お似合いだ。
[人殺しの夫に、人殺しの妻。エゴの為に。自分の為に人を殺した。嬉しい。笑おう。彼女がボクと一緒になれた事に喜びを感じる。ああ、やっぱり運命。運命だ。運命に導かれた、高らかな教会の鳴らされた鐘の音の元、共に祝福された者たち。それが、ボク達。似たもの同士。決まっていた。出会った時から決まっていたこと。やっと気づけた]
我が妻、クラリッサ。
それが、人殺しのボクの妻たる人殺しの君の名前。
[満足そうな笑顔を遺した]
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