人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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[了承の返事を得た時、わずか安堵したのは事実だった。
その言葉の裏、真意がどうであれ、言葉という形で示されるのは、有難かった。

傷は、癒えるべきものなのだ。
忘れていい、ものではない。
忘れたところで、傷が無かった事になるわけではない。

そう思うと同時、背の傷がじくりと疼く。

優しいと、自分を称す言葉に首を横に振る。
何度も、何度も、首を横に振って。]

 ……臆病なだけだ、

[零れた笑い声に、涙が零れそうになる。
けれど、彼が無理矢理にでも笑うのであれば、自分もきっと笑うべきなのだろう。

そうして、作り笑顔を貼り付けて。]


[『命令』と、『お願い』と。
どちらかを問う声に、返したのは。]


 ……好きな方を、取ればいいよ。

[そんな、『選択肢』。
傷つきたくないからど、命令することで身を守ることもできたのだろう。
けれど、そちらを提示しなかったのは。]

 ……っ、

[唇を噛み締めながら、体を拭い、部屋を出た時と同じ服に袖を通す。
酷く時間をかけながら、釦を留めて。

浴場を出たのは、きっと随分後になる。*]


[渇いていた。
喉が渇いていた。

だから躊躇いなく、口をつけた。
その傷口を歯で、爪で広げて、溢れる血を獣のように啜った。

“友人”はもう抵抗する気力もないのだろう。
否、既にその時死んでいたのか。
死にたくないとその一心で、喉を潤していた自分にはもう、判別がつかず。

月明かりの元でも赤く、ぬめる血液が口を、喉を、胃を満たしていく感触。
血に汚れた顔をふと上げれば、佇む黒髪の男。]

 ………夢、……?

[ただの、夢なのだろうか。

夢にしては、あまりにも生々しい、その感触。]


[浴室での情景は、裡に染みている。
 優しくないと、臆病だと首を振った姿も。
 話なら聞けると、告げてくれたことも。
 男はそれに、結局頷きしか返さなかったけれど。

 何か思い出したら話してみようか。

 ───『また今度』。

 張り付いた無理矢理の笑みに
 噛み締めていたのは奥歯。

 代わりに優しく、優しく、あたまを撫でて離れた。]


 
 
 ……おぅ、そーする。


[与えられるのは『選択肢』。

 ならば選ぼう。
 『命令』でも『お願い』でもないその言葉を。

 残念ながら従順になど、従えはしないのだから。]


【人】 お針子 ジリヤ

ー 朝:食堂 ー

[いつものようにぺたぺたと音を立てて廊下を過ぎ行く。
はりつく床の冷たさがいつもより痛い。
食堂にたどり着いて、瞳を瞬かせる。
主がこの場にいるとは思わず、誰か上位の者がいれば先にそちらに写真を見せようと思っていて。

ポケットに持っていた写真数枚を無理矢理仕舞い込むと、
おとなしく席についた]

 …朝から辛気臭い顔。鬱陶しい

[主に心配されている包帯男に毒づく。
彼らの会話の内容には耳を傾けながらカフェオレに角砂糖を追加に放り込んだ]

(64) 2014/12/27(Sat) 19時半頃

─ヴェールの向こう側─

(あの時は、なんの絵を描いていたんだろう。)

[たゆたう記憶、揺れる漣。
 向かうのは孤島?
 違う、窓ひとつない『アトリエ』だ。]


[【クアトロ】がカンバスに向かう。
 描かれるのは懐中時計の溶けた奇怪なものや
 極彩の黄色で描かれた向日葵や
 主と弟子の12人が食卓を囲むようなものまで様々だ。

 筆を走らせれば、硬貨が積もる。
 けれどそんなものに興味などなかった。

 描けることを許されていたのは資料に写されたもののみ。
 資料はいつでも柱のように積まれ
 ひとつ描き上げた頃には、また一冊積み上げられた。

 そして三日に一度は様子を見にやってくる『誰か』。
 その誰かは呪いの言葉を掛けていく。
 体を重ねるのはどこか、儀式めいていた。]


 
 
 
    「忘れないで。

     キミは、ボクを、愛してる。」
 
 
 


[終わりのこない永遠。

 ただひたすらに続くものだと思っていた。
 終わりなど考えてもいなかった。

 そこには幸も不幸も、何もなかった。

 永久に終わりが訪れたのはいつだったか────…]


[寝静まって動きが少なくなってから。そっと半分保ちながら、半分無くした意識で呟いた。]

 すき、

[届いたかどうかは定かではないし届かせるつもりもない。
ただ、吐いてしまいたかったから。**]



(───目、腫れとったな。)

[昨夜あの後、泣いたのか。
 そうさせた原因は、自分であるか、他にあるか。

 そんな時に、傍に居てやれないなんて。

 その背を追ってはならない、なんて。

 『愛さなくていい』、…なんて。]


 …………さんきゅ。

[ぽそりと同じ髪色の男にだけ落とす。
 『命令』がなければその背を追えなかったし、追わなかった。
 『命令』をありがたいと思ったのなんて、初めてだろう。

 ありがたかったからこそ、
 そう思った最低の自分に、眉を顰めたのだ。]


[去り際にくあとろから落とされた礼の言葉に関しては、
何故言われたのか分からなかったので気にしない事にした。*]


【人】 お針子 ジリヤ

 はぁ。ここオカマパラダイスみたい。

[じめっと女みたいになよったヤツがふたり。
オカマ口調がふたり。丁助のは勝手に自分が思ってる。
砂糖をふんだんに入れたカフェオレを飲んで、知らぬふり。

面倒くさい。
他人と深く関わろうとするからこうなる。
去る赤毛と追う大男。オカマに関しては同意して
気持ち悪いと吐き捨てた。

主人がまだいたならば躊躇いがちに近寄って、
服の裾をつまむ]

 シュロさん…ボクとお話してくれる?

[首を傾げて上目に尋ねた。
薬は昨日飲みましたよ、ときちんと告げて]

(87) 2014/12/27(Sat) 20時半頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/12/27(Sat) 21時頃


[ふと、笑うオカマの表情がよぎったりもしたか。
 なにが全裸で雑用だ、受けて立つからもう一度オカマ呼ばわりしてやろう。

 振られた相手の背中を追える、嬉しさに、眉を顰めていた。
 手まで握り、時折はそっと頭をなで。
 そうしていれば馬鹿みたいに
 やがて、頬は緩んでしまうもの。

 何度も落とす『愛しとる』が忘れられないものになればいいのに。

 そう、思いながら*]


 
 
 (──ああ、違うな。)


[忘れられないのではなく。
 忘れたくないものに、なればいいのに*]


【人】 お針子 ジリヤ

 しゃべりだけでも十分だろ?
 君が内心女々しくないのは何となく、理解した

[ボクにとってはどちらも似たものだけどオカマ界隈では違うらしい。
違いはどこかしらに見つけてはいたけど、
言語化出来るほど彼等との関わりは深くない。

か、はたまた忘れているだけか]

(97) 2014/12/27(Sat) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[>>93辺りを少し見渡し、数人いるのを確認してから
主人との近い距離にこく、と喉仏が上下に一度動いた]

 昨日、シュロさんの部屋に勝手に入ったんだけど…

[ポケットから一枚の写真を取り出してみせる。
ごめんね、と付け加えて]

 見覚えないんだ、これ。
 そこに載ってた他のも。

  ――昨日も。ニコラスと喋っててさぁ…
 何も昔の事って覚えてないなって気付いて。
 

(98) 2014/12/27(Sat) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

   …薬のせいだったりする?

[最後の方は髪をかけた耳へそうっと囁く。
服の裾は握ったまま。
不思議だという二色の瞳をそちらに]

(99) 2014/12/27(Sat) 21時半頃

 ……で、 ……良いんだよな?

[確かめるように、小さな声で尋ねたのは、朧に形の残る昨晩の事を思い出してか。

違う名があると、告げられた。
しっかりと自分へと告げられた筈なのに、それすらももう曖昧だ。
長い名ではなかった気がする。
けれど、そんな些細な事すら覚えていられないなんて、とんだ笑い草じゃぁないか。

自分が情けなくて、ただそれだけで、涙が滲む。]

 ………っ、

[涙腺が弱くなっているのは、身体が弱っているからだと信じたい。]


【人】 お針子 ジリヤ

 ――ここじゃ話せないこと?

[食堂にはまだ人が残ってたはず。
命令、の感覚ではない。だから聞き返した。
もしそれでも部屋に来いというのなら

触れられ、誘われるままにたまには動いてみようか]

(103) 2014/12/27(Sat) 22時半頃

 ふはっ、構わんよ。

[本当の名前は別にある。
 けれど、彼が己を【クアトロ】として覚えているなら。
 きっとそれが、今の本当の名前。

 何やら息を詰める音。
 うっすらと腫れていた瞼がまた、涙を滲ませていて。]

 また怖い夢、見たんか?

[もう片方の手を伸ばし、そっと指先に掬う。
 怖がらなくていい、安心していい。
 でも泣き止むなとは謂わず。]

 傍におるけ、大丈夫よ。

[ゆっくりと、言葉を紡ぐ。]


【人】 お針子 ジリヤ

 じゃあこの理由教えてくれるんだね。

[彼の瞳に僅かな安堵を覚えた。
やはり主と対するのには少しばかり身体が強張る。

裾をつまんだ手は主人の手へと。

一枚は見せた手前どうしようもないが
ポケットにしまっていた他のもう一枚は、
気付かれないようそっと食堂のテーブルの上に置いた。

その場に残っているものがいるなら目配せを。
ボクはその侭彼の部屋へと後につくように向かって行く]*

(110) 2014/12/27(Sat) 22時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

― シュロの部屋 ―

[昨日入った彼の部屋は、自分が来たときから変わっていない。
ボクが抜いたあのページは――そのまま]

 良いけどさ…でもボクらが写ってるなら
 ボクらが持っていてもいいんじゃないの?

[文句を言いながら先ほどみせたものを一つだけ手渡す。
他のはまだポケットのなか。
伺うように主人の顔をみつめ、

続く言葉に眉根を寄せれば、白磁に不穏を落とす]

 あの薬はなに?吸血衝動を抑えるものじゃあないの?
 副作用?そんなもの聞いてない

[聞いてないのか忘れたのか。
記憶を辿ろうとすれば靄がかかり、思考をはばむ]

(113) 2014/12/27(Sat) 23時頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ 白磁に当てられる手が、降る声が優しい。

  優し過ぎるのに、先ほどの安堵は与えられない ]

(115) 2014/12/27(Sat) 23時頃

 じゃぁ、やっぱり、……もう一つの名前のほうが、正しいんだろうな、

[その反応に、静かにそう悟る。
これで、自分の記憶がどれほどに曖昧なものなのか、彼も理解してくれただろうか。
今はただの穴あきの記憶かも知れない、けれどそのうちに、細かな断片すらも消えていくのだろう。

耳に、かろうじて残る、愛してるの響き。
あの音も、表情も、全て。

怖い夢は見ていない。だから首を横に振る。
涙を隠すべくタオルをずらすも、目尻から落ちた涙はタオルの縁から零れていく。]

 どうして、……忘れるんだろうって、
 ……忘れたくないことも、全部、……全部、忘れちまうのは、……何でだろうって

[子供のように、泣きじゃくりながら、言葉を吐き出す。
不安も、恐怖も、猜疑心も全て内包したような声。]


 ……どうしたら、いいんだと思う……?

[そんな事を、彼に聞いたとして答えが得られるはずないというのに。
言葉にせずには、いられなかった。]


 お前さんが呼んでくれるなら、『おい』でも『なあ』でも
 なんだってかまん。

[すぐに曖昧になる記憶、抜けていく記憶。
 初めて押し倒した夜を覚えているだろうかなんて聞けば、もう記憶にはないのかもしれない。
 彼の記憶は他の誰よりも曖昧な気がする。
 そんなこと、ずっと知っていたことだ。

 ずらされるタオルが吸いきれず、目の端から落ちていく涙。
 案外泣き虫だなと、そっとタオルにてをかける。
 少しでも嫌がればやめるつもりで。
 タオルを外そうとするのは、その瞳を見たいから。]


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