208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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[肌を探られる度、身体の芯が熱を持っていく。指先などもうきっとケイイチのものより温度を上げているだろう。
縋るようにケイイチの襟元を掴み、もう一方の掌で腹の辺りに触れた]
……いいの、か
[“こちらばかりに与えていて”とまでは口にしなかった――長々と喋る余裕はもうあまりない。だからケイイチを引き寄せて、同じ温度を湛えた場所がないかと探りを入れる]
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謝ることはないよ。これは私の務めだから。 ……いや、務めだからと言うより私がしたいから。
[妖精の淡い色の双眸を見つめる。]
昨晩から食事を摂っていないだろう。 そこに食事を置いてあるがどうだ?
[寝台の横に置いておいた盆を示す。 少し冷えたカフェオレとクロワッサンと水。
吸血鬼にはやることはたくさんある。 クアトロに注意をしに行って出来れば薬を飲ませてやらなくてはならないし、昼食の用意もしなければ。
それでも吸血鬼は悠久の時がそこを流れてるかのようにじっとジリヤの手を握ったままでいる。 昨日の密かな悪戯のことを責めるでもなく。]
食べられそうか?
(112) 2014/12/25(Thu) 02時頃
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[>>111と、そこにノック音。]
私が出よう。
[覚醒したばかりのジリヤに起き上がらせる訳にはいかないと、吸血鬼が席を立ち戸を開けに行った。]
おや。クアトロ。 丁度いいところに。
(113) 2014/12/25(Thu) 02時頃
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なにを。
ちゃんと飲むって、持っていったじゃろ?
[息をするように嘘を吐く。
まさかそんなこと有りはしないだろうとでも謂いたげに。]
しっかり飲んだよ。
[肩を竦めて、隠すのは微かに上がった息。
『吸血鬼』に隠しきれるとはあまり思ってはいないが。]
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執心……??
[クアトロの言葉の意味するところが分からないといった風に吸血鬼は眉を顰める。>>114]
子羊が迷子になっていたら、 他の羊たちを一旦放っておいてでも探しにいくものだろう?
[それから子供を諭すような優しさでそう説明した。]
(115) 2014/12/25(Thu) 02時頃
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そう……
[クアトロの嘘に吸血鬼は糸のように目を細め、]
"今晩は必ず薬を飲め。"
[次の瞬間に見開いた双眸は紅く紅く血の色に染まっていた。]
[低く囁かれた声にふと静止の意かと考えを過る。まさか動揺しているとは知らず。だが喉元を猫のようになでられれば甘えるように笑う。]
さー?それはどうだろうね?
[さぁ?そう言われるなら、と上を脱ぎ、細いとはいい難い身体を露にする。
時折摘んだりくるりと輪を撫でたりする強い刺激に変えながら色を帯びる喘ぎにずっ、と中心な血が溜まる。]
でもね、凄くかわいいよ。
[クス、と男女の交わり最中のような甘い言葉を紡ぎながら暫し立場逆転を楽しむ事にする。]
[自分が温度を持ったのか、また彼の体温が低いのか。肌に触れる指先はヒンヤリとしていて心地いい。身体に触れる行為は何処か暖めているようで。
グイッと突如身体を引き寄せられればいいのか、と。]
うん?――――下位が上位を食べていいのかって?
いいよね、高い声が聞こえるんだし。
[先は予想できたけど敢えて誤魔化してみる。参休があまり上下を区別すると思わないが。コテり、と首を傾げて少しばかり煽ってみる。
ついでに反論を口にされる前に近くなった顔に唇を寄せ、口を吸う。
受け止められればそのキスは舌を交え、深い深いものに。]
[ふと思い出す
赤い子犬。彼は自分の命令を守ったのだろうか。]
朝は確認ができなかった
[次は見届けてやりたい。
上書きされるまでそのままなのか。
それとも時間で効力を失うのか。**]
────はい。
[くっくと喉の奥が揺れる。
薬を飲まなかったことは、簡単にばれていたらしいということよりも
余程あの『薬』が大事なものなのだろうという印象を抱く。
実に、飲みたくなくなってくるものだ。
抗いきれぬ命令に、口は嫌でもYESを吐くが。]
そうね、貴方には意味のないことかも知れない。
それでもアタシとって暇潰しは、アタシの未来のためのステップだわ。
[己の口調を真似されたのが癪なわけではない。
己の在り方を揶揄されたように感じて、未だ年若い彼に何が判るものかと、そう憤りを覚え──もっとも、己さえその根幹を忘れ掛けてしまっているだろうが──語気を強めて凛と言い返す。]
[こそり、耳元に唇を寄せて囁く。]
……なんもなかったわけと違うぞ?
[飲まないことで得られただろうことを。
無という有を囁き落とす。]
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たとえ逃げ出してしまうとしても、 一匹の羊をその時に守れないのでは羊飼いとは言えない。
[妙な例え話の問答を続けていると、ジリヤがぺたりぺたりと愛らしい足音を響かせて寄ってくる。]
おや、大丈夫なのかい。
[クアトロが彼に手を差し出す様子を見て吸血鬼はもう大丈夫そうだと判断したのか、]
では、私は厨房に。
[とクアトロを擦り抜けてジリヤの部屋を去ろうとする。]
(128) 2014/12/25(Thu) 08時半頃
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長く生きたら忘れっぽくなるんかのぉ。
そういうのを『御執心』っちゅーんじゃで。
羊飼いサン?
[唇の端を吊り上げて笑う**]
[クアトロの言葉に吸血鬼は何を言われたのか分からないといった風のきょとんとした表情になった。]
迷子になった子羊が例え君でも私は同じようにするよ?
[釣りあがった彼の唇の孤が描く意味を吸血鬼は知らない。]
我慢してたのに…
[下唇を指で押し開き、舌先をしのばせ、彼のそれを追う。頬も体もあつい彼の体温。
湯気で視界が隠れればいい
水音も湯の音で紛れるだろうか
彼の身を引き寄せ、濡れた体が触れる距離]
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[厨房に立った吸血鬼は程なくして準備を終え、小さな黒板に今日のメニューを記す。
「パン、ミルク、クロックマダム、エスカルゴ、オニオンスープ、チーズ、フルーツタルト」
そしていつもの鈴を鳴らした。
リンリンリン。]
(140) 2014/12/25(Thu) 11時半頃
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[口から滑り出たのは訛りのない言葉。
写真に映っていたのと変わらない冷めた無表情。
見覚えがあるのは、主だけであろう。
男自身さえ忘れてしまったはずの、昔の自分。]
ん?
や、あ、すまん。
お前さんが気色の悪いこと謂うけぇよ、ふはは。
[頭が痛い、靄がまた少し薄くなる。
薬を飲まなかったのと引き換えに。
誤魔化すようにいつもの通りに笑って見せて、厨房へ向かう主の背を叩いた。]
……一回薬を抜いただけであれか。
[鈴を鳴らす吸血鬼は先ほどのクアトロの様子を思い出しぽつり。]
やはりまだ血が弱いのだな。
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[鈴を鳴らし終わった吸血鬼はいつも通り自室へと引っ込む。*]
(146) 2014/12/25(Thu) 14時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/12/25(Thu) 14時頃
命令してみる?
[目の前で死んで見せろといえばいい。
だが、それは叶わないのだろうか
最上位の命令は「生きろ」というものかもしれない ]
[其の扇子の先で自分より高い位置にある彼の顎をくいと傾けさせる。]
余り奥手が過ぎるとあっしも気が変わっちまうよ?
そうだね……期限は今日の日付が変わるまででどうだい。
[何の期限なのか、どう気が変わるのかは敢えて口に出さず。]
俺がこの気持ちを覚えている間に
それともあなたの気持ちが変わる前に?
たやすく変わるものなの?
[少しだけ目線を伏せて]
わかった、部屋に行く
[彼の図書室の後。そう約束を交わして*]
[心変わりと言っても、単にお前さんがあんまりにも可愛らしいものだから、矢っ張りあっしが組み敷く方が良いかなんて思っただけさ。*]
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[はらり。はらり。
吸血鬼は部屋でアルバムを繰っている。 そこにはまだ写真が白黒でクラン上位者であるライジ、参休、チョウスケの三人しか写っていないものから、先ほど落としてしまった写真のように色のついたものまで様々なものが収めてある。
つと、珍しく吸血鬼の部屋への来訪を告げるノック>>157がする。]
お入り。
[吸血鬼はアルバムを閉じて机の上に置くとそう言った。]
(158) 2014/12/25(Thu) 16時半頃
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