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[白い。
白い液が二人の身体の間に零れてその下のシーツ迄汚している。
白い液が満ちているのは自らの身体の内も同じこと。]
薬なら、貰って来てあるよ……
[息を整えながら彼に教える。]
終わったんならさっさと抜かないかい。
[冷静になると先程の痴態が恥ずかしくてぶっきらぼうに言った。*]
[瞬く。]
……殺して、永遠、……
[呟きながら、息を、吐く。
合わせられる瞳越し、揺らぐ遠くを見る。
“友人”の濁っていく瞳が、自分を捉える。
裂けた傷跡から血液の流れる出る速度が、次第に緩んでいく。
喉が、渇いていた。
どうしようもなく、喉が渇いていたのだ。
だから、躊躇いなく、自分は、]
……っ、……すみま、せん、
[首を数度横に振れば、視線はその瞳へと戻るか。
跳ねた心臓を落ち着けるように深く呼吸を繰り返した。]
【人】 負傷兵 ヒュー[放胆、と音なく唇は追う。 (262) 2014/12/26(Fri) 22時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー ……痛くはない、けど、……血は、止まらなくて (263) 2014/12/26(Fri) 22時半頃 |
[死にたくないと、懇願しながら。
殺したと、暗に断定しているその身体から離れようとは、しなかった。
それは、その殺意が自らに向いていないと薄ら、感じたからか。
少なくとも、背に触れる指に、恐怖は感じていない。
布の一枚も身につけず、眼前に背中を晒せたのは、簡単に人を信じる性質が故。
内の想いを、知らないが故。]
…、
[誰かの気持ちが欲しくて、愛を囁いて
だけど得られたことはこれまであったのか
どうせ忘れるのなら騙して
嘘でも良いから
そしたら満たされるのに
今だけでも]
[肉を打つ音と、卑猥な水音が部屋に満ち、上がるお互いの吐息と、彼の嬌声。
ぎゅっと、しがみつく体を快楽を追って揺さぶる。自分を締め付けてくる下の刺激は目がくらむ様で。
もっと、と求める声は
己のもう少しで行けるのにという
心中にも重なって]
…っあ、
[はたりと、腹に溢れる熱い液体。それが自分にも触れ。彼が達した瞬間、奥も狭まり]
っ、は、ぁ はぁ…
[瞬間、中に己も精を吐き出す
そして疲労で彼に崩れ落ち
荒い息を整え。 ]
つれないな…
[呼吸が整い、吐精の余韻も半ばに、終わったなら抜けという彼に、少し寂しげにそう言い。
ずるりとそれを引き抜く。
その刺激で彼の体がびくりと跳ね。]
結局、シーツまで汚れちゃったか
[彼の着物を下に敷いたままの行為だったが、
伝わり漏れたものがシーツまで汚していた
身を清めるものを探すが、彼の下着が目に入ったので、勝手にそれで自身と、彼の下肢を拭い。
額にうっすらと汗がにじむ。]
あんたの服どろどろ
[くすりと笑って。]
もう一度風呂にもいかないと
薬? 用意周到だね…
あなたの、俺への執着と
思っていいの?
[目を細めて笑い。*]
【人】 紐 ジェレミー─部屋・事後─ (265) 2014/12/26(Fri) 23時頃 |
[何を謝るのかと訝しみ、
それが彼の裡に向かってのものだと理解する。
己に戻る眸は、先程より不安定に揺れ、
男の胸にも波が立つ]
【人】 保険調査 ライジ[>>262>>263>>264 ガウンを引く力で、この者がはじめて触れてきたのを知る] (266) 2014/12/26(Fri) 23時半頃 |
[開かせた唇に唇を重ねる。
朗読を聞くだけの暇つぶしであった筈だ。
――が。
咥内を舌で探っても血の味はしない]
ふむ……俺がお前の主人となろうか?
[口許の唾液拭い問う。
遣り取りの後でも肌寄せ離れようとしない、
従順なこの者は、誰彼気にせず懐くのかもしれないが、
気にすることではなかった]
やはり汚してしまうことになりそうだ。
[己の部屋とは別のシーツに目を遣る*]
つれないって何だい、恋人同士みたいに
愛の囁きでも期待してたのかい。
誰がそんな怖気の走る事をするものか。
[彼があんまりにも寂しそうな顔をするものだからずきんと胸が痛んで、気が付いたら憎まれ口を叩いて仕舞っていた。
嗚呼あゝ、少しは素直になる積りだったのにあっしの口の愚かな事。
見るとどうやら激しく交わってる間に着物の一部が捲れ上がっていたようで、その下のしぃつを汚してしまっている。
笑う彼を見てまた憎まれ口一つ。]
お前さんの部屋ですれば良かった。
[また彼はのほほんとした笑顔を見せて今度は「執着」なんて言って来るものだから、あっしはきっと眉を釣り上げ彼を睨み付けた。]
そんな野暮な言い方をしないでおくれよ!
あっしはお前さんと
最後までちゃんとしたくて……
その、だから執着というより……
[俯いて口ごもる。
ああ勢いに任せて口を滑らして仕舞ったものだ。
この後に続く言葉なんて、好きだからとか恋しいからとか愛しいからとかそんな物しか無いじゃないか。]
やっぱり、執着で合ってる……。
【人】 半の目 丁助 薬なら…ええと、箱の中に入れておいたよ。 (267) 2014/12/26(Fri) 23時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー ……犬じゃない、です……。 (268) 2014/12/27(Sat) 00時頃 |
ッ、 ……ん、ゥ、
[重ねる唇に、瞼は丸く見開かれる。
遠慮も何もなしに差し込まれた舌に、咄嗟に応える事ができず。
ただ、悪戯に呼吸を奪われるのみとなるか。
唇が離れれば、荒く息を吐き出す。
問いかけに、その顔を見上げる瞳は微かに潤む。
瞬き、少しだけ唇を吊り上げて。]
……冗談でも、止めて、ください
……、こんな、……襤褸で、傷だらけの野良犬を、
今更拾うなんて、……馬鹿げている
[否定してきた“犬”という言葉を、自ら使って自嘲する。
是でも、否でもない言葉を紡ぐ。]
[是と答えたのならばどうなっていただろう。
殺しはしない、脅えることはない。
その言葉を信じたとしよう。
自分はそれで安堵できるかもしれないが、この狭いクランの中、彼に何の利があるというのだろうか。
それでも否としなかったのは、戯れでも安らぎが欲しかったからか。
シーツへと向いた視線を赤色は追い、瞼を軽く伏せて。]
……洗うのは俺の仕事だから。
貴方が気にする事ではない、……です。
[再びその顔へと視線を戻せば、僅かに首を傾げた。]
俺はずっと期待してるよ?
[愛の囁きを期待しているのかという言葉に目を細めてそう応え。 ]
俺の部屋? ふふ
その時はバスタオルでも持参してきてよ
[下に敷くからと、色気の無いことを言って。だけど次を約束する様な言葉は胸にこそばい。]
だって、愛ではないんでしょ
なら、執着でもいいよ
[野暮だと言う彼の頬に口づけ。*]
【人】 紐 ジェレミー
(269) 2014/12/27(Sat) 00時頃 |
【人】 お針子 ジリヤ― シュロの自室 ― (270) 2014/12/27(Sat) 00時頃 |
【人】 お針子 ジリヤ ………な――― (271) 2014/12/27(Sat) 00時半頃 |
ず、ずっと?
そんな言葉に絆されたりなんかしないよ…っ!
[もう充分過ぎる程に絆されているのだから、嘘にはならない筈だ。
その証拠にほら、頬に口付けてくる彼に今更顔が赤くなる。
それより過激な事を今さっきしたばかりじゃないかね。*]
[星など掴めるはずもない。
わかっているから手を伸ばす。
薬が効いて来たのだろう、頭痛は緩やかに弱まり始める。
なんだったのだろう、あの映像は。
『あの映像』とは、なんだっただろう。
そう。
絵描きが誰かに殺される夢。
いや、絵描きが誰かを殺す、───夢?]
【人】 保険調査 ライジ[自堕落な身形をしている癖に、選り好みはする性質である。 (272) 2014/12/27(Sat) 00時半頃 |
【人】 半の目 丁助 お前さんのそういう気の利く所、 (273) 2014/12/27(Sat) 00時半頃 |
[呼吸を奪われくぐもった嗚咽が洩れる。
潤んだ眸に眦の下がるのは、己の加虐をそそる何かがあるのだろう]
犬なのか、違うのか。
気にするな、俺は物好きなんだ。
[今では包帯姿ではなくなった男の自嘲に、
笑み浮かべ答える。
シーツを追う眸の、仕事という言葉に頷いて]
そうか。
では遠慮しないことにしよう。
[これまでも遠慮などしていなかった癖に、宣う]
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