166 あざとい村
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[ジリヤが「いい夢みられそう」と言ったのは、一体どういう意味だったのだろう……と、スージーが気になったのは、もう少し後のお話。**]
(271) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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─調理室─
[ぶつかったときに目から火花が出るかと思ったし、多少くわんくわんとはしたが、転ぶのも衝突もそそっかしいアオイには日常茶飯事だ。おでこと鼻のてっぺんが赤くて、鼻が詰まった感じがする。ただ、慣れているのもあって、大事にはいたらない。勢いで突っ走るせいで大概危なっかしくはあるが、大事にいたりそうな場合の大方は、事前にセシルが止めてくれている。そのあたり、ボーダーの判断はすでにお手のものだろう。]
ううううう とにかく、ごはん……って、 はっ 材料! 材料なかったら何もつくれないってば!
[立ち上がったはいいものの、遅れてその事実に気がつき、ばんっ!と、調理台に手をついた。エアから何をつくれるというのだろう。あああ……と、自分のあわてぶりに後悔の海に沈む。]
(272) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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…… はあ。ロビンがもってきてくれるか、 学校の冷蔵庫とかになにか残ってるかなあ。
[溜息をおとして後続に期待することにした。ひとりで全部を作るわけでもない。サイモンいわく、ご飯づくりはカリキュラムのようだったから、もしかしたら。と淡い期待をもって冷蔵庫を覗く。]
……あっ、飲み物はあるね
[ブゥン、と微かな振動音を立てて覗いた中には、調味料の瓶の中に、混じってオレンジジュースや麦茶──と思しき瓶が並んでいた。]
(273) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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えーっと……
[本来は生徒のためのものではないだろう。ぱっと飛びつくのは躊躇がある。]
…… じつは、ちょっと喉はかわいてたんだよねっ
[けれど、今は緊急事態だ。皆にも食事のときにふるまうとして、毒見がいるだろう。いるはずだ。だめだよ!という良心を解き伏せて、水、と思しき透明の液体が入った瓶を取り出す。]
(274) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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そうだったんだ。 それじゃあ、その真珠には マリーゴールド家の人達の思い出が沢山詰まってるんだね。
スージーに、とてもよく似合ってる。
[由来を聞くと、 スーザンの耳を上品に飾る真珠の光沢を見詰め]
どういたしまして。
[告げられた謝辞に涼しい顔で答える。]
(275) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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あぁ……
[綻んだ口許を見て──クスッと笑い]
怒った顔も可愛いけど、
(276) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[食器の類は十分に準備されているから、コップはすぐに見つかった。]
…♪
[こぽこぽとコップ一杯ぶん、推定"水"を器に注ぐ。]
(277) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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笑った顔はもっと可愛いね──?
[真珠の飾られた耳許に、 笑み混じりの囁き声を落とした。
──けれど]
(278) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[鼻先は赤くなっており、においはうまく嗅ぎ取れていないまま、 両手でもったコップをぐいっと煽った。
喉を焼けるような感覚が過ぎていく。]
……?
[──そこで漸く、あれっ? と、首を傾げた。]
(279) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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痛っ…………!!!
[不意打ちの一撃>>269をモロに足に食らって 声を詰まらせた。]
(280) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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─調理室─
……
[おかしい。というのには気がついて、もうひとくち口をつけた。]
(281) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[間。もうひとくち、ふたくちと口をつけてから、 ことん。と、コップを机に置く。]
…あっ これ、
[──お酒だ。と、理解した瞬簡に、視界が真っ白に狭まった。]
(282) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[ぼわあっと顔のあたりが熱い。たっていられずに、 ふらあっと身体がかしいだ。]
あっ ちゃ あ
[ばたあんっと、そのまま家庭科室の床に 手足を投げ出してくてんと転がった。
机の上の奴が犯人です。とのダイイングメッセージは、 残念ながら*残せませんでした*。]
(283) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[>>269アオイの後を追うように走り去るスーザンを見て パッと唇を掌で覆い]
ン───…
[目を閉じ、再び湧き上がる衝動を平静を装ってやり過ごす。
暫くすれば痛みも笑動も去って、 涼しい顔で残りの生徒を調理室に誘導するだろう。]
(284) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/03/08(Sat) 03時半頃
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