194 花籠遊里
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[そんな寂しくも穏やかなやり取りも、やがて余裕などないものに変わるでしょう。 甘い毒の針が抜け>>224 隙間を埋めるようにと綻んだ蕾が熱を求める。]
一つ、に──…ん、ぁあっ!
[肯こうとしたのです。 刺される針の圧迫感で、身体は逆に撓りました。 痛みがあるわけではありません。 甘く甘い毒に酔いしれ、唇からは堪えることのない声が溢れます。 高い声は甘さを滲ませたまま、地下牢の中を囀ずるでしょう。]
(227) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[薄い雲の向こうに、輪郭を暈して浮かぶな朧月。 彼の髪が舞い遊ぶ度に、長い髪が細い雨のように見えた。 夜を明かさぬように零れる花の香り、 享楽は男に明るい世界を忘れさせてくれた。
熱と欲で満たされて、それ以外は何もいらない。
白濁に穢れる彼に唇を浅く啄ばみ、腕に抱く。>>180 彼が友に伸ばした腕は、虚空を切り、優しさに届かない。 友情を踏み躙るほど、胸は満たされて、飢餓が癒える。
悪趣味なのは百も承知、己の気質など千も把握。 牀台に放った藤の花房へ、気を向ける朧の呼気を呑み、 その口付けから拡がる甘さに脳髄が灼けた。
―――花から漸く、人の香りがする。]
(228) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[己の子種を受け止めた藤は、未だ余韻に苛まれるだろうか。 新鮮な精が彼の奥で収縮に捏ねられ、内壁をじわと蝕んだ。 占有していた重量が抜けても、残香は内に留まった侭。>>188
褥の中で熱に苛まれ、揺れる花は艶然と欲を誘う。 美麗な二輪を揃えただけあり、双眸に深く悦を与え続ける。 刹那的な饗宴は、一時の熱を一層焦げ付くものへと変えた。]
―――…そんなに気になるかね?
[藤の瞳を認め、唇は円弧に撓んで歪み。 気怠げな笑みを浮かべて藤之助へ問いかけた。>>191 何処か霞がかった彼の視界に、接吻の様を映し、 不図、更なる悪趣味を企て、朧の身体を引き倒した。
――――丁度、藤之助に覆い被せる形で。]
(229) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[どさりと人形の様に扱う彼らを慮る心は非ず。 ただ、彼らが鈍く放つ心底の輝きに双眸を眇め。]
こちらの方が、良く顔が見えようや。 ―――眼を逸らすなよ、藤の字。
……お前さん方は皆、直ぐに眼を逸らしやがるなぁ。
[朧の背に掌を滑らせ、腰を持ち上げさせると強いる開脚。 朧に取らせるは藤之助を跨がせ、獣のように強請らせる体位。
彼らの眼前に友情を置いて、欲情で燻す算段。 藤も朧も、更に輝かせるように。
砕けた鏡、壊れた精巧の面差し。
自身を蝶と偽る悪辣な夜蛾は、 男は乾いた心を慰める様に、熱ごと息を吐き出した。]
(230) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 22時頃
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[向けられる紺瑠璃の双眸をじっと見下ろせば、銀糸に柔らかい感触>>210 見た目より緩やかに結われた髪は流れに沿うように形を変え、はらりと一房首にかかる。
劣情というよりはただ触れ合うような戯れに、瞬き一残して双眸を眇めただろう。命>>200を受ける以前までは。
言葉通りに唇で愛撫を施せば控えめに漏れ出る呻き声>>210]
…イヤですか?気持ち良さそうなのに。
[情を乗せた声色に苦い顔を浮かべる彼とは裏腹、気分良さそうに問いかけつつ、親指と人差し指で摘まんでは転がして。 意地の悪い笑みを浮かべただろう。]
(231) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[けれども刻一刻と過ぎ行く時を案じて、急いたように誘い文句を投げかければ、くるりと弧を描く指先と唇。 背筋走る微かな痺れに口元を噛み締める力を加えながら、皮肉めいた笑みを。
されども柔らかな接吻けが落ちれば、花は震え。僅かな隙を埋めるような埋め込まれる指>>212にキツく眉を寄せる。]
──ッ、…はぁ…っ、
[真っ直ぐと結ばれた唇が形を崩し、つま先を丸めれば、圧迫感が抜けて行き。
依然として熱を帯びる下肢に手が触れ、過敏に反応する濡れた先端の蜜を掬われれば、傾く身体は相手の肩口へと顔を寄せ。
先程よりも抵抗無く受け入れながら、唇にギュッと力を入れて。]
(232) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[間も無くして己の名を呼ばれれば哀願するように少し水気を含んだ眼差しで見つめ。 鼓膜を侵食する粘膜の音に唇を震わせる。
体内を埋め尽くす指は狭い奥底では微かな痛みと圧迫感。加えて違和感を訴えている。
けれども耳から、下肢から、絶え間無く響く淫靡な旋律に。]
……っ、はや、く…ッ
[耳まで血を伝わせたその顔で首筋に歯を立てれば、膝で下腹を躊躇なく押し当てて。
胸先を弄っていた手は唯々しがみつくように相手の胸元へと。 ただただ焦がれる。]
(233) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 22時頃
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[呼気が口から吐かれる毎に中に呑み込んだ白がこぷり、と音をたてて居るかの様な錯覚を齎す>>229 上気する肌も、吐息までもが目の前の蝶の欲に呼応するかのように熱く躯を蝕む。 と、見つめた先の蝶が艶然と微笑むのを見れば今だ霞がかる黒瞳を瞬かせた 気怠気な笑みは、一体何を腹の内に飼ったのだろうか。そう思っていれば自分の上に友の身体が倒れ伏せる]
……なっ、朧っ!?
[一気に意識が覚醒し、罅割れた鏡が欠片同士が擦れ合い奏でる音がする 人の部分を曝け出したとは気づかぬまま、驚愕の目で蝶を見つめれば目を逸らすなとのお達しが]
目を逸らすつもりはありませぬよ。 蝶の命に花は、逆らうことはありませぬ…
[時雨の様に流れ落ちる朧の髪が頬を撫でる その時の彼の顔はどんな様子だったろう これほどまで近くで、顔を見るのは久しいなと考えながらもどうしてこのようなことを、と困惑し 揺れる視線は眼前の友と、それを齎した蝶へと注がれた]
(234) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[悪趣味極まりない。 そんな苦い言の葉をはいてしまえたら、どんなに楽か。
不意に体制が崩されたのは蝶の悪戯、だろうか>>229眼前に広がるは気だるげな表情をした藤の花。 こげ茶がはらりと、理に逆らう事無く落ちていく。
困惑したま、しかしこの状態を崩さぬように腕に力を入れれば。我が友はどんな顔をしていたのだろうか。 こんなに間近でまじまじと見るのは久しいかもしれない。 ……できれば、こんな白い欲で顔を汚した俺の顔など見ては欲しく無かったのだが。 そう、自ら穢れた物を遠ざけるように、蝶を見やり弧を描くとそのまま空気を震わせた。]
…よろしいので?この状態ですと、ヘクター様からは俺の顔が見えないのでは。
[花が放った精一杯の虚勢。 それを悟られぬように花として生きてきた中で一番の妖艶さを纏い、邪魔なこげ茶を退ける。 それすら蝶を喜ばせる蜜の味となってしまったのかもしれないが。
答えは貰えなかったかもしれない、頂けても恐らくはまるで獣のような態勢からは逃れられなかったのだろう。]
(235) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 22時半頃
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…うん、忘れないでね。
[まいったなあ、そんなに強く抱きしめられたら仮面が剥がれてしまいそうになるのだけれど。
それでも僕は空いている片手でその抱擁に応えた。 愛が忘れさせるのやら、 はたまた時が忘れさせるのやら。 僕は櫻子との関係の結末を見たくなったから。>>225
好きだよ櫻子。
先ほどは軽々しく口に乗せた台詞を胸の裡で呟いては、それがさっきとは違う特別な響きを持っているように感じられたのは錯覚か……
櫻の花はいつも暖かい。いつも『しあわせ』そう。 仮令実際はそうでなかったとしても、 散ることを知らない桜の美しさに溺れそうになる。
寂寥を感じる度にこの館を訪れては、 櫻の幹にしな垂れかかる。そんな関係になろうか?]
(236) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[地下のそこかしこ、目には見えずとも聞こえる響きは夜も酣であることを伝えていた。
指を器用に動かしながら、手の中で膨らみ始める物の音>>196>>197を聞こうとする。途切れ途切れの言葉は、思い上がりではなければ、そういうことなのだろう。 続いた希望の言葉にも笑みを深くして。]
お前がそうすることを望むのならその通りにしよう。 言ったろ?今日は何でもしていいって。
[腰に触れる拙い手を男の、火傷跡が張り付いた白い手で一撫で。 その後、自身のベルトを外し、動く事も億劫そうに下着ごと、ズボンの穴から脚を引き抜いて。 そうすれば、中途半端に天を仰ぐ男根が相手の目に触れただろう。 傍にある、滑油剤を指に掬う。]
(237) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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宜しいも宜しくないも…「新品」じゃねェからな、残念ながら。 …ただ、ちょっとだけそのまま…
[新品、と言う時だけは自嘲気味に肩で笑う。
相手の肩の近くに腕を立てて、油が光る中指を自分の秘部へと、押し込めた。声だけは出すつもりは無く僅かに弧を描く。それでも、肉壁に触れる際には目元を震わせて。 経験はあると言っても日頃は此方側ではない故に、指の一本を指した瞬間少しばかりの後悔が過って。 それでも眉を寄せながら押し広げていったか。]
(238) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[でもそんな関係は…一層寂しさを増長させそう。]
――ん、はぁっ
[肉を押し割り自身が櫻の花弁の熱さに包まれると、息が漏れ出た。 櫻子の口からも嬌声が溢れたなら、二人で呼吸を共にする喜びを分かち合おうと、雄を奥へと押し進める。]
櫻子――
[無意識が自分の腕の下にある者の名を紡がせる。
やがてとっぷりと自身は櫻子の中へ全て収められ、僕は息を吐く。受け入れる肉塊は微かに収縮して悦びを表す。 櫻子の表情を見ると涙は流れていなかったが、代わりにその頬を伝う汗を僕は舐め取った。]
…動く、からね。
[律動を開始するためにゆるゆると入り口の近くまで引き抜きながら、微笑み囁く。]
(239) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[この感情をどう表せばいいのか。
腹の辺りに渦巻くこれを。
怒りか、呆れか、それとも悲しみか、羞恥か。
『花』として誇りを持ち、美しく咲き誇れ。
俺を育てた花は口癖のように言っていた。
どんな辱めを受けようとも、どのような思いをしても蝶を惑わせる花であれ。
その言葉を道標に、今まで歩んできたはずなのに。]
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[彼らに溺れる蝶など、何頭も居る。 高嶺の花に酔い痴れる伸びる手は数多。
されど、今宵、彼らを支配するのは、 溺れる分だけ彼らを抉り、砕いて、快楽を得る悪辣。>>234
触れ合う二人の肌に熱を孕ませ、育てながら、 差し向けた朧の双丘に添える自身の剛直。 朧の高く結んだ髪を掴んで、まるで手綱のように引く一時。
朧の顎を伝う白濁が、藤之助の頬にもポタリと落ちるか。 散った鏡の欠片を掻き集めさせることも許さず。]
悦いねぇ、――…悦い返事だ。 俺の命令だから、か。
[機嫌良さ気に、膝立ちの腰を揺らめかせると、 朧の窪みに先端の段差が引っ掛かり、縁襞を舐めて掻いた。]
―――…甘ぇ、蜜よな。
(240) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[彼らは籠の花、今は己の花。 散らすも愛でるも、一夜主人の匙加減一つ。
どれだけ夜を深めても、彼らの目の前には、朋が居る。 夜と切り離されたはずの、昼の世界も見えるだろうか。>>235]
それもそうさな。 ――では、藤の字よ。お前さんが教えてくんな。
朧は今、どんな顔をしているかね。 ―――…お前の朋は、どんな顔で啼いてくれるかね。
[態とらしく、思い至ったように嘯く唇。 ねとりと低音が朧の背に落ち、体液に塗れた怒張の先端が、 朧に自慰を強いて綻ばせた菊座を捉えた。]
………さぁ、教えてくれよ。
[朧の後ろ髪を強く引いて、痩躯を一息に穿つ。 狭隘な肉の狭間を押し進み、朋を犯した熱杭が、空に滲んで浮かぶ月さえ、辱め堕とす。]
(241) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[逞しい熱は、斜に勢いづけて打ち込む角度。 最初から性器裏から始まる隆起に狙い定めて抉り。
己の熱は、万進するほどに欲情を呼び、硬度を取り戻す。 陰茎に浮き上がる血管すら、朧の体内へ細かい脈を走らせて。
グ、と腰が朧の臀部にぶつかるまで、身を軋ませた。 休息を与えず、満たす身体と、己の征服欲。]
―――ハ…ッ、
[朧月の向こうから惑う藤色を見下ろし、獣の瞳が声を促した]
(242) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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はい、約束です。
[後で、指きりげんまんでもいたしましょうか>>236 僕がベルさまを忘れてしまったなら、針千本残らず飲み干しましょう。
こうして、身体を重ね、情を繋ぎ。 いずれ訪れる結末までは、咲き誇る花であり続けるのです。
ベルさまが何かを謂いかけてらっしゃる気がしました。 ですが、唇は動きませんでした。 だから、僕も言の葉には致しません。
暖かな櫻の『花』が『しあわせ』そうに、笑むのです。]
(243) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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ン、くっ… はぁ、っ あ
[愛おしいまぐわいの中、滲む寂しさを胸の裡に感じながら 彼が零す吐息に息を上げては、浅い呼吸を共に二人で繰り返しました。 圧し進められていく熱はやがて ベルさまが僕の名前を呼ぶと同じ頃に、締め付ける襞の奥へと辿り着いたのでございます。]
ル、さま… ベルさ …まっ
[きゅう、きゅうとそこは蠢いていたでしょう。 繋がりあう喜びに、涙の代わりに汗が伝い 噎せ返るような櫻の香を、纏いて蝶を誘うのです。
宣言通りに>>239繋がる部分が引き抜かれかけ 行かないで、いかないでと強請るように 欲を示すベルさまを、締め付け引きとめようとするのでした。
腕は自然と、彼の背中へと回ります。 肩口に額を押し付けてしまうこと、数度。 僕の中にある熱を感じながら、名前を何度も呼ぶのでございます。]
(244) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[僅かに与えられるもどかしい刺激>>240。 心と躰は繋がっているようで切れている。 男としては随分と細い肩をぶるりと震わせ、熱い息を一つ吐く。
……あぁ、嫌だ。自分でも制御できていないこの快楽に染まり始めている朧の顔を。 見られたくは、無いのに。
手綱のように手荒く扱われた痛みも、自ら受け入れやすいように解したはずなのに走った痛みも。 藤之助から感じる視線さえも。]
っく、 ぁ!
[異物感も熱も全て、『意思』とは全く関係無く全て快楽へと書き換えられていくのは花故にか。 我慢できずに零れた甘ったるい菓子のような声。 切なげに、しかしどこか喜びすらも孕んで低く響いた。]
(245) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[嫌というほど熱を硬さを訴えたそれは、朧の内部を掻き回す。 そこには花への情や気遣いなんて優しい物は無い。>>242
奥深くまで届きうる荒々しい動きに、熱っぽい息は段々と悩ましい声が混ざっていく。 自分ではどうにもできない、快楽と熱に溶かされつつある声。]
んっ! ……ぁぁっ、 は、ぁ……
[下腹部に熱が集まり、徐々に鋭く硬さを増していってしまっている陽物が嫌でも目に入り。 真っ白な布にはっきりと皺が刻まれた。]
(246) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[虚勢を張っているのだろうか、それとも凛と雲の無効で輝いているのだろうか>>235 この状態を崩さない様にと腕に力を入れる友へ向ける視線は不安と心配が混じったものだったろう 蝶と己の物とで化粧された白を拭おうかと手を伸ばそうとするが、その前に遠ざけるようにと弧を描いて顔は蝶の方へと向けられる
それに戸惑っていればぽたり、髪を掴まれ顎を逸らした彼の顔を彩る白が頬に落ち同時に蝶の声が響く>>240>>241
朋の顔はどんな顔か そう聞かれれば困った様に友を見る 戦慄く唇、揺れる瞳。日常が還ってくる そんな表情を荒々しい光宿した瞳で、蝶は捕えていたろうか]
(247) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[やがて、少しだけ震える唇が紡ぐは友の痴態]
朧の雲が撮りさられた顔は色を帯びて御座います。 与えられる熱に潤んだ瞳、吾亦紅色に染まる頬、そして張り詰めた弓の様にぴぃんと鳴る艶やかな声
煽情的ともいえましょう。 白い夜露に濡れた大輪の華にてございます。
[淡々と述べる。どこか哀願するような許しを請う様な声音になってしまったのには気づかれない様に願いながら
腹の上では友が言葉通りの痴態を見せる>>246 褥を掴み皺が出来るのも構わず喘ぐ様はまさに花が咲き乱れる様であった]
(248) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 23時半頃
――……
[ごめんなさい、朧
と。蝶の言葉により友の貌を伝える際に小さく告げる
命によりその怜悧な顔を穢し、なおも言葉で責めねばならぬ事への謝罪と、それでも目を逸らせぬことへの懺悔であった]
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[朧の形整う肩に走る痙攣は、己の下肢に熱い欲を誘った。 媚を知るからこそ、無意識の痴態は不意打ち如く邪を掻き立て。 己の深層から滲む身震いは彼に収める熱にまで伝う。>>245
満たされる悦びを知っている肉体は甘く、 玲瓏な普段の面差しを忘れさせるほど内壁が妖しく絡みつく。 充足の呼気は途切れて熱を孕み、彼の臀部に手を掛け尻朶を左右に開いた。
そのまま。隙間無く己の形を覚えさせる狭隘を 拡張するように最初に与えるのは淡い旋回。 奥ばかりに円を描き、淫液を塗りこめ。彼の腰も追従させる躾。
ぐず、ぐちゅ、と水飴のように蕩けた音が三者の合間で立ち。 朧の身体で奏でる旋律は、砕鏡を細かく粉に変えさせる。]
(249) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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流石に年季が違うねぇ――…、 男に強いられて、こんなに感じるかい。朧よ。
[年下の藤之助の前で、揶揄めいた賞賛を投げ、 素直に喘ぐ花に褒美の一打を深く与えた。
腰を引けば、懐いてくる媚肉を歪め、衝撃で均す。 その度に生々しい音が溢れ、牢に反響する性交の楽。
腹の内側を暴れる熱源は、従順な身体に最終的な成長を遂げ、 脈の一筋すら粘膜に刻み、体内に己の鼓動を覚えさせる。]
(250) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[彼の上で睦む蝶と花。 蜜吸いに喩えるには苛烈で、その様は捕食に似ていた。 朧の躯を串刺す度に、藤之助の瞳には色の浮き立つ友が映る。
近すぎる息遣い、近すぎる体温、近すぎる嬌声。 そのどれもが―――、彼を犯すようにも錯覚させるだろうか。
悪趣味な配置は計算されたもの。>>247 平静を装い、搾られた評価の声は、嬌声以上の糖度を伴った。 己の唇を舌で詰りながら拭い、強い眼差しが彼を覗く。]
(251) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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―――…花に月、とは、艶雅なことよ。 だがな、藤の字よ。
[唐突に朧の顎に手を掛ければ、彼の眼差しと向き合わせ。 腰を放縦に繰り出すたび、勃起した朧の慾が彼の腹を掠め。]
視たままを告げて良いんだぜ。 ―――…なんて……、淫乱な朋だってな。
[明けを知らない夜の底。>>248 また、鏡の欠片がぶつかる音を聞いた気がした。]
(252) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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……そう、ですが。 残念だとは思いませんが、慣れも、好みも、御座いましょう?
[ざらついた感触に静止され。 勃ちかけの男根と、蝶の指先に垂れる、人工的な蜜。>>237>>238 見えたのは一瞬の事。
此方を押し倒した相手が自ら押し広げる様子は何処か艶かしく、部屋を照らす焔に揺れた。]
……このようなお気持ち、なのですね。 "蝶"は。
[笑みを深く、左手は彼のモノをゆるゆると扱き。 右手を伸ばし彼の指先を追った。 ぬるついた場所を探し当てると、指先を手伝うべく、添えて。]
優しく、致します。
[其処に痛みを伴わないよう。 それが"丁"の望み。]
(253) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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[やがて解れた其処を拡げ、丁の上へと蝶を導く事ができたなら、言葉にした通りに出来る限りの気遣いを持って、沈めて行く事になる。
周囲に奏でられる淫靡な音色に、僅かばかり急かされながらも、ゆっくりと。]
(254) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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