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『遘句■蜈郁シ■縺」縺ヲ縺顔・ュ縺ョ■・縺ゅ■縺ヲ縺セ縺吶°?』
― 9月1日2回目の回想 ―
[セミが鳴いている。
この日差しのなか、木々や建物のどこにいるんだろう。
7日で死ぬとかいう虫はとてつもなく喧しい。
どうせ早死にすると決まっている命なら、あんな風に図々しくなれたんだろうか。
颯成は「しんじゃうからかな」と言っていた。
あたしに未来が見えるわけじゃない。
あたしはただ、しんだだけの誰かだ。
知っているとしたらきっと、いるとすれば神様とか、漫画みたいに死神とかそういうものだろうと思った。
死ぬのが不安なら、とあたしはあたしの人生にしたがって、おみくじを引きに行く颯成に言った。]
夏休み、終わらなければいいのにね。
[体にそなわった仕組みにしたがって、羽とおなかをふるわせて鳴くセミと、あたしの声に違いなんてあるのだろうか?**]
【人】 会堂長老会 ワタル─??─ (25) 2019/09/04(Wed) 13時頃 |
【人】 会堂長老会 ワタル─朝・各所確認後のリビング─ (26) 2019/09/04(Wed) 13時半頃 |
【人】 会堂長老会 ワタル[今日は制服ではなく、私服を着て冷房の効いたリビングでスマホをいじる。確か、昔…連絡先は交換して、ひと言だけメッセを貰ったはず!と指を下に下にとスクロールさせて、政宗の名前を見つける。] (27) 2019/09/04(Wed) 13時半頃 |
[足の向くままに街を歩いた。
茫、とした頭の奥で何かが煮え立つ音がする。
私の頭蓋を炙り、その奥の芯の方まで焼き尽くす炎の熱にうかされたように、己が命を落としたその場所に導かれていた。
嗚呼、と溜息を洩らそうとして開いた唇から火の粉が舞い散る。
ゴウ、と音を立てて喉の奥で炎が翻るようだ。
ズタボロの、黒こげの、みっともない私の目の前で、ホテルから飛び出して来た制服姿の女子高生が道路に飛び出す。……嗚呼、泣いている。この世の全てに絶望した昏い目で。
ミルクティみたいな甘い色の髪が舞う。
耳をつんざくようなブレーキ音と、誰かの怒号。
鈍い衝突音の後に運転を誤ったトラックが横転する。
あの日の幻を俯瞰するみたいに見つめる焼け爛れた眼から一粒、涙みたいな炎が零れた]
[本当に可笑しくてしょうがない、何故私はこんなにどうしようもなくなってからこんな風に───
喉の奥が昏い焔に焼かれている。
クツクツと嗤う音がする。**]
― 9月1日2回目の回想 ―
[神社を去り、9月1日が2回目なことを話題に、明日はきっと大丈夫ですよね、なんて当たり障りのないことから、あたしはメッセージアプリで先輩に話しかけた。
先輩からの返事は暫くなくて、「誰?」と聞かれたから、あたしは随分ぎくりとした。
嫌われたのか、何かおかしいのか。あたしには何がおかしいのかわからなくて、「澪です」と返事をしたんだけど、先輩からの返事がそれきりなくて、あたしは悲しくて]
[あたしは悲しくて、悲しかったから覚悟を固めた千早ちゃんの顔が思い浮かんで「もういちど会えませんか」と送った。先輩からの返事はない。
あたしは辺りの景色が変わっていることに気付いた。どこの道だろう。うちの近くではない。けれどはたとする。ああ、これは願い川の近くだ。叶い橋が見えている。
まだ夜ではなくて、昨日みた色と同じ夕焼け空の色だった。
あたしは秋山先輩の姿をみつけた。声をかけた。
ああ、もう、耳が聞こえない。秋山先輩、と声をかけた。先輩は振り向いて、あたしの顔を見ていた。ああ、あたしはどんな顔をしていたろう。
秋山先輩は何かに驚いているようだった。転んでしまった。あたしは驚いて秋山先輩を助け起こそうとしたのだけど振り払われた。怒っているんだろうか。ごめんなさいと謝った。
秋山先輩が何か言っているけれど、あたしは耳がうまく聞こえないから……いやだ、と言われたのだとおもう。あたしは悲しくて……秋山先輩に何か滴っている。黒い……なんだろう?]
『譏■■取律縺ッ縺阪▲縺ィ螟ァ荳亥、ォ■■縺吶h縺ュ』
『貔■ェ縺ァ■縺』
『繧■ゅ≧荳?蠎ヲ莨壹∴縺セ縺帙■■』
「遘句アア蜈郁シゥ」
「縺斐a繧薙↑縺輔>」
[秋山先輩は慌てて這って起き上がった。あんなに取り乱した彼をあたしは見たことがない。秋山先輩は足元を見ていなかった。
だから、願い川に落ちてしまった。あたしは助けにいこうと川に一緒に入ろうとした。
川の水ってこんなにも黒かっただろうか?秋山先輩が沈んでいく。秋山先輩の姿が見えなくなった。]
[今度はもうすこし上手にやりたいな。
明日がきたら学校で……
ああ、そうだ。それは出来ないんだった。
だってあたしが死んでいることが分かられてしまうもの。
時計の針の音が耳につく。
今日のやり直しが出来ればいいのにな。
あたしはどこかから、焦げ臭いにおいがしていたような気がした。
あの死んだ誰かにもあたしのように未練はあるのだろうか。]
【人】 会堂長老会 ワタル─外─ (45) 2019/09/04(Wed) 19時半頃 |
[太く貫く幹線道路とそこから枝分かれして複雑に町に張り巡らされた道路はまるで太い動静脈と、体の各所へ酸素を運ぶ細かい血管のようだ。
何処か熱に浮かされたような意識は夏のアスファルトから立ち上る陽炎のように揺らめくようで、一時また茫、と眺めている。
奇妙だ。昨日、なのか今日、なのか判然としないが──二度目の9月1日、あの不確かな繰り返しのはじまりよりもどこか町の輪郭が太くなったように思える。
幾度も繰り返される9月1日、終わらない夏を過ごす町。
その存在感がひとつ増したような奇妙な感覚がある。
昨夜、日付が巻き戻る頃、何処か耳の奥にあの社で聴いた音が小さく響いたような気がした]
………。
[あれは、何かを喰らったのだろうか。じわりと滲んで来る疑問に何処へともなく、視線を投げかけた。
燃え盛る女の目の前では、幾度も、幾度も、あの夜の事故の光景が繰り返されている──]
[そうしてレイ姉とは別行動をとったから、浮かんだ疑問は聞かないまま終わってしまった。
いや、聞こうと思えば話が終わったあと行けばよかったんだから、本当は聞きたくなかったのかもしれない。
セミの声。濃い影。ちりちりする日差し。
そんな夏の景色の中、教えられたこと。
焼け爛れた声のヒトは、死んでいるらしい。]
[死んだ人の声が聞こえる、っていうことのわけばかり考えて、昨日はそれきりだった。
つまり、もうすぐ死ぬからじゃないかって。
けど、未来のことより気にするべきことがあった。
もう過ぎたことなのかもしれないけど、それでも。]
[教えてよ
どうしてレイ姉の声まで聞こえるの]
【人】 会堂長老会 ワタル
(75) 2019/09/04(Wed) 21時半頃 |
【人】 会堂長老会 ワタル
(79) 2019/09/04(Wed) 22時頃 |
【人】 会堂長老会 ワタル― コンビニ ― (86) 2019/09/04(Wed) 22時頃 |
[けんちゃんのお友達でしょう、
そう呼びかける声は高く、あどけなくさえある。
清潔にしているのか、決して汗臭くなどないしシャボンだか花だかの香りすら纏っている。
が、目の前の女が身じろぐ度、言葉を発する度に何処かで生木の燃えるような、溶けた鉄が沸き立つような、異様な熱と、何時かで聴いたぐつりと何かが溶け出すような響きが混じった]
【人】 会堂長老会 ワタル
(102) 2019/09/04(Wed) 23時頃 |
【人】 会堂長老会 ワタル[ぺ、っとスマホの画面を明るくして愛海へ返事のメッセを、アイス売り場の前で(一番涼しいから)送る。] (107) 2019/09/04(Wed) 23時頃 |
【人】 会堂長老会 ワタル「それから少し悩んだ後、送れて」 (108) 2019/09/04(Wed) 23時頃 |
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