260 3日村
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君の命を、とは
まだ言ってやらないけどさぁ
……だって、まだ楽しみたいよねぇ?
Thanatos…いたのか。
お前と対峙することになるなんて、嗚呼、悲しいよ。
[とおちゃらけて言う暇もあるくらいに、笑って、堕ちる]
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──回想:『it』(其れ)の名は──
<箱庭の剪定>…………行き過ぎた繁栄を亡ぼす事による、強制的な文明の停滞〈-DouMoRi or SIMCITY-〉。 これこそが造物主アウリュオーネより『it』(其れ)に与えられた使命にして本能であり 幾千の年月の間、『it』(其れ)は己の存在を全うし続けてきた。
[淫蕩に耽り、その身に余る堕落の花を芽吹かせた都市を 天より業火で融かし尽くした。後には死の灰と塩の柱だけが残された。]
[傲り高ぶり、天に昇り詰めんと築き上げられた土瀝青の塔へと 雷霆を轟かし突き崩した。生き残った人間種は散り散りになり、何れ異なる民族として方々に棲まうようになった。]
[街を壊し、文化を無に帰し、人を間引く。
幾星霜幾千年と同じ事を繰り返していく内、人間達は『it』(其れ)に名前を付け出す。
或る国では 人間では抗う事も不可能な存在として、≪天災≫-ナンカ・スゴイ・ャバィノ-と。
或る国では 此れが通った後には如何なる地であろうとタケシの花が咲き乱れる事から、武星荒御魂主≪タッケシヌシ≫と。
そして或る国では─────────漆炎より舞い戻りし堕ちた魔竜≪ファブニール・ヒュドラ≫と。]
(27) 2016/12/06(Tue) 02時頃
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……王様ぁ、勘違いしてない?
…ま、いいケド。
あとでちゃぁんと、王子様も 救済 ≠オてあげようねぇ?
勘違い?まさか。
これから始まる茶番劇≪王子様の救済≫のための言葉遊びサ。
お前も…悪趣味だナ。信じてる猫の≪王子様≫背後≪裏切りの位置≫を取るなんテよ。
あー…よく言われるんだよ。お前の冗談は冗談に聞こえないっテな。
お詫びにデメテルから甘味芋≪スゥィート・ポティトゥ≫貰っといてくれ。
いや、それとも…こっちの方がお好みか?
[そう言ってチラつかせるは銃口。サポート用の成長を促す弾の入った銃をひらひらと振って問いかけようか]*
うわぁ、お前も悪趣味だよネ
だってぇ…冗談じゃなくす癖にさぁ
[けたりと鳴らす声色は手元から覗かせる銃口によってより弾み、少年は瞳を細ませながら塵≪ガラクタ≫をその辺の地面へと送り還す。]
デメテル様ぁ、あとで甘味芋≪スゥィート・ポティトゥ≫頂戴ねぇ!
もっと欲しいのは…ソレじゃないケド。
[さあさて。
お願いは可愛らしく
おねだりは態とらしく
少し此方の贈り物≪ギフト≫も豪華にして魅せようか。]
ほら王様ぁ、
────それ、頂戴?
[此れを避ける程度、そしてその隙間から銃弾を撃ち込む程度の動作を、彼≪王≫が出来ないわけがないと見込んで、遊ぶ。]**
ええー!?
やあよ、だってせっかくシメオンからもらったんだもの!
[これはわたしの!抱えた甘味芋≪スゥィート・ポティトゥ≫を青い鳥≪bluebird≫の羽毛に隠すようにして眼下にいるガーディに口を尖らせる。
単調な攻撃はもちろん、ガーディなら避けられるものと予想して…そしてこちらを見ていると予想して舌さえ出してみせる。
そして2人のじゃれあい≪攻防≫と軽口≪駆け引き≫に笑みを浮かべてみせた。]
もし間違って当たっちゃっても、
わたしが治してあげるから大丈夫よ!
[なんて、きゃらきゃらと声を上げて。]
元気になりすぎて暴走しちまったら悪いナ。
ま、僕らの参謀様に考えがあるなら制御できるだろうが。
嫌がんなってデメテル。僕が跳べば敵の目はこっちに向くし、
何より何より…
友≪タナトス≫に裏切られる猫≪クシャミ≫が間近で見られるだロ?
最高のショーだと思わないか?
ううん…あんまり。
だってわたし、クシャミくんなんてどうでもいいもの!
…どうでもいいもの。約束破りのひとたちなんて。
[拗ねた声。そっぽを向けば鳥の羽毛に顔を埋めて。]
そうか…約束破りは…いけねぇよなぁ。
じゃあ…彼奴らが後生大事にしてる、PERFECT HUMANよろしく…等しく救済≪壊して≫してやらなきゃ…ナァ?
[優しくデメテルに告げ、そう嗤う]
やっちゃえガーディ!
はないのか?
[可愛らしくない声で可愛くいえば、タナトスは反応するのだろうか。]
あぁ、精々可愛らしく人形劇≪踊って≫やるサ。
[そうつぶやく声は誰にも聞き取られず空に溶けた]
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