291 Fate/Goddamned Omen
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[絡む視線に、口角を上げる>>3:163 黒曜石を愛でるようにか、 或いは興が乗った様を見るようにか
彼の真名を聞いたなら、声にせず ころり、口の中でに、三度転がして]
『不思議な響きじゃの。厄莎……か。
じゃが。そなたの名、悪くない。 そなたも妾の名、ゆめ忘れぬようにな?』
[と、告げる娘の口角は上がって、いただろう]
(0) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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[女の神ではあるが、”ラクシュマナ”の側面もある自分 今は、女神の側面が強い、が。 ラクシュマナはシェーシャに シェーシャはラクシュマナにそれぞれ影響されている
兄への義憤を許さぬ、苛烈な性格が、 女神の側面を持って顕現したことで和らいだラクシュマナ
本来、滅多に他者に関心を持つことはない女神が ラクシュマナの側面を持ったことで 神の一柱との戦いに興を抱く
―― 閑話、休題]
(1) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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『ふ、ふ。妾に道案内を頼むとはな。 よかろ。じゃが案内人(妾)はどこかの餓鬼と違って そなたに牙向けるが、よろしいか?』
[などと、笑う男に此方も楽し気な声で答えたなれば ちりん、とまた1つ、鈴が鳴る]
(2) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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[視線が逸れる気配は互いになく>>3:168 と、とんっと音を奏でたなれば、流砂の上に”乗って” 女神は都の方へと白船に追走する形で、進む
天神の手の中に劔があるなら 自身の手に虚空から取り出したるは”ラクシュマナの弓” 神授の矢を射たこともある弓は、 手弱女の掌の中、しなやかにその重みと力強さを齎す]
『――借りるぞ、”ラクシュマナ”(わたし)』
[ぴぃん、と弦を爪弾いた後 かの神の問いかけに、娘は目を細めるのであります]
(3) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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『――……考えたことがない、
と、言えば嘘になるじゃろうの。
そこに我が子のように大事なものがあるからこそ。 傷つけられれば手を差し伸べ、苦しむなら憂い、 侵略されれば、怒りを抱く
じゃが、それがなければ。経る年月はなんとも ”退屈”な時間になったであろうよ。
それに、な。 どれ程手がかかっても。 懸命に生きる子らは、可愛いものよ。』
[とどのつまりは、そうなのだ。 自分は、懸命に与えられた環境で生きようとする 子供の様に思う彼らが、可愛いのだ]
(4) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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『故に妾は、手を貸すのだ。 彼らが、彼らとして抗えるように。 ――それは決して、あの冥界の小僧のように。 神の代理のような言いぐさで、 塗りつぶされてよいものではない。
人の争いは、人同士で決めるものよ。』
[弓を撃ち起こし、構える ぱちり、と空気の中に白雷が弾ける、音がする 練り上げる魔力が、弦につがえられ 2柱の神々の手の元でそれぞれ、魔力が貯めこまれ 練られるのが互いに感じられるやも、しれぬ]
(5) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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『妾はこの世界を護る。 それでも、厄莎よ。
こ ろ 妾を、世界から切り離したくば こころ 山の頂にそなたの心臓、置いてみやれ。 雷光で撃ち抜いてやろうぞ。』
[先の揶揄を交え>>1:330 引き分けられる弦の中に、光孕んだ雷光を番え 金の2つ目、天神を見遣る*]
(6) 2019/02/16(Sat) 08時半頃
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『――……』
[だが、弓引く一瞬
リジ―の声がノイズとともに聞こえ、途切れたなら
女神は瞳を揺らがせ、ひとひら]
『またの約を、したのに、のぅ。』*
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『蜘蛛の糸は容易に千切れてしまいそうじゃが。 先導になるのであれば、何でもいいのかえ?』
[などと揶揄めいてささめけば、 女神の傍にて砂含んだ風が鳴る
名を忘れられたら、そうですね 磔刑でも良いけれど。締め付け砂に生き埋めなどでも よいかもしれませんけれど
……そうはならぬであろう?と暗黙の>>32]
(44) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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[流砂も、神の都の近くまで来たなれば 所どころ鉱石の床へと変わるであろうから、 砂から鉱物交じりへ操るものは 変化するのであろうな、と脳裏で考え、つつ 見据える瞳には侮りも、油断も、恐怖も、なく 唯、天津神を真っすぐ見据えているのであります
――そも、神というのは千差万別であります 人に近い思考回路の者もおりますでしょうし 俯瞰する神もいるでしょう
同じであれば面白くもなく、 異なるからこそ面白いのであります
……とはいえ、何処かから借りてきたような言葉を使う エゴの塊(小僧)などは好きではありませんが]
(45) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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『そのまま天におりたくば、そうすればよかろ ――偶には地に降り立ってみるのも一興ぞ
知らぬ世界を見せてやろう。』
[そのまま何時までも心広く居たいというなれば それを否定する気はないが
――― ”神”の視点で語られること それもまた、ありようなのですから]
(46) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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[ 風が吹く ―――砂漠の風よりも冷たく
されど、北風よりも温かく 樹の香、草花の混ざり 夏の陽光、千切れ雲を込めたような
そんな風が、頬を撫で彼方へ集ってゆくのを知る
返事がなくとも構いはしない 自身は、この世界を護るのみで 相手はこの世界を、壊そうとする
其処に妥協はなく、其処に休戦の手立てはない]
(47) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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『なれば妾はこの世界を護ろう そなたを地へと引きずり降ろし、 そなたの世界ごと、取り込んでしまおうか
――いうたな。その言葉 後悔せぬことよ。厄莎』
[雷光を集める ・ ・ ――― 神が、鳴るように 空気が爆ぜ、足元の床(鉱物)の煌めきが増す
かの者の剣に、纏わされた膨大な魔力 肌で感じつつ、そうですね――
上空からのそれに、ぐ、とより一層弓を引き]
(48) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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『 ――― 安心せい。 雷 重く、熱く激しいものを 呉れてやろうぞ。』
[一拍]
(49) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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[ ―――後、降りゆく竜巻に
黒髪が、乱れ。砂嵐の中に含まれる鉱石の粒が 女神の肌を、傷つけてゆきましょう ――風の刃が、腿を浅くなく裂き 髪の一部を千切り飛ばし 細かな傷が、象牙の肌に赤い線をつくってゆけば 血珠もまた、浮かび上がるたびに風に拭われてゆく
凪がれた、竜巻。その一点を貫通するように 竜巻の向こうの気配に、目を細め]
(50) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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『――― 人の手でも使われしインドラ神の矢。 本人(インドラ)までの威力とはならねども。
この地に手を差し伸べし印度(ディーヴァ)の者達よ 照覧あれ!
ゆくぞ厄莎。3連射、受けてみやれ。』
[間髪入れず、放たれる3つの雷光は 1つは竜巻の一部に穴を開け 残り2つが、その穴を通りて 天の神を撃ち落とさんと猛き音を奏で、迫る*]
(51) 2019/02/16(Sat) 19時半頃
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[端末に連絡が入らないのは
元より 寡黙な気質もあれど。
この身を子供のようだと言った
女神にどこか むず痒さを覚えたのも……否定はできない。
その感情の名前すらも
重ねた時間が埋め立てていけば。
おわりを示した少女の言に
あぁ、と──息零す方が わかりやすかった。*]
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[いうたの?>>93 と、紡ぐ声なき、聲]
『揶揄でも何でも、好きにするが良いわ。』
[引きて、放つ。空気すら巻き込み 地を裂き、蒼穹を割るが如くの、3射
空気が時折光るのは、竜巻が抱いていた閃光と 地表より巻き上げられた鉱石が空にあるからだろうか]
(147) 2019/02/17(Sun) 07時頃
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[矢は、その肩を抉れども>>100 ”堕とす”には至らずして
は、と吐いた息は、夏の香を含んで溶ける
手繰り寄せられた白雲、天津風 再度昇る天の神の肩から流るは緋色に非ず 夜を押し込めたような、射干玉]
『手が嫌なれば脚はどうか? ”軽”くなれど、空より降りるのには 不要で、あろう?』
[相対する2つの黄金は、煌めき見つめる]
(148) 2019/02/17(Sun) 07時頃
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[夏の嵐が解かれれば、其処には十分な魔力がある ――だが、花を呼ぶには未だ未知数の、相対する神の力
―― ……春の百花繚乱、夏の嵐 秋の霜降り、冬の細雪
といった、はっきりとした『四季』は 極東や豪州などにしかあらねども
――その分、砂漠にあるものは
――― 豪雨も砂が吸い込もう。 火災も、砂でせき止めようか
しゃん、と音を奏でる、鈴]
(149) 2019/02/17(Sun) 07時頃
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[雲は何でできようか
地表の水が陽光に温められ 水蒸気となったなら――上空へと集いて それは白雲となるのであるが
雲を消すにはどうするか? 答えは――空気の温度を上げればよいわけだ
空気の温度が上がれば、保てる水蒸気の量が増える そうなれば、雲に含まれる成分は、 水蒸気となって空気に含まれてしまうという 砂漠の空に、雲が少ない理由がそれである
――”神の力”で作られた”それ”に どこまで効くかは、知らねども]
(150) 2019/02/17(Sun) 07時頃
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[と、んっと足を鳴らす 白亜の石畳が、揺れる
と、んっと足を鳴らす 空気がゆらり、陽炎めいて
かの天神が雨を齎すことは承知の上 なればそれ以上の――灼熱を、と]
(151) 2019/02/17(Sun) 07時頃
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[手を翻せば、熱風が音を奏でる 轟音というわけではなく、されど鋭く 吹きすさぶその音が、神の耳にも届くであろうか]
『堕ちよ。』
[一言。ささめけば 熱風が白雲に乗ったかの神を襲うであろう
――触れれば皮膚が焼けただれる程の熱 されど、これくらい何とかするであろう?
と、ばかりに目を煌めかせ*]
(152) 2019/02/17(Sun) 07時頃
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流れ木と 立つ白波と焼く塩と
いづれかからきわたつみの底
朕は死ニたくなつたのでしょうか
何を願つて此処へ来たのでしょうか
目的はいまだ不明瞭。
ただ人の子の願うことであるゆえに
そなたの背負う責任感も 重圧も、
なにひとつ肩代わりセズ 達観シテいる。
…… 無責任ノ神のごとく。
( 嗚呼.....
何ヲ捧げてもらえたなら
此の空虚を埋められるのデショうねい… )
── 海ならず たたへる水の 底までに
きよき心は 月ぞてらさむ ──
[ひとである儚さ、かみである残酷さがあるのなら、
ひとは無力故にかみに願う。
かみは全能故にひとに叶える。
敵わぬからかみ、叶わぬからひと。
相容れぬあめつち。恵みに血は満ちるだけ。
かみがひとに無責任なら、
ひとがかみに無責任であるからこそ。
─── 相容れぬ天と地に平行線。
交われば魔となり、鬼にもなる。]
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