291 Fate/Goddamned Omen
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ぁぅ ?
ますたー、のっか、いたいない?
[逃げる最中、炎で焼きはしなかったかと。
悲しそうに、心配そうに問いかけた。**]
ん? ふっふっふー、いたいない のです。
さっきから、さわってもいたいいたいしてないでしょう?
かぐちゃんこそ こわく なかった?
[案じる幼顔に、ノッカは気丈にお返事する。
かぐちゃんこそさっきはくねくねを追い返してくれて、
ありがとうって、動く麻袋を指して、お礼を告げます。]
ぅぅ、いたい ない?
ととさま、おこられない?
[気丈な返事にそれでも心配げに。
生まれてすぐに母を殺し、父に殺された。
幼子がその恐怖を振り払うことなどできないが。
本当に無事だと分かればうれし気にする。]
対象への接触成功。
欠片を付着させました。
[シュメールの者であれば、それで十分だ。
“ 手招く悪魔の気配を追えば良い ”
事実 悪魔の気配を感知できる存在には
特に、こちら側の者であれば。
対象に接近すれば 手招かれるような。
そんな、心地を覚えるだろう。
神都の外にて、起動しているサンガナーカへ。
男の声が……少しだけ、ノイズ混じりに。届く。*]
[端末を通し 彼女からの返答はあったろうか。
或いは、英霊を味方につけたと。
そんな情報も 端末に送信されているだろうか。
サンガナーカを確認する。
その、間を 置いて、それから。]
そうか。接触はしていたか。
感謝する。これで少々探しやすくなるだろう。
[監視衛星での探索も続けてはいるが、標的に直接接触を図るなら彼の悪魔の力は有用だ。彼からの報告を簡潔に受け止めた]
そうだ、こちらも報告がある。英霊という、世界の守護者が例の宇宙樹を支える聖杯という器物に呼ばれた。僕達に協力してくれるそうだ。
君も知っているだろうか、かのラクシュマナ様と…リジー・ボーデンという少女だ。
行動は本人達に一任してあるが、接触した際にはよろしく頼む。
[こちらも件の報告を行った]
………………………………
[知る者はそう、多くないことだ。
曰く、感情表現能力に劣るアルシュ・ザーゴは
驚愕すると、黙り込む。
あの ラクシュマナ様だ。
たっぷり たっぷり 46秒。]
…………畏まりました。
[知る者はそう、多くないことだ。
アルシュ・ザーゴは驚愕すると
口数が常よりも少なくなる。]
[報告を受けた後の、邂逅で、あったらば。]
今ヤ伝承人の姿は雨夜の星のごとく
語り継がれる天神のなり振る舞いも
所業も逸話も徒や疎か。
腑分けた記憶を千切つてパズルにした様な
きちりと嵌リ切ラヌ神話が残さるるだけ。
然し世界を創つたのは朕のはずです
然し人間を造つたのは朕のはずです
瓢箪から飛び出た人の子らが散らばつて
我が身ヨリ、いつか去つてしまつたつて
蜘蛛の巣張り巡らすように、
この身を削つた世界デスから
千里の眼がとどきゆかぬとも
そばに人の子の気配が在るのなら
ささやかでも、解ることは出来たでしょうか?..
その気配をひとかけらでも汲み取れたのなら
此方は欠伸のあと、其方へ黒々宇宙の眼を
ちらりと向けましたが…
推量れぬ隠蔽技術であるのなら
欠伸を落とすだけにおえたでしょう。
いずれにしろ、かつては
出てくるまで待つた≠烽フですから
雀が隠蓑を突かぬかぎりは
人の子が自ら朕に会おうとするのを待つばかり。*
[─── 結界を 粟の雀が突くような 鼠の歯が齧るような
瓢箪ならずとも隠れ蓑、砂礫が果膜を刻むようにもあえかに
欹てる火と一人。その神格ならば、見つけるには容易いか。]
――― どうやら、私の方角に
義足の娘が、現れたようですね。
……ホログラムで見た娘に、相異あります、まい。
私はこの機械の操作が不得手です、ので。
詳しい場所を伝えることはかないませんが。
……ですが奇妙、ですね。
何やら、人とも違う気配を感じます。
とりつかれている、というのでしょうか。
[さて、実際兄様や私の英雄伝はどう、彼らの世界に
伝わっているのでありましょうか
……私の性格、含めて、です。
人の身であった頃は、義憤に駆られる、
者としての面が強かったように思いますが、
現在は地の蛇神の側面もありますから
どこかおっとりとした感じになってしまうのは
……勇猛な幻想をぶち壊してしまうかもしれないと考えれば
多少は申し訳なく、なるものであります
それはともかく、として]
……リジーが戦いたい、と言っていましたし
私が獲物を奪うのは、忍びなくは、ありますね。
それに、宇宙樹を目指すはぐれの英霊、
人魔もいることですし
流石に多数対1は、私にも手に余りそうですので
暫しは静観をしておこう、かと
[などと、つぶやくのでありました]
朕と云えば、然程
優しくない神で御座いますから
安堵させる様に微笑みも
優雅に手を振りも致しませんが。
───── 黒曜を細むるだけ。
───── 敵対スルに気抜けた欠伸落すだけ
[───そう、この船には生者を運ぶことは
数度の逸話しか持たぬ己にとって
どこかにいるであろうマスター候補も探さなければならないのだが
……自分から、そのマスターとつながりのある英霊と
離れているとは思うまい]**
[どのタイミングでありましたか、
端末から聞こえてきた覚えのある声に、
慣れない手つきで画面を弄り、返事を返しました]
はーい!こちらリジー、
今ね今ね、アルシュと一緒にいます!
アルシュ・サーゴ。お仲間よね?
ラナの方にマスターちゃんは行ったの?
あらあららぁ、すれ違い?
あたしもそっち行ったほうがいい?
ね、ねーえ、生身で見た感じどうだった?
壊れそう?脆そう?強そう?
[矢継ぎ早にそう、一方的に話しまして]
ほかに誰かにあったとか、
誰かを壊しちゃいけないとか、
そういうのあったら、教えてちょーだい!
じゃ!*
「 真名────オシャ。
至高神…あるいは、天神・厄莎と。 」
霧が立ちこめて、
日が射す方向は見えなくても、
身を寄せる所はあるかと迷わされないようにしよう
( ............この玉体を求めよ、と謂う )
……人と 違う感覚、は。
わたしの 悪魔 でしょう。
彼女が 望めば。誘導は。
[できます、とは。
少女が落ち着く頃合いに。
兄の理不尽を憤る弟君、と、印象を抱いたならば。
ずいぶんと、穏やかにも思える声とて
それ が 彼ならば。そうなのだろう、と。
かの 神都にも名高き 英雄、と、思えども。
揺らがぬ……平淡も過ぎる声色は
冷静だとも 取れようか。]
[──── 間。]
──── ああ でも
おいだされて しまう、やも。
あちらには、どうも。
術の類にも長けた者が いるらしい。
[それは。
悪魔の気配が 囁く。
こわいかんじ を 受けたから。]
『この”姿”は久しきものよな。
――”シェーシャ”としての一面の声はこれ故に。
ゆめ、不審に思いなさるな。都の者、そしてリジ―。』
[通信越しの声は、現在神様の姿なので
女性の柔らかな声になっています
ラーマヤーナでも有名ではありましょうが、
4兄弟の内、自分のみ空の神ではなく
地の神の化身でありますので、
その名は聞いたこともあったかもしれません
……豊穣の神ともいわれているため、
気性は、とても穏やかであります。なにせ、
印度の地が形作られるまでは、兄神を体の上にのせて1000年耐え忍ぶくらいでありますから
詰まり、生前の気性と足して二で割れば多少穏やかにもなりましょう
人の頃でも、兄への理不尽がふりかからなければ
穏やかな面はありましたがゆえに]
『なる、程。
――しかし、かの娘に憑いたもの
相対しておる東洋めいた、あの幼子とは別の英霊が
銀の針めいたもので払おうとしているのが
遠目から、見えたぞ
――― そなたのいう、術の長けたに
なるで、あろうな。アルシュとやら』
[しかし、英霊達と会話をしても
随分と冷静なことであるよの、と
少しばかり感心したように吐息を零した後]
『リジ―。アルシュと合流何よりであるが、、
かの娘と、もう1人の英霊と戦いたいと願うなれば
妾が居場所知らせる落雷を降らせるは可能であるよ
意志は強そうには見えたが、
体が強いかどうかは、華奢には見えたが、どうかの。
逢うたは、この世界を共に守る
黒山羊めいた人魔のヨグ、と
明確に敵であると知れる、矢張りマスターであった娘と
その娘に協力する、東洋の、御柱でもある大樹を
繰り出す、空より落ちたる神の英霊
クラスはルーラーと、いっていたが
真の名までは、あい知らぬこと。』
[と、そこで一旦神様の姿を解いて]
……なので、ヨグには、
手を出さないで頂きたいと、思うのです。
都の者は、ヨグをご存知でしょう、か?
[男の声に戻ったラクシュマナは
残念ながらお写真を撮る迄は
この機械を使いこなせないため
そのように、尋ねるのでありました*]
えっ
どちらさま…???
[新たに聞こえた女性の声には、
驚きのあまりそんな第一声をあげていました。
先程会ったラナの持つ一側面。
神さまってやつぁすげぇなあとつくづく思います。]
雷ね、ふうん…
今しょーじきどっち行こうか迷ってるの。
アルシュとも相談してるけど。
あんま弱くは無さそうなの?
厄介ね、とても厄介。
華奢な子だって言っても、心まで折らなきゃ。
……………………。
[ラクシュマナが シェーシャの化身とも
描かれることは、知っていた、けども。
実際に そう、認識してしまうような声が届いたならば。
……少しの沈黙は、許してほしい。]
────そう。
ならば。その 英霊 でしょう、ね。
人魔に祓えるようなものでも ない。
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