270 食人村忌譚
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―翌朝― 昨夜は泊めてくれてありがとうございました。 僕はいったん自分の家に戻ります。
[朝身支度を簡単に整えた後、ススムは石動と錠に頭を下げて家路につく。 まだ皆が起きだすかどうかといった頃合いだ。 道中酷く静かな中、豚小屋の様子がおかしい事に気づいた。 世話をする村人は未だ起きていなかったよう 小屋の一角に集まる豚が食しているものを見て ススムは言葉を失った]
――――江津子さんじゃないですか。 おはようございます。 豚に食べられても、転生というのは出来るんですか? ……なんて。聞いても応えてくれませんよね。
[はらわたは、豚が食っていた。 捲れた腹の皮膚を咥えた豚が、一頭此方を向いた。 雑食とはいえ、人までも食べるのか。 ともあれ、見つけてしまったからには誰ぞに知らせねばなるまい]
(13) 2017/11/29(Wed) 09時半頃
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[江津子が豚に喰われている。 その情報だけをもって、ミナカタ、丞、リツ 彼女を担げそうな村の男たちを探して走る。 江津子を助け出して欲しい、などとうそぶく為に。
石動兄弟と源蔵にまで知らせる事はしなかった。 兄弟の家から出てきたのを引き返すのが面倒だったし 錠や源蔵の身体では、江津子は運べまい。
皆が集合するころには 集会所へ江津子の身体が運べた事だろう。 豚に喰われた女の身体は、何処まで残っていた事か。 首が胴と繋がっていたなら、荒縄で絞殺された痕が見えたろう。 毒で死に、喰えぬ状態のゆりの傍に並べ どうやって弔うの、と皆へ視線を投げる。
やり方が違うものの、どちらも食えぬ状態だった。 ススムにひとつ、疑念が生まれる。 あの人はなぜ、豚小屋に放り込んでしまったのか**]
(14) 2017/11/29(Wed) 09時半頃
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[朝、江津子の死を報告に走った際のこと。 ススムは石動に手を上げる時のような口調で彼に問う]
江津子さん、豚が食っていました。 あれは……死体を隠す為、ですか?
[家畜を家畜のえさにする、というのは 死体を隠す意図だったのか けれど餌を貰っている豚たちの食べる速度が遅かったからか 江津子の姿は未だ確認出来る状態だった。 残念だが、集会所へ連れて行かねばなるまい**]
(*9) 2017/11/29(Wed) 10時頃
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/* 江津子さんへ。 お待たせしてやきもきさせてすみません。 現状のリツメモで完全に村COされてますので、こちら江津子さんの伝言伝えさせて頂きました。漏れ追加などあればお知らせください。
(*10) 2017/11/29(Wed) 21時半頃
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[>>20燃やすか、埋めるか。 人の集まる中、容の声が聞こえる。 ススムは穏やかに、信心深さのある村人を装い告げる]
彼女が今度は正しく転生出来るように 僕の知ってる弔い方は出来なくても
想いを込めて葬る事は出来ると思う。
方法は、考えなくちゃ、だけどね。 食べれば、自分も死ぬ。
[さあ、どうする? と 問いかけるような眼差しは、彼女が知るススムのものだ*]
(26) 2017/11/29(Wed) 22時頃
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/* ゆりさんへ こちらも村宛にお伝え済み&そうして貰えるよう僕から働きかけます。 どう動くかは村の皆様を見守って頂けると幸いです。
(*11) 2017/11/29(Wed) 22時頃
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/* 時間軸違うんじゃないかな、しのさん…… 源蔵のそれさ、朝じゃない?
(-52) 2017/11/29(Wed) 23時頃
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―朝の話― [>>40リツを連れ、場所へ案内したのは丞の後。 ミナカタは先に集会所へゆくという>>52からそれに任せる事にした。江津子を連れて集会所へ行く前 >>56丞の提案には、其れも良いかもしれないと頷き一つ。
其れからのちの集会所では>>53正しい処置の話を聞き流し 容の様子を窺っていた。 >>41彼女へ向ける答えは無い。 ススムは人間で、彼女はこの村の村人だ]
土に埋めるなら、掘るものが必要だね。 [>>47リツが彼女に敬称をつける。 嗚呼彼も所詮はただの村人か、と落胆一つ。 志乃の様子を、という容の話>>62を聞きながら ススムは外へ足を向ける]
鍬か何か、取ってくるよ。
(79) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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[この分だと、容は儀式の相手に志乃を選ぶだろう。 集められた村人からも異論は出まい。
こうして、少しずつ 歯車を狂わせて――嗚呼、もう少しだ。 家畜共が共食いをしている間に 此方でも間引いてゆけば
人間だけが生き残り 不要な家畜は根絶やしに出来るだろう。
ほくそ笑む貌を見られぬように 一旦集会所から離れる事にした。 此処は死臭で吐き気がする**]
(80) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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[ミナカタからの返事は、予想外のものだった]
けいい?
[少しして、経緯ではなく敬意と理解し 嗚呼、そういう事かとススムは直ぐに納得した]
ミナカタさんは考えが深いですね。
[転生されぬようにする 其れはこの村のしきたりを信じているようにも聞こえるが 実際のところ、人よりも余程優秀な豚に喰わせる事で 村人たちを皮肉っているのだろう。 そう、捉えた故に]
(*19) 2017/11/30(Thu) 00時半頃
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志乃さんは、とても惜しい方でしたね。 ……もしかしたら、と思ったのですが。
[彼女は村のしきたりに忠実だ。 同じように食えぬ状態にするにも 彼女と彼の違いは其処だろうと、ススムは思う。 勝手な憶測に多少の願望が入り混じる事 本人は気付いて居らず]
未来ある人間ですから。 追い抜いて、その先へ行きたいものですね。 向上心こそが、人の証だと思うのです。
[嬉しそうに誇らしそうに、胸を張る。 >>*17石動が居て、声をかけてくるのには 其れも悪くなかったかもしれないと思い一つ残し]
(*20) 2017/11/30(Thu) 00時半頃
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敬意の矛先の話だったのでは?
嗚呼でも、燃やしてしまうのは良いですね先生 そうすれば身元が分かりにくくなりますし 何より現場を片付ける必要がない
[次は焼却する事にしようか。 残る女は、志乃と容。 大人たちの内心を知らぬまま ススムは計画が順調に進む事で調子づく]
嗚呼、次はどれを、誰が、処分しにゆきましょうか**
(*21) 2017/11/30(Thu) 00時半頃
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/* おはようございます。 丞さんが江津子殺しを志乃じゃないとおっしゃってるので恐らくそれは無いかなと思いはしますが……けれどそろそろ折り返し地点ですし、ふるおーぷんも許して頂けるのではないかと思われます。潜伏感謝です。
(*28) 2017/11/30(Thu) 09時頃
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−容家付近− [土を掘る道具は農家ならあるだろう 思いついた家は二つ。 ススムは迷わず容の家へ向かう]
鍬か……これで良いかな。
[収穫の為に目立つ所に置いているだろうと かって知ったる何とやら 拝借して、来た道を引き返す*]
(129) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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[自分には死んだ者の声は聞こえない。 故に、後ろ毛が乱れている事など、知らぬまま。 鍬を手に、集会所への道をゆく。 途中。 神社の方へ向かう容の姿を見て、脚を止めた]
うん、丁度良い……殺そっかな。
[まるで今晩の献立でも決めるかのような軽い思考。 彼女が一人だったから、後ろをそっと歩いていく。 振り返られたら、農具を借りた旨話せば良いだけの事。 江津子が死んだ今、見張りのついていた自分は 下手人から外れた筈だと、そう思っていた]
(141) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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/* でもなぁ…… 容が地上から消えちゃうと、村側筆頭がいなくなるんだよね。 源蔵頑張ってくれそうだから ラストは源蔵とミナカタにお譲りしたい感じなんだけど。
(-85) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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―神社前―
………――
[入るのを躊躇ってしまう。 此処は、村人たちの信仰の場所。 家畜の戯れる場所だ。
巫女の死は村にどれ程広がっているだろう。 辺りに他の人気は見えない]
?
[茶碗でも割れたか。 耳に届いた音>>149は神社の内から。 少し迷って、静かに足を踏み出した]
(150) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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[鍬を手に、ゆっくりと歩いていく。 音のした方向を、感覚を頼りに忍び足で。
けれど 人の気配が近づいて来たその時 古い木材は、軋む音を立てた。 思わず部屋の前で足を止める*]
(151) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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/* そのようで…… 今宵容襲撃予定で動いてますが、問題あれば変更入れます。
(*34) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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―神社内― [一定の距離を埋める事はしなかった。 世話をされていたとはいえ 家畜へ必要以上に慣れ合う心算は無い]
いや、此処で良いよ。 食べられなかったとこ、埋める為の鍬を 容さんのところから借りたから、言っておこうと思って。
僕はこのまま集会所へ戻るけど、 容さんはどうする?
[部屋の中を覗き、手にした鍬を見せつける。 立派な凶器を持っている。 けれど、其れを使うのは土を耕す為と告げ 正面、向き合ったまま彼女のこれからの行動を問う*]
(162) 2017/11/30(Thu) 23時半頃
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ススムは、イルマを呼ぶ名は昔のままだ*
2017/11/30(Thu) 23時半頃
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……志乃さんの儀式? 何で。 彼女が巫女様を殺した罪人、という理由なら 今は其れを優先すべきじゃないよ。
[今宵の儀式もまた、家畜同士の殺し合い。 嗤いが止まらないとはこの事だ。 けれどススムはもっともらしく忠告を入れる。 此処には二人しかいないから そんなことは無意味なのだけれども]
この村の為を想うなら、下手人を探すべきだ。 けれど 村人達の為を想うなら、志乃は赦されるべきだ。
難しいね。 怪我をしないように気を付けて。 容さんたちは、そろいもそろって、危なっかしいんだから。
[苦笑いを一つ。 昔話と、なぞかけを置いて、鍬を利き手で持ち直す*]
(177) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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/* あー、やきにく。 豚、たべたい。 豚バラ豚ローストントロ……塩で。
(-96) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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/* 容が先に動けば僕吊だけどね、と灰にて。 錠と石動せんせは引き剥がした方がよさそうだと思っているよ。物語的な意味で、赤が勝つのでなければ赤陣営は報われない方がおいしい。
(-101) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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――――見つけた?
[>>188彼女は昔から間が悪い。 つまりは、どちらも見てしまったんだろう。 嗚呼、とススムは嗤う。 鏡の破片はうまく転がらない。 此方へ蹴飛ばしたかったのなら、斜め向こうだ]
じゃあ、此処で死んでくれ 家畜共に聞かせる前に。
[冷静に、鍬をふるう。 全力をもって横なぎに、一度。 短刀を振りかぶる彼女の腕と、鍬の長さ。 どちらが勝っているかなど、言うまでもない]
(191) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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キミは多くを知り、未だ家畜のままでいる。 そんな女が生きる価値なんて、ないよ。
さよならだ、容さん。
[座っていた彼女が担当を手に向かってくるのであれば ふるった鍬は丁度彼女の頭をえぐり取るだろう。 痛みは一瞬だ。 せめて楽に殺してやろう それが、世話になった礼であるとばかり*]
(192) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[容に向ける眼差しは冷たく 躊躇は、一切なかった。
彼女等に与えられた恩を覚えている 自分にも、身体以外で役に立てる事があればと 人としての役割を求めたのが始まりだった。
どうしてこうなったのか ススムは今、彼らを家畜としてしか 見られない]
(*38) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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/* どうだろう、村の総意次第ですね。 源蔵さんの刃がどっちに向くか次第かもしれませんが 現状の襲撃は容です。
(*40) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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/* 石動吊りの容襲撃が僕のシナリオ。 ただし、その場合翌日の吊縄は自分に向くようにしなくちゃならない。
(-115) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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[一度めにふるった鍬が抉ったのは腰だった。 頭を狙ったはずだったが、動く獲物とは仕留めづらい。
なるほど、一つ勉強になった。
振り下ろす。 今度は迷いなく頭へと。
振るわれた短刀 避ければ切っ先がずれる。
威力は知れている。 足先に熱と痛みを感じながら、ススムは容を始末した**]
(202) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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/* 更新前に断定してよかったかな、大丈夫かな
(-120) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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