298 終わらない僕らの夏休み!
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――夏呼西高校――
おお……
[文化祭とかで、来たことあるけど。 今更別にそんな、有り難がる場所じゃないけど。 普通に入れる日じゃない日に、高校に入るっていうのは貴重な体験だ。 その状況にか、急いできたせいか、またちょっと鼓動が早くなる。]
(129) 2019/09/07(Sat) 00時頃
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た、たのもー!
[気合を入れるために声を上げてみたが、夏休み中なのでほとんど人もいないらしい。 特になんの返事もない中、一歩踏み入ってスマホを取り出す。]
『高校つきました』 『プールどう行けばいいです?』
[緊張した指で2つだけ送る。 誘ってくれたレイ姉>>126あたり、教えてくれたりしないものか。]
(131) 2019/09/07(Sat) 00時頃
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[どうしたものか、本当に入っていいものか。 入り口一歩目でまごついてたら、グループチャットに新着。 いくつかの道案内、それを確認しながら校舎を見渡す。 そして最後に、『もしわからなかったら門にいて。つれてくから』>>133 巨大な助け舟だ。これに乗らない手があろうか。 正直ちょっとビビってたけど、安心した。]
『わかった。まってる。』
[気心知れた相手向けの口調で、返事をした。]
(134) 2019/09/07(Sat) 00時頃
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[その後は、一歩入ったぶんも出て、校門の前で校名のついた柱にもたれてレイ姉を待っていた。 いかにもただの待ち合わせですよ、みたいな雰囲気を匂わせている、つもり*]
(135) 2019/09/07(Sat) 00時頃
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――夏呼西高校・校門――
おはよ、レイ姉。
……うん、先生とかはいるかもだけど。 あんま人、いなさそう。
[だから、見つかんないんじゃないかというのは正論。 なんなら、どれだけの先生が全校生徒を記憶してるっていうんだろう。 そうは思うのだけど、それでも万が一を考えてしまう。
昔から調子がいい方ではあったけど、案外ビビリだってこと、付き合いの長いレイ姉には知られているかも。]
(146) 2019/09/07(Sat) 01時半頃
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[来年はここに通うんだよなぁ、と思っても、なんだかまだ実感がない。 知らない校舎、知らないつくり。 それを我が物顔で歩くレイ姉がちょっとうらやましい。 手招きについて行きながら、きょろきょろと忙しなく周りを見ていた。 少しでも覚えとこう、みたいなつもりで。
先導するレイ姉の心のうちに、何があるかも知らないまま**]
(147) 2019/09/07(Sat) 01時半頃
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[少しでも覚えとこう、と思った。 もちろん、ここに帰ってこられれば、夏呼西を受験するつもりではあるけど。 なんとなく、予感、みたいなもので、帰っては来られないような気がしていた。
ヒナコ先輩の声が聞こえることも、そうだ。 死んだ人の声が聞こえる。みかんとソーダで、境界線を引いた。 手に持ってるのは、ソーダだった。]
(*36) 2019/09/07(Sat) 01時半頃
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[生きていたいか、と聞かれれば、よくわからない、と答えると思う。 生きるも死ぬもまだ実感がなさすぎる。 ただ、ひとりになることも、ここを離れることも、いやだった。
だから明日は来てほしくない。 このままずっと、知った顔の中で、終わらない夏休みで、少し背伸びして高校生の数人と一緒に、笑っていたい。]
(*37) 2019/09/07(Sat) 01時半頃
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[走ってきたせいか、校門で待っていた暑さのせいか、道中ほんの微かに顔色に青みがさしていた。
本当に微かのことで、プールに辿り着く頃には、元の血色に戻っている**]
(*38) 2019/09/07(Sat) 01時半頃
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[後ろから声がしたのには、レイ姉>>182より一瞬遅れて振り向いた。 未だに後ろめたさがあったのか、見つかった、と思ってしまって。 すぐに『同盟』の仲間とわかれば、追って後ろに控えめなお辞儀をする。 順に紹介>>185をされて、その時にもちょっとずつ頭を下げた。]
秋山先輩。
[この人が、と思う。 この人が昨日の、救急車で運ばれた人。 やっぱりあんまり知らない顔だって思ったけど、同類だって聞けばなんとなくの仲間意識で、へら、と笑った。]
(215) 2019/09/07(Sat) 19時頃
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[どっちかって言えば、出口先輩の方が威圧感はある。 でかいし、ガタイいいし。野球部のすごい人、ってことは力とかもありそうだし。 けどまあ、ファーストコンタクト>>184が気楽なものだったので、気は引けずに済んだ。]
よろしく。……お願い、します。
[ただ、緊張はちょっと見えちゃったかも。]
(216) 2019/09/07(Sat) 19時頃
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[男子更衣室に行く間、なにか話とかしなきゃって思ったけど、秋山先輩は"忘れてしまった"っていうし、それ以外の共通の話題は思いつかないしで、出来た話は]
秋山先輩って、泳ぎ下手なんですか。
[っていう、失礼な質問くらい。 とはいえ空気が悪かったわけじゃない。 図星をつかれたっぽい秋山先輩にヘッドロックを喰らいかけたのを、避けたりお互い笑ったりはしゃいでるうち、更衣室についたってだけ、ってのが正しいかもしれない。 まあ、緊張はすっかり解けていた。]
(217) 2019/09/07(Sat) 19時頃
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――プール――
[そして、きっちりしっかりと水着に着替え――といっても、海パン1枚だけど。 プールサイドに出て行って、目を疑った。]
……え。
えっ?
[レイ姉とか、岸姉とか、ヒナコ先輩とか。 それからあれ、近くの安住さんちのオネーサンじゃないか。 その面々が、制服のまま、水に浮かんで、バシャバシャ泳いで]
(218) 2019/09/07(Sat) 19時頃
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……、
[ごくん、と生唾を飲んだ。 いいか、いくら姉としか思えないと言っても。 叱るところの印象が強い友人の姉と言っても。
中学生男子の欲というのを舐めてはいけない。]
(219) 2019/09/07(Sat) 19時頃
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オスカーは、中学生という利点を盾にして飛び込むか、理性で抑えるか悩んでいる。
2019/09/07(Sat) 19時頃
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う、うん。
俺は、水着で、いいの?
[>>220うんなんかその場の雰囲気だったんだろうな、というのはわかる。 レイ姉は別にノリが悪いわけじゃないけど、自分から率先して飛び込んでいきそうにはない。 プールに来て水着でいいのってのは変な話だけど、この光景を前にしては聞きたくもなってしまう。]
(223) 2019/09/07(Sat) 19時半頃
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お、遅かったって、そりゃ着替えてないのに比べたらさぁ……
[>>222来る?と聞かれてもぎりぎりの理性が透けブラ天国に入るのを留めていたが、足元に水がかかると話は別だ。 もう一度生唾を飲んでから、意を決して水際へ。
座って足先をつけ――目をつぶって、どぷん、と勢いつけて飛び込んだ。 ぷは、と顔を上げれば、冷たい水に興奮も少しさめて、プール楽しい、に切り替わる。]
(224) 2019/09/07(Sat) 20時頃
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そ、だよな。 でもこん中に水着ではいんのなんかやじゃん!
泳ぎやすいしきもちいーけど、みんな服着てんのにさー。 俺だけ日和ったみたい。
[>>228他にも水着姿の男子が増えればいいんだけど。 と、プールサイドの秋山先輩たちを見る。]
(236) 2019/09/07(Sat) 21時頃
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あれ、先輩たちはいんないの。 なんで?
[そりゃ、秋山先輩を溺れさせないって目的はあるけど、学校のプールで溺れて死ぬみたいなことは考えにくいと思ってた。 そこまでのカナヅチって、プール行くってのについてこようとはしなさそうだし。
女子の濡れ透け制服の真ん中で、来ないのー、ってもう一回呼んだら、「じゃあ俺も」>>230ってやる気を見せだしたから、面白がって手招きした。]
(242) 2019/09/07(Sat) 21時頃
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……その人? 意見?
何のこと?
[泳いでいる間。 いくつか交わされる言葉を聞いていた。 その声の主が、レイ姉とヒナコ先輩なことはもうわかっている。 レイ姉と話す隙を縫うように、ちらちらと二人の方を見る。 片方は水に口をつけて、それこそレイ姉の方から聞こえてくる声みたいな調子だった。
もしも聞けていたら。 誰かの"明日"を奪ってループを保っていることを、知っていたら。 こんな呑気にしてはいられなかったと思う。]
(*52) 2019/09/07(Sat) 21時頃
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[その横で、名前を呼ばれてそっちの方を……見……>>234]
待って待って待ってちょっと待って。
[刺激!刺激が強い! 幼馴染でも友達の姉でもないちょっと年上の近所のオネーサン、青春の対象にするにはドンピシャがすぎる。 白いブラウスに白い下着が透けている。いやもうみんなそれはその通りで全員透けてんだけど、それにしたって、それにしたって!
大須賀さんちの颯成くん、に安住さんちのオネーサン、と返すより前に、目を顔ごとそむけて半分くらい水に沈んだ。 吐き出す息がぼこぼこと泡になる。]
(245) 2019/09/07(Sat) 21時半頃
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っ、わ!
[心臓に悪い安住さんがワタル先輩の方に行ったので、助かったと油断してた。 冷たい水にゆらゆら揺られているだけで結構楽しい。 潜ったり泳いだりしよっかな、って思ったところで、目の前の水が塊で持ち上がった>>251。
ってだけでも驚いたのに、そこに出てきたのは安住さんで]
ま、待った、よね。そーだよね。 あの……久しぶり?
[なるべく透けた胸元は見ないように、出来るだけ目を見て挨拶をした。 笑った顔はぎこちなかったかも。]
(255) 2019/09/07(Sat) 22時頃
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そ、かな。 こないだ、買い物してる時、会ったよね。
[会ったら会釈くらいはする仲だけど、その時は当然ブラウスは透けてない! 自分が刺激的な姿だということはたぶん無自覚なんだろうな、と思う。なのでこっちが自衛するしかない。 顔を見る、顔を見る、と意識してたら、ヒナコ先輩に呼ばれて>>257安住さんはそっちに行ってしまった。
今度こそ助かった。 少し泳ごうと、床を蹴って泳ぎはじめた*]
(262) 2019/09/07(Sat) 22時半頃
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……み、先輩? 違って……いた?
代わりに……?
[>>*56レイ姉のような誰かがいう言葉を、泳ぎを止めて聞き取ろうと集中する。 み先輩、は誰だろう。苗字がみで終わる人はいなかったはず。 名前がみで終わるのは……いたっけ? 女子っぽいけど、れい、ひなこ、ええっと岸姉は、ちはやだっけ? あとは安住さんか、名前なんだっけ。マナ、マナ……みをつけたら、まなみ? 親がマナちゃん、って呼ぶのからの連想ゲーム。]
愛海先輩が、どうかしたの。 代わりって?
(*59) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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[語られない真実>>*54は推し量れようはずもない。 どころか、ループの原因が何かもまだわかっていないのだ。 そのくせ、ループするのをいいことに、呑気に遊びたいこのままが良いなんて言っている。 その裏で何が起きているか、考えようともしてなかった。]
(*60) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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/* 今更だけど、投票は自分との絡みが一番薄い人にしよう。 残したい人を残す、的スタンスで。
いや流れ通りヒナコ投票でもいいんだけどね。
(-154) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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/* んんでも吊れない可能性ある? 多分吊ってほしいんだよねヒナコ先輩は……でもなぁ
(-156) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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/* ワタル先輩かな?
(-162) 2019/09/08(Sun) 00時頃
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[適当に泳いでいたのを止めて、ぱしゃぱしゃと水泳教室の方に寄っていく。 お調子者のカナヅチ先輩を茶化したかったのもあり、レイ姉や安住さんの勇姿を見たかったのもあり、だ。 がんばれー、なんて適当に囃しつつ。
水分補給もしろなんて生徒会長らしい忠告>>279に、はーい、と軽く返事をした**]
(296) 2019/09/08(Sun) 00時頃
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[そうして、ゆっくりと話してくれる声を聞く。]
何を代わる、って? あの人っていうのは、ヒナコ先輩のこと?
愛海先輩は、やめた……?
[ここまで聞けば、なんとなく察せる。 本当になんとなくだし、何をしてるのか、まではわかってない、けど。]
……誰かに何か、してるの。
(*63) 2019/09/08(Sun) 00時頃
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……記憶を消す、とか?
[誰かに影響を与える、ってことが、それしか浮かばなくて。 そんなことができるのかなんてこと知らないけど、ぽつり、聞いてみた。]
(*64) 2019/09/08(Sun) 00時頃
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